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魔法少女達と冒険するスレ 11thシーズン

1 :魔法少女 ◆7O/3IU/E7M :2008/06/05(木) 12:12:09 0
『参加者各自が持つペンダントを集め、最も多く破棄した者に、勝利の道は開かれる』
ペンダントを巡る、魔本【リバース】内での戦いは、さらに大きな山場を迎えた!
争い合う参加者達を嘲笑うように策を巡らす、二人の魔女!
現世のみならず、リバース内にまで己の軍を進める死者の王!
そして舞台裏で着々と進み続ける、リバース世界崩壊の危機!
愛と友情!正義と勇気のこの冒険から、一瞬たりとも目を離すな!
                                     



――――   魔法少女達と冒険するスレ 11thシーズン   ――――



                              

2 :魔法少女 ◆7O/3IU/E7M :2008/06/05(木) 12:14:08 0
【スレのお約束】
・決定リール&変換受けありです。
(用語については、なな板TRPGまとめサイト「千夜万夜」参照)
・コテ付き参加大歓迎。途中参加も初心者も悪役さんももちろん大大大歓迎!
・名無しさんネタ投下ももちろん大歓迎。
・拾えるネタは極力拾います。ただし自治、荒らし、ストーリーの破壊を狙うような投下は華麗にスルーです。
・好きな時に好きなように投下してOKです。ただしチャット状態はついていけない場合があるので自重して下さい。
・魔法学園が舞台ですが、参加資格は生徒、学校関係者限定というわけではありません。
・版権キャラで登場する場合は、可能ならファンタジーテイストにアレンジして下さい。(原典があれば教えてね)
 なお最強クラスのキャラで参加しても、必ずしも周りが最強認識してくれるとは限らないかも・・・です。
・大切なのはスレを楽しむ気持ち、コテならなりきりとしてなりたっていることです。
・もし何かわからない事があったら、避難所でお気軽にどうぞ。


【過去ログ】
魔法少女達と冒険するスレ 10thシーズン(前スレ)
http://etc7.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1209637627/
魔法少女達と冒険するスレ 9thシーズン
http://etc7.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1206966015/
魔法少女達と冒険するスレ 8thシーズン
http://etc7.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1205039545/
魔法少女達と冒険するスレ 7thシーズン
http://etc7.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1203680942/
魔法少女達と冒険するスレ 6thシーズン
http://etc7.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1198207423/
魔法少女達と冒険するスレ 5thシーズン
http://etc7.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1190890101/
魔法少女と冒険するスレ 4thシーズン
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1185104132/
魔法少女達と冒険するスレ 3rdシーズン
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1181023531/
魔法少女達と冒険するスレ 2ndシーズン
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1173987357/
魔法少女と冒険するスレ
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1167716362/


【みんなの憩いの場(質問、打ち合わせ等はこちらでどうぞ) 】
魔法少女達と冒険するスレ 第4避難所(現行)
http://etc7.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1209995600
魔法少女達と冒険するスレ 第3避難所
http://etc7.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1205030171
魔法少女達と冒険するスレ 第2避難所 (前スレ)
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1190274484
魔法少女と冒険するスレ避難所
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1171556198
(旧避難所跡)
http://yy32.kakiko.com/test/read.cgi/trpg/1119683611

各キャラクターのプロフィールやTRPに関する用語の確認はこちらでどうぞ
千夜万夜
PC:http://verger.sakura.ne.jp/
携帯:http://verger.sakura.ne.jp/top/top.htm
(アクセス規制の巻き添え等、書き込めない時の代理投稿依頼スレもあります。
 自分で書き込めない場合は、代理投稿スレで代行をお願いしてみましょう)

3 :魔法少女 ◆7O/3IU/E7M :2008/06/05(木) 12:16:53 0
【イベントについての説明】

今回のイベントは、亜空間魔本『リバース』の中が舞台です。
参加者達は魔本の中で戦い、相手が持つペンダントを奪い合います。
ある一定の数のペンダントををごみ箱に捨てることが出来た者の前には、宝箱へ至る道が示されます。 
誰かが宝箱をあけ外の世界への鍵を手に入れた時点でゲームは終了し、現実世界に帰還できます。
上位3名までが表彰されます。

本来は生徒及び教師達の交流・レクリエーションが目的であるイベントです。
しかし今回は、とある女子生徒を巡っての争奪戦も兼ねているらしいです。
(秋のバレンタインで彼女が配ったチョコを食べた人間が、全員彼女に惚れてしまったらしいです。
媚薬の治療薬入手には時間がかかるため、
事態の収拾案として今回のイベントの優勝者に彼女を進呈するという条件が出されました。
参加者の一部が無駄に気合が入りまくっているのは、おそらくそれが原因かと思われます。


4 :魔法少女 ◆7O/3IU/E7M :2008/06/05(木) 12:19:24 0
テンプレはこちらです。

名前・
性別・
年齢・
髪型・
瞳色・
容姿・
備考・
(以下は任意解答欄)
得意技・
好きな食べ物・
好きな偉人・
好きな生物・
嫌いな食べ物・
嫌いな金属・
今一番欲しい生物の毛・
保険に入りますか?・

【備考】
全部埋める必要はありません。
テンプレはあくまでキャラのイメージを掴みやすくしたりするものです。
また使える技や魔法も、物語をより楽しむためのエッセンスです。
余り悩まず、気楽に行きましょう。
ただ、今は学園が舞台なので、知り合いの度合いにあわせてある程度データを明かして下さると嬉しいです。
(たとえばクラスメートなのに、どんな人なのか全く知らないのでは変ですから)
それ以外の、たとえばキャラの過去などは、レスの中で徐々に明かして下さいね。

【テンプレ記載例】
名前・ リリアーナ
性別・ 女
年齢・ 17
髪型・ 金髪のストレートロング
瞳色・ 青
容姿・ 色白で華奢。背はあまり高くない。スタイルは年 相 応 ←
備考・ カドゥケウスと呼ばれる杖の所有者。だがそれに伴い、学園で習う魔法が実質上使用不能に。
     杖を装備した時に限り、空間、回復、蘇生、即死魔法が使用可能。
     ただし使用自体リスキーなため、自ら進んで杖を装備することは無い。
得意技・応急手当、薬草等の調合
     ロックバスター(精神エネルギーを弾丸に変化させて攻撃する召喚銃の一種。左腕に装着して使用)
好きな食べ物・甘いもの
好きな偉人・えっと・・・・・レイド先生です・・・。
好きな生物・犬
嫌いな食べ物・ゲテモノ系
嫌いな金属・合金。(肌が弱いので、肌に直接触れるものだとかぶれる場合があるのよね)
今一番欲しい生物の毛・ フェニックスの羽根。・・・あ、これって毛じゃないよね。
保険に入りますか?・学園入学時に強制加入した気が・・・あれ?気のせいかな?

※パラメーター遊び(任意)ご希望の方は、避難所でお知らせくださいね。

5 :魔法少女 ◆7O/3IU/E7M :2008/06/05(木) 12:21:40 0
【魔本『リバース』への参加ルール】

@勝負は仮想現実の世界で行われる。つまり死んでも死にきれない。

A各プレイヤーには、自分そっくりの小さな人形がついたペンダントが渡される。
 ペンダントは自分が持っていてもいいし、どこかに隠してもいい。
 誰かに預けるのも自由である。 ただし、ペンダント自体に細工はできないし、魔法もかけられない。
 微弱ながらオーラが出ているので、隠すことは出来ても所在がばれる可能性がある
 自分の能力で異空間等に隠した場合、死亡した場所にペンダントは残される。

Bフィールドには魔法のゴミ箱が設置される。
 プレイヤーは自分のペンダントをゴミ箱に投下されると負け、その世界におけるゴーストになる。
 広さに比例してごみ箱が出現している。
 校舎なら1フロアに1個、寮などの施設なら1箇所につき1〜2箇所個ごみ箱が設置されている。
 具体的な場所は書いたもの勝ち。
 ちなみに中庭にも一個。森の中には数個配置されているもよう。

Cプレイヤーが他のプレイヤーに倒された場合、
 そのプレイヤーはゴミ箱の前で復活する。
 そのプレイヤーが持っていた人形つきペンダント(自分の物も含む)だけはその場に残る。
 自分のペンダントが残ってさえいれば、何度でも復活できる。
 ただし復活の際、ペナルティとして残存体力および魔力は半分になる。

Dゴーストは戦いやペンダントには干渉できないが、偵察等の協力はできる。
 誰に協力するかは自由である。

E他人のペンダントを奪ったり、待ち伏せすることが出来る。
 ただし幻術などでペンダントの偽造は不可。似た波動で罠を張るのも不可。

Fペンダントは破壊しても自己復元する。また、教師のペンダントは生徒3人分の価値だが、手に入れること自体が名誉である。

G戦闘中リアル事情で3日以上動けない場合、避難所で連絡すること。
 本スレ内で対処するのが望ましいが、無理なら「逃亡した」「敗退した」という具合に退場方法を連絡すること。
 連絡無しで3日経過した場合、対戦相手は決定リールで相手を倒せる。

Hメ欄か文章の最後に、収集アイテムの所持or管理数、ごみ箱に投下した個数を記入。

I魔本の中でアイテム獲得は可能だが、効力は本来の1/3程度。必要なものはあらかじめ持参すること。
  開始時に学園からアイテムの箱が支給される。中身はあけてのお楽しみらしい。

J基本的に全員参加イベントのため、職員もそのままリバースの中にいる。
 ただし職員の場合、積極的にバトルに干渉するかどうかは個人差がある。
 生徒から勝負を吹っかけられない限り、食堂のおばちゃんは料理を、図書館管理人は図書館で通常業務を行っているらしい。

K予定ではリバース内時間で2日間行われる予定。フィールドチェンジも可能。

L上位3名まで表彰。副賞もあり。(リリアーナは優勝者のみに進呈)
ただし、副賞に何が贈られるかは知らされていない。噂では「すごくいいもの」らしい。

6 :魔法少女 ◆7O/3IU/E7M :2008/06/05(木) 13:46:51 0
【魔本【リバース】内の状況】
(簡単な説明)
魔本『リバース』の中でイベント続行中。
リバース内でのイベント期間は、予定では二日間。現在一日目深夜。
学園内外で激しいバトルが展開。

【ゴミ箱について】
広さに比例してペンダントを投下するごみ箱が設置されている。
(校舎なら1フロアに1個、寮などの施設なら1箇所につき1〜2箇所)

【天候について】
とある生徒が広範囲魔法を発動。猛吹雪は学園校舎敷地内。
腐海など、他の地域は大雨ですが、これから小雨に変化する予定。

【腐海の状況】
現在学園裏の森には小雨が降っている。
森は巨大菌類によって腐海化していたが、今は神経毒も胞子もなく、見た目以外の脅威は何もない。
全域で菌類が崩壊し始めている。(菌類は消滅すると砂にかえる)
腐海内にいた菌糸巨人、ピプトの感染者達も次々姿を消しているらしい。

(湿原とベアトリーチェの毒庭園について)
森の奥に湿原地帯があり、その中央にベアトリーチェの毒庭園がある。
広さは庭園直径100M、外周の湿原地帯は半径300M。
大気の毒素は消えているが、湿原内にはまだ毒が残っている模様。
ベアトリーチェの毒庭園は現在荒れ果てている。
ベアトリーチェの指示で湿原に巨大ミミズの橋がかかる。
庭園の地下 にはベアトリーチェ所有の秘密の実験室が存在するらしいが、目撃したものは少ない。

【女子寮】
8階建て。
4階に行こうとすると、4階の階段以降は罠の祭典スペシャルになる可能性が高い。
とある生徒の仕掛けたトラップで、外壁はもとより中も凍り付いている。
中に撒かれた水は全てエミューとつながっている。
照明装置はつかず、真っ暗な状態だが、6階だけは明かりがついている

大半の地面と壁は、何者かが憑依する氷と化している。屋上には儀式の跡あり
(ただし屋上の儀式魔法陣内に行かない限り不可視、魔力検知も困難)
階段も殆どが氷で封鎖(窓から強引に入ってくるのは4階以下の階層なら容易、それ以上は結構困難)

【ラヴスポットについて】
魔法を使うと危険な場所のため、戦闘が行われない安全地帯。
万一中で魔法を使った場合【特異点破綻】となる。破綻〜破綻後の影響は以下のとおり

○魔力が高まったり発動準備すると室内が揺らぎ始める。
○発動すると、ラヴスポットが消滅し、全員ランダムで島内に放り出される。
○中の人間だけでなく、発動した魔法もどこかに脈絡もなく発動。
○準備もしていない時空間移動の影響で10歳若返るもしくは10歳年を取る。
○破壊の影響で、空間に綻びが生じる

どのタイミングで空間破綻するかは各自にお任せ。
どこにテレポートアウトするか、若返るか年を取るかは各自の判断。
発動魔法は魔法を放った人が好きにどこかに発動。 まさに当て逃げアタック!
現在一箇所特異点が破壊された影響で、リバース空間にひずみが生じている。


7 :魔法少女 ◆7O/3IU/E7M :2008/06/05(木) 13:50:31 0
【図書館】
特異点を破壊された事で生じた空間の綻びは、ヘタな刺激が与えられないよう教頭の手で地下図書館に移動していた。
だが空間の綻びは何者かによって操作されたため、影響でリバース内にアンデットが襲来する事になった。

(D階層について)
D階層入口には、人間には見慣れない魔性の霧が立ち込めている。
それ以外を除けばまだまだ普通の図書館ではあるが、手入れがなされていないのでかなり埃っぽい。
先に進もうとするとイタズラ好きのゴースト共がいて邪魔しにくるらしい。
奥に進むにつれてだんだんと霧が濃くなっていき、伸ばした手が霞んでしまうぐらいの視界の悪さになるらしい。
地下図書館D階層には吸血鬼の家があるらしいが、ターナーか吸血鬼自らの道案内でもない限りたどり着くのは困難。

(吸血鬼の邸宅)
巨大な本棚が四方に立ち並ぶ広大な面積の先に、二階建ての普通の家が建っている。
家の周りには花壇があり、魔界のいろとりどりの花が植えられている。
家から漏れる明かりと玄関前に立てられた外灯のランプが少ない来客を迎えてくれるらしい。
「木造建築で風呂トイレ別のちゃんとキッチンも備えられていて、生活するうえでは何不自由することはない最高の場所」
(吸血鬼談)

【地下図書館から現れた魔物について】
魔物たちの強さはだいたいはすぐに倒せることでしょう。
しかし、なにぶん数が多いので甘く見ないことです。
まだゲートが存在してるので増援が来る可能性大。
早めに閉じに来るのが得策かと思います。
ちなみにアンデッドの王はまだ地下図書館にいるので上にはそんな強い魔物はいないです。

【転移装置】
広すぎる学園内を楽に移動するため、所々に設置された移動手段。

【アンジェリーナの実験室】
薬草学教師の実験室。学園で二番目に高い場所。
窓が壊され吹雪が吹き込んでいるため、現在は使用不可。

【薬物学課実験棟・食堂】
薬物学科実験棟は校舎に併設された4階建ての建物。
現在薬物学科実験棟、食堂共に完全に破壊されている。
残る瓦礫も核爆魔法らしきもので吹き飛ばされた跡がある。
(付近には僅かながらチョコや瓦礫などが散乱している)

8 :魔法少女 ◆7O/3IU/E7M :2008/06/05(木) 13:52:11 0
(※参考資料)
【学園についての説明】

※魔本【リバース】の中では鏡に映ったように全ての配置が左右反転しています。

・舞台はファンタジー世界。フィジル島にある魔法学園が主な舞台です.。
 フィジル島は「魔海域」と呼ばれる、法則を無視した魔の海域の中にあります。
 (魔海域は、「法則を無視した潮流、乱気流」「突然の魔法無効旋風」
 「召喚生物強制送還地帯」などが特に有名です)
・一度学園に入学したら卒業(三等課程合格)まで島を出ることは叶いません。
・学園は全寮制、男女共学です。
・魔法学園の施設は西洋のお城のような外観をしています。
・女子寮、男子寮は校舎と同じ敷地内にあります。カフェテリア等一部の施設は男女共通です。
・女子寮内外には侵入者避けのトラップがあります。要注意。
・校舎には校庭があります。
・校舎の裏手には霧のかかった森があります。 森の奥深くには強力な魔物や貴重な生物が住んでいるという噂です。
・森の奥深くには庭園があり、近くにはかつて新魔法研究の為に使われていたらしい施設があります。
 施設の中には何に使うのか分からない装置が置いてあります。
・描写されていない施設等に関しては、整合性さえ保っていれば好きに設定投下してOKです。

(図書館およびDレベル階層について)
・学園地下には広大な図書館があります。管理人はオルビア・ターナー先生です。
・薄暗く本を読む時は上に持っていく、またはランプを貸してもらうという珍しい図書館です。
・置いてある本は古今東西から集められたもので膨大です。
・なお、一般生徒立ち入り禁止区域であるDレベル以下の階層には危険な本が多く保管されています。
 地下にどれだけ広がっているのか不明の階層で、そこに在るのは全て魔本です。
 本から漏れ出たモンスター、怪異現象が巻き起こっている世界でもあります。
D階層入口には、人間には見慣れない魔性の霧が立ち込めています。
それ以外を除けばまだまだ普通の図書館ではあるが、手入れがなされていないのでかなり埃っぽいです。
先に進もうとするとイタズラ好きのゴースト共がいて邪魔しにくるらしいです。
奥に進むにつれてだんだんと霧が濃くなっていき、伸ばした手が霞んでしまうぐらいの視界の悪さ。
地下図書館D階層には吸血鬼の家があるらしいです。
ただしターナーか吸血鬼自らの道案内でもない限りたどり着くのは困難。

【アンジェリーナの実験室】
薬草学教師の実験室。学園で二番目に高い場所。
アンジェリーナとエルザが暮らしている。殺風景。

【薬物学課実験棟】
校舎に併設された4階建ての建物。

【学園生徒関連】
・女子寮には、生徒で結成された白百合騎士団という自警団がいます。
・男子寮では、 隠密魔法戦隊というグループが人知れず暗躍しています。
・三等過程合格者には指輪が与えられ、学園内の立ち入り禁止区画に出入り可能となります。
 また、「ゲート」を使用し街へ出られるなど、一般生徒より優遇されます。
・寮部屋に関しても一般生徒は大部屋ですが、三等課程卒業者以上になると個室が与えられます。
・ただしカップルなど、当事者同士の間で合意があれば、特例として相部屋も認められます。
・生徒での参加者は、基本的に三等過程卒業者以上とさせていただきます

【カリキュラムについて】
卒業までには幾つか試験があります。
最初の試験(卒業試験という名称)に合格すると、三等課程合格という事になります。(第一部参照)
・次に各分野を広く浅く学ぶ二等課程へ進学します。二等過程卒業すると、一等課程へ進学。
・一等課程は二等課程で選択した分野を使った応用編。より実践的な分野を深く学びます。
・なお、二等課程からは月一の割合で課題や指令が出されます。

9 :魔法少女 ◆7O/3IU/E7M :2008/06/05(木) 13:54:33 0
(参考資料)
※一般生徒、教師用に発表された説明を基にしているため、事実と異なる部分があります
 真実を知りたい方は過去ログ参照。

【第一部】
念願の試験にみんなで合格しました!
これで卒業と喜んだのもつかの間・・・なんと私達、卒業までに受ける試験のうち一番最初の試験にパスしただけでした。
学ぶべき事も、覚えなくてはならないことも山積み。
卒業までの道のりは、まだまだ遠く険しいみたいです・・・。

【第二部】
闇の魔法使いマリアベルによる、学園襲撃事件の顛末です。

幾つもの人格を持つマリアベルは、ある生徒に成りすまし学園内に侵入しました。
マリアベルの人格のうちの一人は、学園内に大量の悪魔を召喚し、混乱に乗じて建物を破壊し塔へと再構築させました。
襲撃の際殆どの生徒たちは転移ゲートから島の外へ避難しましたが、学園に残った生徒や教師もゼロではありませんでした。
彼らは協力し、悪魔やマリアベルに戦いを挑みました。
激戦の末、マリアベルは退けられ学園に平和が戻りました。

事件直後にはさまざまな憶測が流れていました。
マリアベルは何らかの儀式を学園で行おうとしたとも、何かを探していたとも囁かれていましたが、
何れも噂の域を出ることはありませんでした。
そうこうするうちに夏期休暇に突入したため、事件は徐々に人々の記憶から薄れつつあるようです。

【第三部】
魔法学園の日常編。
夏休み明けの始業式の朝。なぜか猫化した女子生徒を人間に戻すべく奔走した友達&巻き添えを食らった方々のお話。

この日に関する噂話一覧
・転入生がやってきた。 また、新しい非常勤の女医は美人。中庭に野人出現
・朝、食堂に悪臭が立ち込めた。その後100匹の猫が現れ、招き猫広場まで暴走後、解散。
・男子生徒が女子寮に侵入しトラブルになったが、実は寮生のリリアーナが、ロックを自室に招き入れたらしい。
 (しかもそのときリリアーナは服を着ていなかった)
・その後食堂でリリアーナとロックが口論。リリアーナとフリージアはロックが偽者だと糾弾。
・直後、ロックの死体が出現。すぐに人形だと判明したが、混乱に乗じて偽ロック(?)は逃走。
・リリアーナの視覚的に刺激的かつ衝撃的な告白(!)シーンが、食堂で大々的に上映される。           orz
・男子寮のロックの部屋に、謎の美少女出現。しかもトップレスだった。
・ずっと元気が無かったレイド先生が復活したらしい。

【第四部】
始業式の翌日、ロック・ウィルは無断欠席をしました。
お見舞いや成り行きでロックの部屋を訪ねた一同が見たのは、ロックではなく記憶をなくした見知らぬ少女でした。
残された手がかりは、部屋に残されたメッセージと、少女が持っている一本の杖だけです・・・・。
はたして少女の記憶は戻るのでしょうか? そして私達は、行方不明のロックを無事に見つけ出す事ができるのでしょうか?

(この日に起きた事件、および関連する噂話一覧)
・ロックが女の子を連れこんでいた。その日爆発騒ぎが起きたが、なぜか修理費はレイド先生持ち。
・食堂でロックがバトルをした。
・ロックに婚約者がいたと知ったリリアーナが、食堂にいた彼にシャンデリアを落とした挙句婚約者をひっぱたいた。
・シャンデリアを落とされたロックは実は偽者だった。金色の液体と化した偽者はキキが回収していった。
・森の奥で誰かが魔法実験を行ったらしい。結果、森が破壊された原因を探るべく、学園関係者が様子を見に行った。
・人間時計のように規則正しい生活のアルナワーズが、この日の夕食にもお風呂にも来なかった。
・夜、食堂に食料泥棒が入ったらしい。
・ロックがかわいい女の子と二人、箒で空を飛んでいた。
・レイド先生に隠し子がいたらしい。
・吸血鬼がショタ化していた。
・夏なのにフード+手袋+マフラー姿の怪しい大男が校内をうろついていた。

10 :魔法少女 ◆7O/3IU/E7M :2008/06/05(木) 13:55:28 0


テンプレは以上です。




・・・・・・では、引き続き魔本「リバース」をお楽しみください。


11 :メラル ◆1LtyyBHC/M :2008/06/05(木) 19:14:16 0


 リリアーナが通信を切った後、メラルは自室で
エミューからの映像を確認しながら体を休めていた。
その間、女子寮に死霊や参加者による襲撃があったものの、
女子寮内の暗闇と、何らかの光を用いても今度は霧に視界を遮られると
言う形で二重に視界を妨げられた挙句のトラップ地獄と、氷を壊して
開いた道がいつの間にか塞がり、退路の確保すら困難にする状況。
そして、トドメにエミュー自体による死角からの攻撃や、
トラップによる攻撃との時間差攻撃にからめとられていた。しかし…

「森であんな事まで起こってくれたのに、
 …よりによってあれの7割以上が埋まるなんてね…。
 死霊のイレギュラーは、思いのほか厄介ね…。」
一見全く問題ないかのように見える現状なのに、メラルは頭を悩ませていた。
実はエミューは、女子寮一帯を氷漬けにした際にゴミ箱送りにした人々を、
ペンダント奪還への動きを取らせず、またエミューの手を必要以上に煩わせる事も
ないように、人を閉じ込める事に特化したマジックアイテムの中に幽閉していたのだ。
もちろん、これも最初から大規模な術を使うことを前提とするために、入手していた物なのだが…

欠点が二つあった。一つは、元々捕縛した人を一定期間幽閉する目的で作られたもののため、
マジックアイテムの発動条件及び発動時間上、少なくとも自分の意思で動ける相手には
まず通用しない事。しかし、これはゴミ箱での出現後であればほぼ問題はなかった。
そしてもう一つ。メラルが参加者の人数から女子寮に来ると類推した人数の5倍程度の
容量のものしか用意しなかった事である。実際、普通ならその容量で使い魔も含め
幽閉する事は容易だっただろう。しかし、死霊の群れのせいで計算の根本が狂ったのだ。

生徒が十数名以上で手を組む場合、普通はかなり前々から計画されたものになり、
当然寝床なども含め綿密な計画のもと行動する。そのため、わざわざ夜になって
この吹雪の中、明らかに不自然な氷漬けの女子寮に突入しようとする集団が、
そう何グループもいるとは考えなかった。むしろ、あまり計画を立てずに少数で
突っ込んで来る者と、大量のペンダントに目がくらんでリスキーシフトを
起こした烏合の衆が来る可能性のほうが高いと思っていた。

そう、多数のペンダントが"ゴミ箱に投下されずに"残っていて、
しかもその場所は周囲の吹雪と同調するように氷漬けにされている。
この状況、見る人が見れば人をおびき寄せるための罠に見えるはずなのだから。
しかし…死霊にその理屈は通じなかった。そもそも、その大半は能力的には
現在まで生き残れた生徒に比べればかなり低く見積もれて、しかし数が圧倒的に多い。

この、能力が低くて多いという特徴がまさに最悪だったのだ。
女子寮の現状にも恐れず攻撃をかけてくる上、なまじ人数だけ多いために
マジックアイテムの容量を大きく圧迫する。かといって放置はできない。
まさに最悪と言っていい相手なのだ。最も、実はその死霊が他の外敵を
女子寮に来にくくもしているのだが…。








12 :メラル ◆1LtyyBHC/M :2008/06/05(木) 19:14:43 0


メラルが待っていると、リリアーナからの連絡が来た。
メラルは即座に連絡を返す。
>「メラルさん?ペンダントの処理は終わったんだけど、どこから地下に入ればいい?
  私は今食堂の跡地付近に居るんだけど、一番近いポイントを教えてくれる?」
「食堂"跡地"って…」
メラルの声がいったん途切れるが、その後ですぐに返答が帰ってきた。
「…外のマンホール…は雪で見えない上、この状況じゃ危険ね。
 校舎の地下二階に降りたところに校舎のマジックアイテムを集中管理する区画が
 あるのを知ってるでしょ?もちろん入れないけど。
 そこの最初の扉の所を左にいった所の扉を開けると、下水道に出るはずよ。
 そこを下水の流れに沿って下流に進んでいくと良いわ。」
そう言い終わった直後・・・ほんの数秒メラルとの通信が切れ、すぐに通信がつながった。
「…ごめんなさい。少し魔力の調節を間違えたわ。」

=========================================================================

実は、リリアーナから通信が来る前までに、リリアーナの部屋と外を繋ぐ壁を
切り離す準備が完成していたのだ。そして、リリアーナとの通信が開始され…
その通信が一度切れる瞬間までに、リリアーナの部屋が割と丁寧に外に運ばれ、
外に出ると今度は外壁の氷の力なども借り、リリアーナの部屋を屋上まで持ち上げ…屋上に
そのほんの一部をわざと引っ掛け、そして部屋を支える力を全て取り払った。
部屋は屋上に引っかかった一部のせいで回転しながら地面に落下していく。
当然、中の人間も、そして猫も。ただではすまないだろう…。



13 :リリアーナ ◆7O/3IU/E7M :2008/06/06(金) 12:24:40 0
>フリージア
「ねえフリージア、やっぱりこの胸、氷魔法で再生させるの?」
リリアーナはフリージングドールの損傷を一通り確認した。
そしていつになく真面目な顔で口にしたのは、
「ねえフリージア、あなた夕食は?」
だった。

「・・・・・・だって、フリージングドールを装着したままじゃ、ご飯もろくに食べられないんじゃない?
 ここまで壊れたフリージングドールを修理するのも骨だろうし、それだったらいっそ脱いじゃったらどうかな。
 そのスーツ着込んだままじゃ出来ない事もあるんじゃない?いろいろと」
リリアーナはご飯を食べるジェスチャーをした後、後にいるメンバーを振り返った。

「私たちは取り合えず、先にお城に入ってるね。それならもし脱ぐにしても巻き添えにはならないし。
 まだサンドイッチもジュースも残ってるだろうから、良かったら食べてね。
  じゃあ皆、立ち話もなんだしお城に入ろっか!」
リリアーナは皆を促し、城の中に入った。

>ミルク
扉のあたりでミルクを発見したリリアーナは、ぱっと顔を輝かせた。
「ミルク!目が覚めた?あんなところで寝ちゃっておなか冷えてない?・・・もう元気になったのかな?」
リリアーナは矢継ぎ早に質問した後、首に下げていたペンダントを外した。
「この人ってミルクの知り合いでしょう?ペンダント、預かってもらっても良いかな?
 ほら!やっぱりチョコナワーズの時お世話になったんだし、やっぱりゴーストにしちゃうのは忍びなくて」
そう言って彼女は、ミルクに薬学科リーダーのペンダントを渡した。

>エルザ アンディ
城の中央では、エルザが毛布に包まりブルブル震えていた。
「だ、大丈夫?やっぱりコート一枚じゃ寒さを凌げないのかな?」
城の中は幾分温かいので、リリアーナは自分の分のコートも毛布の上にかけた。
「ロックの蒸気のアレは、ここで使っちゃダメなんだよね?当然炎系の魔法もダメだろうし、弱ったなぁ・・・」
>「そういう事ならおまかせあれ!わたくしが暖めてさしあげますわ〜!!」
ルズはそう叫ぶなり、エルザの包まっている毛布の中に飛び込んでいった。

>ケオス、ALL
「じゃあこれで皆揃ったかな?じゃあ紹介するね、こちらはケオスさん。さっき中庭で知り合ったの。
 彼、今回のペンダント集めに協力してくれるんだって!」
リリアーナはケオスを皆に紹介した。だがその後、彼女は急に元気が無くなった。
「それと・・・あの・・・・ひとつ報告しないといけないことがあるの」
あーとかうーとか言いながら一人百面相をした後、おずおずと切り出す。
「その・・・・・・・私、中庭で・・・メラルさんに自分のペンダント取られちゃったの・・・・・」
リリアーナはそう告白すると、ごめんなさい!と平謝りした。
「大丈夫!みんなのペンダントはとられてないから!
 それに何かメラルさんも目的があるみたいだから、今すぐどうこうって事は無いと思う。
 ―――― ただ、彼女、私の優勝は絶対阻止するって言ってた」
リリアーナは自分で言って落ち込んだが、気を取り直しさらに続けた。
「でね、私が優勝しようとたくさんペンダントを投下しても、このままじゃいつ失格するかわからないでしょう?
 だから、エルザに頼んで皆が譲ってくれたペンダントを投下してもらったの」
そうだったわよね?とリリアーナはエルザに視線を向けた。
アンディの視線を感じ、リリアーナは内心冷や汗をかいた。
だがリリアーナは誰が何と言おうが、これで押し通すつもりだった。
多少の脚色や時間的前後はあるものの、今話したことは全て嘘では無いからだ。

14 :リリアーナ ◆7O/3IU/E7M :2008/06/06(金) 12:44:04 0
>11-12
リリアーナの指輪が輝き出した。
「メラルさんからだわ!」
リリアーナはいったん話すのを止め、目を閉じ指輪に魔力を集中し始めた。
目ざとい者なら、リリアーナがこの指輪をずっと身につけていたことに気づいたかもしれない。

今回の連絡はリリアーナだけでなく、周りの人間にも聞こえているようだ。
メラルは指定の場所への行き方を指示した。
「えっと・・・復唱すると、マジックアイテムの集中管理区画の最初の扉のところを左ね?
 そこから指定された地下道へいけるのね?」
そう言い終わった直後、またメラルからの通信が途切れてしまった。
「あーん、通信が切れやすいのはやっぱり吹雪のせいかな〜?」
リリアーナは指輪をぺちぺち叩いたり振ったりした。

「―――― あれ?」
指輪に視線を落としていたリリアーナがふと顔を上げた。
「ねえ皆、何か今変な音が聞こえなかった?」

ほんの数秒後、再び通信が繋がった。
>「…ごめんなさい。少し魔力の調節を間違えたわ。」
「それはいいんだけど・・・・・・もしかして、そっちで何かあった?」



15 :ミルク ◆9DoC6dU6XQ :2008/06/06(金) 17:39:42 O
前>229-231>234 >13-14
>「もちろんですわミルク様。ですがそれはわたくしが埒をあけてからですわっ!」
「あ!ちょっ、ちょっと!」
止める暇もなく、ルズは黒い矢のように外に飛び出す。
その走る先には、ロックとフリージアが…あれ?
リリアーナ達もいるけど、いつの間に戻ってきていたんだろう?

>「よくもよくもわたくしの女王様に無礼な真似をっ!白百合乙女の怒り思い知れっなのですわ〜!
> 女王様、あなたのルズが参りましたわっ!とうっ!」
ルズは敵討ちとばかりにロックに飛びかかるけど、魔法も使わずにロックにダメージが通るはずがない。
案の定ひっくり返されて返り討ちにあっている。
こうなりそうな気がしたから、後先見えなくなる前に、使い魔カプセルに入れて欲しかったんだけどな…
ま、ロックに弱い者いじめをする趣味なんてないだろうし、助ける必要もないか。
それにしても、この大雪の中みんな元気でうらやましい。
特に、猫って冬はコタツで丸くなってるんじゃなかったっけ?

寒い中外に出る気にもなれないで見ていると、少し遅れてやってきたエルザがルズを助けだした。
ロックに鉄拳制裁を下し、そのまま襟首を掴んでこっちに引っ張ってくる、なんともワイルドな助け方だ。
「お帰りエルザ。ペンダント捨てるの、うまくいった?」
>「た、だぃま。」
あれ?エルザの様子がなんだか変だ。
話すのも大変そうにロックを床に転がして、後はリリアーナの毛布にくるまってがたがた震え出す。

>「ふぁえるくふぁふぁ〜。ふぉうふぇしふぁふぁ、ふふぁいふぁふぁふふぇふふぇふぃふぁふぁふぇ」
ロックに怒りの反撃(効果はなさそうな)をしていたルズが、あたしに話しかけてきた。
なんて言ってるのかまるで分からないけど、行動からして使い魔カプセルの準備をしてくれているようだ。
>「カプセルに入る準備が出来ましたら、いつでもわたくしにお声をかけてくださいまし〜」
「あ、うん、ありがと。でもちょっと待って。
カプセルに入る前に、エルザ達にうまく行ったか聞いておきたいから」

>「ミルク!目が覚めた?あんなところで寝ちゃっておなか冷えてない?・・・もう元気になったのかな?」
「リリアーナもお帰り。ちょっと寝たら、体力もそこそこ回復したみたい。
それから、毛布ありがとうね。おかげで冷えずにすんだよ。

エルザとは対照的に、リリアーナの方は寒さも気にせず元気そうだった。
何かマジックアイテムでも使って、寒さを防いでいるのかもしれない。
>「この人ってミルクの知り合いでしょう?ペンダント、預かってもらっても良いかな?
言いながら、リリアーナがあたしに差し出すペンダントの人形は、確かに見覚えのある顔をしている。
「これは……薬学科のリーダーのペンダント?」
> ほら!やっぱりチョコナワーズの時お世話になったんだし、やっぱりゴーストにしちゃうのは忍びなくて」
「んー。別にそんなに知り合いじゃないんだけど…ま、確かに恩はあるからね。
わかった。このペンダントは預かっておくよ」

16 :ミルク ◆9DoC6dU6XQ :2008/06/06(金) 17:40:23 O
>「じゃあこれで皆揃ったかな?じゃあ紹介するね、こちらはケオスさん。さっき中庭で知り合ったの。
> 彼、今回のペンダント集めに協力してくれるんだって!」エルザを暖め、皆が集まってからリリアーナは新顔の仲間の紹介をする。
皆そろったって…キサカがいないんだけど…
また何か用事で別行動中なのか、後で聞いてみるかな。
「はじめましてだよね?あたしはミルク。
お金に困った時はいつでも気軽に声をかけてね、ケオス。低利子で貸すから」
とりあえず、ニコニコ笑顔のケオスに手を挙げて軽くあいさつ。
ペンダント所持数が少ない、あたし達をだますメリットがまるで無い以上、信用しても大丈夫だろう。

一方、リリアーナの方は言い出しにくい事でもあるのか、ごにょごにょしている。
>「その・・・・・・・私、中庭で・・・メラルさんに自分のペンダント取られちゃったの・・・・・」
「えええっ!?メラルにペンダント取られたって…それじゃリリアーナ優勝の望みがっ!!!おのれメラル!自分の実家が金持ちだからって、人の儲け話を邪魔するとは卑怯な奴め!
地獄で後悔させてやるから、覚悟しろーっ!!」

リリアーナは謝りながら、メラルにも目的がある事、リリアーナの優勝を阻止すると言っていた事を教えてくれる。
>「でね、私が優勝しようとたくさんペンダントを投下しても、このままじゃいつ失格するかわからないでしょう?
> だから、エルザに頼んで皆が譲ってくれたペンダントを投下してもらったの」
「あ、エルザがペンダント捨てたんだ。
リリアーナがそれで良いんなら、あたしは別に構わないけど」
もちろんリリアーナには問題有り有りだけど、エルザが優勝者になれば無茶もしないだろう。
あたしはお金さえもらえれば異論なしだ。
「問題は、メラルが何考えてるかだけど、優勝阻止するだけならペンダント捨てれば終わる話だしなぁ…」
あれ?でもリリアーナって、最初からペンダント持ってなかったような?
メラルに取られたのなら、なんで先にそう言わなかったんだろ?

>「メラルさんからだわ!」
首を左右にひねっていると、急にリリアーナの指輪が輝き出す。
どうやら、あの指輪はあたしの水晶球と同じ、遠話用のアイテムのようだ。
そういや、まだユリに連絡取ってなかったな。
後で時間ができたら、いろいろ連絡しよう。
チョコレートの件を報告して、仕事の追加料金を請求して…


考え事をしながら、リリアーナを呼び出そうとしているメラルの話を聞いていると、その通信が急に途切れた。
>「あーん、通信が切れやすいのはやっぱり吹雪のせいかな〜?」
「いや、安物の不良品ならともかく、吹雪ぐらいで通信とぎれたりしないから」
あたしとユリの通信も途切れてないし、メラルがそんな安物渡すとも思えないし。
>「ねえ皆、何か今変な音が聞こえなかった?」
「ん?変な音?そういや、何かがぶつかったような音がしたような…」
マジックアイテムを落としでもしたんだろうか。…そんなわけないよな。

>「…ごめんなさい。少し魔力の調節を間違えたわ。」
>「それはいいんだけど・・・・・・もしかして、そっちで何かあった?」
数秒後、返ってきたメラルの言い訳は、違和感全開のものだった。
ユリならともかく、メラルが魔力調節間違えるとかないだろ、常考。
ベアトリーチェじゃあるまいし何企んでやがるんだメラルの奴。
「ねえエルザ。メラルの事は知ってるかな?メラルが何考えてるのか、心当たり無い?
それから、キサカがいないんだけど、どこ行っちゃったの?」
メラルに聞かれて変に勘ぐられちゃたまらないので、隙を見て小声でエルザに話しかける。

17 :エルザ ◆jWBUJ7IJ6Y :2008/06/06(金) 19:29:05 0
>13>14>16
> 「だ、大丈夫?やっぱりコート一枚じゃ寒さを凌げないのかな?」
> 城の中は幾分温かいので、リリアーナは自分の分のコートも毛布の上にかけた。
「うう…」
> 「ロックの蒸気のアレは、ここで使っちゃダメなんだよね?当然炎系の魔法もダメだろうし、弱ったなぁ・・・」
エルザはロックに視線を移した。床に転がっていたロックは座りなおし、
エルザに殴られた箇所(右耳)を押さえ、何かを考えているように見えた。
>「そういう事ならおまかせあれ!わたくしが暖めてさしあげますわ〜!!」
毛布の中にルズが入ってきた。ルズもまたヌーク草を食べているので暖かい。
エルザはありがたくその好意を受けることにした。

その後、リリアーナはケオスをみんなに紹介し(何故かロックは何も言わなかった)、メラルとペンダントの事を話した。
> 「でね、私が優勝しようとたくさんペンダントを投下しても、このままじゃいつ失格するかわからないでしょう?
>  だから、エルザに頼んで皆が譲ってくれたペンダントを投下してもらったの」
> そうだったわよね?とリリアーナはエルザに視線を向けた。
「うん。」
リリアーナにとって幸いだったのは、エルザはわりと平気で嘘をつくタイプである事だった。
> 「あ、エルザがペンダント捨てたんだ。
> リリアーナがそれで良いんなら、あたしは別に構わないけど」
エルザはミルクに力強く言った。
「そういうわけだから、私はリリアーナのために必ず優勝するわ。」

その後、メラルの通信が入った。

> 「ねえエルザ。メラルの事は知ってるかな?メラルが何考えてるのか、心当たり無い?
> それから、キサカがいないんだけど、どこ行っちゃったの?」
「キサカは用事があるみたいよ?」
あまりそのことを考えたくないのか、エルザは言葉少なく答えた。
そして、エルザもまた小声でミルクに語り始めた。
「私はメラルと会ったことはないから、よくわからないわ。でも、ミルク。あなたが言った通り、
 優勝阻止が目的なら、とっくにリリアーナはゴーストの仲間入りよ。」
エルザはくいっと、アンディに憑いているステイシスをあごで示した。
「だから、メラルは嘘をついている事になるわ。…いいえ、厳密にいえば違うわね。
 優勝阻止が目的だとしても、他にも別の目的があるということよ。
 それも、リリアーナがゴーストになったら達成できない目的をね。
 きっと、リリアーナにしかできない“何か”をメラルは期待しているんだわ。」
エルザはあきれたように両手を挙げた。
「そろそろ矛盾に気づかない?メラルはペンダントを捨てる事でリリアーナを脅迫しているつもりでも、
 一番リリアーナのペンダントを捨てたくないのはメラル自身だったりするわけよ。
 リリアーナはどう思っているか知らないけど、圧倒的にリリアーナの方が有利だわ。
 私に優勝してもらうという選択肢ができたんですもの。」

18 :ベアトリーチェ ◆DOKU7MAWbk :2008/06/06(金) 23:11:29 0
前スレ>232
崩壊していく腐海。広がっていく光の砂漠。
アレクと会話をしながらベアトリーチェはまばたきをしていない。
一瞬たりとも逃さずその変化を観察していたのだ。
が・・・予想された変化は現われなかった。
それどころか、平然と会話を続けている。

「・・・え、ええ・・・。」
アレクの思いがけない言葉に返事をするまで微妙な間が流れ込む。
ベアトリーチェの悪巧みに一枚噛ませてもらいたい、といい、更にはお茶のおかわりを求められたのだ。
平然を装いながら茶を啜り、立ち上がる。
アレクの湯飲みにお茶を注ぎながら、体内で確かめていた。
その茶の成分を。
ベアトリーチェの身体に効果が現われる事はないが、体内でその成分分析は出来る。
身をもって自分の調合が間違っていない事を再確認。
即効性の石化毒。
しかしアレクは石になることもなく、平然としている・・・。

茶を淹れ湯飲みを差し出しながら考える。
ベアトリーチェの目に映るアレクはいかにも冴えない、もっと言えば凄みのない風貌だ。
魔法使いを風貌で判断するなど愚の骨頂だが、その印象が強すぎた。
故に今、平然としているアレクに畏怖を抱かずにいられなかった。

謀略の失敗。
しかもその事に一切触れず次の一手を打って来る。
気付いてすらいないので当然なのだが・・・
種を明かせば簡単な事ではあるが、知らぬという事はいらぬ考えを引き起こす。

・平然と飲み干して完全に防いだ?
・一体どこまで知っている?
・高位の浄化能力?
・腕っ節に自信がない?
・悪巧みが嫌いじゃない?
・何の意図があって?
・おかわりは完全勝利宣言?)
もはやアレクの何気ない言葉一つにも威圧とも脅しとも知れぬ意味が込められているかのように思えてしまう。

席に戻りそっと目を閉じ・・・ゆっくりと見開いた目でアレクを見つめる。
アレクのしぐさや表情でその意図を探る、という事もある。
だが、それ以上にアレク自身を調べているのだ。

目を閉じたのは体内の毒物を体内調合し一つの薬を作っていた為。
その薬の効果は、ベアトリーチェにもう一つの視覚を与えていた。
ナイトシェードの暗視効果とは別の視覚・・・そう、温熱視。
すなわち、ベアトリーチェの目はサーモグラフィーと同じく熱が視覚として見えるようになっているのだ。
アレクが人形や幻影の可能性を考慮して、だ。
その結果得られたのはアレクが間違いなくそこにいる人間だという事。

19 :ベアトリーチェ ◆DOKU7MAWbk :2008/06/06(金) 23:11:36 0
「ふ・・・ふふふ・・・悪巧みだなんて・・・私のような戦いに向かない人間にはそれなりの準備が必要なだけ、よ。」
慎重に言葉を選びながらアレクの願いに応える。
毒を完全に防ぎ、その上で平然と一枚噛ませろという。
その豪胆さに、その強さに、ベアトリーチェの頬が歪む。
【避難】などさせる必要のないと判断したからだ。

「一枚噛むといっても・・・噛めるほどの策を用意しているわけではないの。
一緒にくるというのなら止めはしないけど・・・
その前に応えて欲しい事があるの。」
ゆっくりと言葉を紡ぐと共に、庭園に微振動が走り始める。
激しい揺れではない。
テーブルに置いた湯飲みの茶がかすかに波紋が起きる程度。
微振動は止まる気配もなく、不気味に続く。

「ねえ、アレクシスさん・・・あなた、愛は存在すると思う?」

問いかけるベアトリーチェ。
その目にアレクシスはその姿だけでなく、オレンジ色の塊としても映っている。
そしてその肩越し、一つの視覚にはぼんやりと青く光る湿原と、薄く黄色く光る砂漠。
しかしもう一つの視覚には・・・巨大な赤い塊が二つ、映っていた・・・。

20 :クリス ◆zuDFbGiSHI :2008/06/07(土) 00:15:16 0
>「…どうだヴァン?治りそうか?」
吸血鬼の傷がどんどん塞がっていく。
ほんとうに効果的な回復手段だったようだ。
>「……ヴァンもうそろそろいいか?流石に辛くなってきているんだが…」
…予想的中かよ!!
マオのほうを見ると顔色が悪くなっていた。
それを見てか、吸血鬼は吸血行動を止める。
>「すまぬな…私はもう大丈夫だ。
  苦労をかけたよ」
そういって吸血鬼は俺たちに謝罪した。

それにしてもやばいな…
ペンダントを集める前なのにそれぞれ魔力不足、貧血、片腕が無い状況になるとは…
やっぱり『アレ』を使わなきゃいけないのだろうか…

>「さて…また出鼻をくじかれてしまったわけだが。
  マオは貧血でクリスは魔力不足…状況としてはよろしくない」
そこに片腕無くした吸血鬼も含まれているがな…
>「そこで私は考えたのだが、二人は一旦安全な場所で休息をとってもらう。
 その間に私は外でこぼれたペンダントを回収してしまうというのはどうだろう?」
「片腕でどう集める気だよ…
 それに魔力不足でも戦うことはできるぞ。」

さすがに吸血鬼とはいえ、片腕が無い状態で単体行動させるわけには行かない。
「自己紹介したときに言わなかったけど、実は剣も使えるんだ。」
そう言って腰につけている工具入れから一枚の呪符を取り出す。
「荷物が重くなるから持ちたくなかったんだが、な。」

しかし理由は他にもある。
呪符の製作者は例の友人なのだ。
また作ってもらうときに何か要求されそうだが、仕方ないだろう。

「イージーゲート オープン」
呪符に残り少ない魔力を込めながら宙に放り、簡易ゲート(直径20cmくらい)を作る。
そこに手を突っ込み、先にあるものを引っ張り出す。
簡易ゲートが閉じる頃にはクリスの右手に剣が握られていた。

「マオの貧血は保健室に行けば何とかなるかもしれない。
 戦力はできるだけ多い方がいいだろう?」

21 :ミルク ◆9DoC6dU6XQ :2008/06/07(土) 18:26:18 O
>17
>「キサカは用事があるみたいよ?」
エルザの返答は、予想通りと言うかそっけないものだった。
あまり相性良くなかったみたいだし、しかたないか。
それにしてもキサカに逃げられちゃったなぁ。
助けてもらった借りを返して、貸し借りなしにしたかったけど仕方ない。
次会ったときの楽しみにしておこう。

>「私はメラルと会ったことはないから、よくわからないわ。でも、ミルク。あなたが言った通り、
> 優勝阻止が目的なら、とっくにリリアーナはゴーストの仲間入りよ。」
エルザがそう言って示す先には、ランドと一緒にいるゴーストの姿が。
…あんな奴前はいなかったのに、どこで拾ってきたんだ。

>「だから、メラルは嘘をついている事になるわ。…いいえ、厳密にいえば違うわね。
> 優勝阻止が目的だとしても、他にも別の目的があるということよ。(中略)
> リリアーナはどう思っているか知らないけど、圧倒的にリリアーナの方が有利だわ。
> 私に優勝してもらうという選択肢ができたんですもの。」
「う〜ん…そう上手くいけばいいんだけど、相手がメラルだからなぁ…」
とりあえず他の人の意見も聞きたいので、リリアーナ以外の皆を手招きして呼び寄せる。
って、ロックの耳から血が出てるんですけど!?
エルザがぶん殴ったから内出血でも起こしてるのか!?
とりあえず身振りで耳から血が出てる事をロックに伝えてから、小声で集まった皆に話しかけた。

「今回のイベント開催までには、結構準備期間があったよね。
 で、メラルが本気で優勝目指してるなら、かなり作戦を練ってたと思うんだ。
 だから下手すれば、リリアーナをゴーストにされた上、優勝を持って行かれるかもしれない。
 エルザも沢山ペンダント捨てたけど、メラルがどれくらい捨てたか分かんないし」
もちろん最悪の結末ではあるけど、可能性はある。
そうなったらあたしの『濡れ手で粟の一獲千金大作戦』がパーだ。
「それから優勝以外の目的も考えたんだけど、あたしは1つしか思いつかないのよね。
 リリアーナは強い訳じゃないから、強い相手と戦いたいってことは無いと思う。
 もしかしたらメラルの奴、惚れ薬チョコを食べて、リリアーナを好きになったんじゃないかな。
 で、ゴーストになる前のリリアーナを脅迫して、その…いかがわしい事をしたいんじゃないかと…」

22 :フリージア ◆cOOmSNbyw6 :2008/06/08(日) 11:00:51 P
前>228>229>230>231>234
>「どうしたのよその大胆にえぐれた胸は!・・・・・・ねえ、ちゃんとバトルの決着はついた?」
「えぐ・・・こほん 当然私が勝ちましたわよ お〜ほっほっほ!」
まさかリリアーナにえぐれ胸と言われるとは思わなかったフリージア
その言葉でちょっとだけ貧乳だった頃の自分を思い出してしまったのは秘密だ

脇の方ではルズとロックがじゃれ合っている
>「よくもよくもわたくしの女王様に無礼な真似をっ!白百合乙女の怒り思い知れっなのですわ〜!
> 女王様、あなたのルズが参りましたわっ!とうっ!」
>「猫ではありませんわ!わたくしにはルズというれっきとした名前が――――」
>「な〜んだ、猫なのだ。さっき俺とバトルしたがってたのはお前だな?」
>「なっ何を!ちょ・・・どこを触って・・・・・・・」
>「お前はこうしてやるのだ。ほれほれ〜♪」
>「あーれー!誰か〜!助けて下さいまし〜!!」
「何時の間に仲良くなったのかしら?」
本人達にとってはどうだかわからないがとてもほほえましい光景である
>「あ、痛たた!」
次の瞬間にロックはエルザに強制連行されてしまったがそれもまたほほえましい
「平和ですわねえ・・・・・」



23 :フリージア ◆cOOmSNbyw6 :2008/06/08(日) 11:02:02 P
>12>13
まるで縁側でお茶を飲んでいるおばあちゃんのような表情を浮かべているフリージア
彼女はまだ愛する猫ちゃん達がひどい目に遭っていることをまだ知らない
知っていたらこんなところでじっとしてはいられなかったであろう

>「ねえフリージア、やっぱりこの胸、氷魔法で再生させるの?」
「当然ですわ!だってこれでは私の姿を写したものとは言えませんもの」
たとえ本物でないとはいえこの胸は努力の結晶である
故に機能に差し障りがないとはいえ元に戻さないわけにはいけないのだ

>「ねえフリージア、あなた夕食は?」
>「・・・・・・だって、フリージングドールを装着したままじゃ、ご飯もろくに食べられないんじゃない?
 ここまで壊れたフリージングドールを修理するのも骨だろうし、それだったらいっそ脱いじゃったらどうかな。
 そのスーツ着込んだままじゃ出来ない事もあるんじゃない?いろいろと」
・・・・・しばらく考え込むフリージア
「それもそうですわね・・・でも」

>「私たちは取り合えず、先にお城に入ってるね。それならもし脱ぐにしても巻き添えにはならないし。
 まだサンドイッチもジュースも残ってるだろうから、良かったら食べてね。
  じゃあ皆、立ち話もなんだしお城に入ろっか!」

フリージアはみんなが城に入っていくのを確認するとフリージングドールスーツを脱ぐことにした
「脱ぐときのセリフはパージ・・・が良いかしら?それともキャストオフと叫ぶべきかしら?」
そんなことはどうでも良いから早く脱げ

「決めましたわ!クロスアウト!!」
フリージアは魔力を内側から爆発させフリージングドールを強制排除した

パッキィィィィィィィン!!

飛び散るフリージングドールの破片
一つ一つが尖っておりさらにすごい勢いで回りに飛び散るので近くにいたら重傷は免れないだろう
故に味方が近くにいるときは絶対に脱ぐことは出来ないのだ

「さてと・・・・お腹空きましたわね」
とりあえずフリージアは食事をすることにしたのであった

ペンダント自前1 所持2 投下1 魔力回復薬(青汁風味)














あれ?ギズモのご飯は?

「ひもじいよぉ・・・・おなかすいたよぉ・・・・」
そのころギズモはすごく飢えていた

24 :メラル ◆1LtyyBHC/M :2008/06/08(日) 12:09:44 0

>「それはいいんだけど・・・・・・もしかして、そっちで何かあった?」
「ええ。…その話は後で話すわ。」
恐らく誤魔化せないだろうと思い、話を先送りにする。
「…それじゃ、リリアーナ。また後で会いましょう。」
言い終わると、メラルは指輪へ送る魔力を止め…
五階に向かっていった。会話が筒抜けだったとも知らずに…。


メラルは五階…ラルヴァとの戦闘のあった場所の真下に来ていた。
そこは、他の廊下と違って丁度場所もそれなりに広く、足場も
エミューが瓦礫ごと再凍結させた為それなりにしっかりしているようだ。

メラルはその区画に1枚の、術のこめられたカードを置き、
そのカードから少し距離をとって待っていた。
リリアーナが来るのを待っているのだ。

==============================================================

一方、地下道…女子寮の氷と同化しているエミューは、事前に自らの体から、
メラルが普段作るそれに比べて三分の一ほどの大きさの氷の鳥を作り出し、
女子寮の地下から地下道に放っていた。
そのエミュー(一部)が、ようやくメラルが指定した場所にたどり着き、天井に張り付く。
そう…リリアーナが来る直前にマジックアイテムを"出現させる"為に。

=========================================================================
ペンダント【所持 β(女子寮内での乱獲ペンダント) 自前1 投下3】
備考 リリアーナ、ラルヴァのペンダント所持

25 :マオ ◆wYjEoXUBzo :2008/06/08(日) 13:07:08 0
前>233 >20
>「すまぬな…私はもう大丈夫だ。
>苦労をかけたよ」
そういって謝罪するヴァン…まあかなり根性出したし
責める気なんて最初からないけど…

それにしても、貧血のせいか結構視界がちらついているな…
さっきは勢いで血をあげてしまったが僕は元々
貧血気味だったのを忘れていた……

>「さて…また出鼻をくじかれてしまったわけだが。
>マオは貧血でクリスは魔力不足…状況としてはよろしくない」
確かにあまりいい状況じゃない…あの鬼男に喧嘩を売っちゃったのは
ちょっとした失敗だったかもしれない…
>「そこで私は考えたのだが、二人は一旦安全な場所で休息をとってもらう。
>その間に私は外でこぼれたペンダントを回収してしまうというのはどうだろう?」
休息か…だがこの中で一番危ないのは僕でもクリスでもなくヴァンなんじゃないか?
いやでも吸血鬼だし行かせても大丈夫なんだろうか……いかせるべきか迷っているとクリスが反対する
>「片腕でどう集める気だよ…
>それに魔力不足でも戦うことはできるぞ。」
どうやら何か秘策か何かがあるようだ。

>「自己紹介したときに言わなかったけど、実は剣も使えるんだ。」
そういってクリスは工具入れから一枚の符を取り出す。
どうやら符に書いてある印からして空間関連のものだということが分かる。
おそらく剣も使えるといったとおり剣を用意するのだろう。

>「イージーゲート オープン」
符が反応宙に簡易ゲートが開きクリスが手を入れ剣を引っ張り出す。
「……やるじゃないか……本気でやれば一等過程にも行けるんじゃないか?」
僕は思った以上に万能なクリスに賞賛を送る。
どうやら組んで正解だったみたいだ。
>「マオの貧血は保健室に行けば何とかなるかもしれない。
>戦力はできるだけ多い方がいいだろう?」
「よし、それじゃあここを出よう。クリス…引っ張ってくれ…ちょっと視界がちらついていて起き上がれない。」
僕はクリスに腕を掴まれゆっくりと起き上がり足が地面についていることを確認する。
うーん……思ったよりも貧血が酷いな…かといって片手が欠損してる今のヴァンに
馬に変身してくれとかおぶっていってくれと頼んでも歩けるかどうか怪しいし……
こうなったら…クリスしかいない!
「クリス。言いにくいんだが僕をおぶっていってくれ!」
なんか前にも何度かこんなことを言ったような気がするが仕方がない。
だって男装とかしてるし髪も短く切ってるけど一応女の子なんだもの……

26 :エルザ ◆jWBUJ7IJ6Y :2008/06/08(日) 19:12:32 0
>21
「そんなの許せない!」
メラルの目的をミルクから聞いて、エルザは怒った。
「リリアーナ!あなたを絶対メラルの好きにはさせないわ!
 ミルク、もしもリリアーナの女の操が奪われた上に、リリアーナがゴーストになって、
 その上メラルが優勝なんかしたら、これ以上最悪な事は無いわ!
 だから、なんとしてもその前にメラルを潰さなきゃ!
 ロック!たしかメラルを女子寮で見たって言ってたわよね!?…ロック?」
エルザはここで初めてロックの異常に気づいた。エルザの顔が、さっと青くなった。
ロックの異常の原因が、エルザ以外に考えられなかったからだ。

>23
>「おお、フリージア。やっと脱いだな。」
ロックは城の中に入ってきたフリージアに声をかけたが、あまり元気が無かった。
ロックは自分の首からペンダントを外し、彼女に近づいた。
>「さあ、フリージア。お前が勝ったんだ。だから、俺のペンダントを…あれ?」
「ロック!」
ロックはまっすぐ歩けず、そのまま横倒れになった。
エルザは毛布から飛び出て、ロックを助け起こした。ロックの右耳から、ぽたぽたと血が流れている。
それは先程、エルザが殴ったところだった。
「ああ…そんな…」
>「エルザ、お前のパンチってすごいな。俺びっくりしたのだ。
> さっきから耳の中がキーンとなっているのだ。俺の耳から血が出ているんだろう、ミルク?
> どうやら、鼓膜が破れたみたいだな。」
ロックはその純粋さゆえに、気楽そうに答えたが、
エルザにはそれがかえって嫌味のように聞こえたし、ロックにひどく責められているような気がした。
『馬鹿野朗、なんて事をしてくれたのだ!』
そう怒鳴られた方が、かえってエルザにとってはありがたかったかもしれない。
「ご、ごめんなさい…そんなつもりじゃなかった。わ、私ただ…あなたが心配、で…」
>「エルザ、なんで俺を心配した結果、俺を殴るのだ?
> とりあえず俺の代わりにフリージアにペンダントを渡してやってくれよ。
> どうも鼓膜が破れると、まっすぐ歩けないみたいだ。」
「だ、だって私、あなた、硬くなるのに…どうして?」
>「エルザ、いいからフリージアに渡してくれよ。」
涙目のエルザは青い顔のままフリージアにロックのペンダントを手渡した。
もう一度ロックの方を見ると、かなりしんどいのか、床の上に大の字になって目をつぶっている。
エルザはうろたえて皆に聞いた。
「ど、どうしよう?私、こんな事に、こんな事にするつもり、なかったの、に。
 だってロックがルズを、でも私、ひどい事を、どうしよう、みんな。
 わ、私、耳なんて、なおせない、わ!」

27 :ラルヴァ&使い魔’s:2008/06/08(日) 19:52:32 0
前スレ>207>211>217>219>233
ヴァンエレン達が合流したのとほぼ同時、ラルヴァの側も使い魔達と合流していた。
ルキアは喧々諤々とラルヴァの治療を試みながらもわめいている。

『ほんと無茶しすぎ!ったく・・・とりあえず回復魔法で骨は繋いでおくけど・・・。血が活性化してるわよ。』
「そう・・・。」
『体の≪完全な欠損≫に呼応して体を自動修復し、侵食する血か。ほんと厄介よね。』
「ところで、上で何かあったのかい?」
『あぁ、そうそう!さっき廊下のあたりに教師らしき大人の二人組がいたわ。
 なんか片方がすっごい目つき凶悪だから逃げてきた。目が一瞬合ったかもしんないけど。』
「レイド先生・・・かな?」
『さぁ・・・それよりどうすんの?このまま突っ込む訳?』
「いや・・・レイド先生が来るのならここで少し待とうか。その方が効率が良い。」

そんな雑談を交わしながらラルヴァはカルキの背から降りる。
疲れた、とでも言いたげにルキアやシャニィ、ルーナ、カルキの四名はラルヴァの中へ帰ってゆく。
濃霧に満ちたこの階層に残されたのは、不意に現れたリザとラルヴァ。後はヴァンエレン達だ。

>>「ち〜。ち〜」
「ん・・・?あぁ、ついてきてたのか。おいで、大丈夫だから。」
やんわりと笑みを浮かべてラルヴァはサラマンダーに手招きする。

上空をふわふわと通り過ぎる幽霊の集団にラルヴァは一瞥もくれない。
ただ、その焼け付く炎に似た殺気を一瞬、幽霊達の行く方向のさらに奥へぶつけただけで。
ヴァンエレンに散々殴打された腹部を若干かばいながらラルヴァは待つ。
学園内において頼りになるレイド先生が現れるのを。

28 :ランド ◆4itHF4b6fw :2008/06/08(日) 20:33:09 0
>13 >15-17 >21 >26

>「じゃあこれで皆揃ったかな?じゃあ紹介するね、こちらはケオスさん。さっき中庭で知り合ったの。
>彼、今回のペンダント集めに協力してくれるんだって!」
全員が雪城に集まったところでリリアーナがまだケオスを知らない人たちのために
彼の紹介をしたあと、さっき合流したら話すといっていた本題に映る。
>「それと・・・あの・・・・ひとつ報告しないといけないことがあるの」
ヘマしてしまったと言っていたところからおそらく話しにくいのだろう・・・なにやら唸っている。
そして何度も顔芸を繰り返したのちにようやく話しはじめる。
>「その・・・・・・・私、中庭で・・・メラルさんに自分のペンダント取られちゃったの・・・・・」
メラルがリリアーナのペンダントを取ったことにミルクが激怒し金持ちやらなにやら騒ぐ。
どうやら基本的にメラルの育ちのいいのが気に食わないようだ。
そんなミルクやリリアーナをアンドは特に激しいリアクションも言葉もないまま腕を組んで
ただ黙って見ているだけ・・・

その後メラルの通信が入り場所を指定する。
どうやら今回の通信はリリアーナだけではなく他の人間にも聞こえているようだ。
場所を指定したあと通信が切れるということがありメラルが調整を間違えたと言う
そしてリリアーナにまた後で会おうと言い指輪から反応がなくなる。
そしてメラルは一体何を企んでいるのかをエルザとミルクが話し合う。
確かにメラルが何をリリアーナに望んでいるのかを理解できなければどんなことにしても一手遅れを取る気がしないでもない。
だがアンドはというと特に二人の会話に入るわけでもなくさっきと同じようにただ黙っているだけ。

その後色々話あってどうやらメラルがどういう企みで動いているのかは分からなかったが
とりあえずメラルは潰さなければならないことになったようだ。
と、ここでロックの様子がおかしいのにエルザがやっと気付き自分のしたことに後悔している。
いつもの強気なエルザではなくひどくうろたえている。
>「ど、どうしよう?私、こんな事に、こんな事にするつもり、なかったの、に。
>だってロックがルズを、でも私、ひどい事を、どうしよう、みんな。
>わ、私、耳なんて、なおせない、わ!」
そこでしばらく黙っていたアンドがミルクやフリージア、ケオスを見回したあと口を開く。
「・・・おいリリアーナ、お前ランドと同じ治癒魔法科だろ?
 治してやったらどうだ。大事なお友達なんだろ?
 他の人間も治癒科の奴はいないみたいだしよ・・・お前にやってもらうのが一番手っ取り早い。
 ・・・俺もできたら力になってやりたいが・・・残念ながらそっちはランドの方が専門なんでね・・・」
そういってリリアーナに治癒するように告げるアンド。

29 :ケオス ◆8Ed0zD19u2 :2008/06/09(月) 01:37:15 O
>ALL、ミルク
エルザとの相合い傘でついた場所、そこには様々な人が居た。黒猫、黒猫と戯れている人、胸が可哀相な事になっている女子
やがて城に入ると
>「じゃあこれで皆揃ったかな?じゃあ紹介するね、こちらはケオスさん。さっき中庭で知り合ったの。
>彼、今回のペンダント集めに協力してくれるんだって!」
>エルザを暖め、皆が集まってからリリアーナは新顔の仲間の紹介をする。
「どうも、ケオス・キョンサンです。今回はリリアーナの手伝いをする事になったので、よろしくお願いするよ。」
無料スマイルを惜しげもなく振りまきながら挨拶をする。
>「はじめましてだよね?あたしはミルク。
>お金に困った時はいつでも気軽に声をかけてね、ケオス。低利子で貸すから」
>とりあえず、ニコニコ笑顔のケオスに手を挙げて軽くあいさつ。
「そうだね。お金に困る事は少ないと思うけど、よろしくお願い。」
自分はそんなに貧相に見えるのだろうか?思わず苦笑を浮かべる、ケオス。
しばらくリリアーナたちの話を聞いていた。どうやら、ケオスが合流する以前に色々とあったようだ。
メラルの名前には聞き覚えがあった。確か上位に名前を残していた人だ。

>>ミルク
取りあえず、何かを考えているようだが表情に現れない悲しい性。すると
>とりあえず身振りで耳から血が出てる事をロックに伝えてから、小声で集まった皆に話しかけた。
ミルクが何かをしている。彼女の視線の先には先ほどエルザに殴られた男。
よくみると耳から血が流れている。深刻そうなら何かしら手を打とうと思ったが彼自身は痛がっている様子も見えないので今はノータッチにしよう。
ミルクの下に行くと
>「今回のイベント開催までには、結構準備期間があったよね。
>で、メラルが本気で優勝目指してるなら、かなり作戦を練ってたと思うんだ。
だから下手すれば、リリアーナをゴーストにされた上、優勝を持って行かれるかもしれない。
>エルザも沢山ペンダント捨てたけど、メラルがどれくらい捨てたか分かんないし」
「本気で狙うなら、ね。
優勝を本気で狙っているなら不確定要素は先に消すと思うけど、それはしていないし…。」

30 :ケオス ◆8Ed0zD19u2 :2008/06/09(月) 01:41:26 O
>「それから優勝以外の目的も考えたんだけど、あたしは1つしか思いつかないのよね。
>リリアーナは強い訳じゃないから、強い相手と戦いたいってことは無いと思う。
>もしかしたらメラルの奴、惚れ薬チョコを食べて、リリアーナを好きになったんじゃないかな。
>で、ゴーストになる前のリリアーナを脅迫して、その…いかがわしい事をしたいんじゃないかと…」
この意見には流石に苦笑を浮かべてしまうケオス。
「うん、優勝以外に目的があるのは間違いないと思うよ。
状況が入ったばかりの僕には分からないけど、エルザと君の意見からして…」
そこまで言うと言葉を切る。
「…止めとこうかな。僕の意見は的外れかもしれないし、周りを惑わすだけかもしれないしね。」

>>エルザ、ロック
するとにわかにエルザが騒ぎ出す。どうやらロックの耳から血が流れている事に気付いたようだ。
彼女はかなり動揺している。それにロックも先ほどより厳しそうだ。大事になる前に何とかしようと立ち上がる
>「ど、どうしよう?私、こんな事に、こんな事にするつもり、なかったの、に。
>だってロックがルズを、でも私、ひどい事を、どうしよう、みんな。
>わ、私、耳なんて、なおせない、わ!」
「落ち着いてエルザ。」
エルザの肩を優しい叩く
「誰か治療が得意な人は居ないかな?」
>「・・・おいリリアーナ、お前ランドと同じ治癒魔法科だろ?
>治してやったらどうだ。大事なお友達なんだろ?
>他の人間も治癒科の奴はいないみたいだしよ・・・お前にやってもらうのが一番手っ取り早い。
その言葉を聞くと素早くリリアーナを見る

>リリアーナ
「うん、じゃあ、リリアーナ手伝ってくれないかな?僕は独学だけどそれなりに治療はできるからちょっとは役に立てると思うんだ。
役割を説明するよ。
今から僕は彼のまだ生きている細胞に活力を送り自然治癒力を高める。君は死んでしまった細胞に働きかけて治す。彼を内側と外側から治すんだ、出来るよね?リリアーナ」
そこまで言うとエルザを見て
「大丈夫、必ず治すから。必ずね。」


31 :ケオス ◆8Ed0zD19u2 :2008/06/09(月) 01:42:13 O
にこやかに言うとロックに向き直りその傍らに腰を下ろす。その表情からはいつもの笑顔は消えていた。
「行くよ、リリアーナ。」
そう言うと右掌をロックに向けて呪文を唱え出す。僅かに右手が緑色に発光している。
独学が滲み出る独特の呪文だ。
「彼の生ける細胞よ、活力を得、再び作りだせ、彼の身体を。天活掌」
右手の光が強くなり、その光はロックの側頭部に移り、耳へと入って行く。治癒が開始しされたようだ。

32 :ヴァンエレン・ブランカート ◆u1rU/e.jL2 :2008/06/09(月) 16:49:19 0
片手がなくともまだ戦う意思は残っているヴァンはペンダント集めを再開しようとしている。
なにがヴァンをここまで動かしているのだろうか…意地や義務感ではこのビビリに命を賭けさせることなとできそうもないのだが…。
おそらく本人にも自分を突き動かす何かの正体にまったく気がついていないことだろう。
ヴァンの眼前には暗がりの湿っぽい地面ではなく、まだ見ぬ人間たちの生き残りの姿があった。

>20>25
安全な場所での待機を求められたクリスとマオの二人は顔を見合わせ、マオにいたっては不安な色を隠せない様子。
>「片腕でどう集める気だよ…
>それに魔力不足でも戦うことはできるぞ。」
取り出したるは一枚の呪文符。
>「自己紹介したときに言わなかったけど、実は剣も使えるんだ。」
ゲートが開かれて手を突っ込み、握られていたのは一振りの剣だった。
「魔力不足で魔法が使えないのならば剣術によってそれを補えばよし。
 そういう判断なのだな?」
>「……やるじゃないか……本気でやれば一等過程にも行けるんじゃないか?」
戦う意思はクリスにも残っており、マオも退く気はまったくなさそうだ。
>「マオの貧血は保健室に行けば何とかなるかもしれない。
>戦力はできるだけ多い方がいいだろう?」
保健室での輸血、食堂での食べ物の摂取などマオへの対処は探せばいくらでもある。
そのうちの食堂はチョコナワーズが乱入した際、ひどい有様になっているだろうが食事はどこかにあるはずだ。

>「よし、それじゃあここを出よう。クリス…引っ張ってくれ…ちょっと視界がちらついていて起き上がれない。」
いまだ貧血で歩くことさえままならないマオだが、クリスがおぶることできれいにまとまった。
ヴァンは傷が治ったばかりだし、なにより片手がないので的確な判断だろう。
いよいよ止めた歩みを再び進めて、いざ地上へと向かわんとしたところでまたも障害が現れることになる。
それも最悪といっていい二人組みでヴァンの表情がだんだん厳しくなっていく。
「二人ともまず何を聞いてもうろたえるな。
 わめかず悶えず隠れるんだ。
 …レイドとエースがすぐそこまで迫ってきている」
いまの三人が万全の状態でもとても敵わぬ相手だ。
ヴァンは本棚の後ろに隠れて二人もこちらに来るように手招きして、教師二人が通り過ぎるのを待った。

33 :レイド ◆M07.CI9OF2 :2008/06/09(月) 18:13:14 O
「こりゃ派手にやらかしてくれたね…。
現実世界だったらターナー先生の逆鱗に触れてる所だ…。
なあ、エースせんせ…あれ?」
俺は図書館の中を適当に見回した。
しかしエース先生はまだ図書館に入ってきていなかった。
>「一旦廊下に出てもらえますか?」
なんだ、まだ廊下に居たのか。
「どったの?」
前スレ>186
>「これを見て下さい。転送装置ですよ。」
「おーマジだ。何処に繋がってんだろ?」
>「あ、レイド先生、そこ穴が空いてるから気をつけて下さい。」
「うわっと。何でこんな所に穴が……エース先生、この白い羽は何だ?」
穴の近くに一本だけ落ちている白い羽。
>「魔物、あるいは誰かの使い魔の物でしょう。この穴の下に居るのは間違い無さそうですね。」
「ふ〜ん……行く?」
俺はちらっとエース先生に目をやる。
>「止めるだけ無駄でしょう?」
エース先生は呆れながらも了承してくれた。
「さっすが、分かってるね。んじゃ行きまっせ…せーの!」
俺は穴に向かって頭からダイブした。
>「……何で頭からいったんですかね…?」

34 :リリアーナ ◆7O/3IU/E7M :2008/06/09(月) 19:02:41 0
>16 >24
>「ん?変な音?そういや、何かがぶつかったような音がしたような…」
ミルクに聞こえたという事は、空耳ではなかったらしい。
>「ええ。…その話は後で話すわ。」
メラルはそう言ってこれ以上の追求を交わした。
>「…それじゃ、リリアーナ。また後で会いましょう。」
「メラルさんちょっと!・・・・・・・もう。切れちゃった・・・・・・」
リリアーナはがっくりと肩を落とした。

>23
ふと横を見ると、いつの間にかフリージアが城の中にいた。
フリージングドールを脱いだ彼女のプロポーションは、いつもながらすばらしい。
「あ、もうスーツ脱いでたんだ。フリージア、外で何か変な音聞かなかった?
 それともさっきの地響きみたいなのは、フリージングドールを脱いだ時の音なのかしら?」

>26
>「そんなの許せない!」
「わっびっくりした!」
エルザの怒声に叫び声に、リリアーナは飛び上がった。
>「リリアーナ!あなたを絶対メラルの好きにはさせないわ!
> ミルク、もしもリリアーナの女の操が奪われた上に、リリアーナがゴーストになって、
> その上メラルが優勝なんかしたら、これ以上最悪な事は無いわ!
>「だから、なんとしてもその前にメラルを潰さなきゃ! 」
「えっ?ええっ??私の操って何のこと?」
ミルクとエルザの会話を聞いていなかったリリアーナは、ただ目を白黒させた。
> ロック!たしかメラルを女子寮で見たって言ってたわよね!?…ロック?」
メラルを見たと聞いたリリアーナは驚きロックの方を見た。
「ちょっとロック、耳をどうしたの?!」

フリージアにペンダントを渡そうとしたロックはまっすぐ歩けないようで、そのまま横倒れになってしまった。
>エルザは毛布から飛び出て、ロックを助け起こした。ロックの右耳から、ぽたぽたと血が流れている。
「にゃふっ?!」
毛布にもぐりこんでいたルズはそのまま床に落っこちた。
>「さっきから耳の中がキーンとなっているのだ。俺の耳から血が出ているんだろう、ミルク?
> どうやら、鼓膜が破れたみたいだな。」
>「ご、ごめんなさい…そんなつもりじゃなかった。わ、私ただ…あなたが心配、で…」
>「エルザ、なんで俺を心配した結果、俺を殴るのだ?
> とりあえず俺の代わりにフリージアにペンダントを渡してやってくれよ」
ロックにもう一度促され、涙目のエルザは青ざめた顔でフリージアにロックのペンダントを手渡している。
リリアーナはロックの傍らに座った。
「ロック、ちょっと見せて。だいぶ痛むのかしら」

35 :リリアーナ ◆7O/3IU/E7M :2008/06/09(月) 19:03:55 0
傷の具合を検分したところ、どうも単純に鼓膜が破れただけでなさそうだ。
(殴られた時の気圧の変化で鼓膜が破れたにしては出血が多すぎるわ。
 それにまっすぐ歩けないって・・・・・・もしかして三半規管や神経の方にも損傷が出てるのかしら?)
リリアーナは険しい顔で灯りを近づけ、なおも傷の具合を見た。
>「ど、どうしよう?私、こんな事に、こんな事にするつもり、なかったの、に。
> だってロックがルズを、でも私、ひどい事を、どうしよう、みんな。
> わ、私、耳なんて、なおせない、わ!」
>「エルザ様は悪くありませんわ〜。そもそもリバース内で気を抜いたロックとやらが未熟なのですわ〜。
> 戦で傷つくのは世の習い!そう!リバースでの負傷はまさに漢の勲章なのですわ〜」
ようやく毛布から這い出してきたルズは、そう言ってエルザを慰めようとした。

リリアーナも笑顔を見せ、エルザの不安を取り除こうとする。
「大丈夫よエルザ、鼓膜が破れたくらい放っておいても勝手に治るんだから。
 そもそもフリージアと本気で戦ったら、鼓膜が破れた位じゃすまなかったはずよ」
リリアーナはことさら何でも無い事のように言った。
「すごく心配してたのにルズと遊んでたから、つい悔しくて叩いちゃったんだよね?エルザの気持ちわかるわ。」
>「わたくしは遊んでなどいませんわ〜!!」
ルズの抗議をかるく聞き流し、リリアーナはなおも続けた。
「でも自分の気持ちで頭が一杯になって、好きな相手を自分で傷つけちゃったら本末転倒よね?
 エルザは自分で思ってるよりずっと力があるんだから、これからは気をつけようね。
 ――――大丈夫よ、ロックの耳はちゃんと治るから。」

>28
顔を上げたリリアーナは、壁にもたれているアンディにすがるような視線を向けた。
「ねえアンディ、悪いけどあなたがロックを治・・・」
>「・・・おいリリアーナ、お前ランドと同じ治癒魔法科だろ?
> 治してやったらどうだ。大事なお友達なんだろ?
> 他の人間も治癒科の奴はいないみたいだしよ・・・お前にやってもらうのが一番手っ取り早い。
> ・・・俺もできたら力になってやりたいが・・・残念ながらそっちはランドの方が専門なんでね・・・」
リリアーナはぐっと詰まった。
「・・・・・・・そっか、そうよね。そういえばランディも攻撃魔法は一切使えないって言ってたもんね」
記憶の共有は多少は可能でも、特性までは共有できないらしい。

>29-31
>「うん、じゃあ、リリアーナ手伝ってくれないかな?僕は独学だけどそれなりに治療はできるからちょっとは役に立てると思うんだ。 」
「えっ、それ本当なの?!」
>「役割を説明するよ。
>今から僕は彼のまだ生きている細胞に活力を送り自然治癒力を高める。
>君は死んでしまった細胞に働きかけて治す。彼を内側と外側から治すんだ、出来るよね?リリアーナ」

リリアーナは即答できなかった。

薬草ならある。
通常の怪我なら十分に対応できるだろう。
だが複雑な治療となると、薬草の効力を待つのでは時間がかかりすぎる。
今すぐ全快させる術が無いわけではない。だがそれには杖が――――カドゥケウスが必要だ。
だがカドゥケウスを他人に見せるリスクを考えると、おいそれと召喚できるものではなかった。
また、その杖で使える魔法はいにしえのものに限られるため、学園で習う治癒魔法の発動原理とは異なる。
見るものが見れば、明らかに通常の魔法ではないとわかってしまうだろう。
ましてここはリバース内。元の世界に返れば、ロックの怪我はたちどころに完治し後遺症も出ない。
ロックが苦しんでいるのを見るのは辛い。でも薬草を使えば症状は緩和される。
そしてここはリバースだ。
かりそめの世界で、危険を冒してまで命に別条の無い怪我を治す意味があるのだろうか?

頭の中の冷静な部分がそう囁きかけてくる。
そのとおりだかもしれない。理屈ではリリアーナもちゃんとわかっているのだ。
(―――― だけど・・・・・・)
ぐったりとしているロックと、彼を心配そうに見つめるエルザ。
エルザの横顔には自責の念がありありと見て取れた。
今ロックを治療しなかったら、エルザの心に消えない傷が残りはしないだろうか?

36 :リリアーナ ◆7O/3IU/E7M :2008/06/09(月) 19:06:53 0

「・・・・・・・・・・・・・・・・わかった、やるわ」
リリアーナは意を決し、左手に一本の杖を召喚した。
事情を知らないメンバーのうち、これが普通の杖でないと何人気づくだろうか?
>「行くよ、リリアーナ。」

>「彼の生ける細胞よ、活力を得、再び作りだせ、彼の身体を。天活掌」
リリアーナも小さく呪文を呟き、カドゥケウスを鋭く振った。
ロックの周りに、学園では習うはずの無い魔方陣が浮かび上がる。
光はすぐに消え、そしてロックの傷はたちどころに完治する。
カドゥケウスはそういう杖なのだ。

「・・・・・ロック、耳の調子はどう?」
リリアーナはポケットに杖を押し込むと、エルザをロックの傍へ引っ張ってきた。
「ロック、エルザが話があるんだって。ちゃんと聞いてあげてね。
 それと皆、エルザのことどうかよろしくね。
 私はそろそろ行かなきゃ。ちょっとその・・・・・あのー・・・・・野暮用。みたいな?あはは」
今更メラルに会う事を隠しても無駄なのだが、リリアーナは話すなという約束を守るつもりのようだ。

37 :エルザ ◆jWBUJ7IJ6Y :2008/06/09(月) 20:47:57 0
>28>30>31>35>36
> 「落ち着いてエルザ。」
> エルザの肩を優しく叩くケオス。
> リリアーナも笑顔を見せ、エルザの不安を取り除こうとする。
> 「大丈夫よエルザ、鼓膜が破れたくらい放っておいても勝手に治るんだから。
>  そもそもフリージアと本気で戦ったら、鼓膜が破れた位じゃすまなかったはずよ」
「そ、そうかしら?…そうかもね。」
エルザは落ち着きを取り戻すべく、肩をいからせ、深呼吸をした。
> 「誰か治療が得意な人は居ないかな?」
「わ、私、でき、ないわ!」
深呼吸はあまり効果がなかったようだ。エルザはまた、おろおろと、うろたえた。
> 「・・・おいリリアーナ、お前ランドと同じ治癒魔法科だろ?
>  治してやったらどうだ。大事なお友達なんだろ?(後略)」
「り、リリアーナならできる、の?」
エルザは期待を込めた視線をリリアーナに向けた。
> 「うん、じゃあ、リリアーナ手伝ってくれないかな?僕は独学だけどそれなりに治療はできるからちょっとは役に立てると思うんだ。
> 役割を説明するよ。(後略)」
エルザは落ち着かず、ロックの周りをうろうろし、彼が少しうなっただけでも、まるで電気を流されたウサギのようになった。
> 「・・・・・・・・・・・・・・・・わかった、やるわ」
「うう…」
エルザには、リリアーナが躊躇した理由はわからなかった。

ケオスとリリアーナが治療する間、エルザはロックの傍でウサギになったままだった。
> 「・・・・・ロック、耳の調子はどう?」
> リリアーナはポケットに杖を押し込むと、エルザをロックの傍へ引っ張ってきた。
「ロック、これぐらいで死ぬんじゃないわよ!もし死んだら、後でぶっ殺してやるわ!」
>「…俺が死ぬわけ無いのだ。…ふぁああ〜」
「ロック!」
ロックはとぼけたあくびを出しながら、むくりと起き上がった。
「すごい!すっかり元通りになっているわ!まるで魔法みたい!」
>「ああ、そりゃ魔法だろうな。」
「ありがとう、ケオス!ありがとう、リリアーナ!」
エルザは二人にお礼を言った。
>「ん?エルザ、そんなに俺が心配だったのか?愛されているって嬉しいな!」
エルザはまたロックを殴ろうとしたが、やめた。今度はロックの目が潰れるかもしれない。

38 :ロックなのだ! ◆jWBUJ7IJ6Y :2008/06/09(月) 20:51:47 0
> 「ロック、エルザが話があるんだって。ちゃんと聞いてあげてね。
>  それと皆、エルザのことどうかよろしくね。
>  私はそろそろ行かなきゃ。ちょっとその・・・・・あのー・・・・・野暮用。みたいな?あはは」
「おい、ちょっと待てよ!リリアーナ!せっかく耳をなおしてもらったんだから、お礼の一つも言わせてくれよ!」
ロックは先程のふらふらが嘘のように元気良く立ち上がり、リリアーナに抱きついた。
「ありがとうな!リリアーナ!」
ロックは後ろの方で、エルザがはっと息を飲む音をハッキリ聞いた。
きっとエルザは、すぐに自分とリリアーナを引き離すだろう。しかし、ロックにはその前に言っておくべきことがあった。
ロックはリリアーナの耳元で、決して他の誰にも聞こえないように、そっとつぶやいた。
「リリアーナ、カドゥケウスを使ったな?」
その言葉には、少しだけ怒りが込められていた。
「リリアーナ、俺はこれでも責任を感じているんだ。俺のせいで、お前をカドゥケウスの持ち主にしてしまった。
 俺のせいで、お前に重い宿命を背負わせてしまった。カドゥケウスの、その選ばれた者としての宿命を。
 カドゥケウスを狙う輩は多いだろう。だから、俺はせめてお前をそういう輩から守ろうと決めたのだ。」
ロックは一層声を低くして続けた。
「リリアーナ、俺にはわかるんだ。カドゥケウスの波動が、な。
 俺自身が、かつてカドゥケウスに魅せられていたからかもしれない。
 きっと、他にもカドゥケウスに魅せられた奴がいれば、そいつだってわかっただろう。
 リリアーナ、お前はこんな事にカドゥケウスを使って、自分を危険にさらしたいのか?
 今までだって、カドゥケウスを使った事があっただろう?俺にはわかるんだぞ?
 その時も、こんな簡単な理由で使ったのか?生命の秩序さえ、容易く壊せるこの杖を?」
>「ロック!いい加減、リリアーナから離れなさいよ!リリアーナが迷惑がっているでしょう!」
「むぁ。」
ロックは変な声を上げ、エルザによってリリアーナから引き離された。
>「ごめんね、リリアーナ。ロックが迷惑ばっかりかけて…こらロック!あなたケオスにもちゃんとお礼を言いなさいよ!」
「おお!そうだな!ありがとうケオス!俺ロックなのだ!よろしくな!」
ロックは朗らかにケオスに挨拶した。さっきまでリリアーナを非難していたと、だれがこのロックを見て思うだろうか?
「そうそう、お礼にいい事を教えるのだ!エルザっていつも夜寝る時…ぐえぇっ!?」
エルザに後ろから首を絞められているロックを見て、誰がそんな事を考えつくだろうか?

39 :クリス ◆zuDFbGiSHI :2008/06/09(月) 21:17:05 0
>「……やるじゃないか……本気でやれば一等過程にも行けるんじゃないか?」
「戦闘力があっても魔力が無いから一等過程は厳しいんだよ。」
ここは魔法学園である。
だからそれなりの魔法を使えなければ一等過程には進めないだろう。



>「よし、それじゃあここを出よう。クリス…引っ張ってくれ…ちょっと視界がちらついていて起き上がれない。」
「ああ、わかった。
 無理せずにゆっくりと、だぞ。」
そういいながら剣を持っていない左手でマオの腕を掴みゆっくりと起こす。
血液が足りないからだろう。
マオの足元は少し安定していなかった。

>「クリス。言いにくいんだが僕をおぶっていってくれ!」
・・・・・・はい?
いや、貧血だからわからなくも無いけどよりによって剣を持っている俺ですか。
吸血鬼の使い魔に運んでもらえばいいような気もするのだが…
「…わかった。
 ちょっと待ってろよ。」
そう言って右手の剣を工具入れとして使っているウェストバッグと腰の間に差し込む。
鞘を作っておいてよかった。
さもなければ移動している間に多くの切り傷を負っていただろう。


マオをおぶって入り口まで戻ると吸血鬼の表情が厳しくなってきた。
>「二人ともまず何を聞いてもうろたえるな。
  わめかず悶えず隠れるんだ。
  …レイドとエースがすぐそこまで迫ってきている」
そう言って俺とマオを本棚の影に手招きする。
急に襲ってこられるのも嫌なので、吸血鬼の言う通りに本棚の陰に隠れる。
遠目で分かりづらいが、俺が開けた穴の前で何か話し込んでいた。
「マオが貧血であることを伝えて戦闘回避か、貧血を治してもらうことはできないのか?」
そう小声で吸血鬼とマオに訊いている間に、レイド先生は穴の中に飛び降りていった。

40 :ミルク ◆9DoC6dU6XQ :2008/06/10(火) 21:46:58 O
>26 >28-31 >34-38
耳から血を流しているロックが落ち着いているのに、殴ったエルザの方はひたすらうろたえている。
怪我した本人の態度からは、大したことなさそうに見えるけど、頭から内出血だとちょっとまずいかもしれない。
こんな時は専門家に任せるに限る。
「リリアーナ、傷の具合はどう?中で切ってるような感じ?」
ロックの傷を見るリリアーナの表情からすると、あまり状況は良くなさそう。
リリアーナはエルザを落ち着かせるように話しかけてから、ランドにロックの治療を求め、断られた。

「ごめん。あたしも回復魔法は無理…」
ランド(今はアンディって呼んだ方がいいのか?)と同じで、あたしも回復魔法はさっぱりだ。
一回ぶっ飛ばしてリセットさせるんなら出来るんだけど。
それにしてもアンディって、『俺もできたら力になってやりたいが』なんて意外に良い奴だ。

一方で新しい仲間のケオスは、独学ながら治癒魔法が使えるらしい。
でも、一緒にロックを治療しようという申し出に、なぜかリリアーナはすぐに答えなかった。
変なの。普段なら言われなくても、自分から治しそうな性格なのに。
いや、そもそもアンディに頼んだ時からおかしかったんだよな。
リリアーナは何かを決意するように、高価そうな杖を召喚。
ケオスと一緒にロックを魔法で治療し始める。
どちらの魔法も見かけないような発動形式だったけど、リリアーナの魔法にふと意識が向いた。
なぜだろう。院長先生が使ってた呪殺魔法に似ている気がする。
……そんなことないよね。
あたしとした事が、昔の夢なんか見たせいでホームシックにでもかかったのかも。
回復と呪殺なんて、まるっきり違う魔法なのに。似てるだなんてありえない。

気が付けば、すっかり傷が良くなったロックがお礼と称してリリアーナに抱きついていた。
他の男ならセクハラ容疑で天誅をくらわせてやる所だけど、ロックならリリアーナも嬉しいだろう。
>「ロック!いい加減、リリアーナから離れなさいよ!リリアーナが迷惑がっているでしょう!」
>「むぁ。」
エルザに無理矢理引き剥がされたロックは、今度は普通にカオスに礼を述べる。
>「そうそう、お礼にいい事を教えるのだ!エルザっていつも夜寝る時…ぐえぇっ!?」
…あんまり普通でもないか。

「まあまあエルザ、落ち着いて。あんまり首絞めたら今度はロックが死んじゃうよ。
 ケオスもお疲れ。やっぱり持つべきなのは頼れる仲間だね」
ロックを首締めから助けつつ、ケオスにお礼。
無料で手助けしてくれるんだから仲間って素晴らしい。

「それより、ロックの傷も治ったことだし、これからの作戦を考えよう。
 リリアーナは他に用事があるみたいだから、作戦から除外するとして…
 ここは地下道を通ってメラルに奇襲をかけるとかどう?
 上手く説得できたら、仲間に引き込めるかもしれないし」

41 :フリージア ◆cOOmSNbyw6 :2008/06/11(水) 08:44:04 P
>34>26
>「あ、もうスーツ脱いでたんだ。フリージア、外で何か変な音聞かなかった?
 それともさっきの地響きみたいなのは、フリージングドールを脱いだ時の音なのかしら?」
「確かに私も外で聞いたのだけれど・・・私が起こした音ではなくてよ」
そんなどうでもいいことより今は食事をしたいフリージアであった

その音の正体が何であるかわかっていたならば食事どころではなかったのだろうが・・・

>「おお、フリージア。やっと脱いだな。」
>「さあ、フリージア。お前が勝ったんだ。だから、俺のペンダントを…あれ?」
突然ぶっ倒れるロック
「ええ!?」
あっと驚くフリージア
>「エルザ、お前のパンチってすごいな。俺びっくりしたのだ。
> さっきから耳の中がキーンとなっているのだ。俺の耳から血が出ているんだろう、ミルク?
> どうやら、鼓膜が破れたみたいだな。」
「な!なんですって!?」
鼓膜が破れた発言にフリージアはおろおろしている


エルザからロックのペンダントを手渡されるフリージア
もはや食事どころではない
早くロックの耳を何とかしないと・・・
だが悲しいことにフリージアには友の耳を直す術は金輪際無かった


>28>31>36
ランドが提案しケオスという人とリリアーナさんがロックを治療することになった
・・・・・それにしてもランドはなぜ自分のことを他人の様に表現してるのだろう?

しばらくするとロックが何事も無かったかのように立ち上がった
どうやら治療は成功したようである
「一時はどうなることかと思いましたわ」
ほっとするフリージア
これが現実世界の出来事ではないとわかっていても
友が苦しみから解放されたことはうれしいことには違いない

「ロック、エルザが話があるんだって。ちゃんと聞いてあげてね。
 それと皆、エルザのことどうかよろしくね。
 私はそろそろ行かなきゃ。ちょっとその・・・・・あのー・・・・・野暮用。みたいな?あはは」
そう言うと出て行くリリアーナ
「野暮用って何かしら?」
フリージアは不思議そうな顔をしている
どうやら本気でわかっていないようだ

>40
「それより、ロックの傷も治ったことだし、これからの作戦を考えよう。
 リリアーナは他に用事があるみたいだから、作戦から除外するとして…
 ここは地下道を通ってメラルに奇襲をかけるとかどう?
 上手く説得できたら、仲間に引き込めるかもしれないし」

「その前に私がご飯を食べるのが先ですわ」
そうフリージアはロックが倒れたりいろいろあったせいで食事をするタイミングを逃していたのだった


ペンダント自前1 所持2 投下1 魔力回復薬(青汁風味)


42 :フリージア ◆cOOmSNbyw6 :2008/06/11(水) 08:52:48 P
訂正
ペンダント自前1 所持3 投下1 魔力回復薬(青汁風味)



その頃のギズモ
「か・・ゆ・・・う・・・・ま」
どうやら飢えが頂点に達しまともな思考が出来なくなっているようだ

43 :リリアーナ ◆7O/3IU/E7M :2008/06/11(水) 19:53:44 0
>38 >40-41
>ロックは先程のふらふらが嘘のように元気良く立ち上がり、リリアーナに抱きついた。
>「ありがとうな!リリアーナ!」
リリアーナは真っ赤になって固まった。以前のロックはこんな事をするタイプではなかったからだ。
「な・・・・・ななな何を」
>ロックはリリアーナの耳元で、決して他の誰にも聞こえないように、そっとつぶやいた。
>「リリアーナ、カドゥケウスを使ったな?」
リリアーナははっとした。
周りにはロックが何を言ったのかはまるで聞こえないだろう。
だがロックが口を動かすたびに、リリアーナの表情が強張っていくのはわかっただろう。

>「ロック!いい加減、リリアーナから離れなさいよ!リリアーナが迷惑がっているでしょう!」
>ロックは変な声を上げ、エルザによってリリアーナから引き離された。
>「ごめんね、リリアーナ。ロックが迷惑ばっかりかけて…こらロック!あなたケオスにもちゃんとお礼を言いなさいよ!」
「ああ、いいのよエルザ。気にしないで。・・・・・・・・ホント、元気になって良かったわ」
リリアーナはぎこちなく微笑んだ。
だが、無邪気に話すロックを見つめる目は、まるで何かを見極めているかのようだった。

>「まあまあエルザ、落ち着いて。あんまり首絞めたら今度はロックが死んじゃうよ。
> ケオスもお疲れ。やっぱり持つべきなのは頼れる仲間だね」
そう言って場を治めたミルクが、今後の予定についての作戦を切り出した。

>「それより、ロックの傷も治ったことだし、これからの作戦を考えよう。
> リリアーナは他に用事があるみたいだから、作戦から除外するとして…
> ここは地下道を通ってメラルに奇襲をかけるとかどう?
> 上手く説得できたら、仲間に引き込めるかもしれないし」
どうやら、リリアーナの野暮用の相手がメラルだという事はバレバレらしい。
>「その前に私がご飯を食べるのが先ですわ」
フリージアは相変わらずマイペースだ。
目の前にある氷のテーブルには、サンドイッチと野菜ジュースが乗っている。
もしかしたらかなり冷たくなっているかもしれないが、フリージアなら許容範囲だろう。

「地下道にメラルさんが居るかどうかわからないわ。
 だって私は、メ・・・・・ある人に頼まれて、道標のアイテムを拾いに行くだけだから。
 それに依頼した人は、私以外の人間がアイテムに近づくと危険とも言ってたわ。
 ――――そんなわけだし、私としては、メラルさんよりエルザを優勝させる事に集中して欲しい、かな」
そう。エルザを優勝させると決まった今、リリアーナがどうなろうがたいした問題では無くなったのだ。
(エルザが激怒した原因を、リリアーナは今ひとつ理解できてないようだ)

そこまで言ったリリアーナは、あら?と首を傾げた。
「そういえば誰か、どこかでメラルさんに会ったようなこと言ってなかった?」
空耳だったのかしら?とリリアーナは不思議そうに首を傾げた。
「ねえ、皆はどう行動すればベストだと思う?何か作戦があったらどんどん聞かせて欲しいな」
リリアーナは一人一人の顔を見ながらそうたずねた。
「私は、メラルさんを狙うのも良いけれど、ペンダントの気配を追うのを優先して欲しいかな。
 今ゴースト化していない参加者は、メラルさん以上に纏まった数を集めているかもしれないしね」

44 :アレク ◆/OD//Ij0Fc :2008/06/11(水) 23:27:25 0
>18-19
ベアトリーチェに注いでもらった茶の第二杯を口にする。
ゆっくりと飲み込んで、これを充分に味わっているつもりだった。

ただし、その心の内面は外見ほど余裕のあるところではなかった。
ベアトリーチェの反応に戸惑いらしき成分を察知したからである。
少しばかり突飛な申し出だっただろうか、と不安を禁じえない。
よくよく考えてみれば、ほとんど出会い頭に「一緒に陰謀やろうぜ!」と呼びかけたも同然であった。
「いや、さすがにそれは引くわ」と思われたとしても、致し方ない。
思い付きで言葉を発してしまった事を、早くも後悔し始めていた。

この危惧の半分以上は、彼の杞憂に過ぎない。
そして彼自身はこの事にまったく気付いていない。

であるからこそ「一緒に来るなら止めはしない」と聞いて、驚きと安堵を同時に感じたのだった。
もっとも、次の言葉を受信した瞬間には、その前者の念が一挙に増大したのだが。

「……愛、とな」

にわかに返答しかねる問い掛けだった。
やや沈黙の間を置くと、彼は髪の毛を掻き回しながら回答を始める。

「正直なところ、わからない。まことに申し訳ない。でも……。
 でも、存在するんじゃないかと思う。そうあって欲しいと思う。
 世の中、憎悪だけが幅を利かせるというのでは、あまりにも味気ない事だし」

一度言葉を区切り、咳払いをする。
自分に愛というものに関して云々する資格があるのだろうか、という疑念が拭えない。
しかし、このまま言葉を途絶えさせるわけにもいかないだろう、と思い直しているところだった。

「今までは積極的に愛を希求しようとはしてこなかったけど、そういうのも悪くないかもしれない。
 せっかく遠回りしてまで居残った学園生活だ。何も勉学だけが生徒の役目でもないだろう。
 ……もっとも、愛の方が僕を避けて通るかもしれないけどね」

最後の一言は紛れもなく照れ隠しであったに違いない。
柄にもない事を言った、という自覚がそうさせている。

ふぅ、と一つ吐息を紡いだところで、彼は庭園に走る振動を察知した。
不思議に思ってベアトリーチェへ視線を注ぐ。
彼女の目が自分というよりは、その後背をも見ている気がして、彼は後方を振り返った。
そして二つの赤い光点を視認するに至り、彼は目を丸くした。
驚きの表情を顔に貼り付けたまま、視線をベアトリーチェへ戻す。

「驚いたな。僕以外にも客人がいたようだ。こちらの方も君の招待客かい?」

驚愕と呑気が共存したような口調で、彼は庭園の主人に尋ねたのだった。

45 :ベアトリーチェ ◆DOKU7MAWbk :2008/06/12(木) 23:22:11 0
突然だが、カツオノエボシという生き物はご存知だろうか?
俗に電気クラゲと呼ばれる生き物だ。
10センチほどの烏帽子のような浮き袋を持ち、海面を浮遊している。
しかし、僅か10センチ海面に出ている身体に対し、そこから海中に伸びる触手は10mから50mにも及ぶ。
勿論強力な毒をもち、電気的な激痛が伴うのである。
更に特質すべきは、この生き物はクラゲではなく、ヒドロ虫と呼ばれる虫の群体・・・合体生物なのである。

>44
腐海の最深部、毒庭園。
微振動が続く中、ベアトリーチェはアレクの語る愛について耳を傾けていた。
「そう。それが、あなたの、答えなのね・・・。」
肯定するわけでもなく、否定するわけでもなく、ただアレクの言葉を噛み締めるように応える。
じっとりと見つめ、ゆっくり味わうようなベアトリーチェとは対照的に、アレクは背後の存在に気付き、驚愕していた。

>「驚いたな。僕以外にも客人がいたようだ。こちらの方も君の招待客かい?」
「招待客?いいえ。私の子供達よ。」
驚愕と剣呑が共存したような口調のアレクにベアトリーチェはクスリと笑って応える。
その直後・・・

腐海であった光の砂漠が弾けた。
弾けた場所は庭園からかなりは慣れた場所であったが、その範囲がとてつもなく広い。
舞散る光る砂はただただ幻想的としか言いようがなく、空一面を彩っていた。
が・・・その光の中、異形が姿を現した。

「それ」をなんと形容すればカツオノエボシ、となるのだろうか?
光る砂に照らされ浮かび上がったのは長さ50m、太さ30mを超える巨大なミミズのような生き物。
ミミズと断定できないのはその頭(?)から無数に枝分かれした触手である。
数十センチから数メートルまで、様々な太さの触手がまるでドレッドヘアーのように伸びているのだ。
触手の長さは本体の長さを遥かに超え、まっすぐに伸ばせばキロの単位に届くであろう。

「「「「「ギュギャギガアアアアアアアアア!!!!!!!」」」」」

本体が、そして一本一本の触手がそれぞれ牙を剥き、腐海全体に響き渡る咆哮をあげる。
これこそが魔の森の地中を這いまわり、菌と毒素を吐き出し腐海に変貌させたモノ。
そしてベアトリーチェを守り猛威を振るったモノ。
ベアトリーチェがリバースに着き、最初に沼に放った蠱毒ミミズである。
巨大な魔獣と化した蠱毒ミミズは咆哮を揚げながら湿原へ向かい、光る砂漠を進む。

一方、ぼんやりと青く光る湿原にも変化は起きた。
アレクとベアトリーチェの目の前で、湿原が盛り上がったのだ。
その高さは30m以上。
流れ落ちる泥から現われたのは50m級の巨大なヒキガエルだった。
蠱毒ミミズと同じくベアトリーチェが放った蠱毒カエルの成れの果てである。

「ぐぅええええええええええええ!!!!」

同じく腐海全体に響きわたる鳴き声をあげ、迫る蠱毒ミミズを威嚇するように目を向ける。
音量で言えばカエルに軍配が上がるだろうか?

腐海の毒素が消え、崩壊したのは巨大菌類。
毒を求め湿原に集ったのは感染者達。
それと同様に、蠱毒のミミズとカエルもまた、毒がなければ生きていけないのだ。
お互いの体内に蓄積された毒を求め、今、巨大魔獣の戦いが始まろうとしている。

「ふふふ・・・少し早いけど準備も出来たし、儀式の始まりよ。
直ぐ終わるだろうけど・・・お茶のお代わりはいかが?
それとも・・・私の子供達と遊んでくる?」
空気を振るわせる咆哮と共に距離を詰めるミミズとカエルを長めながらベアトリーチェはにっこりと急須を持ち上げる。

46 :ケオス ◆8Ed0zD19u2 :2008/06/13(金) 00:18:26 O
>36
>ロックの周りに、学園では習うはずの無い魔方陣が浮かび上がる。
「……!」
ケオスは驚愕した。治療科所属と言ってもここまでの回復力は出せる筈はない。
そして、先ほど現れた魔法陣。通常の物とはかけ離れ過ぎている。尋常じゃない。
「……………」
険しい表情。普段笑顔のこの男がこの顔をするのだ、ただ事じゃない。
その顔もロックの挨拶で切り替わる。
>38
>「おお!そうだな!ありがとうケオス!俺ロックなのだ!よろしくな!」
「よろしく、ロック。ううん、それほど大した事はして無いよ。」
そこまで言うと言葉を切り、チラッとリリアーナを見る。
「それに…僕はあまり必要では無かった見たいだしね。」
自分の力が無くともリリアーナ一人で事を成せたのを暗に示している。先ほどのリリアーナへの抱き付き。何か囁いた時の彼女の表情。ロックはあの力が何なのか知っている。
「ロック…彼女の力………」
そこまで言うと再び言葉を切る。下手に藪をつついて蛇を出す事は無い、そう思い直した。
>「そうそう、お礼にいい事を教えるのだ!エルザっていつも夜寝る時…ぐえぇっ!?」
「ごめん、何でもない。それよりエルザ、秘密、気になるなぁ。教えてよ。」
いつもの無料スマイルに表情を戻す。
ロックの首を絞めるエルザ、ミルクに救い出されたロックを見て笑う。どうやら気にする矛先をかえたようだ。

47 :ケオス ◆8Ed0zD19u2 :2008/06/13(金) 00:23:50 O
>40>43
ミルクが喋り始める。どうやら先の方針について決めるようだ。
>「それより、ロックの傷も治ったことだし、これからの作戦を考えよう。
>リリアーナは他に用事があるみたいだから、作戦から除外するとして…
>ここは地下道を通ってメラルに奇襲をかけるとかどう?
>上手く説得できたら、仲間に引き込めるかもしれないし」
>「地下道にメラルさんが居るかどうかわからないわ。
>だって私は、メ・・・・・ある人に頼まれて、道標のアイテムを拾いに行くだけだから。
>それに依頼した人は、私以外の人間がアイテムに近づくと危険とも言ってたわ。

言わずもがな、リリアーナの依頼人とはメラルの事だろう。
「フフ……」
嘘が苦手なのだろう。リリアーナの素直さに思わず笑みをこぼすケオス。
しかし、だからこそ余計に一人で行かせる訳にはいかなくなった。
>「ねえ、皆はどう行動すればベストだと思う?何か作戦があったらどんどん聞かせて欲しいな」
「そうだね…僕からの提案としては、三手に分かれる事かな」
「メラルへの協力を頼むのは確かに有りだけど余り人数は割けない。
リリアーナ一人を行動させるのもちょっと危なそうだし。
ペンダントの回収は優勝を狙っていくなら当然やるべき事だから。
そうなるとメラルの所へ行くのは最低二人。やむ追えず戦闘になった場合、なにが仕掛けられているか分からないし、一対一じゃ返り討ちになりかねない。二対一なら逃走も可能だからね。
後、リリアーナの護衛として一人は欲しいかな。リリアーナの意見を含めるとリリアーナ一人で行くのが良いみたいだけど、道中なにがあるか分からない。かと言って警告を無視するのも危ないね、ここは少数で動こう。
最後になるけど、ペンダントの回収にはなるべく大人数で行きたい所だね。
まだ生き延びているグループが同じように徘徊しているかもしれないし、相手の人数が多かったら危険に晒される事になる。
月並みだけどこんな所かな。」
取りあえず、考えていた事を話す。周りの反応を見るため見渡す。

48 :ミルク ◆9DoC6dU6XQ :2008/06/13(金) 16:43:29 O
>43 >46-47
>「地下道にメラルさんが居るかどうかわからないわ。
> だって私は、メ・・・・・ある人に頼まれて、道標のアイテムを拾いに行くだけだから。
> それに依頼した人は、私以外の人間がアイテムに近づくと危険とも言ってたわ。
> ――――そんなわけだし、私としては、メラルさんよりエルザを優勝させる事に集中して欲しい、かな」
「え?アイテム取りの脅迫だったの?
 それじゃ、リリアーナ以外の人間が近づくと危ないアイテムを回収してもらうのが、メラルの目的?」
道標っていうのはよく分からないけど、それならメラルの行動も説明がつく。
でも、下水道にあるリリアーナ以外の人に危険なアイテムってなんだ。

>「ねえ、皆はどう行動すればベストだと思う?何か作戦があったらどんどん聞かせて欲しいな」
>「そうだね…僕からの提案としては、三手に分かれる事かな」
リリアーナは自分よりペンダントを優先してほしいと言い、ケオスはグループに分かれて作戦の同時進行を提案する。

「ロックはメラルと女子寮で出会ったって言ってたはずだよ。
 女子寮は氷漬けになってたみたいだし、メラルは多分まだそこにいると思う。
 この学園の地下は下水道であちこちつながってるよね。
 だから女子寮に行くなら、雪の中外を歩いて行くより、下水道通った方が安全だと思ったんだ」
下水道は結構広いらしいけど、迷わない限り吹雪の中みたいに遭難したりはしないだろう。
もちろんフリージアみたいに雪の中も元気な人は省いての話だ。

「メラルを潰すか仲間にできれば、他の優勝候補を蹴り落とせる面で有利になるけど…
 ただ、ヴァンエレンの話だと、ベアトリーチェが百以上ペンダントを集めてるらしいんだよ。
 メラルの目的がアイテム回収でリリアーナじゃないんなら、あたしはペンダント優先が良いと思う。
 メラルは合理主義者っぽいから、いつまでもペンダントため込まずに捨ててそうだし。
 …校舎にいるらしいラルヴァと合流してペンダント狩りすれば、かなり優勝に近づけないかな。
 さっきはああ言ったけど、リリアーナが安全ならメラルは無視して、全員校舎か男子寮に集中しない?
 もう夜中だし疲れてる人は、ルズやフリージアの持ってる使い魔カプセルで仮眠してから行くとして」

49 :エルザ ◆jWBUJ7IJ6Y :2008/06/13(金) 19:04:08 0
>40>41>43>46>47>48
> 「ごめん、何でもない。それよりエルザ、秘密、気になるなぁ。教えてよ。」
「嫌よ。」
> 「それより、ロックの傷も治ったことだし、これからの作戦を考えよう。
>  (中略)ここは地下道を通ってメラルに奇襲をかけるとかどう?
>  上手く説得できたら、仲間に引き込めるかもしれないし」
「説得なんて生ぬるいわ!粉砕あるのみよ!」と穏やかざるエルザ。
> 「その前に私がご飯を食べるのが先ですわ」
>「俺も食べるのだわ。」と穏やかきわまりないロックとフリージア。

> 「私は、メラルさんを狙うのも良いけれど、ペンダントの気配を追うのを優先して欲しいかな。
>  今ゴースト化していない参加者は、メラルさん以上に纏まった数を集めているかもしれないしね」
>「そうだね…僕からの提案としては、三手に分かれる事かな」
ケオスは3手に分かれる事を提案した。その概要はこうだ。
メラルへの襲撃(あるいは説得)に2名、リリアーナの護衛に1名、その他大勢はペンダントの回収である。
エルザはすぐに手を上げた。
「はい!私がリリアーナの護衛をするわ!」
>「それは駄目なのだ。」
エルザは、何でよ!?といった視線を、今しがた否定したロックに向けた。
>「エルザ、お前が優勝するんだろ?だったらお前はペンダントの回収にあたったほうがいいのだ。
> そんな恐い顔で俺を見るなよ。その方がリリアーナのためになるんだぞ?」
エルザはがっかりした。がっかりしたエルザを見てロックが(少なくとも彼なりには)フォローした。
>「俺もペンダント回収組に入るのだ。俺に何か大事な話しがあったんだろ?
> ペンダントを探しながら、聞いてあげるのだ。あれ?そういえばアンジェリーナも、何か大切な話があるって言ってたな。」
「アンジェリーナの大切な話ってなんだったの?」
>「聞いてないのだ。後で聞くって言ったのだ。」
「ああ…ロック。女の子が男の子に“大切な話”をするのは、本当に大切な事なのよ。後回しにしてはいけないわ。」
エルザは、アンジェリーナがロックに激怒した理由がわかったような気がした。
「ねえ、アンジェリーナもリバースの世界に来ているのよ。…そんなにおびえた表情をしないでよ、ロック。
 ペンダントを探すついでに、アンジェリーナも探しましょう。今度はちゃんと彼女の話を聞いてあげて。」

> 「メラルを潰すか仲間にできれば、他の優勝候補を蹴り落とせる面で有利になるけど…
>  ただ、ヴァンエレンの話だと、ベアトリーチェが百以上ペンダントを集めてるらしいんだよ。(中略)
>  もう夜中だし疲れてる人は、ルズやフリージアの持ってる使い魔カプセルで仮眠してから行くとして」
「そうだわ、ねえリリアーナ。ベアトリーチェに協力してもらえないかしら?ほら、まだソフィアも来てないみたいだし、
 一度連絡を取ってみましょうよ!」

50 :リリアーナ ◆7O/3IU/E7M :2008/06/14(土) 01:00:52 0
>48
>「え?アイテム取りの脅迫だったの?
> それじゃ、リリアーナ以外の人間が近づくと危ないアイテムを回収してもらうのが、メラルの目的?」
リリアーナは曖昧に微笑みながら首を振った。リリアーナ自身にもわからないからだ。
道標というからには、メラルがリリアーナの誘導用にアイテムを配置した可能性が高い。
アイテム回収が目的では無いだろうが、この場でそれを言って余計な人員を割くことになるのははばかられた。

>46−47
>「そうだね…僕からの提案としては、三手に分かれる事かな」
ケオスはその理由について説明してくれた。
そしてミルクから、「氷漬けになった女子寮でロックがメラルを目撃した」とも教えてくれた。
それと、移動するなら雪の無い地下道を通っていった方が安全だと考えたとも。
エルザはリリアーナの護衛に立候補し、ロックに窘められていた。
リリアーナもロックと全く同じ意見だったので、うんうん、とエルザに頷いて見せた。

>「ロックはメラルと女子寮で出会ったって言ってたはずだよ。
> 女子寮は氷漬けになってたみたいだし、メラルは多分まだそこにいると思う。 (中略)
> だから女子寮に行くなら、雪の中外を歩いて行くより、下水道通った方が安全だと思ったんだ」
ミルクの返答を聞いて、リリアーナもようやく思い出した。
確かロックの話はこうだったはずだ。
>「メラルは女子寮にいたのだ。でも、あそこはいたるところが氷で覆われているから、
> くつろぐには都合が悪い場所なのだ。そういえば、今メラルはモクモクになってるぞ。」
>「モクモクは“煙みたい”という意味なのだ。」
リリアーナは知っている。ロックが称したモクモクはただの煙ではない。
暴走――――は、さすがに無いだろうが、臨戦体制なのは間違い無さそうだ。
> 「メラルを潰すか仲間にできれば、他の優勝候補を蹴り落とせる面で有利になるけど…
>  ただ、ヴァンエレンの話だと、ベアトリーチェが百以上ペンダントを集めてるらしいんだよ。(中略)
>  もう夜中だし疲れてる人は、ルズやフリージアの持ってる使い魔カプセルで仮眠してから行くとして」
「え〜?!メラルさんの呼び出しすっぽかすの?まあ・・・・・いいといえば良いのかもしれないけど・・・・・うーん」
リリアーナは困惑していた。
確かにミルクの言うことは正しい。優勝をエルザに託した今、リリアーナがゴーストになっても問題ない。無いのだが・・・・・。
(あのメラルさんが、ここまで手間暇かけてお膳立てしてるのが気になるのよね〜)
ペンダントを奪って、通信用の指輪を渡し、真夜中になるまでリリアーナを放置。
そしてロックの話では、メラルは女子寮を丸ごと氷漬けにして、リリアーナは地下道へと誘導。
――――何のために?
「あ〜もう、賢い人の考えてる事ってさっぱりわからないわ!!」
だがリリアーナでもわかっていることがある。
それはメラルとの約束をすっぽかした場合、ゴミ箱に捨てられるのはペンダントだけでは無い、という事だ。

>49
>「そうだわ、ねえリリアーナ。ベアトリーチェに協力してもらえないかしら?ほら、まだソフィアも来てないみたいだし、
> 一度連絡を取ってみましょうよ!」
確かに、ベアトリーチェに協力してもらえれば100個以上のペンダントが手に入る。
メラルの協力が得られなくても、エルザは一気に優勝へと近づくだろう。
「・・・・・うん、そうね。ベアトリーチェちゃんの協力いかんで今後の予定が変わってくるもんね。
 でもその・・・・・・さっきは偶然繋がったんだよね〜」
リリアーナはまた幻灯機のボタンを手当たり次第に押したり叩いたりした。
「ベアトリーチェちゃーん!ベアトリーチェちゃーん!聞こえるー?!相談したい事があるんだけどー!
 それともソフィアさんかな?聞こえたら返事してくださーい!
 もしかして道に迷っていらっしゃいますかー?私たちは今、元食堂付近に居ますよどうぞー!!」
リリアーナは、ベアトリーチェの通信用アイテムは、自分の持っている幻灯機と同じタイプの品だとばかり思っている。
だからソフィアやベアトリーチェのどちらかは、何らかの通信用アイテムを持ち歩いているのだと考えていたのだ。

でたらめにボタンを押しては大声で呼びかけている合間に、リリアーナは素朴な疑問を口にした。
「ところでミルク、ベアトリーチェちゃんに『さっきは戦うことになった』って言ってなかった?どういうこと?
 それと、そもそも何でベアトリーチェちゃんは100個以上もペンダントを手に入れられたのかな?」


51 :ランド ◆4itHF4b6fw :2008/06/14(土) 10:35:04 0
>30 >34

>「・・・・・・・そっか、そうよね。そういえばランディも攻撃魔法は一切使えないって言ってたもんね」
「ああ、そういうことだなぁ。自分でいうのもなんだが俺に治癒魔法なんざ似合わないだろ?」
少し含んだ笑いをしてリリアーナに治療するように進める。
>「うん、じゃあ、リリアーナ手伝ってくれないかな?僕は独学だけどそれなりに治療はできるからちょっとは役に立てると思うんだ。
>役割を説明するよ。
>「・・・・・・・・・・・・・・・・わかった、やるわ」
そしてリリアーナが召喚した杖を見てアンドは信じられないものを見たかのような顔になる。
・・・そしていつになく真剣な表情で呪文を唱え魔方陣を浮かび上がらせるリリアーナを見ている。
ロックが一瞬で完治し治療が終わる。そしてアンドは邪悪な笑みを浮かべると
誰にも聞き取れないような低い重い声でつぶやいた。
「・・・カドゥケウス・・・」
聞き取れたのは背後霊のステイシスぐらいだったが、おそらく普通の生徒には分からないことだ。
おそらくよく分からない独り言で片付けられるだろう。

アンドの今の心境は「まさか」だった・・・想像もしていなかった。
まさか・・・藪をつついて蛇が出てくるとは思ってなかった・・・思わず笑みがこぼれてしまう。
(俺が治癒するのをやめてリリアーナに治癒するように誘導したのは正解だった・・・くくく)
そう・・・アンドは治癒魔法ができる。アンドはランドの魔法も全てを使うことができる。

――リリアーナに治癒をさせた理由――

それはメラルの目的を少しでも探るためだった・・・
さっきミルクはメラルが事前から準備し優勝を狙っていた場合と言った・・・
だがリリアーナのペンダントを捨てずに脅迫に使っているという時点で
そんなことはありえないとアンドは思っていた。なぜならそれは彼女の性質で分かる。
ミルクやリリアーナ、他のおおよその人間はメラルを冷静かつ沈着だという認識でいる。
本当にメラルが用意周到で状況判断に長け、人を測るのがうまく自らの感情を廃することができる冷静な人間であるというのならば
優勝というのを事前に計画しているという時点でリリアーナのペンダントを奪い脅迫材料に使うのは少し考えられない。

なぜならリリアーナには味方になろうが敵になろうが優勝に関係してくるような力は持ってない、
もっと言うならばどれを見ても平均以下にしかみえないからだ。
そんな人間を優勝を狙う冷静なメラルがそもそも相手にしている暇なんてない。
だが、もしリリアーナに隠されたような力があったら?
今思えばアンドはリリアーナのロックバスターというもの以外一回も魔法らしき魔法を見たことがない。
もしもっと凄いものを持っているのだとしたら・・・ミルクの言うもしかしたらが本当だったら?
とにかく状況を少しでもはっきりさせたいがためにアンドはリリアーナに治癒を促したのだ。

しかし、その結果はアンドの想像しているものと明らかに違った。
高く見積もっても隠された力なんて教師にも及ばないと思っていた。
だが違う・・・もはや教師などクズにも等しいような力を隠し持っていることが分かったのだ。
そして、メラルがこの力を知っていたら・・・優勝に利用しようとしているのもなんとなしに納得できる。・・・

(くくく・・・しかしまさかこんな小娘がねぇ。こいつと出会わせてくれたなんてランド・・・
 お前は本当に最高の人形だぜ・・・はははは!)



52 :ランド ◆4itHF4b6fw :2008/06/14(土) 10:36:14 0
>38 >40 >43 >50

リリアーナを抱きしめお礼を言うロック。
それに対し真赤になっているリリアーナ。
しかしその後のロックの言葉にリリアーナははっとし
どんどん表情が強張っていく、もちろんこの距離では何を言っているかは分からなかった。
だがアンドは二人を見て瞬時に何を話しているのかだいたいつかめていた。
(あの野郎・・・カドゥケウスを知ってやがるか・・・他にもここで知ってる人間は・・・)

アンドはケオス、ミルク、エルザを見ていく。
ミルクには態度からして存在を知っているようには思えない。エルザも同様・・・
さっきのリリアーナの魔法に一番強い反応を見せたのはケオス。
だがやはり危険なものだと瞬時で分かっただけで知っているのではないようだ。
(まだ放っておいても大丈夫か・・・)

>「ねえ、皆はどう行動すればベストだと思う?何か作戦があったらどんどん聞かせて欲しいな」
>「そうだね…僕からの提案としては、三手に分かれる事かな」
ケオスがリリアーナの護衛に1人、メラルの所に行くのが二人、そのほかはペンダントの回収という
三手に別れ行動するという提案を持ちかける
アンドが思考している間にどうやら話しが進んでいたらしい。
リリアーナの護衛に真っ先にエルザが立候補するが、優勝するための人間ということで適切ではないとロックに言われて身を引く。

その後はエルザが一回ベアトリーチェに連絡して協力を頼んだ方がいいと言い、
リリアーナもそれに賛成し幻灯機のボタンを適当に手当たり次第押し、
ベアトリーチェやソフィアの名前を呼び続けているのをアンドは呆れた顔で見ている。
(本当にこんなのが所持者なのか・・・?なんか不安になってきやがった・・・)

53 :マオ ◆wYjEoXUBzo :2008/06/14(土) 11:48:26 0
>32>39>33
>「…わかった。
>ちょっと待ってろよ。」
「いいのか?いやー助かった。」
剣を工具要れと腰の間に差し込み僕を背負うクリス。
そして地上へと出るために入り口まで戻ろうとしていると
ヴァンエレンの顔が険しくなりはじめる。
>「二人ともまず何を聞いてもうろたえるな。
>わめかず悶えず隠れるんだ。
> …レイドとエースがすぐそこまで迫ってきている」
そう言って本棚に隠れるよう手招きするヴァン。
しかし…一回は共に戦ったっていうのにどうしたんだろう?
普段のヴァンならレイド先生の気を感じ取っても“うわーんどうしようマオ様〜”とか
言って僕にどうすればいいのか聞いてくるというのに……
なんだかさっきからヴァンの様子がおかしいように思える…いや、気のせいか。

僕を背負うクリスはヴァンの言うとおり本棚に隠れる。
なにやらレイド先生とエース先生はクリスが空けた穴の前で話し込んでいる。
大方どこに繋がっているんだろうとか入るか無視するかってことだろう。
フッ…鋭い観察眼を持つ自分が怖い…
>「マオが貧血であることを伝えて戦闘回避か、貧血を治してもらうことはできないのか?」
僕は穴に飛び込んでいくレイド先生を見る。
「どうかな…一応仲間だった時期もあったし治してくれるかもしれないが……
 だけどヴァンはどうなんだ?なんかあまり会いたくないみたいだけど……」

54 :黒猫ルズ&青サラマンダー ◆7O/3IU/E7M :2008/06/14(土) 18:27:55 0
>「え〜?!メラルさんの呼び出しすっぽかすの?まあ・・・・・いいといえば良いのかもしれないけど・・・・・うーん」
困惑しているリリアーナをよそに、ルズは元気に前足をあげた。
「お任せくださいまし〜!カプセル内と外では時間の流れが違いますから、回復はうんと早いですわ〜。
 そしてなんと!カプセルから外の映像を観る事も出来ますし、会話だって可能なのですわ〜。」
えっへん!とルズは胸を張った。
「そしてラルヴァとやらにはわたくしの使い魔をつけてますわ〜ですから居所はすぐにわかると思いますわ〜。
  お待ちくださいまし〜今サラマンダーとコンタクトを取ってみますわ〜」
ルズはそう言うと、目を閉じてなにやら集中し始めた。

>27
その頃青サラマンダーは・・・・・・。
>「ん・・・?あぁ、ついてきてたのか。おいで、大丈夫だから。」
「ち〜♥ ち〜♥」
優しい言葉をかけられ、ラルヴァの周りを嬉しそうに飛び回っていた。

そんなサラマンダーが突然床に落下し、白目をむいた。
ラルヴァが不信に思う間もなく、ちーとしか喋れなかったサラマンダーが流暢な人語を話し出す。
「あーあー、聞こえまして〜?わたくしはルズ、フリージア女王様の恋の奴隷lにしてサラマンダーの主ですわ〜。
 さてラルヴァとやら、今どこで何をしておりますの〜?
 フリージア女王様とそのお友達が連絡を取りたがっているのですわ〜。
光栄に思うならばサラマンダーに向けてお返事なさいまし〜」

55 :ミルク ◆9DoC6dU6XQ :2008/06/14(土) 18:37:49 O
>49-50
>「そうだわ、ねえリリアーナ。ベアトリーチェに協力してもらえないかしら?ほら、まだソフィアも来てないみたいだし、
> 一度連絡を取ってみましょうよ!」
「お!それは良い考え!
 本気で協力する気なら、ベアトリーチェもペンダント渡してくれるだろうし!」
ベアトリーチェは協力するなんて言ってたけど、この際どこまで本気か調べて置いてもいいだろう。
ペンダントを渡せば本気、渡さなければ口先だけってわけだ。
>「・・・・・うん、そうね。ベアトリーチェちゃんの協力いかんで今後の予定が変わってくるもんね。
> でもその・・・・・・さっきは偶然繋がったんだよね〜」
リリアーナはそう言って、幻灯機をいじりながら大声で呼びかけ始めた。

>「ところでミルク、ベアトリーチェちゃんに『さっきは戦うことになった』って言ってなかった?どういうこと?
> それと、そもそも何でベアトリーチェちゃんは100個以上もペンダントを手に入れられたのかな?」
「そういや言ってなかったかな。
 ヴァンエレンから、ベアトリーチェが毒で生徒を操ってるのを止めてほしい、ってお願いされたんだよね。
 で、レイド先生達と魔の森に行ったら、森はキノコやカビで腐海化してて毒が充満。
 おまけに操られた生徒達が合体巨人になって、カビ……キサラと一緒に攻撃してくるし。
 森の奥じゃお化けミミズに襲われた上に、ベアトリーチェに毒殺されそうになるし。
ま、その時はレイド&エース先生と、マオ…ほら、二等科トップクラスのあの女の活躍で勝てたけどね」
思い返してみれば、あの時のあたしあまり役に立ってないな…
まぁ、言わなきゃわからないだろう。うん。

「犠牲者百人はヴァンエレンの概算だけど、森は神経毒が一杯だったしそんなに間違っては無いと思う。
 巨人もキサラもペンダントは持ってなかったから、ベアトリーチェが持ってると見て間違いないよね。
 うーん…後は…。そうそう、ベアトリーチェの奴クローンとか言って身代わりまで持ち出してたよ。
 ペンダントは捨ててないから優勝が目的じゃないんだろうけど、何企んでるんだろうね、ほんと」

56 :フリージア ◆cOOmSNbyw6 :2008/06/14(土) 19:29:21 P
>48>50
>もう夜中だし疲れてる人は、ルズやフリージアの持ってる使い魔カプセルで仮眠してから行くとして」
もっきゅもっきゅと冷えたサンドウィッチをはむはむしていたフリージアだったが
自分の名前が呼ばれたようなのでミルクのほうを振り向いた

「使い魔カプセルですの?」

フリージアは最後のサンドウィッチを飲み込むと
おもむろに胸の谷間に腕を突っ込み使い魔カプセルを取り出そうとした
だいぶ使ってないせいかかなり奥のほうにあるようだ

「えい!」

ぷるんという擬音と共に胸の谷間から取り出される使い魔カプセル
その形はウルト○ セブンに出てくるものとよく似ている
一体どういう原理で胸に仕舞ってあるのかは謎である
ただ言える事は無理やり細くしているウエストは兎も角、胸は本物だということだけだ

ちなみにフリージアの使い魔であるギズモは一度もこの使い魔カプセルに入ったことはない
それは何故かは謎である

>「お任せくださいまし〜!カプセル内と外では時間の流れが違いますから、回復はうんと早いですわ〜。
 そしてなんと!カプセルから外の映像を観る事も出来ますし、会話だって可能なのですわ〜。」

>「そしてラルヴァとやらにはわたくしの使い魔をつけてますわ〜ですから居所はすぐにわかると思いますわ〜。
  お待ちくださいまし〜今サラマンダーとコンタクトを取ってみますわ〜」

「私のとルズさんのと二つあるから二人まで休めますわよ」

>「あーあー、聞こえまして〜?わたくしはルズ、フリージア女王様の恋の奴隷lにしてサラマンダーの主ですわ〜。
 さてラルヴァとやら、今どこで何をしておりますの〜?
 フリージア女王様とそのお友達が連絡を取りたがっているのですわ〜。
光栄に思うならばサラマンダーに向けてお返事なさいまし〜」
「恋の奴隷って何ですの!恋の奴隷って!!」
とりあえずルズの発言に全力で突っ込みを入れるフリージア
どうせラルヴァには聞こえてないだろうけど




ペンダント自前1 所持3 投下1 魔力回復薬(青汁風味)

57 :アルナワーズ=アル=アジフ ◆O.bcTAp6QI :2008/06/14(土) 23:36:15 0
>50
ベアトリーチェかソフィアに連絡を取ろうと幻灯機を手当たり次第に弄くるリリアーナ。
しかし、偶然とは二度続かないから偶然というものである。
リリアーナの行動は奇蹟を引き起こす。

########時空の狭間#################

時空の狭間に吸い込まれてしまったアルナワーズ。
脱出の算段もつかず、というか、脱出する気もなく漂っていた。
なぜならば、ここはアルナワーズにとって居心地がいいからなのだ。
元々観察者に徹するために開始早々ゴーストになった身。
この時空の狭間では、時間の流れや場所の制約がなく思念が影響し【その場所】が映し出される。
ミルクやミニアルナワーズが薬物学科のベアトリーチェチョコ習得の場面を垣間見たが如く。

今、アルナワーズの周囲にはいくつもの画面が出現しており、リバース内の様々な場所が映し出されている。
観察に際し、これほど好都合な場所があろうか?
「うふふふ・・・流石はリリアーナ。ピンポイントで合わせるだなんて!まさに奇蹟を呼び起こす女よねぇん。」
クスクスと笑みを浮かべながら一つの画面を見つめていた。
そこは、フリージア城内が映し出されている。

###############################

【もし】という仮説は意味がないが、それでもあえて【もし】繋がっていたとしても・・・
腐海の異変に気付き慌てて飛び出したベアトリーチェ。
当然幻灯機もコミニュケーションクリスタルも地下のラボに置いたまま。
更に本人は庭園にてアレクとお茶をしている最中。
よりにもよってベアトリーチェの【子供達】たる、蠱毒ミミズと蠱毒ヒキガエルの大咆哮の飛び交う最中である。
呼び出し音も掻き消され、連絡がつくことはなかっただろう。

しかし、所詮これは【もし】の話。
実際にリリアーナの引き起こした事は、思わぬ事態を引き起こした。
光りだした幻灯機から流れ出るノイズ音。
そしてそれが途切れたあと、突然クリアな音声で怒鳴り声がフリージア城内に響き渡る。

>「ずるいわよ、ピンチにはひょっこり現れるくせに、どうしてちっとも借りを返させてくれないのよ!
> これじゃ借金雪だるま式に増えるばかりじゃないのよ!!バカ!キサカさんのバカ!!」
>「・・・ありがと、本当にありがとう!・・・・・・大好きだよ!!」

>「ずるいわよ、ピンチにはひょっこり現れるくせに、どうしてちっとも借りを返させてくれないのよ!
> これじゃ借金雪だるま式に増えるばかりじゃないのよ!!バカ!キサカさんのバカ!!」
>「・・・ありがと、本当にありがとう!・・・・・・大好きだよ!!」

>「ずるいわよ、ピンチにはひょっこり現れるくせに、どうしてちっとも借りを返させてくれないのよ!
> これじゃ借金雪だるま式に増えるばかりじゃないのよ!!バカ!キサカさんのバカ!!」
>「・・・ありがと、本当にありがとう!・・・・・・大好きだよ!!」

映像も出ているようだが、採光調整が出来ていないのでぼんやりと黒い映像が壁に映し出されるのみ。
それでも、それでもはっきりと判るだろう。
これがリリアーナの声であるという事は!

無常なる機会のなせる技。
ピンポイントでキサカに怒鳴りつける場面を繰り返し、幻灯機は沈黙を取り戻したのであった。

58 :ロックなのだ! ◆jWBUJ7IJ6Y :2008/06/15(日) 19:20:46 0
>55
ミルクからベアトリーチェの事を聞き、エルザは信じられないといった顔をしている。
他人への信頼など、第一印象でだいたい決まってしまうものだ。
“親切そうな”ベアトリーチェの凶暴な一面は、エルザを動揺させた。

>57
>「ずるいわよ、ピンチにはひょっこり現れるくせに、どうしてちっとも借りを返させてくれないのよ!
> これじゃ借金雪だるま式に増えるばかりじゃないのよ!!バカ!キサカさんのバカ!!」
突然リリアーナの怒鳴り声が、フリージア城の中にこだました。
「なっ!?突然どうしたのだ、リリアーナ!?」
ロックは食べかけていたサンドイッチを床に落としてしまった。
先程の叫びが、リリアーナ本人が(今現在という意味で)発したものではないと、気づくのに時間はかからなかった。
ロックの知る限り、リリアーナは口を閉じたまま叫んだりすることはできない。
>「・・・ありがと、本当にありがとう!・・・・・・大好きだよ!!」
「…ああ!幻灯機だな!」
ロックは、幻灯機で録音された音声が流れている事を理解した。
そして、当然エルザも…
ロックは慌てて両手を振った。
「リリアーナ、早くそれを止めた方がいい!」
ロックの願いが通じたかどうかは定かではないが、幻灯機はきっちり3回リピートして止まった。
しかし、エルザを追い詰めるのには十分な回数だった。
「…エルザ?」
エルザは真顔でリリアーナを見つめたまま、小刻みに震えていた。

>「“キサカが大好き”…」
エルザは随分時間が経ってから、やっと口を開いた。
>「キサカがいたのはずっと前の事だわ。私とリリアーナがペンダントを捨てに行くよりも前…
> あなたが私と家族になってくれるって約束するよりも前…
> あなたが私の事を、大好きって言ってくれるよりも前…」
ロックは事情がわからず、リリアーナに『どういう事なのだ?』と尋ねようとしたが、ロックはエルザから目が離せなくなってしまった。
エルザの両手両足が、少しずつ銀色に変わり始めたからだ。銀色は広がっていき、エルザの胴体まで達しようとしている。
間違いない。これは硬化魔法を越える硬化魔法、鋼化魔法スーパーハードニングだ。
>「私をからかったの?リリアーナ?適当な事を言って、私をまるめこもうとしたんでしょ。
> もう騙されないわ。どうりで私がキサカを責めたら彼をかばったのね…あなたが本当に好きなのはキサカだから。」
「ちょっ、ちょっと待てよ!」
ロックは危険を感じ、慌ててエルザに言った。
「エルザ、事情はよくわからないけど、リリアーナは好きでもない奴を好きだと言って、からかったりしないのだ。
 リリアーナはきっと、エルザもキサカも、同じくらい大好きなのだ。」
>「嘘だ…」
「よせ、エルザ!」
>「嘘だ!!」
もう、エルザの体は銀色の鋼になっていた。腕も、足も、瞳、髪、服装に至るまで、だ。
そしてエルザは飛んだ。
「エルザ!エルザーーーーっ!!」
エルザはフリージア城からいなくなった。自身の体に物体操作の魔法をかけ、窓から城の外へ飛び去ったのだ。

「…くそっ!」
ロックも慌てて城の外に飛び出し、エルザを追いかけようとした。
しかし、空飛ぶエルザは速く、とてもロックが走って追いつけるものではなかった。
エルザはすぐに、夜の闇に包まれ、見えなくなってしまった。
それでもロックは走り続けた。エルザがどこに行くのかなんて、まるで見当はつかなかった。
それでもロックは走り続けた。

59 :リリアーナ ◆7O/3IU/E7M :2008/06/15(日) 21:07:49 0
>55
そういや言ってなかったかな。といって、ミルクは森の中で起こった出来事を話してくれた。
わかったのは、ベアトリーチェが毒で生徒を操っていたこと
魔の森に行ったら、森はキノコやカビで腐海化してて毒が充満していたこと
操られた生徒達が合体巨人になって、カビ……キサラと一緒に攻撃してきたこと。
森の奥ではお化けミミズに襲われた上に、ベアトリーチェに毒殺されそうになったこと。
レイド、エース、マオ、ヴァンエレン、ミルクの活躍でベアトリーチェに勝てたということ。

リリアーナは幻灯機に呼びかけるのも忘れ、ミルクの話を聞き入ってきた。
>「犠牲者百人はヴァンエレンの概算だけど、森は神経毒が一杯だったしそんなに間違っては無いと思う。 (中略)
> ペンダントは捨ててないから優勝が目的じゃないんだろうけど、何企んでるんだろうね、ほんと」
「そう・・・・・・・」
リリアーナはいつになく言葉少なだった。
「でもなぜキサラが?もしかしてメラルさんとベアトリーチェちゃんは手を組んでるのかしら?
 とりあえず、ペンダントを捨ててないから優勝を狙ってないって事は無いと思うわ。戦略という可能性もあるから。
 だってゴミ箱にペンダントを捨てない限り、操っている生徒は自分の駒としてずっと使えるんだもの。
 それにしても魔の森を腐海化するなんて・・・・・・・生徒達を操って、森に毒を撒き散らせるほどの毒よ。
 養分となる毒がそれほど森にあるものかしら?ねえ、皆ならこの問題どう考える?」
リリアーナは特にケオスとアンディ、エルザの意見を聞きたそうだ。
だが幻灯機の誤作動で、そんな状況ではなくなってしまった。

>57-58
>「ずるいわよ、ピンチにはひょっこり現れるくせに、どうしてちっとも借りを返させてくれないのよ!
> これじゃ借金雪だるま式に増えるばかりじゃないのよ!!バカ!キサカさんのバカ!!」
「ななな・・・何?!」
突然流れ出した幻灯機の言葉に、リリアーナは焦った。
忘れもしない、これはキサカと別れた時の場面だ。
>「リリアーナ、早くそれを止めた方がいい!」
「そ、そんな事言ったって・・・・・・止め方がわからないのよ〜!!」

幻灯機はきっちり3回リピートして止まった。

>エルザは真顔でリリアーナを見つめたまま、小刻みに震えていた。
「エルザ?ちょ、ちょっと待って・・・・」
リリアーナはエルザに触れようとしたが、すっと避けられてしまった。
拒絶されたことにリリアーナがショックを受ける。
>「私をからかったの?リリアーナ?適当な事を言って、私をまるめこもうとしたんでしょ。
> もう騙されないわ。どうりで私がキサカを責めたら彼をかばったのね…あなたが本当に好きなのはキサカだから。」
「それは違うわ!」
リリアーナの瞳がさっと彩度を増した。
「エルザ、あなた本気でそう思ってるの?」
焦ったロックが間に入る。
>「エルザ、事情はよくわからないけど、リリアーナは好きでもない奴を好きだと言って、からかったりしないのだ。
>「嘘だ!!」

>もう、エルザの体は銀色の鋼になっていた。腕も、足も、瞳、髪、服装に至るまで、だ。
そしてエルザは飛んだ。
ロックがその後を追いかける。
「皆ごめん!私はエルザを追いかけるわ!捕まえて説得できたら皆に連絡するわ!」
そういい残し、リリアーナも吹雪の中へ飛び出した。
リリアーナのテレパシーが送信専用の不完全なものだという事は、多分フリージアが補足してくれるだろう。

60 :リリアーナ ◆7O/3IU/E7M :2008/06/15(日) 21:13:52 0

優勝者になるはずのエルザが消えてしまっては、全ての計画は水の泡である。
皆はリリアーナが、エルザを優勝させるために追ったのだと思ったかもしれない。
だが本音を言うと、今は優勝などどうでもいい。
今の彼女にとっては自分の処遇よりもエルザのケアの方が大事だったからだ。
もっとも、自分のために尽力してくれる皆には口が裂けても言えない事だが。

「エルザの馬鹿!友達の好きとそうでない好きとを一緒くたにするなんて!」
走りながら悪態をつく。リリアーナは本気で怒っていた。
だが一番腹を立てていたのは自分自身に対してだ。

キサカに対しての発言にリリアーナは何の後ろめたさも感じない。本心だからだ。
リリアーナが親しい人間に向かって大好きと発言するのはよくあることだった。
だが、今のエルザにそれを聞かせてしまったのは失敗だった。
エルザはリリアーナを好きだが、信頼してはいないからだ。
エルザの心は閉じていて、愛はほんの少しだけ歪んでいる。
ペンダントを使ってリリアーナを脅そうとした点でそれははっきりしていた。
もしかしたらそれは、彼女の身体が人形だということに原因があるのかもしれない。
だからこそリリアーナは、エルザに優勝させようと思ったのに。

「ロック!待って!」
先を走る黒い人影を見つけたリリアーナは、大声で叫んだ。
「こんなことになってごめん。全部私の責任だわ。ねえ、行き先に心当たりはある?」

リリアーナはある決意を固めていた。
ぜいぜいと肩で息をしながら、首からキサカとアンジェリーナのペンダントを外す。
「このまま探し回っても埒があかないわ。でも私にいい考えがあるの。
 絶対にエルザを見つけ出すから、これを預かって。後であの子に渡して欲しいの」
ペンダントと一緒に巾着袋もロックに差し出し、リリアーナはちょっと笑った。
「――――だって、ゴーストになったら渡そうと思っても無理だもの」

リリアーナはメラルから貰った指輪に魔力を込めた。
「メラルさん聞こえる?私よ、リリアーナ。悪いけど、私はあなたの呼び出しに応じないわ。
 ――――だから、今すぐ私のペンダントを捨ててくれない?」

61 :ヴァンエレン・ブランカート ◆u1rU/e.jL2 :2008/06/16(月) 16:33:12 0
>33
入り口までたどり着くとレイドがいて、どうにも図書館になにか用事があるみたいだった。
おそらく地上で湧いてでた死者共の発生源がこの場所であると目星をつけたからだろう。
しかも一人でも厳しい状態なのに教師二人が敵になろうとしている…。
味方にすればこれほど心強い人間たちはいないが、逆に敵側にまわってみればこんなに怖い敵はいない。

>39>53
影に隠れた三人はまずレイドとエースの動向をうかがって、会話を聞く限りでは魔物の発生を止めるといったようなことは聞けなかった。
しかし先に進むことは間違いないようなのでやはりヴァンたちの邪魔になることは明白である。
レイドは空いた大穴を利用して下の階層まで飛び降りようとしているらしいが、あの教師のことだから後先のことは考えていないに違いない。
>「マオが貧血であることを伝えて戦闘回避か、貧血を治してもらうことはできないのか?」
>「どうかな…一応仲間だった時期もあったし治してくれるかもしれないが……
> だけどヴァンはどうなんだ?なんかあまり会いたくないみたいだけど……」
まるでプールに飛び込むように頭から穴に入っていって、続いてエースもやれやれといった表情で飛び込んでいく。
それを確認したヴァンの本棚から身を出して警戒を解いた。
「人間の二人が治療を求めていく分には問題ない…。
 私まで行ってしまうと疑惑の目が向けられるのは明白だな。
 地上にあふれているのが魔物で、発生源と思われる地下図書館にいる魔物のこの私…。
 なんらかの疑いの念をもたれるのは必然だろう」
いかに魔物を呼び出したかではなく、容疑者最有力候補が現場にいること自体が更なる疑心を生み出してしまうことだろう。
魔物を呼び出した犯人とは思われないかもしれないが、なんらかの関与は疑われて拘束或いは尋問されることが予想される。

「それにマオよ…仲間だった時期があったとはいえ、いまは敵だ。
 上で生徒を傷つけているのは魔物だろうし、それを呼び出したのは私。
 あの教師たちに甘い期待など寄せぬほうがよいぞ」
治療のほかに協力、停戦などは降伏でもしない限りもうレイドたちには聞き入られないことだろう。
生徒を守るのが教師の役目であり、それを害する者を排除するのも教師の役目…。
この激突はもはや止めようがないもので、あの二人の強者と戦うという未来に恐怖するしかないヴァン。
「二人とも…あの教師に勝てる自信はあるか?」

62 :ミルク ◆9DoC6dU6XQ :2008/06/16(月) 18:02:24 O
>56-60
>「そう・・・・・・・」
信じられないような顔をしているエルザの横で、リリアーナはあたしの話を分析しているようだった。
>「でもなぜキサラが?もしかしてメラルさんとベアトリーチェちゃんは手を組んでるのかしら?(中略)
> 養分となる毒がそれほど森にあるものかしら?ねえ、皆ならこの問題どう考える?」
「キサラとメラルってそんなに仲良かったの?
 でもキサラも無理やり操られてるみたいだったし、メラル・ベアトリーチェ連合は無いと思うよ。
 毒は…ねぇ。持ち込んだ菌を繁殖させたか、置いてた毒を撒き散らしたかじゃない?
 リバース内の物が威力落ちてることを考えると、持ち込みの可能性が高そうだけど……」

>「ずるいわよ、ピンチにはひょっこり現れるくせに、どうしてちっとも借りを返させてくれないのよ!
思いつく考えを上げているところに、リリアーナの叫びが突然響きわたった。
「いいっ!?リリアーナどうしたの!?」
話の流れにまるで噛み合わない言葉に、驚いて声のする方を見る。
なぜか、しゃべってるはずの本人まで驚いたような顔をしていた。
あぁ、なるほど。幻灯機の録音を再生しちゃったのか。
内容から察するに、キサカがどこかに移動した時の言葉ってとこ?

>「リリアーナ、早くそれを止めた方がいい!」
>「そ、そんな事言ったって・・・・・・止め方がわからないのよ〜!!」
慌てるロックとリリアーナが止めようとする間も、幻灯機は壊れたように録音を繰り返す。
あたしが、メギドでぶっ壊した方が早く止まりそうだと思い始めた時、ようやく連続再生は停止した。
…そうだ。『大好き』で思い出した。
フリージアに、リリアーナのチョコ食べてないか聞いておこう。
あたしは不確定要素を消しておこうと、使い魔カプセルを持ってるフリージアの近くに行く。
「フリージア。ちょっと聞きたいんだけどさ。
 リリアーナからバレンタインのチョコもらって、食べたりした?」
リリアーナラブになってたら、土壇場で何するかわからないし、一応は確認だ。


>「それは違うわ!」
またリリアーナの大声がフリージア城に響く。
見れば、こんどは前とは違い、明らかに緊迫した空気が感じられた。
ロックとリリアーナが、様子のおかしいエルザをなだめようとしている。
でもエルザは、説得しようとする2人の言葉に、まるで耳を貸そうとしない。
エルザは何を怒ってるんだろう?
騙された?誰に?リリアーナに?
混乱するあたしの前で、エルザの体の色が銀色に変わっていく。
チョコナワーズ戦の時と同じように。
「ちょっ…ちょっとエルザ!何してるの!?」
リリアーナを攻撃するつもりかと思って駆け寄ろうとしたけど、そうじゃなかった。
エルザは誰かを傷つけるためではなく、この場から空を飛んで逃げ出すために変身したのだ。

63 :ミルク ◆9DoC6dU6XQ :2008/06/16(月) 18:04:30 O
>「…くそっ!」
>「皆ごめん!私はエルザを追いかけるわ!捕まえて説得できたら皆に連絡するわ!」
窓から飛び出していったエルザを追い、ロックが、そしてリリアーナが外にでる。
「ちょっと待ってよ!空飛んでるエルザに雪の中走って追いつける訳ないでしょ!!」
もちろん、あたしもその後に続いた。
エルザに今やけになられたら、優勝の望みが消えちゃうじゃないか!

幸い、寒い中それほど走る必要もなく、ロックとリリアーナに追いつけた。
>「このまま探し回っても埒があかないわ。でも私にいい考えがあるの。
> 絶対にエルザを見つけ出すから、これを預かって。後であの子に渡して欲しいの」
>「――――だって、ゴーストになったら渡そうと思っても無理だもの」
「は!?ゴーストになる!?」
リリアーナらしいと言えばらしいけど、思い切った事を考える。
そりゃ生身で歩き回るよりは効率的だろうけど、よっぽどエルザの事が心配なんだろう。

>「メラルさん聞こえる?私よ、リリアーナ。悪いけど、私はあなたの呼び出しに応じないわ。
> ――――だから、今すぐ私のペンダントを捨ててくれない?」
リリアーナは指輪を使ってメラルと通信を始めた。
…ってことは、今声を出せばメラルにも聞こえるんだよな?
「メラルーっ!!聞こえてるーっ!?
 こっちは消えたエルザ……リリアーナの友達を探すのに忙しくなったんだよ!
 今すぐペンダント捨てるか、全身銀色でゴスロリ服着た子を探すのに協力するかしろ!
 しなけりゃあんたが何企んでても思い通りには行かないわよ!!」
あたしはメラルとの通信用指輪に向かって叫ぶ。
メラルが何したいか知らないが、どうしてもしたけりゃ協力するだろう。
怒ってペンダント捨てても、リリアーナは覚悟の上だから問題なしだ。

「とりあえず手分けしてエルザを探そう!
 エルザは寒さに弱そうだったから、どこか雪の無い所に移動するはず!
 あたしは校舎の方を先に探しに行くから!メギド!」
メラルからの返事を待つ間も惜しく、あたしは校舎への道をメギドで切り開いて走り出す。
ちゃんと休憩できなかったのは少し痛いけど、ペンダントが無ければ攻撃もされないだろう。

64 :ロックなのだ! ◆jWBUJ7IJ6Y :2008/06/16(月) 18:52:47 0
>60>63
> 「ロック!待って!」
> 先を走る黒い人影を見つけたリリアーナは、大声で叫んだ。
> 「こんなことになってごめん。全部私の責任だわ。ねえ、行き先に心当たりはある?」
「いや、さっぱりわからないのだ。」
ロックはリリアーナに呼ばれ、足を止めた。後ろからミルクも走ってくるのが見える。
> 「このまま探し回っても埒があかないわ。でも私にいい考えがあるの。
>  絶対にエルザを見つけ出すから、これを預かって。後であの子に渡して欲しいの」
ロックはリリアーナから2つのペンダントと、巾着袋を受け取った。
アンジェリーナのペンダントは首にかけ、巾着袋は腰のベルトにくくりつけた。
キサカのペンダントだけは、外から見えないようにコートの内ポケットにしまった。
もしもエルザに出会えたとき、キサカの事を触れないようにした方が良さそうだと思えたからだ。
巾着袋の中身は何だろう?とロックは思ったが、きっとエルザに渡せばわかるのだろうと思い、
巾着袋の中身を確認しようとはしなかった。
> 「――――だって、ゴーストになったら渡そうと思っても無理だもの」
> 「は!?ゴーストになる!?」
「一体、何を言っているのだ?」
ミルクとロックはリリアーナの言葉を聞いて驚いた。
> リリアーナはメラルから貰った指輪に魔力を込めた。
> 「メラルさん聞こえる?私よ、リリアーナ。悪いけど、私はあなたの呼び出しに応じないわ。
>  ――――だから、今すぐ私のペンダントを捨ててくれない?」
ミルクはリリアーナの指輪に向かって叫んだ。
> 「メラルーっ!!聞こえてるーっ!?
>  こっちは消えたエルザ……リリアーナの友達を探すのに忙しくなったんだよ!
>  今すぐペンダント捨てるか、全身銀色でゴスロリ服着た子を探すのに協力するかしろ!
>  しなけりゃあんたが何企んでても思い通りには行かないわよ!!」
「おいおい、ちょっと待てよ!」
ロックの声もメラルに聞こえたかもしれない。しかし、ロックが話しかけたのは、あくまでリリアーナに対してだ。
「いくらエルザのためだからって、そこまでしてもいいのかリリアーナ!?
 もしもエルザが、リリアーナが自分のせいでゴーストになったって知ったら、
 ひどくがっかりするかもしれないぞ!?…リリアーナに対する信頼が回復していればだけど。」

> 「とりあえず手分けしてエルザを探そう!
>  エルザは寒さに弱そうだったから、どこか雪の無い所に移動するはず!
>  あたしは校舎の方を先に探しに行くから!メギド!」
ミルクは核熱魔法で雪原に道をつくり、校舎の方へ移動した。
「なのだ!」
ロックもまた走り出そうとしたが、すぐに足を止めてくるりと振り返ると、思い出したようにリリアーナに尋ねた。
「なあ、リリアーナ。さっき、エルザが言った事って何なのだ?
 家族になるとか、大好きだとか、俺には事情がさっぱりわからないのだ。」
エルザはちょっと赤くなって鼻を擦った。
「俺はエルザの事を、自分の娘みたいに感じた事はあったけどな。それと何か関係があるのかな?」

65 :レイド ◆M07.CI9OF2 :2008/06/16(月) 20:44:57 O
「がはっ…ち、ちくしょー…俺は大バカ野郎だったぜ…」
頭からダイビングした俺は華麗に着地する事も出来ず、思いっきりダメージを受けていた。
しかも勢いが強過ぎたせいか、2つ下の階まで来てしまった。
すなわち俺は、地下図書館の床を一枚頭でブチ抜いてしまったのだ。
>「何をやってるんですか…まったく…」
華麗に着地したエース先生は呆れながら俺に回復魔法をかける。
「あ…穴があったら…頭から飛び込みたくなるのが…男の性ってやつじゃねぇか…。」
>「いや、訳が分かりませんよ。」
「ところで…この霧は何だ…?
どこぞの魔物か使い魔の仕業か?」
回復されて少し辺りを見回す余裕が出てきた。
>「さぁ…どちらにせよ、これじゃ視界が悪すぎますね。
あ、木片が刺さってますよ。」
「ちょっ…いってててて!!
もう少し優しく抜いてくれよ!」
>「おや、すいません。」
額から噴水の如く噴き出す血も、回復魔法によりすぐに傷口が塞がり、収まった。
「大した回復魔法だこと…俺も見習いたいよ。」
傷が完全に塞がったのを確認し、立ち上がる。
「お〜い!?誰か居ないのか〜?居るなら返事してくれー!」

66 :ロックなのだ! ◆jWBUJ7IJ6Y :2008/06/16(月) 20:47:42 0
>64の訂正(エルザを赤くしてどうする)

エルザはちょっと赤くなって鼻を擦った。
「俺はエルザの事を、自分の娘みたいに感じた事はあったけどな。それと何か関係があるのかな?」

ロックはちょっと赤くなって鼻を擦った。
「俺はエルザの事を、自分の娘みたいに感じた事はあったけどな。それと何か関係があるのかな?」

67 :マオ ◆wYjEoXUBzo :2008/06/16(月) 23:02:36 0
>61

>「人間の二人が治療を求めていく分には問題ない…。
>私まで行ってしまうと疑惑の目が向けられるのは明白だな。
>地上にあふれているのが魔物で、発生源と思われる地下図書館にいる魔物のこの私…。
>なんらかの疑いの念をもたれるのは必然だろう」
確かに…言うとおりかもしれない。ヴァンエレンは一応魔族だとかに位置しているし、
この騒動の中に居たとなれば何か事情やなぜこうなったか知っていると思われても仕方がない。
最悪問答無用で攻撃もありえなくはないってことか……
>「それにマオよ…仲間だった時期があったとはいえ、いまは敵だ。
>上で生徒を傷つけているのは魔物だろうし、それを呼び出したのは私。
>あの教師たちに甘い期待など寄せぬほうがよいぞ」
「…そうだな、昨日の友は今日の敵ってやつだな。」
よし、あの二人に治してもらうというのはやめることにしよう。
どっちみち保健室にいけば事は済むし保健室ならヴァンエレンの腕を治すこともできるかもしれない。
ここで危ない橋を渡ることもないな。さっきは僕の迂闊な攻撃で鬼男と戦うハメになったわけだし、
今回は華麗にスルーさせてもらうとしよう。
>「二人とも…あの教師に勝てる自信はあるか?」
「自信がないわけじゃないが今はやめておく。なにせ三人とも万全じゃないからな。
 というわけでこのまま無視して出口に進もう。よしゆっくりと行けクリス」
僕を背負っているクリスに命令を出す。下に行ったとはいえまだ分からない。
気配を押し殺し少しずつクリスとヴァンが少しずつ入り口へと向かっていく。

「よし、どうやら気付かれずにすんだようだな。」
重苦しく暗い本の迷宮を抜け出ることに成功した僕たち。
だが抜け出た先は決して明るいものではなく既に夜の帳が下りている。
闇に包まれた校舎はいかにもという雰囲気をかもし出している。
「なんか、暗くて今にも何か出そうな雰囲気だな……
 と、とりあえず今は保健室に行こう。重いかもしれないけどもう少し耐えてくれクリス。」

68 :クリス ◆zuDFbGiSHI :2008/06/17(火) 00:30:29 0
>「どうかな…一応仲間だった時期もあったし治してくれるかもしれないが……
  だけどヴァンはどうなんだ?なんかあまり会いたくないみたいだけど……」
吸血鬼の返答を待っていると、エース先生も穴に飛び降りたみたいだ。
その様子を見て本棚の影から身を出すことにする。

>「人間の二人が治療を求めていく分には問題ない…。
  私まで行ってしまうと疑惑の目が向けられるのは明白だな。
  地上にあふれているのが魔物で、発生源と思われる地下図書館にいる魔物のこの私…。
 なんらかの疑いの念をもたれるのは必然だろう」
吸血鬼の言うことはもっともな事かもしれない。
地下図書館が魔物の発生源と思われているのなら、
近くにいるだけで生徒でもいろいろ聞かれることになるだろう。

>「それにマオよ…仲間だった時期があったとはいえ、いまは敵だ。
  上で生徒を傷つけているのは魔物だろうし、それを呼び出したのは私。
 あの教師たちに甘い期待など寄せぬほうがよいぞ」
>「…そうだな、昨日の友は今日の敵ってやつだな。」
どうやら二人ともさっきの先生たちと共闘していたようだ。
後で話を聞かせてもらおう。

>「二人とも…あの教師に勝てる自信はあるか?」
>「自信がないわけじゃないが今はやめておく。なにせ三人とも万全じゃないからな。
  というわけでこのまま無視して出口に進もう。よしゆっくりと行けクリス」
「マオの言うとおり今はやめておいたほうがいいだろう。
 それに、仮に万全の状態だとしても戦略を考えないと厳しいだろうな。」
マオが命令口調だったような気もするが敢えて気にしないことにしよう。

図書館から出ると夜の帳がすでに下りているのが確認できた。
>「よし、どうやら気付かれずにすんだようだな。」
無事に図書館を出れたことにマオが安心する。
>「なんか、暗くて今にも何か出そうな雰囲気だな……
 と、とりあえず今は保健室に行こう。重いかもしれないけどもう少し耐えてくれクリス。」
「何か出る以前にその辺にゴーストでも漂っているんじゃないのか?
 まあ、さっさと保健室に行ってペンダントを集めよう。」


保健室に向かって歩いていくと、廊下の先から風が吹き込んできているのが感じられた。
先の方でかすかに人の声が聞こえたような気がする。
食堂しかないはずだが、後でいってみる価値はありそうだ。
そう考えながら保健室の中へと入った。

69 :フリージア ◆cOOmSNbyw6 :2008/06/17(火) 07:40:31 P
>57
突然響き渡るリリアーナの声
>「ずるいわよ、ピンチにはひょっこり現れるくせに、どうしてちっとも借りを返させてくれないのよ!
> これじゃ借金雪だるま式に増えるばかりじゃないのよ!!バカ!キサカさんのバカ!!」
>「・・・ありがと、本当にありがとう!・・・・・・大好きだよ!!」

>「ずるいわよ、ピンチにはひょっこり現れるくせに、どうしてちっとも借りを返させてくれないのよ!
> これじゃ借金雪だるま式に増えるばかりじゃないのよ!!バカ!キサカさんのバカ!!」
>「・・・ありがと、本当にありがとう!・・・・・・大好きだよ!!」

>「ずるいわよ、ピンチにはひょっこり現れるくせに、どうしてちっとも借りを返させてくれないのよ!
> これじゃ借金雪だるま式に増えるばかりじゃないのよ!!バカ!キサカさんのバカ!!」
>「・・・ありがと、本当にありがとう!・・・・・・大好きだよ!!」

「ゴルゴム・・・・もとい”また”アルナワーズさんの仕業ですわ!!」

>62
>「フリージア。ちょっと聞きたいんだけどさ。
 リリアーナからバレンタインのチョコもらって、食べたりした?」
「お〜ほっほっほっほ!私がそんなドジを踏むと思って!」
本当は先にギズモが食べたから助かったのだが
フリージアはそのことを黙っていることにした
「どうせアルナワーズさんが何かしてると思ってギズモちゃんに先に食べさせましたわ!」
本当はギズモが勝手に(ry
「案の定ギズモちゃんはおかしくなっちゃったけど・・・・
 ああ!?そういえばギズモちゃんの分のご飯を忘れてましたわ!!」
今頃気づいたフリージア サンドウィッチはもはやフリージアのお腹の中である
「・・・・まあ一日や二日ぐらい抜いたって死にはしませんわね」
まさに外道である

>58>60>63
何かを勘違いしたのか逃げ出すエルザ
>「皆ごめん!私はエルザを追いかけるわ!捕まえて説得できたら皆に連絡するわ!」
それを追いかけるリリアーナ
「そういえばリリアーナさんは送信専用のテレパシーをつかえましたわね」
とすごく説明的なセリフを言うフリージア

フリージアは使い魔カプセルの関係でここを動くわけには行かず
ミルクが後を追いかけるのを黙って見ているしかなかった




ペンダント自前1 所持3 投下1 魔力回復薬(青汁風味)


70 :リリアーナ ◆7O/3IU/E7M :2008/06/17(火) 17:43:30 0
>62-64
>  こっちは消えたエルザ……リリアーナの友達を探すのに忙しくなったんだよ!
>  今すぐペンダント捨てるか、全身銀色でゴスロリ服着た子を探すのに協力するかしろ!
>  しなけりゃあんたが何企んでても思い通りには行かないわよ!!」
ミルクが指輪にそう怒鳴った。リリアーナはとても心強い気持ちになった。

>「おいおい、ちょっと待てよ!」
ロックが割って入った。
>「いくらエルザのためだからって、そこまでしてもいいのかリリアーナ!?
> もしもエルザが、リリアーナが自分のせいでゴーストになったって知ったら、
> ひどくがっかりするかもしれないぞ!?…リリアーナに対する信頼が回復していればだけど。」
「エルザに知らせなければ済む話よ」
リリアーナの回答はにべも無い。
「メラルさん、とにかくそういう事だから。もし何かいいたいことがあるなら聞くわ」

> 「とりあえず手分けしてエルザを探そう!
>  エルザは寒さに弱そうだったから、どこか雪の無い所に移動するはず!
>  あたしは校舎の方を先に探しに行くから!メギド!」
「ええ、お願い!」
>ロックもまた走り出そうとしたが、すぐに足を止めてくるりと振り返ると、思い出したようにリリアーナに尋ねた。
>「なあ、リリアーナ。さっき、エルザが言った事って何なのだ?
> 家族になるとか、大好きだとか、俺には事情がさっぱりわからないのだ。」
>ロックはちょっと赤くなって鼻を擦った。
「俺はエルザの事を、自分の娘みたいに感じた事はあったけどな。それと何か関係があるのかな?」

「娘って・・・・・・せめて双子の片割れとか妹とかいえないの?」
リリアーナはちょっと呆れたふうだったが、内心では納得もしていた。
ロックから分離された影響かどうかはわからないが、彼女の魂はロックの影響を強く受けているように思える。
もしエルザの魂がロックの一部を得ていたというのなら、彼の言った『娘』という表現はあながち的外れではないかもしれない。

「私はエルザとずっと一緒にいるって約束したのよ、あの子が一人にならずにすむようにね」
リリアーナはミルクを目で追った。先を行く彼女は魔法で除雪してくれているので、少しなら話をする時間が取れそうだ。
「あの子の心はまだ生まれて数ヶ月の子供なのよ。
 大きな力や知識や記憶に惑わされて、本人ですら時々忘れてるみたいだけどね。
 だから今不安で一杯だし、すごく不安定なの。」
それはロックが怪我をしたときの動揺ぶりから伺える。

「今のエルザには、自分のことを見返り無しで愛してくれる誰かが必要なのよ。
 誰かの身代わりや、生まれ変わりとしてではなく、『エルザ』として心から愛してくれる人がね」
そこまで言って、リリアーナははっとした。
あの巾着を渡してしまったら・・・・・エルザにとっては、
リリアーナも『エルザ』を『エルザ』として見ていないと思わせてしまうのではないかと。
リリアーナは思った。死んだ人間への感傷より、今生きているエルザの心の方が大切ではないか?と。

「エルザを探さなきゃ。ねえ、ロックが悲しい時に行く場所ってどこ?
 箒でいける場所で、雪や寒さの影響が少ないところがいいわ」
ロックと記憶を共有している以上、エルザはそこにいる可能性が高い。
「それとね、さっき渡した巾着、やっぱりもう少し私が預かっていたいの。
 構わないかしら?―――― 『もう一人のロック』」
リリアーナはそう言うと、ロックの表情の僅かな変化も見逃さないようじっと凝視した。

71 :ロックなのだ! ◆jWBUJ7IJ6Y :2008/06/17(火) 19:22:22 0
>70
> 「娘って・・・・・・せめて双子の片割れとか妹とかいえないの?」
「いや〜それもそうだよな。はずかち〜のだ。」
ロックはいよいよ赤くなって照れた。
> 「私はエルザとずっと一緒にいるって約束したのよ、あの子が一人にならずにすむようにね」
「そうか…やっぱり、リリアーナがいいのか。」
ロックはどこかさびしげだ。
> 「あの子の心はまだ生まれて数ヶ月の子供なのよ。(中略)
>  今のエルザには、自分のことを見返り無しで愛してくれる誰かが必要なのよ。
>  誰かの身代わりや、生まれ変わりとしてではなく、『エルザ』として心から愛してくれる人がね」
「エルザはエルザなのだ。エルザ以外のエルザなんて知らないのだ。
 エルザがエルザ以外の誰かになるなんて考えた事もないのだ。」
リリアーナも不思議な事を言うようになったな、とロックは思った。
> 「エルザを探さなきゃ。ねえ、ロックが悲しい時に行く場所ってどこ?
>  箒でいける場所で、雪や寒さの影響が少ないところがいいわ」
「そうだな…アンジェリーナのところかな。
 もっとも、アンジェリーナを怒らせていない時に限るけど。
 あとは自分の部屋ぐらいしか思いつかないのだ。だけど、エルザが俺の部屋に入ったりするかな?」
どうかエルザが怒れるアンジェリーナの傍にいませんように、とロックは願った。

> 「それとね、さっき渡した巾着、やっぱりもう少し私が預かっていたいの。
>  構わないかしら?―――― 『もう一人のロック』」
そうリリアーナに言われて、ロックは怪訝な表情を浮かべた。
『もう一人のロック』なんて言われて、ロックが思いつく人物は一人しかいなかった。
ロックは腰のベルトから巾着袋を取ると、その中身を確認した。
中に入っていたのは、マリアベルの杖と人形だった。
「…まさか、そんなはずは無いのだ。」

マリアベルとは、ロックの前世である悪い魔法使いだ。
ひょんなことから復活し、学園をめちゃくちゃにした事件は記憶に新しい。
もちろん、これまでの悪い魔法使いの例に漏れず、マリアベルは成敗された。
巾着袋に入っている杖と人形は、彼の遺留品なのである。
「エルザがマリアベルと関係あるはずが無いのだ。」
ロックは、ふとさっきリリアーナが言った“身代わり”とか“生まれ変わり”といった単語を思い出した。
まさか、リリアーナはエルザがマリアベルの生まれ変わりだと考えているのだろうか?
ロックは(先程よりもずっと強く)腰のベルトに巾着袋をくくりつけた。
「リリアーナにこの杖は渡さないのだ。エルザにもこの杖は渡さないのだ。
 あのマリアベルが使ってた杖だぞ?どんな悪い魔法が込められているか知れたもんじゃないのだ。」
ロックは男子寮に向かって走り出した。
「俺について行こうなんて考えるなよ、リリアーナ!手分けして探した方が早くエルザが見つかるんだから!
 俺は男子寮を探してみるのだ!じゃあな!」

72 :ミルク ◆9DoC6dU6XQ :2008/06/18(水) 15:53:09 O
「よいしょっと……」
食堂跡地のがれきを乗り越えて、あたしは校舎に無事入ることができた。
「エルザーッ!!近くにいるのー!?聞こえたら返事してーっ!!」
叫んではみたけど、答えが帰るはずもなく。
…どうしようかな。校舎は結構広いし、なにか効率のいい探し方は…
考えているうちに、まだユリにチョコナワーズ事件の報告を入れていないのを思い出した。
そうだ。ついでにユリにエルザを探してもらえばいいじゃない。
あいつはリバース世界の出来事は把握してるだろうし、エルザは仲間だから、争奪戦に影響はないはずだし。

「もしもーし。ユリ、起きてる?ベアチョコの事で話があるんだけど。
 それからもう一つ聞きたいことが……って、あれ?」
遠話の水晶球に魔力を込めてみたけど、なぜかいつもと違う反応が返ってきた。
聞こえるのはほとんど雑音だけで、遠くの方でだれかの声がしてるけど、話の内容までは分からない。
これはひょっとして壊れた?少し乱暴に扱いすぎたかな…
まあ、通信できないものは仕方がない。
後で修理するか新品に買い直そう。
ユリに探してもらうのは良い考えだと思ったんだけどな。

ユリに連絡を取るのを諦めて、あたしは地道にエルザを探すことにした。
「開けるよ。エルザ、中に居る?」
適当にドアをノックして、近くの部屋から順に中を調べていく。
優勝の可能性が消えるのはイヤだけど、飛び去る時のエルザの表情がもっと心配だった。
信頼していたリリアーナに裏切られたとでも思ったんだろうか?
それはきっとエルザの勘違いなんだろうけど、あのまま放っておいていいはずがない。

73 :リリアーナ ◆7O/3IU/E7M :2008/06/18(水) 20:27:43 0
>71
リリアーナは話の中で、いくつかロックに鎌をかけた。
それでわかった事がある。
ロックは彼女が自分の母親の転生した姿だと知っているような口ぶりだったが、実際にはそうでは無いということだ。
(それとも、このロックが知らないというだけかもしれないが。)
そしてもう一つは――――。

>「…まさか、そんなはずは無いのだ。」
ロックは巾着の中身を見てかなり驚いたようだ。
リリアーナはロックの様子を見落とさないようじっと凝視している。
>「エルザがマリアベルと関係あるはずが無いのだ。」
「――――はあ?」
リリアーナは間抜けな声を出した。
どこをどうやったらエルザ=マリアベルの図式が出来上がるというのか。
ロックは頑なな表情で、巾着をいっそうきつく腰のベルトに結わえ付けた。
>「リリアーナにこの杖は渡さないのだ。エルザにもこの杖は渡さないのだ。
> あのマリアベルが使ってた杖だぞ?どんな悪い魔法が込められているか知れたもんじゃないのだ。」
「な、何言ってるのよ!私はエルザがマリアベルだなんて一言も・・・・・・!」
>ロックは男子寮に向かって走り出した。
>「俺について行こうなんて考えるなよ、リリアーナ!手分けして探した方が早くエルザが見つかるんだから!
> 俺は男子寮を探してみるのだ!じゃあな!」
「ちょっと――――もう、わかったわよ!見つけたら花火を打ち上げて連絡して!」
あっという間に小さくなる後姿に、リリアーナはため息をついた。

リリアーナは急に不安になった。
確かにロックの言うとおり、杖も人形もマリアベルの品だ。
しかし既に学園長から問題無しというお墨付きを貰っている。
(そうでなければ、リリアーナが闇の魔法使いの遺品を持ち歩けるわけが無い)
だからすっかり安心して、リリアーナはそれらをマリアベルの遺品としてしか見ていなかったのだが――――。
(本当に大丈夫だったのかしら?ロックに渡して・・・・・・)
ロックはエルザと分離してからずっと、無邪気な子供のように振舞っている。
だが時々、本当に時々だが、以前のロックよりもずっと大人びた表情を見せる事がある。
全て計算された演技なのか、それとも別人格なのか、それとも――――。
居たたまれない気分になった。
エルザに気を取られ、もしかしたら自分はとんでもない間違いを犯したのではないか?と。

だがこうしていても始まらない。
リリアーナはぱんぱんと両手で頬を叩いた。
「今ロックの心配してもしょうがないわ、私の身体は一つしかないんだから!
 まずはエルザ!エルザを何とかしないと!」
リリアーナは自分にそう言い聞かせると、ミルクが作ってくれた道を辿るべく走り出した。

>72
>「開けるよ。エルザ、中に居る?」
校舎内に入ると、ミルクの声が聞こえてきた。ミルクを見つけるのは比較的簡単だった。
「ミルク、エルザ中にいる?見つかった?」
息を切らせ、リリアーナが勢い込んで部屋を覗き込んだ。
ここには居ない。

「ミルク、エルザはアンジェリーナさんのところに居るかもしれないって!!
 ロックの話では、いつも悲しい時には彼女の部屋へ・・・・・」
勢い込んで話していたリリアーナのテンションが急に落ちた。
なにやら相当ショックな事があったようだ。
(よく考えたら、何で悲しい時はアンジェリーナさんの部屋なのよ〜?!)
なんだか納得いかない。
以前のロックは仲間仲間とうるさいくらいだったのに、なぜ辛い時は『仲間』ではなく『彼女』なのか?

「・・・・・・・・・と、とにかく今からアンジェリーナさんの研究室に行ってみる」
リリアーナはぶんぶんとかぶりを振り、一目散に階段へと向かった。

74 :黒猫ルズ ◆7O/3IU/E7M :2008/06/18(水) 20:36:55 0
>54
「変ですわ〜。ラルヴァとやらの『返事』が返ってこないのですわ〜」
ルズはいったんサラマンダーとのトランスを切る。
後で折を見て再度チャレンジする気のようだ。

>69 >47
>「そういえばリリアーナさんは送信専用のテレパシーをつかえましたわね」
(・・・・・・すごく・・・・・・説明的です・・・・・・)
ルズは内心で突っ込んだ。
「そう言えば、ケオスとやらの言うとおりチーム別けが出来たのですわ〜。
 単独行動のエルザ様に〜後を追うリリアーナ様とミルク様とその他1名〜。
 では、わたくし達はペンダントの回収班ということですわね〜頑張るのですわ〜」

>47 >52 >45
>「「「「「ギュギャギガアアアアアアアアア!!!!!!!」」」」」
「何ですの今の音は〜?」
ルズは顔を上げると、両耳をパタパタさせた。
彼女は猫化出来るだけあって、聴力は人間よりも優れているのだ。
ルズはちょっと考えた後、ジト目でアンディとケオスを見た。
「さては今のは、その他2名の腹の虫ですわね〜!
 あいにくフリージア女王様が全て召し上がった後で、もう食べ物はございませんことよ〜。
 残念でしたわね〜おーほっほっほ!」

>「「「「「ギュギャギガアアアアアアアアア!!!!!!!」」」」」
ルズの高笑いにかぶるように、何かの奇声がフリージア城内に響いた。
「・・・・・・? 」
さすがのルズも、今度は誰かの腹の虫と間違えなかったようだ。
「フリージア女王様、その他大勢、今の咆哮を聞きまして〜?
 とりあえず外に出て状況確認ですわ〜。急ぐのですわ〜」
ルズは使い魔カプセルを前足でいじった。鈴が淡い光を放ち始める。
「ではどーんどんしまっちゃうのですわ〜。
 その他2名、この使い魔カプセル、本当は一人用ですけれど別に構いませんわね〜」
ルズは女性には優しいが、殿方の扱いは非常にぞんざいだった。
「まあ二人では少々手狭でしょうが、ピッタリ抱き合っていれば問題ありませんわね〜。おーほっほっほ!」
ポチッとな、とルズは首にかけた鈴を肉球で押した。
このままでは、ケオスとアンディは二人ともルズの使い魔カプセル(一人用)に吸い込まれてしまうだろう。


75 :ヴァンエレン・ブランカート ◆u1rU/e.jL2 :2008/06/19(木) 18:13:49 0
>67>68
>「…そうだな、昨日の友は今日の敵ってやつだな。」
治療を求めることへのリスクを理解したマオはどうやら思いとどまったようだ。
それなりの危険を承知で教師二人に会うのと保健室へ行くのとではどちらが無難かというのはおそらく後者であろう。
それにもうひとつ、ヴァンには教師二人…特にレイドに会うのはいささか戸惑いが生じたのだ。
いま自分がやっているっことがかつてベアトリーチェが森でやっていたこととなんら変わらないことだということ…。
いや、むしろ一どころに留まらずに進軍していき、数で勝る魔物たちはそれ以上に残酷であるのかもしれない。
いつかバレるのは明白であるが、それでもできるだけ接触は避けておきたいという心情がヴァンにはあったのだ。

その後はクリスとマオに覚悟を問うのだが、二人とも勢いに任せた発言はせずに冷静に現状を把握しているようだ。
>「自信がないわけじゃないが今はやめておく。なにせ三人とも万全じゃないからな。
  というわけでこのまま無視して出口に進もう。よしゆっくりと行けクリス」
意気揚々とクリスに命じるのは背負われたマオだが、クリスも別段腹を立てるわけでもなくそれに従う。
>「マオの言うとおり今はやめておいたほうがいいだろう。
> それに、仮に万全の状態だとしても戦略を考えないと厳しいだろうな。」
「今は…か」
万全の体制が整ったとして果たして勝ち目があるのかどうか…。
おそらくこのまま行けばいずれは死王とぶつかるだろうが、あの教師二人と生徒一人ではどちらが上だというのか…。
そもそもいまだ死王の戦いというのをヴァンは拝んだことはないので、その実力のほどは一切が謎めいている。

順調に歩みを進めていって地下図書館から無事生還できたがまだ安心はできない。
>「なんか、暗くて今にも何か出そうな雰囲気だな……
>と、とりあえず今は保健室に行こう。重いかもしれないけどもう少し耐えてくれクリス。」
真っ暗でなにも見えないわけではないのだが、不気味さでいまにも亡霊が出てもおかしくない状態だ。
>「何か出る以前にその辺にゴーストでも漂っているんじゃないのか?
> まあ、さっさと保健室に行ってペンダントを集めよう。」
「へ、へっちゃらさ!怖くない、怖くないもんね!」
ガクガクと足を震えさせて強がる御年80歳の吸血鬼。
あれだけ地下の亡霊を見て平然としていたのに、地上の未知なる霊には恐怖を隠しきれない様子だ。

保健室にたどり着く前にクリスが食堂の方を向いてなにやら気になっている様子。
ヴァンは辺りをきょろきょろと見回してまだ見ぬ幽霊に警戒しているため、そんなクリスにまったく気がつかないでいた。

保健室には明かりが灯っていたが誰かが潜伏していることはなく、用があった人間がこの場を後してそのままだったのだろう。
「あったあった。
 マオの血液型はなんだ?」
輸血パックの場所を知っているヴァンは一直線にその場を漁って、自分用とマオ用にと二つ取り出してマオに放り投げた。
目を細めながらうじゅ〜とそれを吸い出して魔力充填すると黒いモヤがなくなっている手にかかる。
やがて黒いモヤが薄れていくと、まるで最初からそこにあったかのように綺麗な青白い手が生えていた。
「これで元通り…マオとクリスのほうはどうだい?」

76 :ロックなのだ! ◆jWBUJ7IJ6Y :2008/06/19(木) 20:34:02 0
ロックは男子寮の入り口につくと、コートについた雪をぱっぱと払った。
幸い、男子寮は女子寮と違ってトラップは仕掛けられていない。
それでも、ロックは少し警戒しながらドアを開けた。
男子寮の中から、何か細いものをぶちぶちちぎるような、不気味な音が聞こえたからだ。
ロックは男子寮の中に入り、杖の先に明かりを灯した。
「う、わ!」
明かりによって照らされた男子寮の玄関に、死体が山積みになっているのを見てロックは驚いた。
しかし、よくよく見れば生徒の死体ではない。ロックが知っている生徒の中で、体中が腐乱している者などいない。
玄関に山済みになっているのは、ゾンビの死体だった。

>「ごきげんよう、ロック。またお会いしましたね。」
死体の山積みの原因は、天井からぼとりと落ちてきた。それは若い女性だった。
若い女性の顔が、ロックを見据えている。しかし、ロックはその若い女性に見つめられても、素直に喜べなかった。
その女性の胴体が、ライオンのそれだったからだ。そう、これはスフィンクスである。
何者かが、この男子寮を守るために召喚したのだろう。
事実、スフィンクスがその役を忠実にこなしている事は、彼女の傍にある死体の山が如実に語っていた。
「…前に会ったって?たぶん、俺はお前に会うのは初めてなのだ。『世にも珍しい動物集』で見たことはあったけどな。」
スフィンクスは何かを誘うような目でロックをじろじろ見た。
>「ルールは簡単です。私の出す問題を解けばあなたは先に進めます。解けなければ…わかりますね?」
どうやらスフィンクスの問題に正解できないのに先へ進もうとすれば、ロックはゾンビ達と同じ目にあうらしい。
>「問題に挑戦しないという選択肢もありますよ。あなたがここから出て行けば、ですけど?」
「その問題は難しいのか?」とロック。
>「ゾンビにとっては、そうみたいですね。」とスフィンクス。

「よし!その勝負、受けて立つのだ!ゾンビとの格の違いを見せ付けてやるぜ!」
スフィンクスは笑った。先程から、問題を考えようともせずに突破を図るゾンビを殺す事に、いいかげん飽きていたのだ。
やっとまともに自分の問題に付き合ってくれる人間が現れたのが嬉しかった。
スフィンクスは、どこからとも無く大小二つのゴブレットを取り出した。
>「こちらの大きいゴブレットには5リットルの水が入ります。こっちの小さいゴブレットには3リットルの水が入ります。
> あなたはこの2つのゴブレットを使って、4リットルの水を用意してください。」
「水はどこからとればいいのだ?」
>「それは私が用意します。」
スフィンクスは、今度は大きな水差しを持っていた。ロックはたまらず尋ねた。
「なあ、どうしてライオンの手でゴブレットや水差しが持てるのだ?」
スフィンクスは笑顔で答えた。
>「その問題は、ゴブレットの問題が解けてから考えてください。」

77 :ラルヴァ&使い魔’s:2008/06/19(木) 21:22:20 0
>54>65
>「あーあー、聞こえまして〜?わたくしはルズ、フリージア女王様の恋の奴隷lにしてサラマンダーの主ですわ〜。
> さてラルヴァとやら、今どこで何をしておりますの〜?(ry

青サラマンダーをかまっていてやると、いきなり白目をむいてそんな事を喋りだした。
一瞬、あわてて取り落としそうになるけれどどうにか手のひらの上をキープする。
「え・・・・・・っと・・・・・・」

正直ラルヴァは悩んでいた。
死者の王と呼ばれる相手へ対抗する戦力は多い方がいい。
でも・・・・・・フリージアまで巻き込んでいいのかと。
そうラルヴァが逡巡している内にサラマンダーは正気を取り戻した。
どうやら、主が焦れたらしかった。

「おっとと、忘れてた。」

そう言ってラルヴァはサラマンダーを持っているのとは逆の手を床に触れさせると、自分の両目を覆うように翳した。
その手を退けると、ラルヴァの両目は人と変わりない砂色の瞳孔がひとつずつへと戻っている。
今の自分の外見は化け物。それ故に目を覆って一見した時の姿を変えた。

その作業を終えるのとほぼ同時にレイド先生が落ちてきた。
>「ちょっ…いってててて!!
>「おや、すいません。」

・・・どうやら一緒に来たのはエース先生らしい。
>「お〜い!?誰か居ないのか〜?居るなら返事してくれー!」
「レイド先生!」
とりあえず大剣を背負い直して声をかける。

レイド先生の側から見れば、あまりにも懐かしい顔(ラルヴァ)が、片手には青いサラマンダー。
傍らには赤髪にプレートメイルを着込んだ騎士風の少女(リザ)が見えるだろう。

78 :ミルク ◆9DoC6dU6XQ :2008/06/20(金) 17:03:50 O
>67-68 >73 >75
声をかけて開いたドアの中には、エルザどころか動くものも見当たらなかった。
やっぱりはずれか。そんな簡単に見つかるわけ無いよな。
>「ミルク、エルザ中にいる?見つかった?」
「だめ。ここにはいない。もっと探さないとダメだよこりゃ」
後から急いで走ってきたリリアーナも部屋をのぞき込むけど、状況が変わるはずもなく。
>「ミルク、エルザはアンジェリーナさんのところに居るかもしれないって!!
> ロックの話では、いつも悲しい時には彼女の部屋へ・・・・・」
そこまで言ってから急にリリアーナは落ち込んだ。
もちろん物理的じゃなくて精神的な意味で。
「ちょ…ちょっとリリアーナ、どうしたの?アンジェリーナ先生の所がどうかした?」
どうも自爆地雷を踏んだようだけど理由がさっぱりわからない。
エルザがアンジェリーナ先生の所にいて、なにか不都合なことがあったのか?

>「・・・・・・・・・と、とにかく今からアンジェリーナさんの研究室に行ってみる」
「わかった!あたしはこのまま一階から順番に探してるから!
 エルザがいたらテレパシーで連絡よろしく!」
階段の方に走るリリアーナに声をかけ、あたしは探索を再会する。
エルザが確実にいるんじゃないなら、このまま別れて探した方が効率的だ。
でももしあたしがエルザを見つけたら、どうやって連絡しようかな…
空に向かってメギドでも撃ち上げるか。

リリアーナと別れて次の部屋の前に立ったあたしは、中からペンダントの魔力を感じ取った。
そういえばエルザもペンダント持ってたっけ。
ここはペンダントの魔力を頼りに探せば、エルザを探すのも楽になるかもしれない。
ハズレの強敵を引く可能性も出てくるけど。
少し慎重に行こうと、壁から手だけ出してドアを開け、攻撃がこないのを確認してから中をのぞき込んだ。
明かりの無い室内も、暗視サングラスのおかげで普通に確認できる。
中には誰もいないけど、誰かが落としていったのかペンダントが床に落ちていた。
ラッキー。誰のか知らないけどもらって行っちゃえ。
近寄って引っ張ってみると、何か白いものにペンダントの鎖が絡まっている。
なんだこれ?


「あー!もう、うっとうしい!どこまで追いかけてくるのよ!?」
それからしばらく後、あたしは夜の校舎内でスケルトンと鬼ごっこをする羽目になっていた。
白い何かと思ったのは骨だったのだ。
メギドで一掃も考えたけど、後々を考えるとスケルトンごときに無駄撃ちは避けたい。
そう思ったんだけど…こいつらしつこい上に疲れないのか!?
くっそーっ!このままじゃあたしが不利じゃないかーっ!!
走っているうちに、保健室に明かりがついているのが見えた。
よし!ここは誰かを巻き込むなり、あそこで迎え撃つなりするか!

「誰か居る!?今スケルトンに襲われてるんだけど、何とかして追い払えない!?
 …って、マオにヴァンエレン?こんな所で何してるの?
 あー!そんなこと言ってる場合じゃない!とにかくスケルトンがそこまで来てるんだよ!」
急いでドアを閉めて押さえれば、追いついてきた五体のスケルトンたちが、どんどん外からドアを叩き出した。
やれやれ、間に合ったか。
胸をなで下ろすあたしの顔の真横を、外からドアを貫いてきたスケルトンの剣が通過する。
「うわああぁっ!?」
慌てて室内に下がると、ドアを開けてスケルトンたちが保健室に乱入してきた!

79 :リリアーナ ◆7O/3IU/E7M :2008/06/20(金) 19:12:33 0
>78
>「わかった!あたしはこのまま一階から順番に探してるから!
> エルザがいたらテレパシーで連絡よろしく!」
「ごめんねミルク、ありがとう!」
本当は色々聞きたい事があるだろうに、何も言わない心遣いが嬉しかった。

ミルクと別れたリリアーナは、長い階段を駆け登っていた。
「あーもう、高い場所がすきなのはわかるけど、ここまで高い場所に研究室作らなくても良いのに〜」、
こんなことならアンジェリーナの部屋はロックに頼み、自分が男子寮に行けば良かったかもしれない。
(とはいえさすがのロックでも、こんな吹雪の日に箒でちゃんと飛べるかわからないが)

さっきマリアベルの遺品を手に取ったせいか、アンジェリーナと戦った記憶も蘇ってくる。
正直、リリアーナはアンジェリーナがらみであまりいい思い出が無い。
だがエルザが彼女の部屋にいるかもしれないのなら、行くしかないだろう。

(・・・・・・・?)
自分の足音に混じって、ヒタヒタという音が聞こえてくる。
訝しく思ったリリアーナは階段の手すりから身を乗り出し、下の方を覗き込んだ。
「・・・・・・うわっ!!」
ちょうど腐った死体の一団が、階段を上ってくるところだった。
「じょ、冗談じゃないわよ、あんなのいちいち相手にしていられるもんですか!」
リリアーナはさらにペースをあげた。

リリアーナは肩で息をしながら、アンジェリーナの研究室のドアノブに手をかけた。
「エルザ、私よ、リリアーナ。ゾンビに追われてるの。中に入れて」
リリアーナは研究室のドアを開けた。


80 :フリージア ◆cOOmSNbyw6 :2008/06/20(金) 19:18:20 P
>45
>「「「「「ギュギャギガアアアアアアアアア!!!!!!!」」」」」
「なんですの一体!?」
>74
>「フリージア女王様、その他大勢、今の咆哮を聞きまして〜?
 とりあえず外に出て状況確認ですわ〜。急ぐのですわ〜」
>「ではどーんどんしまっちゃうのですわ〜。
 その他2名、この使い魔カプセル、本当は一人用ですけれど別に構いませんわね〜」

>「まあ二人では少々手狭でしょうが、ピッタリ抱き合っていれば問題ありませんわね〜。おーほっほっほ!」
「殿方同士が抱き合って狭いところに・・・・・」

この時フリージアのトラウマスイッチがオンになった
「止めてくださいまし!私にそんなもの見せないで!いやぁぁぁぁぁ!?」
錯乱するフリージア
どうやら9歳ぐらいの時に今は亡き母親の友人に山も意味も落ちも無い本を
(無理やり)見せられたことを思い出したようだ
その本の詳しい内容については・・・・語りたくも無い



数分後

「ぜぇぜぇ・・・・私としたことが取り乱してしまいましたわ」
数分後なんとか落ち着いたフリージア
「いくら何でもそれはかわいそうでなくて?
 せっかく私のの併せて二つあるんだからどちらかは私のを使うといいですわ」
フリージアは別に男が嫌いというわけではない
故にこう二人に提案するのであった


「それにしても・・・・一体何の音なのかしら?」
まさかフリージアも腐海の方で二大怪獣大決戦をしているなんて思いもしない

とりあえず城から出るフリージア
果たしてこの場から二大怪獣の戦いを目撃することは出来るのだろうか?


ペンダント自前1 所持3 投下1 魔力回復薬(青汁風味)

81 :エルザ ◆jWBUJ7IJ6Y :2008/06/20(金) 19:42:53 0
エルザは月を眺めていた。今宵の月は美しく、明るかった。
月の光がエルザの足元を照らし、エルザは散歩に不自由する事はなかった。
さて、何故エルザは月を眺めているのだろうか?
学園は今吹雪に見舞われ、空は厚い雲に覆われているというのに。
エルザは道に小さなこぶを見つけ、それを蹴飛ばした。
すると、そのこぶは渦を巻きながら消えた。そう、エルザは今雲の上にいるのだ。
全身銀色のエルザは、空を飛び、雲の上まで昇ってきたのだ。
ここなら雪は降らないし、誰もここまで来れないだろうとエルザは思った。

さて、雲の上を散歩しながら、エルザは先程のやり取りを反芻していた。
そしてその度に、相反する2つの感情がエルザをさいなむのだ。すなわち、
「リリアーナなんてもう知らない!」と「何て馬鹿なことをしたのかしら…」という感情だ。
エルザはこの期に及んで、少し前に女子寮で出会った虎の女の子、シャニイの言葉が身にしみていた。
>『そレって、コイビトとして好きってイうのとは違うんじゃなイかな?』
シャニイは鋭い指摘をしたかもしれない。リリアーナがキサカに大好きだといったのは、
あくまで友人としての好意を意味するものなのかもしれない。しかし…

エルザは、先程幻灯機から流れたリリアーナの声を決して忘れなかったし、
それを思い出すたびに、胸が張り裂けそうなほど嫉妬の情念が暴れた。
>『・・・ありがと、本当にありがとう!・・・・・・大好きだよ!!』
友達としての好意のみで、こんな叫びができるだろうか?
それに、今は友達だとしても、リリアーナとキサカは女と男である。
いずれその“大好き”が、恋人としての“大好き”に変わるのではないだろうか?
エルザはそれが悔しくて仕方が無かった。

しかし、やはり同時に思うのだ。それのどこが悪い事なのだろうか?と。
リリアーナも一人の女性として、自分の幸せを追いかける権利がある。
リリアーナがキサカと恋人になる事を望んでいるのなら、
自分は家族として彼女を応援するべきではないのか?
そうだ、そもそも私はリリアーナの家族なのだ。家族なら彼女を助けてあげなければ!
早くみんなの所に帰って、優勝できるようにがんばらなくちゃ!

エルザは雲の下に降りようとしたが、再び嫉妬の情念に火がつき、やめた。
リリアーナは言った、エルザとは恋人にはなれないと。
それはつまり、リリアーナが言ったエルザに対する“大好き”は、友達としての“大好き”でしかないのだ。
つまり、キサカに対する“大好き”は、自分に対する“大好き”と同じかそれ以上なのである。
「…私、男に生まれたら…」
エルザは、再びあてもなく雲の上を歩き始めた。

82 :ベアトリーチェ ◆DOKU7MAWbk :2008/06/20(金) 23:14:19 0
飛び交う怒号。
揺れる大地。
震える大気。
ベアトリーチェが生み出し、魔の森の毒素を喰らい育った二匹の魔獣。
片や長大なる触手を無数に持つ巨大な蚯蚓。
片や腐海最深部に鎮座し続けた巨大な蟾蜍。
主戦場は死滅した腐海、光る砂漠。
湿原を挟み庭園でベアトリーチェは笑みを讃えながらお茶をし、隣に座るアレクに解説をする。


砂を撒き散らしながら進む巨大蚯蚓。
湿原から這い出て向かう巨大蝦蟇蛙。

「あの子達は蠱毒なの。
噛まれて後悔、刺されて涙、触れると被れ、食えば死ぬ・・・
そんな生き物を100匹入れた壷を封印して一ヶ月。
それぞれの毒生物の頂点に立った子供達よ。」


最初に攻撃を仕掛けたのは蚯蚓。
数キロに渡る触手を生かし、一斉に蝦蟇蛙に襲い掛かる。
人なら一呑みするような触手であっても、50m級の蝦蟇蛙にとってはか細い矢でしかない。
10cmに及ぶ粘液の幕を纏い、分厚い皮を持つ蝦蟇蛙を引き裂く事はできなかった。
触手は皆滑り、明後日の方向へと軌道を変えていく。

「でも・・・だからこそ、毒がないと生きてはいけない身体。
あの子達は呼吸が出来ずにいるようなもの。
生きるために、生かすために、喰らいあうの。」


触手による攻撃をしのいだ蝦蟇蛙は跳躍!
一気に間合いを詰め、その巨大な手で蚯蚓本体を殴り飛ばす。
が・・・骨もなく、柔軟な筋肉を持つ蚯蚓には効果が薄い。
身体をしならせて打撃の衝撃を分散させていく。

「全ては死なないために。
全ては死なせないために。
蠱毒で喰らった命を背負って・・・。」



蝦蟇蛙の攻撃をいなした蚯蚓は素早く蠢く。
大きさでいえば数倍の長さを持つ蚯蚓が蝦蟇蛙を締め上げようと巻きついていく。
しかし蝦蟇蛙の纏う粘液の為、滑ってしまう。
撒きつく蚯蚓を引き剥がし、蝦蟇蛙の顎が膨らんだ瞬間・・・
蚯蚓の頭部が弾けた!
飛び散る肉塊、そして触手の束。
だがそれらが地面に落ちることはなかった。
蝦蟇蛙が大きく口を開いた瞬間、下が伸び、肉塊や触手を絡め取り、次の瞬間にはもう呑み込んでいたからだ。

蚯蚓は大きくなりすぎたのだ。
腐海の地下を這い回り、毒素を吸収し続け、数キロに及ぶ体に成長した。
しかしそれは逆に言えば、毒がなくなったとき、体組織を維持しきれないという事でもある。
今、蚯蚓の肉体はスカスカだったのだ。
そして蝦蟇蛙は可聴域を遥かに越えた鳴き声で蚯蚓の肉体を震わせ、弾き飛ばしたのだった。

頭部を失いそれでも蠢く蚯蚓だったが、もはや攻撃力はないも同然。
蝦蟇蛙は自分の数倍にも及ぶ蚯蚓を飲み込んでいく。
そして蚯蚓の毒を取り入れたことにより、その身体も変形していく。

83 :ベアトリーチェ ◆DOKU7MAWbk :2008/06/20(金) 23:14:28 0
その様子を見ていたベアトリーチェが立ち上がる。
「さあ、準備は整ったわ!
蠱毒を生き残りし二匹が腐海の毒を一心に背負い、喰らいあった!
ここに乗倍蠱毒!六脚蝦蟇・嫦娥6号生誕しせり!!」
堂々とした宣言と共に、蚯蚓を暗い尽くした蝦蟇蛙・・・嫦娥6号が庭園までよってきた。
既に体長は100mに近く、体には毒々しい赤黒い斑点が浮かび上がっている。
何よりも、その巨大なカエルは足が六本になっていた。
そして嫌でも感じるだろう。強力なペンダントの波動を。
蚯蚓が各触手に取り込んでいた100を越えるペンダントを蚯蚓ごと飲み込んでいるのだから。

そう・・・これは蠱毒なのだ。
腐海という巨大な毒の壷でそれぞれ蠱毒の頂点に立った怪物同士の!

湿原に沈み、頭だけを出した嫦娥6号に乗りながらベアトリーチェがアレクに声をかける。
「行きましょう?
見ているのなら特等席を用意するわ。
私たちと戦うのであれば相手をするわ。
実を言うとね、策も何も考えもないの。
だから自由にしていいわ。
私は往く。
ただただ一心不乱の絶望を!大いなる絶望を全ての者に与えに!
そしてその中で人は何をするか!見届けるために・・・!」
「げろろろろろろろろろ!!!!!」
大音量の嫦娥6号の鳴き声と共に、狂気に歪んだ瞳で笑いかけるのであった。

84 :メラル ◆1LtyyBHC/M :2008/06/20(金) 23:19:55 0
 メラルは、あらゆる意味で万全の準備を整え、
リリアーナを待ち受けるつもりでいた。そんな中…唐突に、
リリアーナから予想だにしない言葉が通信によって告げられた。
>「メラルさん聞こえる?私よ、リリアーナ。悪いけど、私はあなたの呼び出しに応じないわ。
 ――――だから、今すぐ私のペンダントを捨ててくれない?」

メラルは、魔力を"込めずに"、リリアーナには伝わらないようにして
エミューに指示を出し、階段から屋上に向かいつつ考えていた。けしてリリアーナに返事はしない。
「…エミュー。"地下の"あなたを校舎の方に。距離を置いてリリアーナ達の監視を。
 それと……コードID-γの遂行を。」
(この期に及んでペンダントを捨てろ、ですって?…とすると、
考えられるのは二つ…。応じられないようなイレギュラーが起きたか
もしくは目的に気がついたか。でも、後者ならもっと早くてもいいはず。)
メラルの言葉に応じて、女子寮内の氷すべてが全て屋上に向け移動を始めたのだ。
尚、仕掛けたカードの罠のほとんども同時に回収されている。
そして、そこに、もう一つの声が舞い込んだ。

>「メラルーっ!!聞こえてるーっ!?
  こっちは消えたエルザ……リリアーナの友達を探すのに忙しくなったんだよ!
  今すぐペンダント捨てるか、全身銀色でゴスロリ服着た子を探すのに協力するかしろ!
  しなけりゃあんたが何企んでても思い通りには行かないわよ!!」
もちろん、これに対しても返事はしない。そう…返事を一切しない事そのものが
駆け引きなのだ。メラルの次の手を読ませないための。そして、ミルクが今通信を
仕掛けてきているという事は自分とリリアーナのやり取りを知っていたという事。つまり
リリアーナが最初から仲間を連れてくる事を前提に行動していた…メラルはそう考えた。

その後でロックの声も聞こえる…が、それはリリアーナに向けられたもの。
だが、それでもロックもそこにいるということだけでも有益な情報である。
そして、一連のやり取りを聞く限りリリアーナとミルクの話が
自分を騙すためのものである可能性は…非常に少ないといって良いだろう。
>「メラルさん、とにかくそういう事だから。もし何かいいたいことがあるなら聞くわ」
そして、リリアーナの最後の言葉を聞いた。しかし…メラルは一切返答をしようとしない。
いや、最早返事など必要がないのだ。"行動で示す"つもりなのだから…。


メラルは、屋上の扉の前に到着していた。
「…人探しをするのなら…この状況ではペンダントを守る数名を用意して
 それ以外は手分けして探すのが最上の手段。…私の目的を完全に見通しているのなら
 ともかくそうでないのなら…今はチャンス。……行くわよ。」
メラルが扉を開ける…と、儀式の魔法陣と儀式の機材が少し小さくなったものをその身に取り込んだ、
巨大な、飛ぶ事に特化したとしか思えない鋭い形状の氷の龍…そう、エミューがいた。
女子寮の氷のほとんどをこの氷の龍の構成に用いさせたのだ。
それにメラルが触れると…まるで吸い込まれるかのようにしてメラルが消えていった。
そう、ラルヴァとの戦闘中に地面の氷に吸い込まれるように消えた時のように。

===============================================================================
 メラルは、先に校舎に向かわせていた"エミューの一部"の中から突然校舎一階に出現した。
もちろんメラルの術ではない。エミューの術だ。当然前のリリアーナとの通信などから敵地と
予想されるため、出現時点ですでに気配は消して魔力もある程度隠してはいる。…と、
メラルが唐突にそこに出現するために用いたエミューの一部…氷を手に取り、
その一部を齧ると残りを縮小化し、"左目"を隠すための氷として用いた。
「…保険はこれで十分ね。後は…」
メラルが魔力を頼りに、他の誰でもない…ミルクを探し始めた。
少しして、メラルが何かに焦ったような表情を見せてから動き始める…。
=============================================================================
一方、エミュー。メラルを校舎に送り込むと、直ぐに空高くに飛び立った。
エミューの体内には罠を含む色々なマジックアイテムが残っているが、それはゆっくりと
収納用のマジックアイテムに回収されている。そして、勢いはそのままに雲に突っ込み
雲を突き抜け、更なる上空に向けて飛んでいった…。きっとエルザからならば
高速で飛んでいくエミューの姿が容易に見る事ができるだろう。

85 :クリス ◆zuDFbGiSHI :2008/06/20(金) 23:55:19 0
保健室に入るとすぐにマオを近くのベッドに下ろした。
>「あったあった。
 マオの血液型はなんだ?」
吸血鬼はマオの血液型を聞いた後、輸血パックを放り投げてきた。
「パックを投げるな!
 貧血を起こしているのにまともに受け取れると思うか!?」
そのままマオの代わりにパックを受け取る。
「まったく、血に気をとられて忘れてるんじゃねえよ。」
「やりずらい所があったら代わりにやるからな。」





マオの処置が終わったので今度は霊酒を探してみる。
しばらく棚を探していたら聖水と消毒用エタノールの間にあるのを見つけた。
…けっこう量があるみたいだから少しもらっていこうか。
瓶の1/4は自分で飲み2/4は食堂でもらった瓶2本に移しかえた。

>「これで元通り…マオとクリスのほうはどうだい?」
ちょうど飲んだことを伝えようと思ったら突然ドアから誰かが入ってきた。
>「誰か居る!?今スケルトンに襲われてるんだけど、何とかして追い払えない!?
 …って、マオにヴァンエレン?こんな所で何してるの?
 あー!そんなこと言ってる場合じゃない!とにかくスケルトンがそこまで来てるんだよ!」

「少し冷静になれ。
 そんなにまくし立てられても状況がよくわからないぞ。
 とりあえず今ドアを叩いているスケルトンは何t」
言っている間にドアが剣に貫かれる。
>「うわああぁっ!?」
突然入ってきた女は剣に驚いて、ドアから離れる。
それと同時に5体のスケルトンがなだれ込んできた。

「チッ、魔力が戻っていないのにいきなりかよ!!」
5体のうち1体が斬りかかってきたので剣を抜き応戦する。
あまり考えていないのか、単純な斬撃のため見切りしやすい。
難なく攻撃を受け流すとスケルトンのあばらに一撃を加えた。

86 :マオ ◆wYjEoXUBzo :2008/06/21(土) 22:21:56 0
>68>75>78>85
クリスにおぶられ進むんでいくとふと薬品の独特な臭いがしてくる。
こんな臭いを放つのは保健室以外にはありえない、どうやらついたようだ。
中は灯りが灯っておりそれほど暗くない。どうやら結構色んな人間が使っていたらしい。
クリスは僕をすぐ近くのベッドに降ろす。
>「あったあった。
>マオの血液型はなんだ?」
「僕はB型だ。」
そういうとヴァンは僕に輸血パックを投げてくる。
>「パックを投げるな!
>貧血を起こしているのにまともに受け取れると思うか!?」
僕が受け取れるような状態じゃないことを察したのか代わりにクリス輸血パックを受け取ってくれる。
その後もどうやって輸血していいか分からない僕にクリスがてきぱきと処置をし始める。
「色々とありがとうクリス。」
処置も終わり霊酒を探しているクリスに礼の言葉を述べる。
なんだかんだでクリスには頼ってばかりだからこのぐらい言っておかないとな。

>「これで元通り…マオとクリスのほうはどうだい?」
ヴァンエレンに応答しようと思ったその時、バタンッ!!という音が鳴り響く。
>「誰か居る!?今スケルトンに襲われてるんだけど、何とかして追い払えない!?
>…って、マオにヴァンエレン?こんな所で何してるの?
>あー!そんなこと言ってる場合じゃない!とにかくスケルトンがそこまで来てるんだよ!」
保健室の一息つける空気をかき乱し飛び込んできたのはミルク。
しかもなんかスケルトンがどうとか言っている……
>「うわああぁっ!?」
そして乱入してくるスケルトン、頼むから冗談はやめてくれよ。
というかこいつ絶対にだれかいると思ってあわよくば道連れにしようと来たな!?
「あーもうなんでこんなタイミングで来るんだ馬鹿女!!」
まだ本調子ではない上に輸血パックの吊るしている棒を持っている僕が
そんなに自由奔放に動き回れるわけないじゃないか!しかも魔力もそう残っていないし!
>「チッ、魔力が戻っていないのにいきなりかよ!!」
クリスは剣を抜き簡単で単純な行動しかできないスケルトンの動きを読みあばらに一撃を加える。
動けない僕からすれば今はクリスとヴァンだけが頼りのため思わず声援を送る。
「よしいいぞクリス!ぼっこぼこにしてやれ!」
しかしそれがまずかった、スケルトンの一体が僕の存在に気付きこっちに剣を振り回しながら突っ込んでくる!
「わあぁッ!!」
剣撃はなんとか避けたもののそのままの勢いでスケルトンは僕の身体にぶつかり、
ベッドごと横倒しに傾れ落ちる。地面に頭を打ちつけたのと舞った毛布が頭にかぶさり視界を奪われ
全くどうなっているか分からない状態に追い詰められる。
「ど、どうなってるんだ!?だれか助けてくれ!」



87 :リリアーナ ◆7O/3IU/E7M :2008/06/21(土) 22:23:46 0
ドアが開いているつもりで入ろうとしたリリアーナは、思い切りドアに顔を打ち付けた。
「痛たたた・・・・・」
ぶつけた鼻を摩りつつ、リリアーナは気を取り直しドアをノックした。
「アンジェリーナ先生、エルザ!ねえ誰か!誰かいませんか〜!!」
応えは無い。
(ここでいい筈よね?ロックの話じゃここ以外ありえないし・・・・・。
 ああ、アンジェリーナ先生やエルザもドアにプレートの一つや二つかけてくれればよかったのに)

ヒタヒタと近寄ってくる足音に、リリアーナはびくっとした。
(ゾンビ達だわ!もう追いついてきたの?)
このままでは食べられてしまう!こうなったら何としても部屋の中に入り、ゾンビ達をやり過ごすしかない。
リリアーナはロックバスターを召喚した。だが鍵を壊す寸前はっと思いとどまる。
(だめよリリアーナ、鍵を壊したらゾンビ達が中に入ってきちゃうじゃない!!)
だが鍵を開ける呪文は使えない。
そうこうしているうちに、ゾンビが階段を上りきろうとしている!
リリアーナはあたふたすると、ロックバスターをゾンビ達に向けた。
「やだ〜!あっちに行きなさいよ〜!行きなさいったら〜!!」
撃たれた反動で、先頭だったゾンビが後列を巻き込んで階段を転がり落ちていった。
この隙に逃げなきゃ!と身を翻そうとしたリリアーナの足元で何かが倒れる音がした。
「か・・・・・鍵〜!!」
転がった鉢植えの傍に、鍵が落ちていた。
リリアーナはドアノブに取り付き、慌てて部屋の鍵を開けた。

ドアを閉めたとたん、カチャッと鍵がかかる音がした。
どうやらこの部屋はオートロックらしい。
「さ・・・・・寒い?!」
部屋の中は風が吹きすさび、雪の匂いがした。
リリアーナは急いで手持ちの灯りをつけ――――室内の惨状に言葉を失った。
(な、なによこれ?)
割れた窓から吹き込んだ雪が、床のうえに降り積もっている。
室内には物色した形跡はあるものの、予想通り人の気配はまるで無い。

(やっぱり空振り・・・・・・じゃあ、エルザはどこに?)
リリアーナは一生懸命考えたが、エルザがどこにいるのか全くわからない。
リリアーナは、いかに自分がエルザの事を知らないか嫌というほど思い知らされた。
(そんな私がエルザと家族になろうだなんて・・・・・・なんて思い上がっていたんだろう)
これではエルザに何となじられても仕方が無い 。

リリアーナは思った。
自分はエルザとロックが恋仲じゃないと知って、心のどこかでホッとしていたのではないか?
エルザの身体が人形だから、同情したのではないか?
愛を告白されて、密かにエルザへの優越感を感じてはいなかったか?
結局全部ただの偽善で、エルザも自分も傷つかないよう立ち回っただけではないのか?

考えれば考えるほど、自分がどうしようもない人間に思えてきた。
相変わらずメラルからの返事は無かったし、自分がゴーストになる気配も無い。
リリアーナは気落ちした様子でかじかんだ手を口に当てた。赤い指先にかかる息は白い。
(こんな時、ロックやアンジェリーナならどうするのかな?)
そこまで考えたリリアーナの脳裏に閃くものがあった。
「そうだわ!そうよ!手がかりならちゃんとあるじゃない!!」

そう。ロックは確かリバースで会った時、こう話していたのだ。
>ロックはアンジェリーナの部屋で『リバース』にいるエルザの様子を見ていた事。
>エルザが人形であることも、ミニアルナワーズがエルザに説明している様子を見て初めて知った事を話した。
もちろんロックがそんな魔法を使えるなど聞いた事が無い。
「となると、アンジェリーナの魔法かマジックアイテムでエルザの様子を見ていた可能性が高いわ!」
もしマジックアイテムだったとしたら、ここにエルザの手がかりがあるかもしれない!

手がかりを探していた彼女は、ベッドルームで床に伏せてある姿見を見つけた。
上に積もっていた雪を手で払い、鏡を壁に立てかけようとし――――リリアーナははっと息を呑んだ。

88 :ランド ◆4itHF4b6fw :2008/06/22(日) 10:57:18 0
>74 >80

>「「「「「ギュギャギガアアアアアアアアア!!!!!!!」」」」」
>「さては今のは、その他2名の腹の虫ですわね〜!
>あいにくフリージア女王様が全て召し上がった後で、もう食べ物はございませんことよ〜。
>残念でしたわね〜おーほっほっほ!」
「お前がいるじゃねえか。猫だってちゃんと食えるんだぜ?」
高笑いしているルズにさらっと言ってのける。

>「「「「「ギュギャギガアアアアアアアアア!!!!!!!」」」」」
「空耳じゃねえみたいだなぁ。」
びりびりと伝わってくる咆哮を楽しんでいるといつの間にかルズが使い魔カプセルを起動させている。
>「ではどーんどんしまっちゃうのですわ〜。
>その他2名、この使い魔カプセル、本当は一人用ですけれど別に構いませんわね〜」
「問題大有りじゃねえか。一人用に二人入る次点で間違ってるって気づけねえのか?」
冗談じゃない、とルズに言い放つが取り合えってもらえない。

>「まあ二人では少々手狭でしょうが、ピッタリ抱き合っていれば問題ありませんわね〜。おーほっほっほ!」
>「殿方同士が抱き合って狭いところに・・・・・」
「変な想像してるんじゃねえよ!」
>「止めてくださいまし!私にそんなもの見せないで!いやぁぁぁぁぁ!?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
その後数分間に渡り錯乱を続けたフリージアを見ていて果たして
このパーティーに残って正解だったのか激しく自問自答するアンドだった・・・

>「ぜぇぜぇ・・・・私としたことが取り乱してしまいましたわ」
「落ち着いたか・・・やれやれ」
とりあえずは落ち着きを取り戻したフリージア。
>「いくら何でもそれはかわいそうでなくて?
>せっかく私のの併せて二つあるんだからどちらかは私のを使うといいですわ」
「・・・そうか?じゃあ遠慮なく使わせてもらうぜ。」
フリージアの申し出をうけ使い魔カプセルを起動し中に入った。
中は殺風景な部屋になっており右上の壁には待機モードの文字が光っている。
フリージアが早回し状態で城を出て行くところから待機モード中はここの時間の流れが遅くなっているのだろう。
「しかし・・・この状態でどうやって移動すんだ?」

89 :ミルク ◆9DoC6dU6XQ :2008/06/22(日) 14:49:17 O
>85-86
>「あーもうなんでこんなタイミングで来るんだ馬鹿女!!」
「うっさいわね!バカって言う方がバカなのよ!!」
なぜか大した傷もないのに輸血中のマオに怒鳴り返している間に、ヴァンエレン達の仲間らしい生徒が進み出る。
>「チッ、魔力が戻っていないのにいきなりかよ!!」
>「よしいいぞクリス!ぼっこぼこにしてやれ!」
巧みにスケルトンの攻撃を避け、逆に一撃を加えた生徒にマオが声援を送った。
あいつの名前はクリスね。覚えとこ。

一方、クリスの攻撃を受けたスケルトンは大きく体勢を崩し、後から来た仲間に突き飛ばされて床に崩れ落ちた。
スケルトンは動きが機敏な分、ゾンビより耐久力に欠けるようだ。
>「わあぁッ!!」
マオの方を見れば、こちらはスケルトンに襲われて絶体絶命の危機に陥っている。
よーし、ここは助けて恩を売って置くか!
……あ。でもメギド撃ったらマオも巻き込んじゃうよな…

「マオ!最初の攻撃だけ気合いで避けて!」
とにかくマオを助けようと駆け寄ると、無事攻撃を避けたマオはベッドごとスケルトンと一緒に横倒しになった。
>「ど、どうなってるんだ!?だれか助けてくれ!」
「今助けてあげるから絶対に動くんじゃないわよーっ!」
叫んで、あたしは走る勢いをつけたままジャンプする。
着地目標はもちろん、毛布の下でもがくマオの真横にいるスケルトンの上!

着地と同時に足の下で、何か堅いものを踏み砕く音がする。
肩甲骨辺りを砕かれたスケルトンはまだ起きあがろうとしたので、あたしは再ジャンプして頭蓋骨に飛び乗った。
また乾いた音が響き、今度こそスケルトンは動かなくなる。
案外弱いな。誰が喚んだか知らないけど、最下級のアンデッドの数で押す作戦か?
「マオ、大丈夫?怪我ない?立てる?」
また動けない所を狙われないように、まずは毛布を取ってからマオを助け起こす。
「あたしがいなけりゃ危ない所だったわね。
 お礼の言葉ならいらないわよ。後で現金でお礼してくれればいいんだから」

90 :エルザ ◆jWBUJ7IJ6Y :2008/06/22(日) 18:56:21 0
>87
姿見には魔法がかけられている。その事実はすぐにわかるだろう。
そこに本来映るはずの自分の姿が映らず、全く別の場所の光景を移しているのだから。
姿見に映っていたのは、何か白いふわふわしたものだった。雲である。
それはまるで白い海原のようにだだっ広く続き、天に見える月が、その場所が雲の上であることを示していた。

少しすると、その白い雲からにゅっと銀色の何かが顔を出し、そしてすぐに引っ込んだ。
そして、またしても銀色の何かが…エルザの頭が雲の中から顔を出した。
エルザはまるでモグラ叩きのモグラのように、せわしなく雲の中から顔を出したり、引っ込めたりした。
状況が状況でなければ、モグラとなったエルザは間抜けで、いかにも微笑ましい光景である。
しかし、決してエルザは遊んでいるわけではない。実際、雲から顔を出すエルザの顔には緊張の色が見えていた。
エルザがこんな事をしているのにはわけがあった。

>84
それはリリアーナがアンジェリーナの部屋に到着する少し前の事だった。
氷の龍が、雲の下から突然現れたのだ。
エルザはこの学園において、見慣れないものを見ることにはもう慣れてしまっていた。
そして、そうした物が必ずしも自分にとって友好的ではないことも理解していたし、
先ほどの事を考えれば、この氷の龍は誰かがエルザを探すために飛ばしたものである可能性も考えられた。
そういうわけで、エルザは雲の中に身を隠したのだ。

しばらくすると、エルザが雲の中から顔を出さなくなった。
氷の龍の正体はわからないが、関わらない方がいいと判断したのだろう。
エルザは雲の中に隠れ続ける事にしたのだ。


一方その頃のロックは、男子寮の玄関を(ついでにスフィンクスのお尻も)水浸しにしていた。
スフィンクスの出した問題の答えがわからず、ゴブレットに入れた水を、
ああでもないこうでもないと、しょっちゅう捨てていたからだ。
ロックが正解を導くまでには、まだ時間がかかりそうである。
スフィンクスは、これ以上面白いものはないとばかりに、ロックのなりゆきを笑顔で見つめていた。

91 :レイド ◆M07.CI9OF2 :2008/06/22(日) 19:13:34 O
>77>「レイド先生!」
「ん…?何処だ?」
>「…後ろですよ。」
何者かが俺の名を呼ぶ。
なんとなく聞いた事のある声だ。
俺は声の主を確認する為、後ろを振り向く。
「……ラ…ラル……ラルヴァ…?」
一瞬名前が浮かばなかったが、俺のポンコツ脳みそをフル回転させて思い出す事が出来た。
あれ?でも何でラルヴァが本の中に居るんだ?
つーか傍らにいる彼女と手の平に乗ってるサラマンダーは何?
どんな関係?
そして俺の記憶が正しければラルヴァは学園に居なかったと思うが…。
理由は……何だったかな…?
修行だっけ?
まあ、そんな事はどうでも良い。
目の前のラルヴァは本物なのか、それが問題だ…。
……しかし…名前を思い出すのに僅かとはいえ時間を費やすような奴に、わざわざ化けて現れるだろうか…?
否、その可能性は極めて低い。
よって目の前のコイツは本物だという事にしよう。
「や〜ラルヴァ。お久しぶり。」
俺はゆっくりとラルヴァに歩み寄る。
もし、万が一偽物だった時に対応出来る位の距離は保っておく。
「…会って早々失礼かもしれんが……お前、本物だよな?」
>「(…かなりストレートに聞きますね……。)」

92 :ロックなのだ! ◆jWBUJ7IJ6Y :2008/06/22(日) 19:38:00 0
「………ああああ!!」
スフィンクスがお尻についた水を気にしだした頃、突然ロックがアッー!!と叫んだ。
「そういうことだったのかー!!」
ロックはスフィンクスの傍に行き、ゴブレットに水を注がせ、
それを捨てたり、入れ替えたりした。スフィンクスのお尻にまた水がかかったが、
スフィンクスが少し悔しそうな顔をしたのは、それが原因ではないはずだ。

ほどなく、ロックはゴブレットに4リットルの水を用意した。スフィンクスは静かに言った。
>「………………正解です。」
「やったー!やったぞー!」
ロックは飛び跳ねて喜んだ。喜んでいるロックにスフィンクスが近づき、
足に知恵の輪の書かれたシールを貼り付けた。
「んあ?何なのだ?」
>「問題に正解した証です。この男子寮には私以外にも、出入り口を見張っているスフィンクスがいます。
> 寮内を見回っているスフィンクスもいます。このシールが無ければ、彼女達はあなたに容赦しないでしょう。」
「なるほど、一種の通行証か。でも、どうせなら足じゃなくて胸に着けて欲しかったな。」
スフィンクスは、『無茶言うなよ』といった表情を浮かべ、玄関の天井に張り付いた。

ロックは男子寮の中を探し始めた。
玄関で会ったスフィンクスが言った事は本当らしく、男子寮の各出入り口に一匹ずつスフィンクスがいた。
ちなみに、彼女達が出す問題自体は全員同じらしく、わざとシールを隠しながら近づくと、大小のゴブレットを取り出そうとした。
また、寮内で警備しているスフィンクスにも会った。
彼女達はロックと、その足についているシールを見ると、「ごきげんよう」と挨拶だけして通り過ぎた。
わざとシールを隠しながら彼女達に近づく…のはやめておいた。
なんとなく、寮内で警備しているスフィンクスは、シールを付けてないなら殺してやるぞ!といった殺気を感じたからだ。
きっと結婚したら、旦那さんを尻の下に敷くタイプに違いない。

「あっ!ごめんなのだ!」
途中スフィンクスにぶつかってしまう事も何度もあった。
それにしても、今回ぶつかったスフィンクスは随分大きい。それに二本足で立っている。
ロックは珍しがって、その足をよく見た。そこには知恵の輪シールが貼り付けてあった。
「ふーん、スフィンクス同士でも問題を解きあう事があるのかー。」とロック。
それにしても、スフィンクスは見た目よりずっと手先が器用である。
今度のスフィンクスは、手に散弾銃を持っているではないか。ん?でも、この銃はどこかで見たことがあるような…?
>>「ロック…」
ロックはその静かな声に聞き覚えがあり、スフィンクスの顔をぱっと見た。
そのとたんロックの顔が青くなり、そしてアッー!!と叫んだ。
「ああああっ、アンジェリーナ!!」
そう、スフィンクスかと思ったその女性は、ライオンの着ぐるみを着たアンジェリーナだったのだ。
>>「ロック、私の事…どう思う?」
アンジェリーナは、ガシャンと散弾銃に弾を込めた。
「うっ、うわあああああっ!!」
ロックはアンジェリーナから全力で逃げ出した。

93 :ヴァンエレン・ブランカート ◆u1rU/e.jL2 :2008/06/22(日) 20:07:13 0
>85>86
>「パックを投げるな!
> 貧血を起こしているのにまともに受け取れると思うか!?」
「う…あ、すまん」
うかつにもパックを投げてしまったことにクリスに厳しく注意されてヘコむヴァンエレン。
マオへの処置も滞りなく終わってやっとここで一息つけるところでドアが乱暴に開かれて災厄が舞い降りることとなる。

>78
>「誰か居る!?今スケルトンに襲われてるんだけど、何とかして追い払えない!?
>…って、マオにヴァンエレン?こんな所で何してるの?
>あー!そんなこと言ってる場合じゃない!とにかくスケルトンがそこまで来てるんだよ!」
保健室に駆け込んできたのは森で一緒に行動して、途中で別々に分かれたはずのミルクだった。
わざわざたくさんのお土産まで持ってきてくれて今夜は大賑わいだ。
剣を片手に骨と骨がぎしりと鳴る音を立てて、ミルクを追ってきたスケルトン軍団とご対面したのだった。
>「あーもうなんでこんなタイミングで来るんだ馬鹿女!!」
>「チッ、魔力が戻っていないのにいきなりかよ!!」
皆思い思いの言葉を吐いて戦闘態勢に入るが、ヴァンだけは困惑気味にどうするべきかを考えていた。
「これは私が介入してもいい戦闘なのだろうか…」
人間を襲っているスケルトンと人間のために同胞と戦うかを迫られているヴァン。
迷っているうちにそのうちの一体が大口を開けて狂ったようにマオに襲い掛かっていった。
>「ど、どうなってるんだ!?だれか助けてくれ!」
「わ…私はどうすれば」
スケルトンたちはヴァンには一切の攻撃は加えないで一直線に人間たちへ攻撃を仕掛けるだけ…。
結局襲われているマオをミルクが助けてスケルトンは頭蓋骨を砕かれて再起不能となった。

残りの三体のスケルトンは数が減って不利と感じたのか、踵を返して逃げ出していった。
「私が校舎に来ることは間違っていたかもな…。
 残念だがまた魔物が出てきても私には何もできそうにないよ…」
ミルクにはわからないような単語をわざわざ選び、絞りだすような弱々しい声で自らの心境を語る吸血鬼という『魔物』のヴァン。
魔物への戦闘放棄をした者がこの先で役立つとは到底思えないが、ヴァンがこの仲間たちと離れることを望んでいない。
しかし足手まといになることだけは避けたいヴァンにとって、魔物と人間の違いがここまで苦悩させるとは思いもよらなかっただろう。
「それでミルクよ…。
 マオを助けてくれたということは君は我らの敵ではないようだね。
 しかしまだ味方でもないのだが、君はどうしたいんだ?」

94 :マオ ◆wYjEoXUBzo :2008/06/22(日) 21:48:38 0
>89>93
>「今助けてあげるから絶対に動くんじゃないわよーっ!」
ミルクの言葉を信じ動くのをやめる僕。
すると隣で何かを砕くような音が鳴り響く。
「やったのか?おいミルク……」
終わったと思いミルクに話しかけるとまた渇いた音が響く。
>「マオ、大丈夫?怪我ない?立てる?」
どうやら今度こそ終わったようでミルクが僕にかかった毛布を取る。
僕はミルクの手をとり起き上がり埃をはたき起こす。
隣には頭を粉砕されたスケルトンが横たわっている。
それになんだか分からないが他のスケルトンも退散していったようだ。
頭を粉砕されるのは嫌だったのかな?
>「あたしがいなけりゃ危ない所だったわね。
>お礼の言葉ならいらないわよ。後で現金でお礼してくれればいいんだから」
ミルクの言い草に僕はムッとする……そもそも僕がこうなったのは
ミルクに起因している。ミルクがいなかったら危ないどころか僕はこうなっていないんだ。
「あーそうだな。お前がいなかったら僕は今頃特に問題なく輸血を行っていて
 ヴァンもクリスも巻き込まれなかった。本当に来てくれて涙が出るほど嬉しいよ。」
僕は最大級の皮肉をミルクに言い放った後クリスとヴァンの様子を確認する。
どうやらクリスは大丈夫だがヴァンがなにやら弱弱しく呟く。
>「私が校舎に来ることは間違っていたかもな…。
>残念だがまた魔物が出てきても私には何もできそうにないよ…」
どうやら落ち込んでいるのはヴァンが奴等と同じ魔物で同族だから攻撃できない
ってところに関係しているらしい……まあ僕の感覚からすればヴァンはさっきのスケルトンと同じ魔物だとは到底思えないが…
>「それでミルクよ…。
>マオを助けてくれたということは君は我らの敵ではないようだね。
>しかしまだ味方でもないのだが、君はどうしたいんだ?」
「そうだ!一体どうしたんだ?あと最初に言っておくが答えないっていう選択肢はないからな。
 僕たちを危険に巻き込んだのだからお前には答える義務がある。」

95 :クリス ◆zuDFbGiSHI :2008/06/22(日) 22:37:06 0
>86>89>93
1体を弾き飛ばしたためか、今度は3体同時に斬りかかってきた。
1体ずつなら簡単に避けられるが、3体だとそう上手くはいかない。
>「わあぁッ!!」
そんな中、別の1体がマオに突っ込み、ベッドを横倒しにする。
>「ど、どうなってるんだ!?だれか助けてくれ!」
>「今助けてあげるから絶対に動くんじゃないわよーっ!」
どうやらさっき乱入してきた女が助けてくれるらしい。
今は避けることに精一杯だったからありがたかった。

>「マオ、大丈夫?怪我ない?立てる?」
もう1体が倒されたことにより、残りのスケルトンは攻撃をやめて逃げ出した。
「ハア...ハア...」
避けている間に乱れてきた呼吸を何とか落ち着けさせる。
>「あたしがいなけりゃ危ない所だったわね。
 お礼の言葉ならいらないわよ。後で現金でお礼してくれればいいんだから」
自分で5体もつれてきたくせに、よくそんな事が言えたものだ。
>「あーそうだな。お前がいなかったら僕は今頃特に問題なく輸血を行っていて
 ヴァンもクリスも巻き込まれなかった。本当に来てくれて涙が出るほど嬉しいよ。」
マオが皮肉っぽく言っているので便乗することにした。
「こっちは迷惑料でも請求させてもらおうか。
 連れてこられた5体のうち4体は俺が戦っていたんだぞ。」

しばらくすると、吸血鬼が弱々しく話し出した。
>「私が校舎に来ることは間違っていたかもな…。
 残念だがまた魔物が出てきても私には何もできそうにないよ…」
先ほどの戦いで何もできなかったことを考えているらしい。
まあ、地下図書館の魔物なんだから戦いにくいのも当たり前なのだろうが。
「ビビッて戦えないなら、カモフラージュしてくれるだけでいいんだ。
 戦闘が回避できればその分魔力や体力を使わなくて済むからな。」


>「それでミルクよ…。
 マオを助けてくれたということは君は我らの敵ではないようだね。
 しかしまだ味方でもないのだが、君はどうしたいんだ?」
あの修道服を着ているのはミルクというらしい。
…噂で聞いたことがある。
確か金の亡者といわれていたはずだ。
だからマオに現金を請求していたのか。
>「そうだ!一体どうしたんだ?あと最初に言っておくが答えないっていう選択肢はないからな。
 僕たちを危険に巻き込んだのだからお前には答える義務がある。」
「まあ、人に4体も相手にさせといて答えないって言うのは普通しないよな。」

96 :ベアトリーチェ ◆DOKU7MAWbk :2008/06/22(日) 22:41:22 0
嫦娥6号が頭にベアトリーチェを乗せ湿原が這い出た時、一匹の蛾が飛んできた。
蛾といっても30cmを越える使い魔である。
その足にはクラインの壷が掴まれていた。
進軍に備えて荷物を整理し、持ってきたのだった。
クラインの壷を笑顔で受け取り慣性制御アイテムを身につけたあと、きっと見据えるのは学園校舎方面。
おもむろに手を指し示すと、嫦娥6号はカエルの力を如何なく見せ付けるように大跳躍をした。

舞い上がる砂柱と大怒号を伴う地響きを数回繰り返し、嫦娥6号は校舎近くまで来ていた。
が、ここに来て動きが鈍くなる。
それもそのはず、腐海地域では小雨ではあったが、校舎方面では猛烈な吹雪となっているのだ。
未だ吹雪の領域には踏み入ってないが、かなり気温が下がってきている。
身に纏う粘液は強大な鎧であるが、ここに至っては粘度が失われつつあり、このままでは氷付けになりかねない。
更に両生類の性。
低温に嫦娥6号の動きも鈍くなるというものだ。

「フリィィィィイイイジアアアーーー!この私を舐めるんじゃねえぞ!
てめえの儀式ごときぃっっ!!!
侵せ!嫦娥6号!!」
天に渦巻く雪雲を憎々しげに睨み、ベアトリーチェは号令を発した。

嫦娥6号の体が一瞬ふくらみ、大きく開けられた口から天に向かって赤黒い水球が吐き出された。
吐き出された水球はドロドロとし、30m程の大きさ。
それは勢いよく天に登り、雪雲へと飲み込まれていく。
フィジル島全土を覆う雪雲に30mの水球など一滴の水に等しい。
雪雲の隅に小さな小さな赤黒いシミが出来た程度である。
が、それでも十分。
毒というものはそういうものなのだ。

時間を要する為にまだ先の話だが、徐々にその領域は広がってゆくだろう。
やがては雪雲全体を侵し、雪を止め雷と酸性雨を降らしていくはずだ。

とはいえ、そうなるまでは吹雪は継続される。
すなわちこれ以上の進軍が出来ない。
が、校舎を目の前にじっと待っているほど今のベアトリーチェはゆっくりとしていられない。
蠱毒蚯蚓を喰らった事により嫦娥6号の体力は満タン状態。
だが、毒性生物には変わりなく、毒のない世界で活動できる時間は限られているのだから。
「薙ぎ払え!」
前方に見える校舎に向かって手を振るが、嫦娥6号の動きは鈍い。
低温が及ぼす影響のためだ。
「どうした嫦娥6号!それでも私の子か!!」
『・・・・・・!!!』
ベアトリーチェの怒声に嫦娥6号の下顎が大きく膨れ上がる!

放たれた超音波は校舎の魔の森に向いている面のガラスが粉々に砕け散る!
「あははは!いいわよ!手始めに校舎の生き残りに絶望を!」
更にもう一波!
今度は壁が砕け散り、吹き飛んだ!

97 :メラル ◆1LtyyBHC/M :2008/06/22(日) 23:09:02 0
保健室の方に向かう途中で、メラルは頭の中で状況を整理していた。
(魔力の流れからして、間違いないわね…。彼女達が接触してしまった…。
でも、この状況。すでに協力体制が成立しているのでない限り、いくらでも
言いようがある…。でも、そのタイミングを逃せば最悪の結果になる…。)

 ヴァンエレンやマオが話しだした頃には保健室からも足音が聞こえるだろう。
そして、メラルも運よくヴァンエレンの声の一部だけは聞き取る事ができた。
メラルは保健室の前で荒い息をついている。まだ戦闘態勢はとっていない。
だが…それより優先して言うべきことがある。そう…皆が自分の出現に驚き、
しかし攻撃する前に。
「…流石はマオ=ミゼット…と言ったことかしら?状況に流されず、
 即時に的確な判断をするのは前からかわっていないわね。それに、貴方が
 選んだだけあって、他の仲間も冷静そのもの。そこの吸血鬼にしても、
 昔は殺気を向けただけで降参してたけれど…今は一筋縄じゃいかなそうね。
 …そもそもミルクが独力で倒せるはずの敵を故意にここに誘導したのは、
 あなたたちへの敵意、もしくは利用しようとしている証拠なのは明白なんだから。」
言い終えると、口を挟む余地を与えずに続けて言う。反論する間を与えずに言う事で、
マオ達に、ミルクの行動に対する疑念をより強めるために。

「言い訳しても無駄よ、ミルク・パウダーシュガー。あなたの火力なら
 あんなスケルトンを倒せないわけがない。そして…
 "私ですら調べられた事をマオが調べられないわけがない"
 私を相手取る準備として、体よくマオ達を利用しようとする
 …あなたの悪企みは…もともと成功する余地はなかったのよ。」
その際にも…マオ達の怒りを買わないように、エリートとしての
マオとその仲間の能力を最大限評価している言い方をする。メラルは…その勢いに
乗せて更にミルクを攻める事はせず、今度はマオたちに向けて言った。
「私は、今あなた達と戦う気はない。万全の状態のマオとは
 いずれ戦いたいけれど…それは、邪魔が入らない状況に限定した話。
 それに、こんなに早く戦う気もない。ここに来たのは、
 脅せば私が引き下がると勘違いして大口を叩いた愚か者に、
 地獄を見せるため。でも、その権利は、ミルクに間接的攻撃を受けたあなた達にもある。

 …あなた達は、どうするつもりなの?幸い彼女のペンダントはここにはないし…。
 特に…マオ、貴方が雷で彼女を裁くなら、私はその後で彼女と戦うつもりだけれど…。」

ここでももちろん"マオ達の勝利は決定している"かのごとく振舞う。
今、二人を同時に敵に回すのはたとえ自分もその場でペンダントを持っていない
状況であれ望ましくないからだ。そして、言いながらも…当然ミルク達への警戒はしている。
その場にマオもいる以上、最悪転移も使わざるをえないと考えながら。…が、攻撃は予想外の方向からやってきた。

「……!」
校舎そのものに派手な振動が走る。驚きはしたが、別にメラルにとって重要ではなかった。
「…外では随分と派手な戦闘になっているようね。でも…ミルク。
 こんな事で貴方を見逃したりはしない。」
メラルはけして先制攻撃をしようとしない。これは…メラルがミルクを明確な脅威と見做し、
ミルクの戦闘手段を調べた結果の選択だ。"先にミルクに術を使わせ、
その隙を突いて攻撃をかける"…それを狙っているのだ。
 

98 :ケオス ◆8Ed0zD19u2 :2008/06/23(月) 01:01:16 O
エルザに軽くあしらわれ、残念と言う面持ちで話を聞いていた。
話の結果、リリアーナの協力者と連絡を取る事になったようだ。何かをバシバシ叩きながら何か叫んでいる。やれやれと言った感じで見守っているケオス。
リリアーナが連絡を取ろうとしている人物、ミルクの話を聞くとかなり"怖い"人物のようだ。すると
>それにしても魔の森を腐海化するなんて・・・・・・・生徒達を操って、森に毒を撒き散らせるほどの毒よ。
>養分となる毒がそれほど森にあるものかしら?ねえ、皆ならこの問題どう考える?」

「…不可能では無いんじゃないかな。その人がどれほどの力を持っているかは分からないけど――」
事は突然起きた。
>「ずるいわよ、ピンチにはひょっこり現れるくせに、どうしてちっとも借りを返させてくれないのよ!
> これじゃ借金雪だるま式に増えるばかりじゃないのよ!!バカ!キサカさんのバカ!!」
>「・・・ありがと、本当にありがとう!・・・・・・大好きだよ!!」

大音量で城に響くのは紛れないリリアーナの声。キョトンとした様子のケオス。
笑顔は変わらずだがどう反応すべきか迷っているようだ。
ここから事態は急速に進む。>「嘘だ…」
>「よせ、エルザ!」
>「嘘だ!!」
>もう、エルザの体は銀色の鋼になっていた。腕も、足も、瞳、髪、服装に至るまで、だ。
>そしてエルザは飛んだ。

「……………」
急速な事態の進行に唖然呆然のケオス。エルザは飛び立し、リリアーナとミルク、ロックはそれを追って行ってしまった。
すっかり取り残されてしまったようだ。城に残っているのは自分、アンディ、フリージア、黒猫となっている。

99 :ケオス ◆8Ed0zD19u2 :2008/06/23(月) 01:03:54 O
>「そう言えば、ケオスとやらの言うとおりチーム別けが出来たのですわ〜。
>単独行動のエルザ様に〜後を追うリリアーナ様とミルク様とその他1名〜。
>では、わたくし達はペンダントの回収班ということですわね〜頑張るのですわ〜」

「うん、そうだね。」
奇しくもケオスが提案していた三方に分かれるような感じになっていた。…目的などは大きく違っているが。
>「「「「「ギュギャギガアアアアアアアアア!!!!!!!」」」」」
>「何ですの今の音は〜?」

「…………?」
聴力が常人のケオスにはルズの聞いた音など分かる筈も無い。
>「さては今のは、その他2名の腹の虫ですわね〜!
>あいにくフリージア女王様が全て召し上がった後で、もう食べ物はございませんことよ〜。
>残念でしたわね〜おーほっほっほ!」
「 ハハ、確かに少しお腹は減って来たけど鳴るほどじゃないよ。」
どうやらルズに自分の腹の虫と間違われたようだ。

ルズの聞いた音を確かめるべく外にでるようだ。するとルズから恐るべき一言が…
>「ではどーんどんしまっちゃうのですわ〜。
>その他2名、この使い魔カプセル、本当は一人用ですけれど別に構いませんわね〜」
>「まあ二人では少々手狭でしょうが、ピッタリ抱き合っていれば問題ありませんわね〜。おーほっほっほ!」

「ちょ、ちょっと待って。流石に僕もそう言うのに興味は無いんだ。」
ケオスの言葉を無視し使い魔カプセルを起動させるルズ。逃げる体制を取るが
>「殿方同士が抱き合って狭いところに・・・・・」
>「止めてくださいまし!私にそんなもの見せないで!いやぁぁぁぁぁ!?」

フリージアが錯乱した!ケオスは困惑している。

「う、うん、問題無いよ。そうしよう。」
落ち着きを取り戻したフリージアの意見に賛同。
「じゃあ、僕はこちらに入らせて貰うよ。お先に、アンディ。」
ルズの使い魔カプセルに決めたようだ。カプセルに吸い込まれるケオス。
使い魔カプセルの中に入ったケオスは早速ゴロリと横になる。
「何か分かったら知らせてね。僕は回復に努めるよ。」
「ふぁ………あぁ―」
その場で大きく欠伸をすると寝息をたて始める。何処までもマイペースなケオスである。

100 :フリージア ◆cOOmSNbyw6 :2008/06/23(月) 08:40:14 P
>88
アンディの入った使い魔カプセルを
ソーダ味のマシュマロの様な胸の谷間に仕舞いこみ
外に出たフリージア
別にルズは本物の猫ではないから
猫食べれる宣言をしたアンディはお咎めなしである

さて城の外に出たフリージアではあったが
さっきの大音響の正体を確かめるべく外を見渡したがそれらしきものは見えない
どちらにせよこの猛吹雪の中では遠くを見ることは困難きわまるのだ

そういえばさっきから、なんとなく遠くの方で何か光ってるような気もしないでもないが・・・
「・・・・遠くて見えませんわ」

「誰かオペラグラスか望遠鏡を持ってなくて?」
フリージアはもっと遠くを見るための道具が無いか周りの人に尋ねる
いつものように雪の結晶で作り出さないところを見ると
どうやらフリージアの頭の中にはまだ望遠鏡の設計図は無いようである

まあたとえあったとしてもこの猛吹雪の中では見えるとは到底思えないのだが・・・


>96
「・・・・・?誰か私の名前を呼びましたかしら?」
不思議そうな顔をするフリージア
よくもまあ校舎と食堂跡地の距離で聞こえたものである
「きっと気のせいですわね」





ペンダント自前1 所持3 投下1 魔力回復薬(青汁風味)


でっかい蝦蟇が超音波で窓ガラスを割っている頃
現実世界のギズモも食べ物を手に入れるために超音波で窓ガラスを割って外に出ようとしていた
だがしかし・・・・・・
「機械じゃないから破壊できない・・・・」
ギズモの超音波はマスケット銃からモビル○ーツまで機械であるなら破壊できないものは無いのだが
別に機械じゃないはめ込み式の窓ガラスには無力だったのだ
「オナカスイタ・・・・」
あまりの空腹に言葉がカタカナに戻っているギズモ
まあギズモだしどうでもいいや



101 :黒猫ルズ ◆7O/3IU/E7M :2008/06/23(月) 17:17:57 0
>80 >88 >98-99
>「お前がいるじゃねえか。猫だってちゃんと食えるんだぜ?」
「まっ!さてはお前、俺はノンケでもかまわないで食っちまう人間なんだぜ、ですわね〜!
 なんてピー(自主規制)でピー(自ry)ですの!女王様はだませてもこのルズの目はだませませんわ!」
ルズがアンディに「後ろ足で雪かけ攻撃」を行っていると、フリージアが突然叫び始めた。

>「止めてくださいまし!私にそんなもの見せないで!いやぁぁぁぁぁ!?」
「じ、女王様?!落ち着いてくださいまし・・・・あーれー」
フリージアを止めようとして、あっさり弾き飛ばされるルズだった。

――――数分後。
落ち着きを取り戻したフリージアの意見に皆が賛同する。
>せっかく私のと併せて二つあるんだからどちらかは私のを使うといいですわ」
「ええ〜?!ミルク様がお休みになる予定でしたのに〜。男臭くなっちゃいますわ〜」
ルズはちょっぴり乗り気ではないようだ。
>「・・・そうか?じゃあ遠慮なく使わせてもらうぜ。」
>「じゃあ、僕はこちらに入らせて貰うよ。お先に、アンディ。」
>「何か分かったら知らせてね。僕は回復に努めるよ。」
カプセルの中から大きなあくびが聞こえてきた。
「仕方ありませんわね〜ケオスとやら、ミルク様がご所望の際はとっとと出てくださいましね〜・・・・・・あら?」
カプセルからはくうくう寝息が聞こえてくる。
「ちょっと、返事くらいなさいませ〜!」
ルズがべしべし鈴を叩いているが、視界が揺れるだけで眠っているケオスに影響は無いのだった。

>「しかし・・・この状態でどうやって移動すんだ?」
「あっ〜!女王様いけませんわ〜!おやめくださいまし〜!!」
ルズの制止も聞かず、フリージアはアンディの問いに行動で示す。
「ああ〜わたくしの女王様が!マシュマロのように豊かな胸が!あんな殿方ごときにいぃぃい!!
 そんなカプセル、ぶん投げるか足で転がしておけば十分ですのにいぃぃい!!」
わーっと床に泣き伏したルズを放置し、フリージアはさっさと外に出ていった。

102 :黒猫ルズ ◆7O/3IU/E7M :2008/06/23(月) 17:18:56 0
>96 >100
>「・・・・・?誰か私の名前を呼びましたかしら?」
>「きっと気のせいですわね」
「・・・・・・・いいえ〜フリージア女王様、気のせいではありませんわ〜」
ひゅーどろどろどろ・・・・というBGMが似合いそうな雰囲気を背負いつつ、ルズが現れた。
そして涙を拭きつつカッと目を見開き叫ぶ!
「『「フリィィィィイイイジアアアーーー!この私を舐めるんじゃねえぞ!
 てめえの儀式ごときぃっっ!!!
 侵せ!嫦娥6号!!」 』
 ・・・・・・・・・だ、そうですわ〜。あっ!申しておきますが、今のはわたくしが言ったわけではありませんわよ〜!」
ルズは慌てて付け足すと、何かを考え込む仕草を見せた。
「さっきから首の後ろがチリチリするのですわ〜。何か大きな脅威が近づいてくるような・・・・・・。
 まあ、野生の勘、という奴なあやふやなものですけれど〜」
ルズは鼻先についた雪を払おうとして、ひとつくしゃみをした。
「 ところでじょうがって・・・・・どこかで聞いたような気がするのですわ〜?どこだったかしら・・・・・?
 こらケオスとやら、学年上位の成績が伊達でないなら、知恵で女王様のお役に立つのですわ〜」
ルズはまた前足でべしべし使い魔カプセルを叩いた。

>「薙ぎ払え!」
ぴくっとルズの耳が動いた。声が聞こえた方角をじいっと凝視する。
>「どうした嫦娥6号!それでも私の子か!!」
「何か来るのですわ〜!!女王様、伏せるのですわ〜!!」
>放たれた超音波は校舎の魔の森に向いている面のガラスが粉々に砕け散る!
>更にもう一波!
>今度は壁が砕け散り、吹き飛んだ!
「耳が〜!耳がぁ〜!!」
ルズは耳を押さえ、ごろごろと雪の上を転がっていた。
いまの衝撃波で、ルズは耳をやられてしまった。しばらくは何も聞こえないだろう。

「お・・・・・・思い出しましたわ・・・・・・・」
どうにか落ち着いたルズが、息も絶え絶えな様子で訴えた。
「間違いございません・・・・・・今のは・・・・・・ベアトリーチェ・・・・・様の・・・・・声でしたわ・・・・・・・」
そして声の聞こえた方向を前足で指し示す。
「移動の際は、わたくしもフリージア女王様の懐に・・・・・グフッ!」
どうやら気を失ったようだ。


・・・・・・・・・まあ放っておけばそのうち復活するだろう。

103 :ミルク ◆9DoC6dU6XQ :2008/06/23(月) 18:19:49 O
>93-97
>「あーそうだな。お前がいなかったら僕は今頃特に問題なく輸血を行っていて
> ヴァンもクリスも巻き込まれなかった。本当に来てくれて涙が出るほど嬉しいよ。」
>「こっちは迷惑料でも請求させてもらおうか。
> 連れてこられた5体のうち4体は俺が戦っていたんだぞ。」
皮肉を返すマオに同調し、クリスがあたしに迷惑料を請求してくる。
め、迷惑料?まいったな…そう言われるとは思ってなかったぞ…
「あー。ま、まあそんな事どうでもいいじゃない!
 ほら!あたしもマオを助けたんだし、困った時はお互い様ってことで!」
なんとか話を逸らそうと話題を考えているうちに、アンデッド仲間と戦えないヴァンエレンが苦悩の言葉を漏らした。
マオとクリスの意識が迷惑料からヴァンエレンの方に向き、あたしはホッと一安心。
よしよし。これでお金なんか請求されずにすむぞ。

>「それでミルクよ…。
 マオを助けてくれたということは君は我らの敵ではないようだね。
 しかしまだ味方でもないのだが、君はどうしたいんだ?」
>「そうだ!一体どうしたんだ?あと最初に言っておくが答えないっていう選択肢はないからな。
> 僕たちを危険に巻き込んだのだからお前には答える義務がある。」
>「まあ、人に4体も相手にさせといて答えないって言うのは普通しないよな。」
ヴァンエレンを皮切りに、クリスとマオも状況の説明を求めてくる。
「わかってるわかってる。助けてもらってるんだし、事情はちゃんと説明するから。
 でもちょっと待って。誰か保健室に近づいてきてるみたいだよ」
保健室に足音が近づいてきているのに、ペンダントの魔力は感じない。
さっきのスケルトンか、もしかしたらもっと強力なアンデッドが来たのかもしれないのだ。
念のため、メギドを入り口付近に範囲指定して待っていると、まったく予期していない生徒が姿を見せた。
「メラル?なんでこんな所にいるの?」
スケルトンが閉めなかったので開きっぱなしのドアの外に姿を見せたのは、女子寮にいるはずのメラルだった。
何をそんなに急いでいるのか息は荒く、ロックが言ったようにモクモクとはしていない。
あ、そうか。リリアーナの協力を引き出すために、エルザ探しを手伝う気になったんだな。


>「…流石はマオ=ミゼット…と言ったことかしら?状況に流されず、
> 即時に的確な判断をするのは前からかわっていないわね。
ところがメラルの奴、エルザの事は聞きもしないでマオと仲間を誉め始めた。
なんだかなー。状況は伝えてるはずなのに、なんでこんなに呑気なのよ?
こっちはエルザを探すのに忙しいんだし、早くしないとメラルの企みも上手くいかないんだぞ?

>…そもそもミルクが独力で倒せるはずの敵を故意にここに誘導したのは、
> あなたたちへの敵意、もしくは利用しようとしている証拠なのは明白なんだから。」
「え…って、ええぇぇっ!?あ、あたしが何だって!?」
急に話の矛先がこちらに向いた上に、予想外の容疑を突きつけられ、思わず間抜けな声を上げてしまった。
>「言い訳しても無駄よ、ミルク・パウダーシュガー。あなたの火力なら
> あんなスケルトンを倒せないわけがない。そして…
> "私ですら調べられた事をマオが調べられないわけがない"
> 私を相手取る準備として、体よくマオ達を利用しようとする
> …あなたの悪企みは…もともと成功する余地はなかったのよ。」
驚きで声もでないあたしに、メラルはさらに畳みかけてくる。
「ちっ、違う!あたしは全然まったくさっぱりそんなつもりはなかったわよ!!」
濡れ衣を晴らそうとする言葉には耳も貸さず、メラルは次にマオに話しかけ始めた。
ここに来てようやく、あたしもメラルの意図を理解する。
こいつ、あたしをはめてマオ達と敵対させ、自分だけペンダント独り占めする気だな!!
このままじゃ四対一でフルボッコにされるぞ!

104 :ミルク ◆9DoC6dU6XQ :2008/06/23(月) 18:22:19 O
「マオ!だまされるんじゃないわよ!
 メラルはリリアーナを利用して何かをしようと企んでる!
 それがうまく行かないから、腹いせにあたし達を戦わせようとしてるのよ!
 魔の森で一緒に戦ったあたしと、今回初対面のメラル。どっちが信用できるかわかるでしょ!?」
とは言ったものの、状況的にメラルの言葉を丸々信用されてもおかしくない訳で。
まっずー。どうしよ、何か身の潔白を証明する方法は…
「そ、そうだ。リリアーナだ!
 今はアンジェリーナ先生の部屋に行ってていないけど、リリアーナに聞けば…」
あたしがエルザを探していたのを証明してくれるはずだよ!
そう続けたはずの声は、突然の振動と、豪快に響くガラスの割れる音にかき消された。

「な、なんだぁ!?」
衝撃は一度で収まらず、二度くる。
二回目の揺れは前より大きく、壁が壊れるような音まで聞こえてきた。
誰かが校舎全体に攻撃してきてるんだ!
それも教師クラスの力を持った奴が!!
「校舎への全体攻撃って…リリアーナが危ない!」
このまま攻撃が続いて校舎が倒れたりたら、回復魔法くらいしか使えなかったはずのリリアーナが生き埋めになるかも!
そんな事になったら、後でエルザに何されるかわかったものじゃない!

>「…外では随分と派手な戦闘になっているようね。でも…ミルク。
> こんな事で貴方を見逃したりはしない。」
メラルも多少は驚いてるように見えたけど、戦闘の意志は消えていない。
よほど脅したのを根に持ってるんだろう。
「悪いけど、あんたの戯れ言に付き合ってる場合じゃなくなったわ。
 速くリリアーナと合流して、校舎から逃げ出さないといけないみたいだし。
 …あんただってリリアーナに何かあったら困るんじゃないの!?
 わかったらさっさとそこどきな!退かなきゃメギドでぶっ飛ばすわよ!」
わざわざ片手を向けて攻撃の意思表示をしてやったのに、メラルは攻撃してこない。
もちろん、怖がって下がるような素振りも見せはしない。
「クリスやマオやヴァンエレン達も、危ないみたいだから早くここを離れなよ!
 食堂近くの外の城にはフリージアがいるはずだから、同盟を組むのも手かもね!メギドラ!!」
警告は済ませた後なので、問答無用でメラルの行る場所にメギドラを撃ち込み、走り出す。
並みの氷系防御魔法であたしのメギドラを止めるなんて無理なはず。
当たればよし、防がれてもその隙に横をすり抜ければよし!!

105 :クリス ◆zuDFbGiSHI :2008/06/23(月) 21:29:17 0
>「わかってるわかってる。助けてもらってるんだし、事情はちゃんと説明するから。
 でもちょっと待って。誰か保健室に近づいてきてるみたいだよ」
さっさと事情を説明してもらいたかったが、
足音も聞こえてくるので警戒することにした。
>「メラル?なんでこんな所にいるの?」
開きっぱなしのドアに姿を現したのは一人の女生徒だった。
この生徒も名前に聞き覚えがある。
今日は有名人にいっぱい会う日なのか?

>「…流石はマオ=ミゼット…と言ったことかしら?状況に流されず、
  即時に的確な判断をするのは前からかわっていないわね。それに、貴方が
  選んだだけあって、他の仲間も冷静そのもの。そこの吸血鬼にしても、
  昔は殺気を向けただけで降参してたけれど…今は一筋縄じゃいかなそうね。
  …そもそもミルクが独力で倒せるはずの敵を故意にここに誘導したのは、
 あなたたちへの敵意、もしくは利用しようとしている証拠なのは明白なんだから。」
息も整わないうちに、衝撃的なことを話し始める。

>「え…って、ええぇぇっ!?あ、あたしが何だって!?」
>「言い訳しても無駄よ、ミルク・パウダーシュガー。あなたの火力なら
  あんなスケルトンを倒せないわけがない。そして…
  "私ですら調べられた事をマオが調べられないわけがない"
 私を相手取る準備として、体よくマオ達を利用しようとする
  …あなたの悪企みは…もともと成功する余地はなかったのよ。」
>「ちっ、違う!あたしは全然まったくさっぱりそんなつもりはなかったわよ!!」
>「私は、今あなた達と戦う気はない。万全の状態のマオとは
  いずれ戦いたいけれど…それは、邪魔が入らない状況に限定した話。
  それに、こんなに早く戦う気もない。ここに来たのは、
  脅せば私が引き下がると勘違いして大口を叩いた愚か者に、
  地獄を見せるため。でも、その権利は、ミルクに間接的攻撃を受けたあなた達にもある。

  …あなた達は、どうするつもりなの?幸い彼女のペンダントはここにはないし…。
  特に…マオ、貴方が雷で彼女を裁くなら、私はその後で彼女と戦うつもりだけれど…。」
>「マオ!だまされるんじゃないわよ!
  メラルはリリアーナを利用して何かをしようと企んでる!
  それがうまく行かないから、腹いせにあたし達を戦わせようとしてるのよ!
  魔の森で一緒に戦ったあたしと、今回初対面のメラル。どっちが信用できるかわかるでしょ!?」

会話の流れについていけない。
魔の森とは食堂で少し聞いたベアトリーチェがらみの事だろうか?
とりあえず小声で吸血鬼に聞いてみる。
「詳しく聞いていなかったけど森でいったい何があったんだ?」



>「そ、そうだ。リリアーナだ!
  今はアンジェリーナ先生の部屋に行ってていないけど、リリアーナに聞けば…」
ミルクが話している間に、強力な衝撃が発生した。
遠くで窓ガラスが割れていく音が聞こえる。

106 :クリス ◆zuDFbGiSHI :2008/06/23(月) 21:29:54 0
>「な、なんだぁ!?」
>「……!」
「うおっ!」
続けて二度目の衝撃が訪れ、机の上にあったいろいろなものが床の上に散乱した。

>「校舎への全体攻撃って…リリアーナが危ない!」
別行動をしている仲間でもいるのだろう。
とっさに仲間を思う言葉がミルクの口から放たれていた。
>「…外では随分と派手な戦闘になっているようね。でも…ミルク。
  こんな事で貴方を見逃したりはしない。」
そんな中メラルは冷静に話を続ける。

>「悪いけど、あんたの戯れ言に付き合ってる場合じゃなくなったわ。
  速くリリアーナと合流して、校舎から逃げ出さないといけないみたいだし。
  …あんただってリリアーナに何かあったら困るんじゃないの!?
  わかったらさっさとそこどきな!退かなきゃメギドでぶっ飛ばすわよ!」
よっぽど慌てることなのか、ミルクは強行突破を試みようとする。
「待てよ!!
 まだそっちから事情を聞いていないだろ!!」

>「クリスやマオやヴァンエレン達も、危ないみたいだから早くここを離れなよ!
  食堂近くの外の城にはフリージアがいるはずだから、同盟を組むのも手かもね!メギドラ!!」
メラルに向かって強力な火の魔法が放たれた。
この威力だと確かにスケルトンの5体位楽に倒せそうだな。
それにフリージアが仲間なら、遠まわしだが仲間に引き込もうとしていることにもなる。
そうなると信憑性が出てくるのはメラルの方だった。



「さっきの魔法や言動から考えるとメラルの方が正しいかもしれないな。」

107 :ロックなのだ! ◆jWBUJ7IJ6Y :2008/06/23(月) 21:59:16 0
「はぁ…はぁ…はぁ…」
ロックは必死に男子寮の中を走っていた。
振り向かなくて、アンジェリーナが自分のすぐ後ろを追いかけてきている事がわかった。

パァン!!パァン!!

「うおっ!?」
アンジェリーナの散弾銃が火を噴いた。ロックは幸い、廊下の曲がり角を曲がることでこれを避けた。
しかし、こんなことではいずれアンジェリーナの餌食になるのは時間の問題だ。
ロックは曲がり角の奥にあった倉庫に目をとめた。蝋燭やランプの油、予備のトイレットペーパー等、
男子寮の備品が蓄えられている倉庫だ。しめた!倉庫は確か、中から鍵をかけれたはずだ!
ロックはすぐさま倉庫に飛び込みドアを閉めると、中から鍵をかけた。

ドン!!

「う、わ!」
アンジェリーナは即座に、ドアに向かって体当たりしたようだ。
ロックは倉庫の奥までさがり、祈った。どうかアンジェリーナがあきらめてくれますように…

ドン!!ドン!!ドン!!ドン!!

アンジェリーナは何回もドアに体当たりをした。だが、ドアはびくともしなかった。
ロックはホッと胸をなでおろした。さすがのアンジェリーナも、
体当たりでこのドアを壊す事はできないらしい。しかし…

メリ…メリ…メリ…メリメリメリメリ!……バキッ!!

「ぎゃああああああっ!!」
ロックは悲鳴をあげた。アンジェリーナの右腕がドアを貫通して中に入ってきたからだ。
その手はロックを掴もうとぶんぶん空を切っていたが、やがてドアの取っ手をまさぐりだした。
まずい!このままでは鍵を開けて、倉庫の中にアンジェリーナが入ってきてしまう!
ロックは必死になって、倉庫の中を見回した。何かアンジェリーナから逃れるために、役に立つものは無いだろうか?

アンジェリーナはドアの鍵を手探りで外すと、ドアに貫通させていた右腕を引っ込めた。
そして、ゆっくりとドアを開け、倉庫の中に入った。しかし、そこにロックの姿は無かった。
アンジェリーナはじっくりと倉庫の中を探し、そして見つけた。
今しがた鉄格子を取り外されたばかりの通気溝を。どうやらロックは、この通気溝を通って逃げたようだ。
アンジェリーナはつぶやいた。
>>「ロック、私から逃げられるとでも思っているの?」

108 :ヴァンエレン・ブランカート ◆u1rU/e.jL2 :2008/06/24(火) 22:21:56 0
>97>103
マオやクリスがどういう経緯で自分たちを戦闘に巻き込んだのかを追求する。
>「わかってるわかってる。助けてもらってるんだし、事情はちゃんと説明するから。
> でもちょっと待って。誰か保健室に近づいてきてるみたいだよ」
そうしてミルクは警戒しながらドアのほうへ視線を向けると一人の見知った人間が保健室を訪れたのだった。

>「メラル?なんでこんな所にいるの?」
ヴァンとは直接なつながりはなくともリリアーナ経由で何度か会っている人物だが、どうやらこの時間まで生き延びていたようだ。
しかしその彼女が一体この保健室、あるいはそこにいる人物たちに何の用があるというのか?
>「…流石はマオ=ミゼット…と言ったことかしら?状況に流されず、
> 即時に的確な判断をするのは前からかわっていないわね。それに、貴方が
> 選んだだけあって、他の仲間も冷静そのもの。そこの吸血鬼にしても、
> 昔は殺気を向けただけで降参してたけれど…今は一筋縄じゃいかなそうね。
> …そもそもミルクが独力で倒せるはずの敵を故意にここに誘導したのは、
> あなたたちへの敵意、もしくは利用しようとしている証拠なのは明白なんだから。」
メラルの言うことは確かに正しいと思える部分はあるのだが、そんな弱い魔物なんて差し向けてなんの意味があるというのだろう?
わざわざ自分を餌に使って魔物たちを誘導してやるほどの成果は望めないはずだし、利用しようと企んでいるのならそもそも魔物を差し向ける必要がなかろう。
そしてそんな回りくどいことなんてしなくても、ミルクの核熱系魔法ほどの威力がある魔法なら三人はタダではすまないはずだ。
メラルの言うことに道理は通っているはずなのだが、それだけで納得できるかというと疑問な点が残るのだ。
ミルクからの事情も聞いてみないことにはなんとも判断し辛い。
この状況ではヴァンはどちらも信用はできないと判断した。

>106
>「詳しく聞いていなかったけど森でいったい何があったんだ?」
そこで森での出来事を知らないクリスがヴァンにひそひそ声で詳細を聞いてくる。
「毒に定評のあるあのベアトリーチェが森を居城にしていてな。
 森に毒を散布させてあまりにひどいことしたもんで、我々で討伐隊を組んだのだ。
 そのときに協力してくれたうちの一人がミルクだ」
あのときミルクにとってはなんの利益もない戦いだったのだが、それでも彼女は協力してくれたのだ。
そんな彼女が本当にメラルの言うとおり何か企みがあって近づいてきたとは考えにくいのだが…。

>96
突然の揺れが保健室を…いや、校舎全体を襲った。
どこかでガラスが割れるような音がして、さらに二度目の揺れが続く。
>「クリスやマオやヴァンエレン達も、危ないみたいだから早くここを離れなよ!
> 食堂近くの外の城にはフリージアがいるはずだから、同盟を組むのも手かもね!メギドラ!!」
最初に疑いをかけたメラルに向けてミルクは容赦のない攻撃をあびせて、そのスキを狙って逃げ出そうという魂胆のようだ。
いやいや、ミルクさん…。
そんなことしたら余計に疑われることになるのだが…?
ヴァンはその騒動のどさくさにまぎれてマオとクリスの手を引いた。
「二人とも…ややこしいことに巻き込まれる前にいまのうちに逃げ出すぞ」
ぼそりとマオとクリスにだけ聞こえるだけの声で言う。
ヴァンたちの目的はペンダントの回収なのだが…。
メラルとミルク、さらにはリリアーナまで残っているというのだから回収されてしまっているかもしれない。

「そうそう、メラルとミルク!
 実をいうとな…魔物があふれているのは私のせいだ!
 地下図書館に行って鏡を閉じなければ、一生魔物は増え続けるぞ!?」
メラルがいるドアとは別の出口から脱出して、十分保健室から離れた場所で二人に聞こえるように地下図書館への誘導をかけた。

109 :マオ ◆wYjEoXUBzo :2008/06/25(水) 00:26:30 0
>>97 >>103-106
>「わかってるわかってる。助けてもらってるんだし、事情はちゃんと説明するから。
>でもちょっと待って。誰か保健室に近づいてきてるみたいだよ」
ミルクに言われ意識を廊下側へと向けると確かに足音が段々と近づいてきている。
もしかしたらさっきの奴らが新しい敵を引き連れてきたのかもしれない。
もう巻き込まれるのはうんざりだ……さっさと逃げようと思い、
入り口の他に出るところを探していると足音の主が部屋へと入ってくる。
入ってきたのは白みがかった紫のロングストレートの女……
「メラル……メラル・エルディーン!」
かつて僕と何度も一位の座を争った女子生徒……だがある時を境にメラルはどんどん落ちていき。
優劣を決する前にいつの間にか僕の前から姿を消した女……そしていつか決着をつけたいと思っていた人物。
あの頃のさまざまな光景がフラッシュバックしてくる……。

>「…流石はマオ=ミゼット…と言ったことかしら?状況に流されず、
>即時に的確な判断をするのは前からかわっていないわね。
出会い頭にメラルは僕に賞賛を送る……こうして話しているメラルを見る限り
昔とそれほど変わったようには見えない。メラル……なぜお前は下に堕ちていったんだ…?
>それに、貴方が
>選んだだけあって、他の仲間も冷静そのもの。そこの吸血鬼にしても、
>昔は殺気を向けただけで降参してたけれど…今は一筋縄じゃいかなそうね。
>…そもそもミルクが独力で倒せるはずの敵を故意にここに誘導したのは、
>あなたたちへの敵意、もしくは利用しようとしている証拠なのは明白なんだから。」
だがすぐさま僕のメラルへの疑問を吹き飛ばすような言葉を後に続ける。しかし、間違ってはいない。
僕はミルクの火力はよく分かっているし、それしかできない一発屋だってことももちろん分かっている。
確かにミルクはここに逃げてくるのは故意的な意図があったに違いない。
>「え…って、ええぇぇっ!?あ、あたしが何だって!?」
>「言い訳しても無駄よ、ミルク・パウダーシュガー。あなたの火力なら
> あんなスケルトンを倒せないわけがない。そして…
>"私ですら調べられた事をマオが調べられないわけがない"
>私を相手取る準備として、体よくマオ達を利用しようとする
>…あなたの悪企みは…もともと成功する余地はなかったのよ。」
ミルクを言葉を完全に塞ぎ畳み掛けるように喋るメラル……
正論の連発、確かに僕もミルクに対しては疑問の念を抱いていた。
だが……言葉が説明的すぎる…僕や仲間への賞賛。
そしてまるで誘導するかのような言葉の連発、
それではお前自身も何か企みや考えがあると言っているようなものだ。
お前を追い越すため……追い抜かされないため……
そのために日々お前の事を考えていた僕だ……お前がどんな状態かなどすぐに分かる。
そうだ、お前は相当焦っている……言葉の節々から感じる。



110 :マオ ◆wYjEoXUBzo :2008/06/25(水) 00:32:41 0
>「ちっ、違う!あたしは全然まったくさっぱりそんなつもりはなかったわよ!!」
必死に否定するミルクを見て僕は少し笑う。なぜならこのミルクが演技でないと分かっていたからだ。
なぜか?それはミルクはがめつくて非常にいちいちいちいち反論してくるし、非常に直情的だからだ。
そんな女が物事を深く考えられるわけがないしましてやこんな必死でリアルな芝居がうてるわけがない!!
こっちに来た理由もおそらく短絡的な考えからに決まっている。

>「私は、今あなた達と戦う気はない。万全の状態のマオとは
>いずれ戦いたいけれど…それは、邪魔が入らない状況に限定した話。
>それに、こんなに早く戦う気もない。ここに来たのは、
>脅せば私が引き下がると勘違いして大口を叩いた愚か者に、
> 地獄を見せるため。でも、その権利は、ミルクに間接的攻撃を受けたあなた達にもある。

>…あなた達は、どうするつもりなの?幸い彼女のペンダントはここにはないし…。
>特に…マオ、貴方が雷で彼女を裁くなら、私はその後で彼女と戦うつもりだけれど…。」
>「マオ!だまされるんじゃないわよ!
>メラルはリリアーナを利用して何かをしようと企んでる!
>それがうまく行かないから、腹いせにあたし達を戦わせようとしてるのよ!
>魔の森で一緒に戦ったあたしと、今回初対面のメラル。どっちが信用できるかわかるでしょ!?」
二人の会話でだいたいメラルが考えていることをつかめてきた。
メラルは下に落ちてから雷への耐性が極度に低くなったと聞く……
そして氷を多用するメラルは何かとミルクがのあの高火力が厄介なはずだ。
要するに……どうにかして僕らを対立させ自分への脅威を減らし、
尚且つここであわよくば相打ち……そうでなくともどちらか一方の戦力ぐらいは削いでおきたいというわけだ。
僕はゆっくりとメラル、ミルクへと視点を移し決断を下す。
「……聞いての通り、僕とミルクは゛仲間だった゛…悪いが仲間だった奴を裁くなど傲慢なことは僕はできない。
 だがメラル、お前のミルクへの私怨も止める気はない。思う存分地獄を見せてやるといい。僕には関係ない話だ。」
さっきはああいったし確かに短絡的な考えしかないと思っているが、
だが企みが完全にないとも限らない。ミルクの言葉は信じてやらないこともないがミルク自身を信じることはできない。
昨日の友は今日の敵だ。今現在の僕の仲間はクリスとヴァン、今僕が真に信じるのはこの二人だけ。
よってどちらも信じない我関せずを僕は貫く…

>「そ、そうだ。リリアーナだ!
>今はアンジェリーナ先生の部屋に行ってていないけど、リリアーナに聞けば…」
ミルクが弁解を続けていると窓ガラスが割れる音が鳴り響き校舎が揺らぐ!
地震かと一瞬思ったが二回目の振動で違うことに気付く。
何かがこの校舎を揺るがしているんだ!
>「クリスやマオやヴァンエレン達も、危ないみたいだから早くここを離れなよ!
>食堂近くの外の城にはフリージアがいるはずだから、同盟を組むのも手かもね!メギドラ!!」
そういいミルクはメラルに核熱魔法を使用する、やはり今見ても凄まじい威力だ。
これならばメラルが潰しておきたいのにも更に信憑性が出てくる。
>「二人とも…ややこしいことに巻き込まれる前にいまのうちに逃げ出すぞ」
ヴァンエレンが小声で僕たちに告げる。僕は黙って頷きクリスと一緒にヴァンについていく。
魔物は自分のせいだというヴァンの言葉に後、僕はメギドラを放たれたメラルに向かって小さく、
しかしはっきりと分かるようにつぶやいて保健室を出る。
「同士討ちしなくて残念だったか?……お前の思い通りに事は運ばせない。メラル・エルディーン……」


111 :ロックなのだ! ◆jWBUJ7IJ6Y :2008/06/25(水) 07:06:22 0
パコン

「ふう〜、危なかったのだ。」
男子寮のとある一角、ロックは廊下の脇に開いた通風孔から這い出た。
ロックは蹴って外した通風孔の格子を戻そうか迷ったが、リバース内の事なので放っておく事にした。
それにしても恐ろしいアンジェリーナである。ロックは辺りをキョロキョロ見回した。
そして安心した。アンジェリーナはいないようだ。ロックは廊下の壁にもたれた。

ガシャーーん!!

突然何か、何か大きなものが外から窓を突き破って廊下に飛び出した。
「うっ、うわああああっ、アンジェリーナ!?」
それはアンジェリーナだった。アンジェリーナは、背中に白い大きな羽を展開していた。
その羽が見せかけだけのものではないと、すぐにわかった。
アンジェリーナが、文字通りの意味でロックに飛び掛ったからだ。
「がはっ!」
ロックはアンジェリーナに押し倒された。
>>「ロック、準備はいい?」
「うわああ…あああ…」
絶望に心が支配されかけたロックはふとアンジェリーナから目をそらした。
すると、スフィンクスが一匹こちらに向かって歩いてきているのが見えた。
ロックの心に、再び希望が戻った。どうやら、俺はアンジェリーナよりも運がいいらしいのだ!
「スフィンクス、彼女を見るのだ!!」
ロックはそう叫ぶと、アンジェリーナの足から知恵の輪シールを引っ剥がした。
すると、どうだろう。スフィンクスは怒った顔をして、アンジェリーナに頭突きをかました。
>>「?」
頭突きをかまされたアンジェリーナは大きく吹き飛ばされた。
アンジェリーナから開放されたロックは、心強い味方となったスフィンクスの、そのお尻を見た。
スフィンクスは強い生き物だ。きっと自分を守ってくれるだろう。と、ロックは考えた。
その考えがカボチャジュースより甘かったと気づくのに、時間はかからなかったが…

>「かあああっ!!」
スフィンクスが叫ぶと、アンジェリーナの周辺に勢いよく炎が上がった。
ロックは心配になった。アンジェリーナは恐いが、アンジェリーナに死んで欲しいとは思わなかったからだ。
だが、アンジェリーナは死ななかった。炎を掻き分け、平然とこちらに向かってくる。
まるで炎の方から、アンジェリーナを避け、道を作っているかのように。
「ばっ、化け物なのだ…」
ロックがそうつぶやくと、アンジェリーナが答えた。
>>「化け物?違う、私は鳥よ。」
アンジェリーナは再び手にした銃に弾を込めた。
>>「弾は2発、的も2発。」
的とは言うまでも無く、スフィンクスとロックである。

112 :リリアーナ ◆7O/3IU/E7M :2008/06/25(水) 15:38:09 0
>90
姿見には魔法がかけられていた。
>そこに本来映るはずの自分の姿が映らず、全く別の場所の光景を映しているのだから。
だがリリアーナが知りたいと思っているものを映してはいない。
「・・・・・・これじゃないのかな?」
リリアーナは顔を曇らせた。

「・・・・・あっ!」
>少しすると、その白い雲からにゅっと銀色の何かが顔を出し、そしてすぐに引っ込んだ。
>そして、またしても銀色の何かが…エルザの頭が雲の中から顔を出す。
一見遊んでいるように見えるが、ちゃんと理由があるのはすぐわかった。
「何あれ・・・・・・氷の龍?」
誰のものかはわからないが、エルザのすぐ近くを大きな龍が飛行しているようだ。
しばらくするとエルザは雲の中に入ってしまった。
「エルザ、エルザ!」
無駄と知りつつ呼びかけてみたが、反応は無い。

リリアーナはため息をつくと、鏡を床に置き天井を見上げた。
エルザの居場所はわかったが、雲の上ではどうしようもない。
リリアーナは空を飛ぶことは出来ないのだから。
「どうしようかな・・・・・・」
リリアーナは考え込んだ。
どうするべきだろうか?
テレパシーで呼ぶという手もあるが、今リリアーナがエルザに接触するのは逆効果な気がする。
それに、今は誰にも会いたくないから空の上に逃げた、とも考えられる。

だがあれこれ考えていてもしょうがない。
「とりあえずロックやミルクに知らせないと。きっと今頃心配してるわよね。
 ・・・・・・とりあえず、これは貸してもらおうっと。アンジェリーナさんはこっちに来てるから、今は使わないだろうし」
リリアーナは、巨大な姿見をウェストポーチにぎゅうぎゅう押し込んだ。
そして、フリージア城にいたメンバー全員にテレパシーを試みる。
『リリアーナです。一応エルザの居場所はわかったんだけど・・・・・・簡単に連れ戻せるような場所じゃないのよ。
 私は今アンジェリーナ先生の所にいるんだけど、 一度下に降・・・・・』
下に降りるから、と言おうとした時、それは思った。
>96
突然、部屋に残っていた照明全てが粉々に砕け散った。
「なっ・・・・・!敵なの?!」
リリアーナは驚きながらも、外の様子を見るため窓際に歩み寄ろうとした。
だが今度は壁が砕け散り、吹き飛んだ!
「きゃあぁぁぁぁああっ?!」

リリアーナは吹き飛ばされ、床の上を転がった。彼女の上にバラバラと壁の残骸が降り注ぐ。
「じょ、冗談じゃないわよ、やること滅茶苦茶だわ。何よこれ・・・・・・・・」
恐ろしく見晴らしがよくなった室内の様子に、リリアーナは唖然とする。
部屋の中は今まで以上に風が吹き荒れていた。油断すると体ごと外に吸い出されてしまいそうだ。
風の音に混じり、ピシッ!ピシッと嫌な音がする。壁や柱に細かい亀裂が走り始めているのだ。

「早くここから逃げないと・・・・・・・」
部屋全体がきしみ、テーブルの上の空きビンが転がって次々と床で砕ける。
おそらくこの建物自体が傾き始めているのだろう。
リリアーナは気づいた。もしまた同じ攻撃を食らったら、きっとこの建物はもたないと。

113 :ラルヴァ&使い魔’s:2008/06/25(水) 20:53:55 0
>91
>「…会って早々失礼かもしれんが……お前、本物だよな?」
会って早々レイド先生にこう疑われてはラルヴァは苦笑いを浮かべる他はない。

「はは・・・えぇ、本物ですよ。メラルにも同じことを言われました。
 ついでにペンダントもとられちゃいましたけどね。」
と、ここでラルヴァはかくかくしかじかと経緯の説明を始める。
リバースに来てからフリージアと会い、メラルと戦い。
アンデッドが大量に沸いてでてきた原因を探りに図書室に来た事を。

「ある3人がアンデッドの王を呼び出したようで・・・小競り合いになったのですが
 この通り肋骨を折られました。」
というところまで説明をしたところで学校を大激震が襲った。
その一撃がベアトリーチェの嫦娥6号によるものだとは中にいるラルヴァには分からない。

手元の青サラマンダーを放りそうになるが、辛うじて手放さずに済んだ。
「どうやら、時間はあまりなさそうな気がしますね。
 というわけでレイド先生、地下階層に向かいませんか?
 幸いゴースト達もこっちを誘き寄せたいようですし・・・・・・。」

114 :クリス ◆zuDFbGiSHI :2008/06/25(水) 22:31:16 0
ミルクに疑念を抱き始めた頃、突然吸血鬼が手を引っ張ってきた。
>「二人とも…ややこしいことに巻き込まれる前にいまのうちに逃げ出すぞ」
このままだと二人の戦いに巻き込まれそうだと思ったのだろう。
吸血鬼についていくことにした。

保健室から十分離れた頃、吸血鬼は二人に聞こえるような声で叫んだ。
>「そうそう、メラルとミルク!
 実をいうとな…魔物があふれているのは私のせいだ!
 地下図書館に行って鏡を閉じなければ、一生魔物は増え続けるぞ!?」
その言葉を聞いたとたん、俺は吸血鬼とマオの手を掴んで全力で走り出した。

「自分で面倒ごとを引き起こすようなことを言ってどうするんだよ!!」
全力で保健室から離れた後、とある一教室で俺は吸血鬼に文句を言っていた。
下手をすれば二人の矛先が俺たちに向けられていたのだ。
このくらい言っても問題はないだろう。

「…で、これからペンダントを回収しに行くんだろ。
 今のうちに多く集まっているところを魔力探知で探しておかないか?」

115 :ベアトリーチェ ◆DOKU7MAWbk :2008/06/25(水) 22:33:20 0
砂漠と化した腐海の隅。
まるで切り取られたかのように吹雪と小雨の境界。
それはこの吹雪が魔法的に起こされている事を現している。
雪雲の隅に赤黒いシミが広がりつつあるが、まだ吹雪は衰える様子はない。

しかしベアトリーチェは焦らない。

目の前には半壊した校舎。
如何に暗視薬の効果を得ていても視界は悪く、校舎内がどうなっているかなどわかるはずもない。
が、ベアトリーチェには見えている。
暗視薬とは別の薬、熱源感知の薬により、校舎内であわただしく動く緑やオレンジ色の光点によりその存在を察知しているのだ。
体温のないアンデッドの存在には気付かずにいるのだが・・・。
一際赤く輝く点はミルクのメギドラだが、保健室で高熱源があると言うだけで、【誰】とは判別つかない。

それでも十分なのだ。
突然の校舎全体への攻撃で戸惑い、慌てる様が光点の動きによって見えるのだから。
殺す事が目的ではない。
絶望を与え、極限状態に追い込むことに目的があるのだから。
だから、更なる追撃の指示を出さずクラインの壷から取り出していた。
もう一つの目的がどうなっているかを確認する為に幻灯機を。

>112
幻灯機から映し出されるのはリリアーナの体の一部、瓦礫、散乱した部屋。
そして、闇夜の吹雪。
「あ?メラルとやりあってるんじゃねえのか?」
時間的にも既にメラルと対峙していると思っていたが、その姿はない。
幻灯機を操作し対となる幻灯機の場所を探ると、校舎尖塔アンジェリーナの部屋だとわかった。

「・・・なにやってんだ?嫦娥6号!掻っ攫え。」
注射器を取り出しながら指示を出すと、その意図を汲み嫦娥6号が大きく口を開いた。
次の瞬間、口から延びた舌は的確にアンジェリーナの部屋のリリアーナを捉え、即座に引き戻す。
数秒の空中遊泳の後、嫦娥6号の唯一粘液を纏っていない頭の上に落とされた。
そう、ベアトリーチェの隣へと。
「動かないでね。抗体投与するから。」
その時ここに来ると既にわかっていたかのようにベアトリーチェが手際よくリリアーナの首筋に針を刺す。
アルナワーズからの情報で今のリリアーナは魔法障壁すら張れないと判っているからだ。
無防備な体にベアトリーチェの隣は、そして嫦娥6号の頭上は毒気が強すぎる。

「もう大丈夫よ。それより、メラルとはもう終わったの?」
時間的に見て、終わったという事はないと思っていてもそれでもあえて聞いてみた。

足元に置かれた幻灯機をみて、リリアーナは察する事が出来たかもしれない。
ベアトリーチェがあらかたの事情は知っているという事を。

116 :ランド ◆4itHF4b6fw :2008/06/25(水) 22:54:23 0
>96 >100-102

>「ああ〜わたくしの女王様が!マシュマロのように豊かな胸が!あんな殿方ごときにいぃぃい!!
>そんなカプセル、ぶん投げるか足で転がしておけば十分ですのにいぃぃい!!」
「はいはい分かった分かった。
 分かったからそこで泣き伏してるんじゃなくて、
 ちゃんとオマエの大事な女王様に着いてこいよ。」
泣き伏しているルズの言葉を適当にかわし外の様子を探るべく移動する。
もっとも実際に移動しているのはフリージアだが・・・・・・
外に出るが視界は狭くとても遠くを見ることは出来ない。

>「誰かオペラグラスか望遠鏡を持ってなくて?」
「あー作れないこともねえがこの天候じゃあとても遠くなんて見えないぜ?」
猛吹雪の中やダイヤモンドダストが発生すると視界は極端に遮られ
十数m先でさえ見えなくなることもある。
望遠鏡やオペラグラスは機能しないとフリージアに言うアンド。

遠くを見る方法を模索しているとフリージアが何かの声を聞いたらしい。
>「・・・・・?誰か私の名前を呼びましたかしら?」
「さあ、俺は聞こえなかったがねぇ。」
>「きっと気のせいですわね」
>「・・・・・・・いいえ〜フリージア女王様、気のせいではありませんわ〜」
人間では可聴は難しい範囲のため二人とも気のせいですませようとしたときルズが現れる。
そして涙を拭い目を見開きかなりの大声で叫ぶ。
>「『「フリィィィィイイイジアアアーーー!この私を舐めるんじゃねえぞ!
>てめえの儀式ごときぃっっ!!!
>侵せ!嫦娥6号!!」 』
>・・・・・・・・・だ、そうですわ〜。あっ!申しておきますが、今のはわたくしが言ったわけではありませんわよ〜!」
「くくく・・・怖い怖い。どうやらオマエに御執着みたいだぜ?」
フリージアに笑いながら言うアンド。
もっとも声の主はベアトリーチェであり協力を依頼した人物なのだが、
あの通信でしか接点がないアンドにはベアトリーチェがフリージアと犬猿の仲であることなど、
ましてやこの吹雪をフリージアが起こした事と勘違いしていることなど知る由もない。

>「 ところでじょうがって・・・・・どこかで聞いたような気がするのですわ〜?どこだったかしら・・・・・?
>こらケオスとやら、学年上位の成績が伊達でないなら、知恵で女王様のお役に立つのですわ〜」
「嫦娥とかいう中国の女が月に行ったことから月の別名だとかじゃなかったか?
 確かそうだよな優等生?」

嫦娥が一体何を指すのかを話し合っているとルズが校舎の方向に反応する。
可聴周波数が広い猫だからおそらく聞き取れているんだろう。
ルズの様子を見ているとリリアーナから通信が入る。
>『リリアーナです。一応エルザの居場所はわかったんだけど・・・・・・簡単に連れ戻せるような場所じゃないのよ。
>私は今アンジェリーナ先生の所にいるんだけど、 一度下に降・・・・・』
リリアーナからの通信が途絶えた次の瞬間!
まるで巨大な何かがぶつかってきたような衝撃波が襲いかかる。
超音波の部類なのだろうか?特にルズは聴いたようで耳を押さえて雪の上を転げ回る。
人間よりも耳がいいというのが仇になったようだ。
「おい、リリアーナ!何があった!?・・・」
リリアーナを呼んでみるが応答はない。
「チッ・・・そういや送信専用なんだっけか?おい毛玉!向こうで何が起こってるか分かるか?」

アンドが聞くと息も絶え絶えでルズは最後に声の主がベアトリーチェだと言い気絶する。
「ベアトリーチェ?・・・・・・やっぱりどうにも怪しいと思ってたぜ。
 おいフリージア、聞いてたと思うが・・・どうやら今ベアトリーチェが校舎を襲撃中らしい。
 そんでもってリリアーナが中にいる・・・どうする。校舎に向かうか?」


117 :マオ ◆wYjEoXUBzo :2008/06/25(水) 23:25:57 0
>114
>「自分で面倒ごとを引き起こすようなことを言ってどうするんだよ!!」
「落ち着けクリス……ああ言っておけば止めるために地下図書館へと行くかもしれないとヴァンは踏んだんだ。
 そうなればアンデットの王が時間を稼いでくれる。
 何も悪いことばかりじゃないよ。それにもう言っちゃったんだ。あーだこーだ言ってもどうしようもない。先を見よう。」
ヴァンに文句を言うクリスを僕は落ち着かせる。

>「…で、これからペンダントを回収しに行くんだろ。
>今のうちに多く集まっているところを魔力探知で探しておかないか?」
「そうだな。僕に任せろ。」
僕は地面に片膝をつき精神を集中させ魔力を探る……
溜め込み巨大になっているペンダントを反応を探るのは難しいことではなく、
二箇所から大きい反応が返ってくる。
「…どうやら外…と空にかなりの大きい反応がある。
 僕の持っているペンダント一つ分と比較すると…
 そうだな、だいたい80〜100間ってとこか。空は厳しい……
 とすると必然的に外になる。だが二人とも、
 分かっていると思うがさっきの校舎の揺れを引き起こし
 窓ガラスを割ったのは外のペンダントを所有している奴だろう…
 とするとかなり奪うのが難しいことになるぞ。」
そして僕は立ち上がり扉をドアを開けてあちこちに亀裂が入っている廊下を進む。
「とりあえずペンダントを回収しながらまずはここを出よう。倒壊の危険性がないわけじゃない。
 いや逆だ。このまま攻撃され続ければあっという間に僕らは生き埋めだ。
 そんなことになったら恥ずかしくて二度とメラルと顔を合わせられるか。」


118 :ロックなのだ! ◆jWBUJ7IJ6Y :2008/06/26(木) 07:34:00 0
ロックはすぐにまた一人になった。先程まで傍にいたスフィンクスはもういない。
スフィンクスがいなくなった経緯は思い出したくも無かった。
ただ事実だけ並べるなら、アンジェリーナの銃の弾が一つ無くなり、
スフィンクスがいなくなり、割れた窓から雪が入り込み、そしてロックがピンチである事だった。

>112
> 『リリアーナです。一応エルザの居場所はわかったんだけど・・・・・・簡単に連れ戻せるような場所じゃないのよ。
>  私は今アンジェリーナ先生の所にいるんだけど、 一度下に降・・・・・』
リリアーナからテレパシーが飛んできた。ロックは苦笑いしながら言った。
「リリアーナ、俺は今本人が目の前にいるのだ…」
もちろん、ロックの声はリリアーナに聞こえるわけが無い。
そして、アンジェリーナにもリリアーナの声が聞こえるわけが無い。ロックは苦し紛れに言った。
「いいのか、アンジェリーナ?今リリアーナからテレパシーが入ったのだ。
 リリアーナはアンジェリーナの部屋に勝手に入っているらしいぞ?」
しかし、アンジェリーナは特に気にする様子を見せず、ロックに近づく。

ロックはとうとうキレてしまった。せっかくリリアーナがエルザの居場所をつきとめたというのに、
なんでこんなアンジェリーナに煩わされなければならないのだ、と。
「くそっ!仕方が無いのだ!お前が悪いんだぞ、アンジェリーナ!お前が俺を追い詰めなければ、
 こんな事はしなかったのだ!はああああっ!!」
ロックの体から蒸気が吹き出し、光と共に頭からぴょんと猫耳が飛び出した。
いわゆる真猫耳モードである。真猫耳ロックはアンジェリーナに杖を向けた。
「ホッター・ビーム!!」
杖の先から勢いよく、高温高圧の蒸気が吹き出した。並みの生物ならすぐに死んでしまうだろう。
しかし、アンジェリーナは特に気にする様子を見せず、ロックに近づく。
そして、ロックの襟首を掴み、ひょいと持ち上げた。
>>「何かしら?今のは?」
「………はははっ」
ロックはもう笑うしかなかった。

パァン!!

後にロックが、この時何があったか思い出そうとしても、何故か思い出すことができなかった。
ただ事実だけ並べるなら、アンジェリーナの銃の弾が一つ無くなり、
アンジェリーナがピクリとも動かないロックの足首を掴み、廊下を引きずりながらどこかへ連れ去ったという事だった。

119 :リリアーナ ◆7O/3IU/E7M :2008/06/26(木) 17:30:13 0
>115
崩れそうな床に気を取られていたリリアーナは、突然伸びてきた何かに身体を包まれた。
とたんに、全身を煮えたぎった油に放り込まれたような感覚に陥る。
魔法障壁の無いリリアーナにとって、嫦娥6号の障気は耐えられるようなものではなかった。
>「動かないでね。抗体投与するから。」
首筋にちくりと痛みを感じたとたん、体をさいなむ痛みがすうっと引いていった。

リリアーナはようやく目をあけた。
障気と毒の影響が抜けたものの、今までの苦痛が影響しまだ呼吸が荒かった。
だが抗体が無ければ、今頃はきっとゴミ箱だっただろう。

まず目に入ったのは幻灯機だった。
だがそれはリリアーナが身体に結わえ付けているものと同じだった。
では、なぜここに?
まだ意識が朦朧としたリリアーナは、ぼうっと目の前の幻灯機を見つめていた。

>「もう大丈夫よ。それより、メラルとはもう終わったの?」
リリアーナははっとした。
声は目の前の幻灯機と自分の頭上から同時に聞こえてきたからだ。
「いいえ・・・・・まだ。それとも、もうじき終わる・・・のかな。――――ベアトリーチェちゃんはどう思う?」
リリアーナは頭を押さえたまま、ゆっくりと身を起こした。
「なっ!何よここは!」
巨大な小山のような物体の上にリリアーナは居た。
小山が僅かに身じろぎした。良く見るとこの小山には足が6本あった。
足元に触れる地面はしっとりとしている。
「何よこれ?!山じゃなくて生き物なのっ?!」
リリアーナはひどく驚いたが、後者の方を見てもっと驚いた。
「わっ!校舎が?!」
校舎の壁が悉く破壊されている。そして、リリアーナが先程までいた尖塔は既に傾きかけていた。
あそこにいたら今頃命が危なかっただろう。
「助けてくれてありがと、ベアトリーチェちゃん。お陰で助かったわ。
 それにしても校舎がメチャクチャだわ、一体誰がこんなひどい事を――――ベアトリーチェちゃん?」
リリアーナは傍らのベアトリーチェを見上げた。
そして、ベアトリーチェの意味ありげな表情に気づき不思議そうに首を傾げる。
「どうしたのベアトリーチェちゃん、私、何か変なこと言った?」

120 :フリージア ◆cOOmSNbyw6 :2008/06/26(木) 18:47:35 P
>102>112>116
>「・・・・・・・いいえ〜フリージア女王様、気のせいではありませんわ〜」
>「『「フリィィィィイイイジアアアーーー!この私を舐めるんじゃねえぞ!
 てめえの儀式ごときぃっっ!!!
 侵せ!嫦娥6号!!」 』
 ・・・・・・・・・だ、そうですわ〜。あっ!申しておきますが、今のはわたくしが言ったわけではありませんわよ〜

!」
「さすが猫ちゃんに変身しているだけはありますわね・・・・でも儀式ってなんの事かしら?」
フリージアはその辺の事情を知らないため不思議そうな顔をする
>「くくく・・・怖い怖い。どうやらオマエに御執着みたいだぜ?」
「まったくもって迷惑千万ですわ」
>「 ところでじょうがって・・・・・どこかで聞いたような気がするのですわ〜?どこだったかしら・・・・・?
>こらケオスとやら、学年上位の成績が伊達でないなら、知恵で女王様のお役に立つのですわ〜」
>「嫦娥とかいう中国の女が月に行ったことから月の別名だとかじゃなかったか?
 確かそうだよな優等生?」
「お月様?お月様がどうしましたの?」
やはり何のことかさっぱりで不思議そうな顔をするフリージア
女の魔法使いが魔法を使えなくなる日とは関係ない・・・・ですわねえ
考えてみたが何も判らない

そこに入るリリアーナからの通信
>『リリアーナです。一応エルザの居場所はわかったんだけど・・・・・・簡単に連れ戻せるような場所じゃないの

よ。
>私は今アンジェリーナ先生の所にいるんだけど、 一度下に降・・・・・』
突然切れるテレパシー
一体何が起こったのだろうか?
>「おい、リリアーナ!何があった!?・・・」

>「チッ・・・そういや送信専用なんだっけか?おい毛玉!向こうで何が起こってるか分かるか?」
「リリアーナさんの身にいったい何が起こりましたのルズさん?」
フリージアはリリアーナのことが心配でたまらないようだ
衝撃波の影響でのた打ち回っているルズにリリアーナの事を聞く
苦しんでいるルズはどうでもいいのか?フリージア


>「お・・・・・・思い出しましたわ・・・・・・・」
>「間違いございません・・・・・・今のは・・・・・・ベアトリーチェ・・・・・様の・・・・・声でしたわ・・・・・・・」
>「移動の際は、わたくしもフリージア女王様の懐に・・・・・グフッ!」
>「ベアトリーチェ?・・・・・・やっぱりどうにも怪しいと思ってたぜ。
 おいフリージア、聞いてたと思うが・・・どうやら今ベアトリーチェが校舎を襲撃中らしい。
 そんでもってリリアーナが中にいる・・・どうする。校舎に向かうか?」
「当然ですわ!リリアーナさんがピンチなのですもの!!」
フリージアは空飛ぶ雪の結晶を作り出すと全力で校舎の方へ・・・・
「その前に相手がベアトリーチェさんならば・・・・」
どうやら行く前にとある準備が必要なようである





121 :フリージア ◆cOOmSNbyw6 :2008/06/26(木) 18:48:49 P
フリージアはいったん使い魔カプセルを胸の谷間から取り出すと
「氷着!・・・・・・もといフリージングドールマリオネットスーツ!!」
新しく生み出したフリージングマリオネットドールスーツを装着した
なぜわざわざフリージングドールマリオネットスーツを着なおしたか?
それは外部からの影響を受けなくなるこの魔法はベアトリーチェの毒に対して有効だと考えたからである

そして再度フリージングドールの胸の谷間に使い魔カプセルを収納する
ついでなのでルズも胸の谷間に押し込んでおく
最後に言っておく!そこはかなぁぁぁり冷たい!!
「さあ今助けに行きますわよリリアーナさん!!」

ペンダント自前1 所持3 投下1 魔力回復薬(青汁風味)

122 :エルザ ◆jWBUJ7IJ6Y :2008/06/27(金) 07:12:25 0
雲の中にいるエルザは、体に違和感を感じていた。
何というか、ピリピリするような、むずがゆいような…
エルザはいよいよ我慢できなくなり、雲の上に出た。
「なっ…何よこれ!?」
エルザが見たのは、赤黒く変色しつつある雲だった。
さっきまで、雪原のように白かったのに、何故?
原因はすぐにわかった。空を飛ぶ、あの氷の龍だ。
エルザが雲の中に隠れている間、龍の姿を見ることはできなかったが、
きっとその間に、この龍が雲に何か悪い事をしたに違いない!とエルザは思った。
地上にいる嫦娥6号の事など、エルザが知る由も無かった。

エルザは怒った。どいつもこいつも、どうしてこうも私を不快にさせたがるのかしら!?
エルザは飛んだ。本来エルザは自分から手を出すタイプではないが、
相手が自分を傷つけようとしているなら、決して容赦はしないタイプだ。
エルザは高速で飛ぶ氷の龍を追いかけた。といっても、そうすぐに追いつけるものでもない。
「砕けてしまえ!!」
エルザは衝撃波を3発、龍に向かって放った。
1発は龍に向かって、もう1発は龍の進行方向の少し前を狙い、
最後の一発は、直感的に思いついた、適当な方向に飛ばした。

衝撃波を放った後も、エルザは氷の龍を追いかけた。

123 :ヴァンエレン・ブランカート ◆u1rU/e.jL2 :2008/06/27(金) 18:50:32 0
>114>117
>「自分で面倒ごとを引き起こすようなことを言ってどうするんだよ!!」
保健室より離れたある教室の中の一室に入って安全を確認できたときにクリスの文句が飛んでくる。
>「落ち着けクリス……ああ言っておけば止めるために地下図書館へと行くかもしれないとヴァンは踏んだんだ。
>そうなればアンデットの王が時間を稼いでくれる。
>何も悪いことばかりじゃないよ。それにもう言っちゃったんだ。あーだこーだ言ってもどうしようもない。先を見よう。」
「少なくともメラルとミルクは追ってはこないだろうな。
 ミルクはメラルから逃げるのでそれどころではないし、メラルは我々を追おうとすればミルクを逃がしてしまう。
 いがみ合っていた彼女らが協力して追撃してくるなど、限りなくゼロに近いので考慮するに値しない。
 それにミルクはリリアーナたちとこれから会うというのだから、このことを広めてくれれば地下に人が集まって地上のペンダント探しは一層やりやすくなる」
まあ校舎が倒壊する前に回収しなければいけないのだから、いますぐにでも動きたいところなのだが…。
ヴァンにとって一番いいのはいまのでメラルとリリアーナ一味全員が地下図書館に向かって途中で出くわして戦闘。
どちらも共倒れしてくれて尚且つ死王がラルヴァとレイドとエースの三人のペンダントを奪っていてくれる…という具合か。
「果たしてそんなにうまくいくものか…」
小さく呟いた独り言はマオとクリスにはおそらく気がついてはいまい。
>「とりあえずペンダントを回収しながらまずはここを出よう。倒壊の危険性がないわけじゃない。
>いや逆だ。このまま攻撃され続ければあっという間に僕らは生き埋めだ。
>そんなことになったら恥ずかしくて二度とメラルと顔を合わせられるか。」
あれから正体不明の揺れは続いており、このままでは冗談抜きで生き埋めになってしまうことが想像できる。

「頃合か…」
ヴァンのまとうマントが風にあおられたかのようにはためき始め、そこから蝙蝠の使い魔が一斉に飛び立った。
彼らはそこらじゅうにあるペンダントを手当たり次第に回収し、ヴァンのいる教室の中心に集めはじめたのだ。
教室を高速で行き来する使い魔に比例してみるみる増えていくペンダントはやがて膨大な数にまで発展していった。
これ以上は誰かに発見される可能性がなくもないので使い魔たちを影の中に隠す。
「ざっと見たところ四十くらいはいくな。
 言っておくが私はいらないぞ?
 二人で山分けしてくれ」

124 :ヴァンエレン・ブランカート ◆u1rU/e.jL2 :2008/06/27(金) 19:06:57 0
>「とりあえずペンダントを回収しながらまずはここを出よう。倒壊の危険性がないわけじゃない。
>いや逆だ。このまま攻撃され続ければあっという間に僕らは生き埋めだ。
>そんなことになったら恥ずかしくて二度とメラルと顔を合わせられるか。」
「集めたペンダントは後でゴミ箱に入れるとして、使い魔たちがとり損ねがまだあるかもしれないからな。
 十分注意してなるべく早くここから出たほうがいいな」
マントを風呂敷がわりにして40個ほどのペンダントを背負うヴァンはすっかり泥棒のようにいでたちになっている。
駆け走しで倒壊がはじまっている廊下を抜け出て、校舎の外へでるとヴァンたちを凍える寒さと雪が出迎える。
「みんな大丈夫かな?
 ともあれ、これでひとまず安心か…」

125 :レイド ◆M07.CI9OF2 :2008/06/27(金) 22:55:19 O
>113>「はは・・・えぇ、本物ですよ。メラルにも同じことを言われました。
 ついでにペンダントもとられちゃいましたけどね。」
良かった。本物だって。
安心安心。しかしペンダントを取られたとはお気の毒に。
そしてここからラルヴァの経緯の説明が始まった。

>「ある3人がアンデッドの王を呼び出したようで・・・小競り合いになったのですが
 この通り肋骨を折られました。」
ある3人ってのが誰か分からんが、アンデッドの王を呼び出すとは厄介な事をしてくれた。
「そいつは気の毒だったな…で、その3人ってのは…」
と、質問しようと思ったところで激震が学校を襲った。
「うぉっ!なんだなんだ!?」
>「落ちついて下さい。一応先生なんですから。」
「一応ってなんだよ一応って!」
慌てる俺に対し、ラルヴァは冷静なようだった。
「どうやら、時間はあまりなさそうな気がしますね。
 というわけでレイド先生、地下階層に向かいませんか?
 幸いゴースト達もこっちを誘き寄せたいようですし・・・・・・。」
「あ、ああ…OK、分かった。
ターゲットはアンデッドの王だな。そいじゃ地下に向かってレッツゴー。」

126 :ベアトリーチェ ◆DOKU7MAWbk :2008/06/27(金) 23:25:11 0
>119>120
リリアーナに注射を施したあと、ベアトリーチェはじっと校舎の方を見ていた。
様々な光点が慌てるように動くさまを。
今のベアトリーチェの目は暗視の他に温熱感知能力もえている。
それ故、校舎内部であろうとその存在を視覚として察知する事が出来るのだ。

しかし、こちらに向かってきているフリージア達には気付く事はできないでいた。
なぜならば、フリージングドールマリオネットスーツを纏ったフリージアは体温は限りなく気温と同等、いや、むしろ低い。
その中にいるルズとそれぞれの使い魔カプセル内のランドとケオス。
この四人の存在も同じく温度という判断基準に引っかからないのだ。

全域には到底及ばないが、校舎上空に立ち込める雪雲は赤黒く染まってきている。
吹雪も弱まり、赤黒いミゾレになってきている。
そして雷鳴轟き、赤い否妻が尖塔に落ちた。

稲光に照らされ浮かび上がったベアトリーチェの顔は意味深な笑みが浮かび上がっていた。
そうして漸くリリアーナに応えるのであった。
「ふふふ、いいえ。間に合ってよかったわ。
ああ、こっちの薬も飲んでね。これから先、注射だけじゃ足りないだろうから。」
そういって差し出したのは小さな小瓶。
ラベルには何も書かれていない。
ヒーラーを志すリリアーナであっても、この小瓶の中身が何であるかはわからないだろう。
なぜならば、治療や予防に使われる薬ではないのだから。
しかも市販のものではなく、ベアトリーチェの個人ブレンド。
妖しい事この上ないのだが、見た目は黄緑の栄養剤にしか見えない。

小瓶を渡すと更に言葉を続ける。
「まず、この子は嫦娥6号。魔の森の毒素を一身に取り込んだ乗倍蠱毒の頂点。
私の最高傑作よ。
この子を【使って】私は・・・!」
遠くを見つめ、決意をするような口調。
が、それ以上言葉が続く事はなかった。
「それより、幻灯機を通じてある程度見ていたけど、全部見ていたわけじゃないの。
だから現状が知りたいわ。
リリアーナちゃん、ペンダントいくつ捨てたの?」
メラルのことも、校舎の事も続かず、リリアーナに現状について尋ねるのであった。

まだ校舎からこちらに向かってくる気配はない。
勿論、フリージアの存在を感知できないからであるが・・・
そのため、視線を校舎から移し、幻灯機を操作している。
大会本部に問い合わせ、現在のトップを問い合わせているのだ。

「現在トップはエルザの74ね。しかもまだゴーストになってない・・・
厳しいけどまだ大丈夫・・・。」
全ての行動をモニタリングしていたわけではないが、ベアトリーチェは知っている。
エルザがリリアーナと行動を共にしていた事を。
それでも敢えてこう呟いたのだった。

127 :クリス ◆zuDFbGiSHI :2008/06/28(土) 00:19:15 0
>「そうだな。僕に任せろ。」
俺の提案に乗り、マオが魔力探知を開始する。
>「…どうやら外…と空にかなりの大きい反応がある。
  僕の持っているペンダント一つ分と比較すると…
  そうだな、だいたい80〜100間ってとこか。空は厳しい……
  とすると必然的に外になる。だが二人とも、
  分かっていると思うがさっきの校舎の揺れを引き起こし
  窓ガラスを割ったのは外のペンダントを所有している奴だろう…
  とするとかなり奪うのが難しいことになるぞ。」
「外と空、か。」
空中を飛ぶ魔法も使えるのだが、魔力消費が激しすぎる。
しかも三人も飛ばそうとすれば三分と持たないだろう。

>「とりあえずペンダントを回収しながらまずはここを出よう。倒壊の危険性がないわけじゃない。
  いや逆だ。このまま攻撃され続ければあっという間に僕らは生き埋めだ。
  そんなことになったら恥ずかしくて二度とメラルと顔を合わせられるか。」
校舎の揺れはまだ続いている。
このままだと確実に生き埋めとなるだろう。
そうなる前に校舎から出る意見には俺も賛成だった。

>「頃合か…」
マオについて廊下に出ようとしたら、吸血鬼は使い魔を大量の使い魔を放ち始めた。
「マオ、ヴァンエレンが何かやるみたいだから少し待ってくれないか。」
しばらくすると教室の中心にペンダントの山が出来上がった。
>「ざっと見たところ四十くらいはいくな。
  言っておくが私はいらないぞ?
  二人で山分けしてくれ」
「…だったら全部マオが使ってくれ。
 俺はリバース内で2日間生き残ることが目的だからな。」

>「集めたペンダントは後でゴミ箱に入れるとして、使い魔たちがとり損ねがまだあるかもしれないからな。
  十分注意してなるべく早くここから出たほうがいいな」
ペンダントを運ぶために、マントを風呂敷代わりにした吸血鬼はいかにも怪しい格好だった。

足元や天井に注意しながら廊下を抜けると、外はまだ吹雪いていた。
>「みんな大丈夫かな?
  ともあれ、これでひとまず安心か…」
「こんな 吹雪で 大丈夫な 訳 無い だろ。」
寒さで言葉を途切れ途切れにしながらも、
『これで吹雪きも安心!雪山サバイバル』
を取り出す。
そして即座に効果を発動させた。
「…これでちょっとはましになったかな。」

128 :メラル ◆1LtyyBHC/M :2008/06/28(土) 05:31:40 0

>「え…って、ええぇぇっ!?あ、あたしが何だって!?」
>「ちっ、違う!あたしは全然まったくさっぱりそんなつもりはなかったわよ!!」
ミルクは弁解しようとしていたが…それは当然メラルにとっても
予想の範疇だった。しかし…そのすぐ後に予想だにしない言葉が飛び出した。
>「マオ!だまされるんじゃないわよ!
 メラルはリリアーナを利用して何かをしようと企んでる!
 それがうまく行かないから、腹いせにあたし達を戦わせようとしてるのよ!
 魔の森で一緒に戦ったあたしと、今回初対面のメラル。どっちが信用できるかわかるでしょ!?」
(…一緒に戦った、ですって…?)
メラルの表情が強張った。ミルクとマオが共闘していたのならば、当然自分の策は崩壊する。
一時的に共闘した事があるだけにしても、メラルの仕掛けた策は大きく揺らぐ事になる。


そして、マオが他の仲間の言葉を待たずして即断する。
>「……聞いての通り、僕とミルクは゛仲間だった゛
  …悪いが仲間だった奴を裁くなど傲慢なことは僕はできない。
  だがメラル、お前のミルクへの私怨も止める気はない。
  思う存分地獄を見せてやるといい。僕には関係ない話だ。」
「そう。…じゃあ遠慮なくやらせてもらうわ。」
しかし、これに対してはメラルは大きな反応を見せなかった。
ミルクとマオが過去に共闘していたのならば、むしろ
4人がかりで襲われなかった事を喜ぶべきだ…そう考えていた。
>「悪いけど、あんたの戯れ言に付き合ってる場合じゃなくなったわ。
  速くリリアーナと合流して、校舎から逃げ出さないといけないみたいだし。
  …あんただってリリアーナに何かあったら困るんじゃないの!?
  わかったらさっさとそこどきな!退かなきゃメギドでぶっ飛ばすわよ!」
「何故、困るのかしら?リリアーナのペンダントは私の手の内。
 多少の問題はどうとでもなるわ。死すらどうとでもなるこの世界では。
 それにしても舐められたものね。まだ私を恫喝でどうにかできると思い込んでいるなんて。」

>「(前略)メギドラ!!」
「…くっ……!」
メラルは、ミルクの術の発動の一瞬前に自分の斥力弾で自らを横に吹き飛ばし、
地面に叩き付けられる少し前に体の周囲に斥力弾を展開、浮遊状態を保った。
一瞬前にメラルがいた場所の周囲の壁が、粉々に消し飛んでいる。
そして…メラルは反撃の呪文を唱えつつも考えていた。
(…メキドだったら防御の術でも良かった…けど、あの術相手だと
防ぎながら勝負を賭けるのは無理……これは…建物の中じゃ不利ね。
それにしても…この催しには心底感謝しなきゃいけないわね。
彼といい、彼女といい…自分を磨くのに、これ以上いい環境はないわ。)
「…ミルク。…校舎の中にいる限り私からは逃げられない。
 何故なら…私は校舎そのものも武器とするから。重力陣」
メラルは、ミルクの魔力の動きを頼りに、その進路を潰すように術を発動させた。
すぐさま、ミルクのいる位置の少し前を中心に、半径1m程の
魔法陣が出現し…その魔法陣の中で過剰な重力がかけられる。
と、直後魔法陣の範囲内より少し大きい位の範囲で天井が崩れ落ち、
ミルクに降りかかってくるだろう。

129 :リリアーナ ◆7O/3IU/E7M :2008/06/28(土) 19:37:35 0
>126
ベアトリーチェの様子を訝しく思いながらも、リリアーナは再度テレパシーを送った。
『リリアーナです。危ないところをベアトリーチェちゃんに助けて貰いました。
 今は学園と森の境目にいて、彼女と一緒に巨大生物の上に乗っています。
 障気の方はベアトリーチェちゃんが抗体をくれたので大丈夫そうです』

>「ふふふ、いいえ。間に合ってよかったわ。
「・・・・・・・あ、うん」
声をかけられ、テレパシーを送るための集中力が途切れた。
>ああ、こっちの薬も飲んでね。これから先、注射だけじゃ足りないだろうから。」
「・・・・・・・」
リリアーナは薬を受け取るのを一瞬躊躇した。
先程見せたベアトリーチェの表情が気になったからだ。
(でももしこれが毒だったら、ベアトリーチェちゃんはわざわざ抗体を打ったりするかしら?)
ベアトリーチェは自分に協力するといったのだから、リリアーナも彼女に誠意を見せるべきだろう。
「ありがとう、ベアトリーチェちゃん」
リリアーナは黄緑色の液体が入った小瓶を受け取った。
彼女の不幸は、ベアトリーチェが森で何をしていたか知らなかったことだろう。

>「まず、この子は嫦娥6号。魔の森の毒素を一身に取り込んだ乗倍蠱毒の頂点。
>私の最高傑作よ。
>この子を【使って】私は・・・!」
「【使う】?!・・・あ、ごめんねベアトリーチェちゃん、続けて?」
リリアーナは次の言葉を待ったが、ベアトリーチェはそれ以上何も言わなかった。
(お、怒っちゃったのかな・・・・・・)
焦ったリリアーナは何とか話題を変えようとした。
「い、言われてみれば、確かにいつもより空気が澄んでるかも。でも、魔の森ってそんなに汚染されてたのかしらね?」
そう言って森の方を見下ろすが、雨と闇に阻まれよく見えない。
沈黙に耐えかねたリリアーナは、困った顔で自分のつま先を見つめた。

>「それより、幻灯機を通じてある程度見ていたけど、全部見ていたわけじゃないの。
>だから現状が知りたいわ。
>リリアーナちゃん、ペンダントいくつ捨てたの?」
リリアーナはさらに居心地悪そうな顔になった。
>「現在トップはエルザの74ね。しかもまだゴーストになってない・・・
>厳しいけどまだ大丈夫・・・。」
「ごめんなさいベアトリーチェちゃん、実はね・・・・・・」
リリアーナは『自分のペンダントが既にメラルに奪われていること』
『自分の代わりに優勝してくれる人間としてエルザを選んだこと』『彼女が自分の元を去ったこと』をベアトリーチェに打ち明けた。

「だから私は、エルザを探さないといけないの。
 で、エルザの居場所はわかったんだけど、私ではゴーストにならないとたどり着けない場所なの。
 さっきメラルさんに頼んでペンダントを捨てるよう頼んだんだけど、通信状態が悪いのか返事が来なくて・・・・・・」:
リリアーナは肩を落とした。
「エルザは悪くないのよ?あの子を不安にさせた私が悪いの。
 ただ、私の事情で協力してくれている皆には本当に悪いことをしたわ。ベアトリーチェちゃんもごめんね。
 もし呆れたり嫌になったのなら、降りてくれても構わないから」
リリアーナはそう言って申し訳無さそうに頭を下げた。

「・・・・・・そうだ、薬を飲まないといけないんだったわよね。
 ねえベアトリーチェちゃん、これ何の薬か聞いてもいい?
 私は4〜50分ほど前にヌーク草を服用してるんだけど、副作用的に問題ないかしら?」
リリアーナは小瓶の蓋を開けた。

エルザの件で、リリアーナはベアトリーチェにも強い罪悪感を感じていた。
まして彼女は協力者である。何の根拠も無いかすかな不安を除けば、リリアーナが薬を拒む理由はどこにも無かった。

130 :死王 ◆u1rU/e.jL2 :2008/06/28(土) 23:20:14 0
地下図書館の奥深くにレイド、エースとラルヴァは幽霊に手招きされてやってきていた。
随分長くの間を幽霊を追ってやってきた三人だが、果たして終着駅はあるのだろうか?
だけれども決して引き返すことなどできようはずもない。
後ろを振り返ってももはや方向感覚の波長が乱されて、来た道を正確に辿ることは困難なのだ。
だから生きているのならテキパキと。
決して余所見をしていて道案内をしてくれる幽霊を見失うことなく足を進めて、でも決して油断をしないように…。

それは突然起こった。
あれほどうるさく聞こえてきていたニタニタ笑いの幽霊たちの囁きがピタリと止まり、姿形を薄めていきやがては影も残らず消えさった。
三人が目にした先にはあれほど明かりを嫌っていた地下図書館にひとつの灯火。
蝋燭ひとつの明かりのもとにいまにも朽ちてしまうかのようなボロボロの椅子と机。
危なげに腰をかけてワイングラス片手に血のように紅く染まる『なにか』を眺めている死王の姿が…。

「招かれざる客か。
 用はなんだ大将?
 まぁ、わかってるがな」
口にグラスを傾けて飲むのだが、やはり骨なので隙間という隙間からダダ漏れしてボタボタとだらしなく地面にこぼれていく。
「にゃあぁぁ〜ご」
どこからともなく現れた不気味で決して可愛いとはいえない黒猫がふわりと机の上に乗りかかってくる。
瞳を妖しく赤く光らせて、常にニタニタと笑うその表情は魔界の猫に相応しい。
「で、どうしたい?
 教師エースにラルヴァ・ケラス。
 そしてついでに貧乏レイド。
 応えようによっては穏便にすませてやるぞ?」
エースとラルヴァには挑戦を
そしてレイドに対しては挑発を…。

131 :フリージア ◆cOOmSNbyw6 :2008/06/29(日) 08:58:29 P
>129

>『リリアーナです。危ないところをベアトリーチェちゃんに助けて貰いました。
> 今は学園と森の境目にいて、彼女と一緒に巨大生物の上に乗っています。
> 障気の方はベアトリーチェちゃんが抗体をくれたので大丈夫そうです』

「な、なんですって!?」
あっと驚くフリージア
まさかあのベアトリーチェが人助けを
しかも女の子を助けるなんて
「予想外ですわ・・・・」

兎も角リリアーナの元に急がねばと空飛ぶ雪の結晶を飛ばす
そうやってしばらく前進していると・・・・・
「何ですの?あれ・・・・」
目の前にでっかいカエルが見えた
「地底怪獣ガマラ?」
フリージアはその姿に父親と幼き日に見た活動写真を思い出した
「ははぁ〜ん あれが校舎を襲ったのですわね」
巨大怪獣は建物を襲うものだとフリージアはその活動写真で刷り込まれているようだ
「・・・・でリリアーナさんが乗っている巨大生物は何処かしら?」
普通に考えればそこにいる巨大生物がこれしか居ないのだから
リリアーナが乗っているのはこれしかありえないのだが
「あんな気持ち悪いものにリリアーナさんが乗っているわけありませんわ」
フリージアは普通じゃなかった!!
「きっと他にも巨大な生き物が居るはずですわ!」
あたりを見渡すフリージア・・・・だがやはりあのカエルしかいないようである

探すのに飽きて何もかもめんどくさくなったフリージアは
目の前のカエルにフリージングディストラクションをぶっ放してすっきりしようかなとか思い始めた
「とりあえずあのカエルをぶっ飛ばしてからリリアーナさんを探そうかしら?」






ペンダント自前1 所持3 投下1 魔力回復薬(青汁風味)

その頃の現実世界のギズモ
「ちぃっす宅配便です」
どうやらフリージアが通販で勝ったフランクリンバッチが今頃届いたようだ
「タクハイビン?ハイハイ」
何事も無いかのように扉を開くギズモ
「ここにサインをお願いします」
「ハイ」
「どうも」
「・・・・・・・・アレ?」
・・・・今、普通にドア開いたじゃん



132 :アンジェ ◆jWBUJ7IJ6Y :2008/06/29(日) 19:07:33 0
アンジェリーナは、引きずってきたロックの体をベッドの上に寝かせた。
そして、大きく息を吐き、水をコップに注ぐと、それを一気に飲み干した。
ロックはまだ起きる気配を見せない。やりすぎちゃったかな〜、とアンジェリーナは内心思ったが、
時間はまだたっぷりあると思いなおし、再びコップに水を注いだ。
>>「う……」
ロックが少し唸った音が聞こえた。アンジェリーナはコップをテーブルに置き、
ベッドの上に寝かせたロックに馬乗りになると、彼の顔を覗き込んだ。
「………」
油断はできない。理由はわからないが、何故かロックは気絶からの回復が早い。
せっかくロックを確保できたのだ。気がついたら目を覚ましたロックに、
いつの間にか逃げられていた…などしゃれにならない。

>『お嬢様、お嬢様』
アンジェリーナの頭にテレパシーが送られてきた。
もちろん、知らない相手からのテレパシーではない。ゆえに、アンジェリーナはテレパシーを返した。
『どうしたの、ポンデ?』
ポンデ…それはスフィンクスの名前である。
今現在男子寮の安全を確保しているスフィンクス達のリーダーであり、
アンジェリーナが召喚した魔法生物である。
そう、男子寮の中にスフィンクスを召喚したのはアンジェリーナなのだ。
スフィンクスは、相手の知力が低いほど高い戦闘力を発揮する不思議な魔法生物だ。
そのため、彼女達はどれだけの数のゾンビが殺到しても、全く苦にする事なく始末できた。
>『先程、私の孫の一人があなたに襲い掛かったと聞きました。
> 申し訳ありません。怪我はありませんか?』
『平気よ、ありがとう。それにあのスフィンクスは正しい事をしたわ。
 私は、男子寮の中に入り込んだ“しるし”の無い者を排除するように命令したのだから。』
>『今お嬢様はどちらにいらっしゃいますか?』
『69号室、ロックの部屋よ。…ねえ、ポンデ。』
>『なんですか?』
『あなたに勧められたこの服…私に似合っているかしら?』
今アンジェリーナが着ている、ライオンの着ぐるみの事だ。
>『もちろんですよ、お嬢様。きっとロックもそう言ってくれますよ。』
『…だといいけど。』
アンジェリーナはポンデとの通信を着ると、再びロックの顔を覗き込んだ。
ロックはまだ起きる気配を見せない。

133 :アンジェ ◆jWBUJ7IJ6Y :2008/06/29(日) 19:08:19 0
名前・ アンジェリーナ
性別・ 女
年齢・ その質問は許さないわ(見た目はだいたい20代後半ぐらい)
髪型・ 赤毛のセミロング
瞳色・ 緑
容姿・ ライオンの着ぐるみを装備(ふだんはメイド服を着ている事が多い)
備考・ 学園の教師の一人で、魔法薬学を担当している。
    初等部以下の授業を受け持っており、二等過程の生徒とはほとんど面識が無い。
    ロックとは血縁関係があり、彼とエルザの面倒をよく見ている。
得意技・ 精神的な魔法
好きな食べ物・ 野菜や果物
好きな生物・ 鳥
嫌いな食べ物・ 肉類全般

【備考】
ポンデ…アンジェリーナが使役するスフィンクス。
      スフィンクスは、相手の知力が低いほど高い戦闘力を発揮する。
      たくさんの子供と孫がいるが、ほとんど見分けがつかない。

134 :ベアトリーチェ ◆DOKU7MAWbk :2008/06/29(日) 23:41:23 0
>129
「ふーん。」
それが第一声だった。
リリアーナに状況を教えられても全く動じる事はなかったのだ。
それどころか、リリアーナがうろたえているのが理解できないかのような表情を浮かべる。
「ねえ、なぜゴーストにならなきゃいけないの?
エルザにペンダント託して逃げられたのでしょう?理由が何であれもう敵じゃない。
放って置きなさい。74個なら十分勝てるわ。」
事も無げに言い切って見せる。
そして一瞬の隙を突き、リリアーナの胸元に鍼を刺した。
「華蓋というツボを突いたわ。動けないから力を抜いて。」
言葉通りリリアーナの体は石になったかのように動かなくなる。

そっと動けないリリアーナの手から小瓶をとると、蓋を開け何かを足していく。
手には小瓶以外何も持たれていないのだが、確かに液体が足されていく。
言ってみればベアトリーチェの汗なのだが、ただの汗ではない。
体内調合した薬なのだ。
「ヌークそうならこれでいいわ。飲ませてあげる。」
動けない事をいい事に、リリアーナの口に小瓶を突っ込み流し込んでいく。
すべて飲まし終わると、鍼を抜き自由にするのだがリリアーナは動けないだろう。
薬の効果が体中を巡り、うずくまるのが精一杯のはずだ。

「リリアーナちゃん、私、あなたみたいな子が大っ嫌いなの。
周りには常に人が集まって、あなたはいつも笑顔を振りまいて。
なぜ?どうしてあなたは愛されるの?
しかも愛を勘違いして脅して、勝手に逃げた子の為に目的捨ててゴーストになる?
理解できないわ。」
うずくまるリリアーナを見下ろしながら冷たく言い放つ。
言葉には侮蔑と嫉妬、そして羨望がにじみ出ている。
そして、その身の変化を観察しながら・・・
リリアーナの背中がもこもこと隆起するのを確認しながら更に言葉を続ける。

「ずっとモニターしてきたけど、ますます判らなくなったのよ。
理解できない・・・だから、あなたをもっと知りたいの。
簡単に死んでもらっては困るのよね。
メラルと戦い、いろんな者を巻き込んで足掻いてよ。
装うような余裕のないところで本当のあなたを見たいの。
安心して、あなた以外を皆殺しにしてあなたを優勝させてあげるから!」
台詞の終わった瞬間、リリアーナの服の背中がはじける様に破れた。
そこから現われたのはたおやかな背中・・・ではなく、美しい蝶の羽だった。

小瓶の中身は特製のミュータントポーションだったのだ。
変態の為にかかっていた負荷がとれ、リリアーナは通常状態に戻っただろう。
が、自由にならない箇所がある。
それは新しく生えた羽。
見た目とは異なり、力強くはばたくその羽はリリアーナの意思に問わず上昇を始める。

135 :ベアトリーチェ ◆DOKU7MAWbk :2008/06/29(日) 23:41:34 0
「暫くは勝手に飛ぶけど、そのうち自由に飛べるようになるわ。
撒き散らす鱗粉は魔法障壁の代わりになってくれるから、凍える事無くメラルのところにいけるはずよ。
ただし効果は30分程度だから、上手く動かなくなってきたら降りるのよ。」
飛び立つリリアーナ。
が、所詮は蝶の羽。
校舎方面に向かっているが風に流されフリージアたちとはかなり離れた進路を飛んでゆく。
計らずもそのまま進めば女子寮へと向かうだろう。
「あなたがメラルに倒されたらメラルを殺して私が優勝してあげるから。」
リリアーナの背に別れの挨拶のようにベアトリーチェの言葉がかすかに届くだろう。

>131
リリアーナが上昇し始めたとき、嫦娥6号が動く。
ベアトリーチェはフリージアの接近に気付いていないが、嫦娥6号は違った。
大元が蝦蟇蛙なのである。
その本能は色濃く残る。
蝿など動くものに反応して捕食するように・・・
嫦娥6号にとって、氷の結晶に野って飛ぶフリージアは蝿に見えたのだろう。
高い魔力を持ったおいしそうな餌に。

>「とりあえずあのカエルをぶっ飛ばしてからリリアーナさんを探そうかしら?」
とりあえずなどと逡巡したが為にフリージアは先手を許す事になるのだ。
巨大な舌が伸び、フリージアに迫る。
絡め獲られれば一瞬にして嫦娥6号の口の中。
強酸と毒の海に叩き込まれることになるだろう。

136 :コルッシオ ◆pjHVAON3j. :2008/06/30(月) 02:14:56 0
 愛する孫、コルッシオへ
コルッシオ、我が愛する孫よ
幼くして両親を亡くしたおまえを、不憫に思い引き取ってここまで育ててきた
そして、魔法使いの家系ダーネン家の嫡男に相応しい魔法使いになってもらいたくて、魔法学園にも入れた
しかし、おまえは魔法使いの血を引く者の宿命を忘れておる
知っておるぞ、おまえが講義をサボりまくっておることを、そして留年し続けておることを
あそこの校長とは旧知の仲でな、おまえの成績を知らせてくれるよう頼んでおいたのじゃ
おまえの保護者として、呆れ返るばかりで言葉も出んわい…
…それはともかく、おまえに重大な話があってこの手紙を書いた
かつてはそれなりに名の知れた魔法使いであったこのわしも、寄る年波には勝てん
わしはもうすぐ逝く、間違いなく…
自分の体じゃから、自分で一番よう分かるんじゃ
ただ一つ、おまえを未熟者のままこの世に残していくのが後悔でならん
そこで、わしが開発したこの四つの魔法道具をおまえに託す
決して馬鹿な真似には使わんよう、世のため人のために使うんじゃぞ
それでは、おまえの人生の幸福を祈っておる
 祖父、ナンデより

137 :コルッシオ ◆pjHVAON3j. :2008/06/30(月) 02:30:21 0
【ゴーストたちが行き交う地下図書館の深層】
【そこに、目ざといゴーストたちにも悟られることなく姿も気配も消して進む者が居た】
【魔法学園随一のオチコボレ生徒、コルッシオ・ダーネンである】
【暗闇の中、無数に列挙する本棚を漁りながら、ふと祖父が四つ道具と共に送ってきた手紙の内容を思い出した】

「そういや死んじゃったんだっけな、爺ちゃん…
 口うるさかったけど、俺には結構優しくしてくれてたしな…
 だが、爺ちゃんにゃ悪いが俺は魔法使いになんぞなる気はない!
 俺は俺自身の欲望に忠実に生きたいんだ!
 だから、これらの道具はここを脱走するための足掛かりとして有効に使わせてもらうから!」

【などと勝手なことを抜かして気を抜くと、衣のステルスがブレて気配が一瞬漏れてしまう】
【周りに居たゴーストたちが一斉に振り向く】
【しかし、しばらくすると皆何事もなかったかのように徘徊に戻る】

「あ、危なかった…
 このマント気を抜くと効果が薄れちゃうからな
 油断しないようにしないと…」

【冷や汗をかきながら、本棚を引き続き漁り続ける】

「う〜ん、ダメだ
 全然見つからない…
 このDレベルの深層になら必ずあると思ったんだけど…」

【目的の本が見つからぬまま、どんどん奥へと進んでいく】
【そして、しばらくするとゴーストたちの数が減り始め、終いには居なくなってしまう】
【そして代わりに、禍々しい雰囲気が辺りを包む】

138 :コルッシオ ◆pjHVAON3j. :2008/06/30(月) 03:07:33 0
「おいおい…、何だよこの息が詰まりそうな空気は…
 随分深いトコまで来たから、侵入者を入れないセイフティーでも働いたのかな?
 だったら返って好都合、この先に「転移禁術」があるのは間違いない!
 今の混乱を逃せば、もう二度と深層に入るチャンスは無いかんね…
 ペンダントを奪われる前に必ずゲットしてやる!」

【勇んで禍々しい魔気が濃くなる方角へと歩を進ませる】
【そして、本棚の隙間から向こうの様子を覗き込む】
【しかし、その様子を見て驚愕の表情を浮かべる】

「ちょ…、もしかしてアレがこの空気の原因じゃないよね?
 アンデッドじゃん…
 しかも、あいつ一人で空間を不安定にまでさせるとか一体どんな大物なんだよ!
 その上なんでレイド先生やエース先生まで降りて来てんの!?
 しかも何だ、あの女子…
 生徒だったら俺より年下だけど、課程は俺より上なんだろうな…」

【驚きながら、そして脅えながらその信じられない光景を見つめる】
【こんな場所に来てるのは自分だけだと踏んでいたため、大いに驚く】

「何にしても、今は容易に近付けるような状況じゃないな…
 あんな化け物に殺されたくないし、先生たちに本漁りしてたことを知られるわけにもいかない…
 よし、先生たちが化け物を倒してくれて居なくなるまで見届けようか」

【そう言うと、静観を決め込む】

139 :ミルク ◆9DoC6dU6XQ :2008/06/30(月) 17:30:02 O
>108 >126 >128-129
メラルは魔法を防ぐより避けることを選んだようで、特に妨害もなく、あたしは保健室の脱出に成功した。
よしっ!後はさっさと角を曲がってメラルと距離を取れば、追いかけてきても反撃できる!
そう考えたんだけど。
>「そうそう、メラルとミルク!
> 実をいうとな…魔物があふれているのは私のせいだ!
> 地下図書館に行って鏡を閉じなければ、一生魔物は増え続けるぞ!?」
「なんだとーっ!?」
聞こえてきたヴァンエレンの声に、逃げ足の速度がゆるんだ。
あのアンデッドワラワラ呼んだのはお前か!
でも地下図書館って…そうか、転移通路を通って校舎内に入ってきてるのか!
…アンデッドが増える理由はわかったけど、あたしの体は1つしかなくて、出来ることも限られてる。
今はリリアーナの救出と、メラルから逃げるのが優先だ。
でも、メラルもそう簡単に見逃してくれる気はないらしい。

>「…ミルク。…校舎の中にいる限り私からは逃げられない。
> 何故なら…私は校舎そのものも武器とするから。重力陣」
すぐ目の前に魔法陣が浮かび上がり、あたしは慌てて急停止する。
もし全速力で走っていたら、そのまま中に突っ込んでいたかもしれない。
魔法陣はすぐにその力を発揮し、大音響と共に天井が崩れてあたしの上に降り注ぐ!

「メギド!」
こちらも即座に魔法を発動させてこれに対応。
落ちてくる瓦礫を吹き飛ばして身を守る。
基本的にあたしは屋外より屋内で戦う方が得意だ。
あたしの魔法は障害物に関係なく相手を攻撃できるし、相手の攻撃は壁なんかでかなり防げるから。
それでも、この状況はかなりマズい。
二階に上がったところで床を壊されたりしたら、とても身を守れないぞ!

このまま戦う不利を悟ったあたしは、しかたなく廊下の窓から校舎の外に出ることにした。
飛び降りた先には結構雪が積もっていて、さらに気が滅入ってくる。
メラルは空を飛べて、あたしは歩くだけ。
戦うにも逃げるにも不利だっつーの。
とにかく、あたしを追っかけてメラルが校舎を離れたら、上から降りてくるリリアーナは安全だ。
幸い吹雪は弱まってきているようだし、なんとかフリージア城まで逃げ込めれば……。

140 :ミルク ◆9DoC6dU6XQ :2008/06/30(月) 17:32:29 O
雪の中、速く逃げようと踏み出した先に違和感を感じた。
純白のはずの雪景色の中に、赤黒い染みが出来始めている。
空を見上げればそこにあるのは、やはり赤黒く変色しつつある雪雲。
その雲が、赤黒いミゾレを落としてきているのだ。
なによこれ…なんで空がこんな色になってるのよ…
空が毒されていくその様子を逃げるのも忘れて見上げていると、雷鳴と共に稲妻が校舎尖塔に落ちた。
「うわっ!」
急いで耳を塞いだけど、間に合わなかったのか耳が痛くなる。
落雷の直撃を受けた尖塔が、脆くも崩れ落ちた。
リリアーナは無事に下に降りてこれたんだろうか?
今はそれを確かめることも出来ない。
とにかく、尖塔落下の影響かあちこち崩れ始めた校舎から速く離れよう。
そう思ったとき、リリアーナから二度目のテレパシーが送られてきた。

>『リリアーナです。危ないところをベアトリーチェちゃんに助けて貰いました。
> 今は学園と森の境目にいて、彼女と一緒に巨大生物の上に乗っています。
> 障気の方はベアトリーチェちゃんが抗体をくれたので大丈夫そうです』
リリアーナが無事なのは良かったけど、伝わったテレパシーの内容は謎だらけだった。
ベアトリーチェがリリアーナを助けた?
巨大生物ってのはミミズか何かだろうけど、学園と森の境目って、どうやってリリアーナは移動したんだ?
それに魔の森側って、さっき謎の全体攻撃をしてきた奴が居る方じゃないのか?
そんな事リリアーナが嘘つくはずないし…

ともあれ、ベアトリーチェがリリアーナを助けに動いたのは、今のあたしには朗報だ。
まさかベアトリーチェも、リリアーナを助けておいていきなり敵対行動はしないだろう。
メラルとベアトリーチェをぶつける大チャンスだ!
「メラル!思い通りに行かなくて残念だったわね!
 あんたがあたしの相手をしてるうちに、予定通りリリアーナはベアトリーチェが助けてくれたわよ!
 今頃リリアーナは安全な魔の森の方にいるはず!
 リリアーナに味方してるのがあたしだけなはずないでしょ!!」
聞こえるかどうか知らないが、校舎方面に叫んでから、あたしはまたフリージア城目指して逃走を再会した。
どうもメラルには脅しが逆効果になりやすいような感じだ。
まあ、それはあたしも同じかもしれないけど。
とにかく、メラルがベアトリーチェの方に行かず、あたしを執念深く狙ってきたら目も当てられない。
でも、積もった雪はまるでメラルの恨みか何かが乗り移ったように、あたしが逃げるのを邪魔してくる。
あー!もう!ちゃんと魔力が回復してたら、こんな雪全部吹っ飛ばしてやるのにーっ!

141 :ラルヴァ&使い魔’s:2008/06/30(月) 20:48:52 0
>125>130>138
地下へと向かう道すがら、レイド先生、エース先生と会話を交わす。
>「そいつは気の毒だったな…で、その3人ってのは…」

「えぇ、吸血鬼ヴァンエレン、一等過程候補最右翼マオ先輩、後一人は寡聞にして知りませんが・・・」
魔力を放つ銃を使っていたので魔導工学関係の生徒に近いのではないかと、と付け加える。

「『休学』中、旅先で色々な噂を聞きました。レイド先生の、『先生以前』の事や知りたかった事に
 知りたくは無かった事も。ですが、少なくとも頼りにはしています。頼りきりになるつもりはありませんけどね。」
ラルヴァは強い瞳でそう言った。(現実にはその瞳の部分は擬装している訳だけれども)

と、歩いているとだんだんと幽霊達がいなくなってゆく。
その向こうにいたのは、死王。放つプレッシャーは尋常ではない。

その地下図書館深層にはもう一人、コルッシオが居るのだがマジックアイテムの効果によってラルヴァは感知できなかった。
また、コルッシオが人数を勘違いするのも仕方がなかった。
深層に下りてくる際に、ラルヴァよりも先にリザが立っていた為だ。
コルッシオの位置からでは鎧を着た分リザが一回り大きい為にラルヴァの姿が見えなかったのだろう。

リザの横手から前へとラルヴァは進み出、未だ余裕綽々の死王へと対峙する。
>「で、どうしたい?
> 教師エースにラルヴァ・ケラス。
> そしてついでに貧乏レイド。
> 応えようによっては穏便にすませてやるぞ?」
「用件は惑うことなく只一つ。観戦は結構だけれども、このレクリエーション中に対して
 ご自身の配下や同胞をけしかけるのをやめてもらいたい。それだけです。」

「少なくとも学園関係者や生徒が自力で召喚したものだけならまだしも・・・です。」

142 :マオ ◆wYjEoXUBzo :2008/06/30(月) 23:22:46 0
>123-124 >127
>「頃合いか…」
>「マオ、ヴァンエレンが何かやるみたいだから少し待ってくれないか。」
僕が廊下に出ようと思ったときクリスが引き留める。
後ろを振り返るとヴァンは大量の使い魔を放ちはじめる。
そうか…使い魔で回収という手があった!
使い魔達はペンダントを運び込みみるみるうちに大量のペンダントが集まってくる。
>「ざっと見たところ四十くらいはいくな。
>言っておくが私はいらないぞ?
>二人で山分けしてくれ」
二人で山分けか……クリスを横目で見る。
もしかしたらどっちが優勝しようかどうかでもめるかもしれない。
しかし、そんな僕の考えをわかったのかどうかわからないが。
クリスはあっさりとペンダントのポイントを僕に譲渡する。
どうやら本気で優勝には興味がないみたいだ。
「わかった。正直な話を言うと僕は優勝したい、ありがたく使わせてもらうよ。」
しかし、これだけの大量なペンダントをどうやって持ち運ぼう…
僕が悩んでいるとヴァンエレンがマントを風呂敷がわりにしペンダントを大量につめ背負う。
本来感謝するべきところなのだがそのあまりの怪しい格好に感謝も忘れて思わず笑みがこぼれる。
「フフフ。ヴァンそれじゃあまるで泥棒だぞ。」

だが笑っているような暇はない…どうやらかなりこの校舎にもガタがきているらしい。
僕たちは天井や床などに注意しながら素早く校舎を出る。
外に出た瞬間体を貫くような寒さと吹雪が僕たちを待っていた。
>「みんな大丈夫かな?
>ともあれ、これでひとまず安心か…」
>「こんな 吹雪で 大丈夫な 訳 無い だろ。」
「まあ…生き埋めになるよりはましだけどな。」
だがそうはいってもこのままずっと居続けては凍傷になるかもしれない。
しかし、そのときクリスが『これで吹雪きも安心!雪山サバイバル』という本を取り出し
効果を発動させる。突き刺さるような寒さが和らぎ先ほどよりも断然動きやすくなる。

「なんだあれは…」
しかし、寒さが抑えられるとまた違う異常な事態が眼に映る。
それは赤黒い染み…そしてその上を見上げると同じように赤黒く変色している雲。
どうやら雲から降り注ぐ赤黒いみぞれが下に浸透しあういう風になっているようだ。
「しかし毒々しい色……毒?」
いいかけてハッとする。もしかしたらあれは毒なんじゃないか。
そしてもう少し向こうで校舎を攻撃していたのはもしかしてベアトリーチェ?
「ヴァンエレン、もしかしたら
 さっきいった大きいペンダントの反応の一つは
 ベアトリーチェかもしれないぞ」

143 :レイド ◆M07.CI9OF2 :2008/07/01(火) 00:31:03 O
>141>「えぇ、吸血鬼ヴァンエレン、一等過程候補最右翼マオ先輩、後一人は寡聞にして知りませんが・・・」
なんと、あいつらが関わっているとは思わんかったぜ。
吸血鬼とエリートと魔導工学関係の生徒とは、特殊な組み合わせだ。
「やってくれたな〜あいつら…。」
>「『休学』中、旅先で色々な噂を聞きました。(中略)頼りきりになるつもりはありませんけどね。」
え?マジ?
「あ…あはは…。俺って結構有名人だったんだ〜…。
あの…なるべく他の生徒に言わないでもらえると助かります…。」

まあ、ラルヴァがそんな事を言いふらす奴じゃないのは知ってるけど、一応さ。

「ん…ゴースト共が消えた…。」
>「親玉の登場みたいですよ。」
「そのようだな…。」
流石…とも言うべきか。
一般の生徒ならすぐさま逃げ出したくなるようなプレッシャーだ。
>「招かれざる客か。
 用はなんだ大将?
 まぁ、わかってるがな」
>「で、どうしたい?
 教師エースにラルヴァ・ケラス。
 そしてついでに貧乏レイド。
 応えようによっては穏便にすませてやるぞ?」


144 :レイド ◆M07.CI9OF2 :2008/07/01(火) 00:33:37 O
「だっ…誰が貧乏レイドだゴルァ!骨の分際で調子に乗んなよ貴様ー!」
>「まあまあ落ち着いて…。挑発に乗ってしまっては向こうの思うツボですよ。」
「だってさー俺だって教師なのに、貧乏人呼ばわりするんだぜ!?
こう見えても教師の端くれなんだぞ骨野郎!」
この骨野郎絶対に許さん。
ラルヴァは諭すつもりかもしれんが、コイツには俺の偉大さを思い知らせてやる必要がある。
「言っとくがな、お前がラルヴァの頼みを聞かなくても、俺は何にも困らねぇ。
そうなったらお前を遠慮なく処分出来るからな。
俺はお前みたいな骨野郎、これっぽっちも怖くねぇんだよ。」

145 :ケオス ◆8Ed0zD19u2 :2008/07/01(火) 01:09:37 O
>「仕方ありませんわね〜ケオスとやら、ミルク様がご所望の際はとっとと出てくださいましね〜・・・・・・あら?」
>カプセルからはくうくう寝息が聞こえてくる。
>「ちょっと、返事くらいなさいませ〜!」
「ん…………」
ルズの声にほんの少し反応を示すが起きる様子は無い。

>「嫦娥とかいう中国の女が月に行ったことから月の別名だとかじゃなかったか?
>確かそうだよな優等生?」

二人の問いを目を覚ましてしまう。しかしそれでも抗うかのように丸くなり
「ん…………んん…もうちょっと静かに寝かせてくれないかな?」
と言っては見る
しかし、目は一度覚ますと冴える物。目を瞑りながらも問いに答える事にした
「…そうだね。…間違ってないよ」
眠気混じりの声色でルズ、アンディの声に言う。
「嫦娥……またの名をコウ娥。ふぁ………あぁ……元仙女にして夫を裏切り、月に逃げ延びたと言われてるね。」
説明をしながらも起き上がる気配はない。
「…ただこの知識は今回は役に立たないかも。……ん、多分名前だけを取ったか姿を模しただけの物かも知れないからね。」
やっと大きく伸びをして起き上がる。
そこにリリアーナからのテレパシー通信が入る
>『リリアーナです。一応エルザの居場所はわかったんだけど・・・・・・簡単に連れ戻せるような場所じゃないのよ。
>私は今アンジェリーナ先生の所にいるんだけど、 一度下に降・・・・・』

「………………」
リリアーナからのテレパシーを受信したケオス。言葉の途中で事は起った。
>「耳が〜!耳がぁ〜!!」

「どうしたの?リリアーナ?…あっ!!」
リリアーナからのテレパシーが消えると共にルズが苦しんでいる。
「ルズ!ルズ!大丈夫?」
どうやら聴覚をやられたらしい。
>「さあ今助けに行きますわよリリアーナさん!!」

「フリージア、僕は外に出させて貰えないかな?どうも、不穏な気配がする。」

146 :ケオス ◆8Ed0zD19u2 :2008/07/01(火) 01:12:10 O
取りあえずだが回復が済んだ様子のケオスは外に出る事を望む
と、リリアーナから次のテレパシーが入る
>『リリアーナです。危ないところをベアトリーチェちゃんに助けて貰いました。
>今は学園と森の境目にいて、彼女と一緒に巨大生物の上に乗っています。
>障気の方はベアトリーチェちゃんが抗体をくれたので大丈夫そうです』
「これは……予想以上に後手に回ってるね。」
ルズが倒れ際に言った名前はベアトリーチェ、そしてリリアーナを助けたのはベアトリーチェ。その乗り物は巨大生物。校舎を破壊できる程の力を持つ物は言わずもがな。そこから得られる結論は…
「彼女は…元々から協力する気なんて無かったんだ。」
「リリアーナが危ない。」
幸いに移動手段を持っていたフリージアに便乗する形で使い魔カプセルに収まる事にしたケオス
「…………」
彼は今、臨戦体制に入っている。相変わらず誰に向けているか分からないスマイルフェイスだが魔力の質を高め、より魔力の効率を高める彼の装備、手を覆う皮手袋「ヘブンズドア」をはめている。
臨戦体制に入ったケオスからは圧迫力、威圧感などの裂帛の気迫が滲み出ている。
魔力などの概念を知らない人物が居ればその気迫だけで卒倒してもおかしくは無いだろう。
戦闘準備を済ませている間にどうやら目標が見えて来たようだ。
誰の目にも明らかだがどうやらフリージアは違ったようだ
>「あんな気持ち悪いものにリリアーナさんが乗っているわけありませんわ」
>フリージアは普通じゃなかった!!
>「きっと他にも巨大な生き物が居るはずですわ!」
「油断しないでフリージア。見た目だけでは判断出来ない物も…!」
>巨大な舌が伸び、フリージアに迫る。
「フリージア!避けて!」

147 :リリアーナ ◆7O/3IU/E7M :2008/07/01(火) 19:25:41 0
>134-135
>「ねえ、なぜゴーストにならなきゃいけないの?
>エルザにペンダント託して逃げられたのでしょう?理由が何であれもう敵じゃない。
>放って置きなさい。74個なら十分勝てるわ。」
ベアトリーチェの言葉は至極もっともなもので、リリアーナも一瞬答えに詰まった。

ベアトリーチェは正しい。
リリアーナだってもし相手がエルザで無かったら、きっと同じ判断をしただろう。
「それはそうなんだけど・・・・・・でも、でもね、それだと後でエルザが・・・っ?!」
ベアトリーチェの白い手が動いたかと思うと、唐突に体の自由が利かなくなった。

ベアトリーチェはリリアーナの手から薬の瓶をとり、何も持っていないのに薬を足した。
そしてリリアーナの口に薬を流し込んでいく。
「な・・・・・何を飲・・・・・」
熱い。熱い。熱い!
体の内側から焼かれるような、生きたままミキサーにかけられるような感覚だった。
鍼を抜かれ、その場にうずくまるリリアーナにベアトリーチェは冷たく言った。
「>リリアーナちゃん、私、あなたみたいな子が大っ嫌いなの。
>周りには常に人が集まって、あなたはいつも笑顔を振りまいて。
>なぜ?どうしてあなたは愛されるの?

一瞬、身を苛む苦痛を忘れた。
ベアトリーチェの言葉に頭が真っ白になる。ここまではっきりと嫌いだと言われたのは初めてだ。
彼女はなおも続けた。
>「しかも愛を勘違いして脅して、勝手に逃げた子の為に目的捨ててゴーストになる?
>理解できないわ。」
かっと顔が紅潮するのが自分でもわかった。
エルザの事を悪く言うベアトリーチェにも腹が立ったし、どこまで知っているのかも気がかりだった。

>「ずっとモニターしてきたけど、ますます判らなくなったのよ。
>理解できない・・・だから、あなたをもっと知りたいの。 (中略)
>安心して、あなた以外を皆殺しにしてあなたを優勝させてあげるから!」
もう何も口にする事は出来なかった。
身体をバラバラにされて、もう一度こねまわされるような感覚。
(ああ、私どうなっちゃうのかな・・・・・・・)
「あっ・・・・・あああっ!!」
ばりっと背中が裂ける音がした。
体の中で暴れていたものが外に飛び出すような衝撃。
そして――――今までの苦痛が嘘のように、すうっと体が楽になった。

荒い息をついていたリリアーナは、手のひらで乱暴に濡れた頬を拭った。
「私のこと嫌いなら、どうして幻灯機まで使って私を知ろうとするの?
 それに・・・・・・なんでそんな簡単に皆殺しとか言えるの?
 だってペンダントを集めるためのイベントで、殺しあうのが目的じゃないでしょう?
 いくら死んでも生き返る世界だからって、生徒同士でそんなの変よ。おかしいわよ!」 」
立ち上がろうとした彼女は、大きくバランスを崩し尻もちをついた。
「もう、何よ!背中に何かくっついて・・・・・・・・」
なにげなく振り向いたリリアーナは、そのまま例のツボを突かれたように固まってしまった。

148 :リリアーナ ◆7O/3IU/E7M :2008/07/01(火) 19:33:43 0
「は・・・・・羽えぇぇぇええ?!じゃあ、あの小瓶、ミュータントポーションだったの?!」
リリアーナの混乱を助長するかのように、背中の羽が自分の意志とは関係なく羽ばたき始める。
ふわりと足が足場から浮き、彼女のパニックは頂点に達した。

>「暫くは勝手に飛ぶけど、そのうち自由に飛べるようになるわ。
>撒き散らす鱗粉は魔法障壁の代わりになってくれるから、凍える事無くメラルのところにいけるはずよ。
>ただし効果は30分程度だから、上手く動かなくなってきたら降りるのよ。」
「わーっ!!待ってよ、そもそもメラルさんの指定先は地下だよ〜?!」
叫んでからはっと気づいた。
(ベアトリーチェちゃん、もしかして【魔法の鏡】を見たのかな?)

ベアトリーチェの姿がどんどん遠ざかっていく。
空から見下ろす事によって、ようやく嫦娥6号の全体図を見る事が出来た。かなり怖い。
>「あなたがメラルに倒されたらメラルを殺して私が優勝してあげるから。」
リリアーナはダメとか止めてとかそんな感じのことを叫んでいるようだが、多分声は届かないだろう。

「やだ、そっちじゃないんだってば!」
リリアーナは声を荒げた。
ベアトリーチェの言ったとおり、まだ自分の体の一部という感じじゃない。
まるで暴れ馬ならぬ暴れ羽に弄ばれているようだ。
(ハエの羽を貰ったおやゆび姫も、慣れるまではこんな風だったのかな?)
羽と風に運ばれ、リリアーナは女子寮の方へと接近していった。
(なにこれ。寮が凍り付いている?誰がこんな大掛かりな事を・・・・・・)
寮の一部が壊れているのだが、左右逆転しているためそれが何を意味するのかぴんと来ないようだ。
「わっ!上昇っ、上昇だってば〜!」
女子寮の外壁に激突する!と思った瞬間、リリアーナの身体は急上昇した。
リリアーナは咄嗟に屋上に置かれている彫像に掴まり、なおも舞い上がろうとする身を縫いとめる。
「ふーっ、危なかった〜!!でも、なんとなくコツが掴めてきたわ!・・・・・・あれ?」
偶然、巧妙にカモフラージュされていた屋上の異変に気づいた。
「一体・・・・・誰がこんな事を?」
リリアーナはちょっと考えるそぶりを見せたが、すぐに首を振り雑念を振り払った。
「ああ!とにかく今はあの雲まで飛ばなくちゃ!」
リリアーナは何度か自分の意志で羽をはためかせた後、上空の赤黒い雲を見すえた。
エルザはまだあの雲の中か、その上にいるはずだ。

149 :メラル ◆1LtyyBHC/M :2008/07/01(火) 20:10:16 0

エミューは、雲の変化については余り気にしていなかった。
誰の仕業であれ…リリアーナが"来る"事を拒絶した以上、
もう既に雪にはそこまで重要な意味はなかったのだから。
そして…それが原因で不測の事態が起こる事も…
予想などできるはずもなかった。そのため、エミューは
雲の上で、その…一目で素早く飛ぶ事を追及された事が見て取れる、
体内に魔法陣を内包した鋭いフォルムの氷の龍の姿のまま、
校舎の近くの空域を大きく旋回しながら
指示を待っていた。そして、そこにエルザの攻撃が浴びせられる。

>「砕けてしまえ!!」
エルザが放った衝撃波の魔力を感知して、エミューはエルザの方向に意識を向けた。
(…もしかして…最初からこれが狙いだったカ?…
下手に避けると他のに当たって被害が増えるナ…チッ)
エミューはけして避けようとはしなかった。そのまま同じ軌道をとり、
一つの衝撃波のみを受けて胴の一部が砕ける…が、すぐさま傷が消えてしまった。
…いや、すぐさま砕けた部分に横にある氷が移動してきたのだ。
そう・・・砕けた分の空洞を体内に納める為に。そして…
体内に水の術を発動させ、傷を埋めるために。

そう…今のエミューを倒すには、氷に取り付いているエミュー
そのものにダメージを与えるか、若しくは魔法陣にまで攻撃を届かせるほどの
貫通力、再生力を上回る速度での破壊が必須なのだ。"だからこそ"…
エミューはエルザの接近を阻害する為、攻撃を始めた。
砕け、エミュー本体から離れていた氷の欠片を寄せ集め、小型の氷の鳥の形状を取らせ…
エルザに突っ込ませる。それと同時に、エミュー(本体)の口に…強い魔力と共に光が宿った。
(…単体なら簡単に避けられるよナ。でも…こういう手もあるんだゼ?)

「故意に交渉の余地を無くすような言い方で俺達を動かし…他の全員を囮にして
 その隙にペンダントを狙うってカ。よく出来た作戦だったがヨ…テメェ等は
 一つ目算を誤った。それは…テメェ一人で俺を倒せると思い込んだ事だ!」
エミューは根本的にリリアーナ達の行動の意図を誤解していた。それゆえの言動である。
そして、その言葉と同時に、エルザに突撃をかける軌道を取っていた氷の鳥が、
唐突にエルザの真上に向かうように軌道を変えた。

そして、エミュー本体が貯めた魔力を、見当違いな…いや、氷の鳥目掛けて解き放った。
「ファンタズム…!…スパーク!」
術の発動の際、妙な間があったものの、発射段階では、それは膨大な魔力を
一点に集中させて放ったプラズマ光線とでも言うべき物だった。
それが、氷の鳥に直撃し…雷そのものに変質してエルザに向かっていく。
しかし…その狙いは明らかに甘く、不意討ちでなければ確実に避けられる程度の代物だった…。



150 :メラル ◆1LtyyBHC/M :2008/07/01(火) 20:10:50 0

===================================================================================
ミルクがメラルの術をかわし、校舎の外に逃げるのを察知して、
当然メラルも校舎外に出て後を追った。雲の色が明らかにおかしかったが…
エミュー同様、今更雲を気にする気はなかった。
しかし…すぐに気にせざるを得なくなった。"指示をしていない"のに落雷があったからだ。
それに、エミューから報告はほぼ常時受けている。その為、エミューが攻撃を受けた事も伝わったのだ。
(まさか…マオの仕業じゃないわよね…。リリアーナ達…にしても妙だし…。)
しかし、それを聞いてもメラルは見当違いな推測に思考が流れてしまっていた。
そこに、ミルクが声をかけてきた。
>「メラル!思い通りに行かなくて残念だったわね!
  あんたがあたしの相手をしてるうちに、予定通りリリアーナはベアトリーチェが助けてくれたわよ!
  今頃リリアーナは安全な魔の森の方にいるはず!
  リリアーナに味方してるのがあたしだけなはずないでしょ!!」
「さっきのあなたの言動を考えれば、リリアーナはフリージアとも
 手を組んでいるはず。ベアトリーチェがフリージアと手を組む?
 …ナンセンスよ。」
しかし、その言葉を即座に両断する。あくまでミルクを仕留めにかかるつもりのようだ。
(エミュー、私の言葉にあわせて落としなさい。狙いは…言うまでもないわよね?)
「…ウォーターバスター!」
メラルは、ミルクに向けて大量の水を放った。そして…それだけではない。
エミューが、エルザへの攻撃を疎かにしてまで放った強烈な雷が…
絶妙なタイミングでミルクに向かってくる。

151 :エルザ ◆jWBUJ7IJ6Y :2008/07/01(火) 21:42:38 0
>149
衝撃波は、3発のうち、1発が当たった。
確実にダメージを与えられる攻撃ではあるが、何だかこの方法は、
あまり賢いやり方ではないような気がした。エルザは、いらいらしたようにふんと鼻を鳴らした。
「(1発あたって、2発避けられたら効率が悪いわ!何か、避けられるデメリットの少ない攻撃をしなきゃ!
 避けられても、あんまり私が疲れないような攻撃を…)」

> 「故意に交渉の余地を無くすような言い方で俺達を動かし…他の全員を囮にして」
「うるさい、だまれ!あんたは私にやられさえすれば、ごたくはいらないのよ!!」
エルザはエミューの言葉にかぶせるようにして吼えた。
もとより、エミューが何を言おうとも、全く聞く耳を持っていないのだ。
エルザはふと何か思いつき、右の人差し指を前方に突き出し、
まるで拳銃を構えるように、そっと左手を添えた。人差し指が向けられているのはもちろんエミューである。
エルザは人差し指に魔力を込める事に集中したため、氷の鳥が眼中に入っていなかった。
しかし、むしろその事がエルザにとって有利に働く事になる。
> 「ファンタズム…!…スパーク!」
エルザに向かって雷が落ちた。
> しかし…その狙いは明らかに甘く、不意討ちでなければ確実に避けられる程度の代物だった…。
「えっ?まぶし…きゃっ!?」
だが、その雷はエルザに当たった。氷の鳥を目で追わなかったエルザにとって、
それは不意討ちと何ら変わりなかったからだ。
エミューの雷はエルザの体半分をなめ、やや斜めに反れながら下に落ちていった。

さて、ここで考えなくてはならないのは、何故人間は雷を打たれるとダメージを追うか、である。
それは、人間の体は電気抵抗が強く、雷のもつ電気がその抵抗により熱エネルギーに変化し、
細胞を焼いてしまうからである。では、もしも電気抵抗が少ない人間が雷に打たれたらどうなるか?
その答えは、今エミューの目の前にいる。
「何だったの?今の?」
エルザは笑って、再び人差し指をエミューに向けていた。
エルザは今、前進が鋼となっている。つまり、人間よりもずっと電気抵抗が少ない状態なのだ。
そんなエルザに電気による攻撃がさほど効くわけが無いし、それどころかエルザは強く帯電した状態になった。
今エルザに近づけば、エルザの体に溜め込まれた電気に身を焼かれてしまうだろう。
「そんなこけおどしの攻撃しかできないなら、さっさと逃げれば?待ってあげないけど。」
エルザは、人差し指から小さな衝撃波を連続して放った。それこそ、雨あられのように、である。
エルザはすぐにこの攻撃を気に入った。大きな衝撃波を放つよりも小さい衝撃波を放つほうが楽に決まっているし、
楽な割には、ずいぶんと派手な弾幕を作り出せたからである。
はたして、お世辞にも小さいとはいえない体を持ったエミューが、これらをどれだけ回避できるだろうか?

152 :ランド ◆4itHF4b6fw :2008/07/02(水) 00:58:13 0
>131 >135 >146

>『リリアーナです。危ないところをベアトリーチェちゃんに助けて貰いました。
> 今は学園と森の境目にいて、彼女と一緒に巨大生物の上に乗っています。
> 障気の方はベアトリーチェちゃんが抗体をくれたので大丈夫そうです』
>「彼女はもともと協力する気なんて無かったんだ」
「まあそういうことだな。お前は知らねえだろうがあいつに助力を頼んだ時・・・
 あいつは親切を装っちゃいたが所々にボロが出てやがったからな。」
特に驚く様子もなくクリスの言葉を受け止めるアンド。
というのも最初から疑ってかかってた彼だからこそ逆にこの流れの方が自然だったのかもしれない。
だがとりあえず今はリリアーナのところに行かなくてはいけない。
フリージアはさっきのルズが残したベアトリーチェの声が聞こえた方角へと前進を続ける。
クリスも戦闘態勢になったときのために精神を集中させているようだ。
「くくく・・・巨大生物か・・・面白くなってきたぜ。」

しばらく前へと進み続けると何やら大きい生物が見えてくる。
どうやったらこれほど肥大するのだろうかというほどのすさまじい大きさの蛙だ。
十中八九あれがリリアーナのいう巨大生物であり、
ベアトリーチェが操っているものに違いない。
だがフリージアだけは全く分かっていないようで、
いきなり意味の分からない理論を並べ始める。
>「あんな気持ち悪いものにリリアーナさんが乗っているわけありませんわ」
「なあ・・・お前ちょっとその考え方治さねえか?」
>「きっと他にも巨大な生き物が居るはずですわ!」
「なんでそうなんだよ。あんなでかいの他にいるほうがおかしいじゃねえか。」
フリージアのボケに冷静な突っ込みを入れていくアンド。
しかしそんなことは全く関係ないようで完全にあれにリリアーナは関係していないと思いこみはじめる。
しまいにはあの蛙をとりあえずぶっ飛ばしてから探そうかなどと言い始める。
これにはさすがにもうなんて言ったらいいのか分からずに呆れるアンド
「駄目だ・・・こいついかんせん頭が壊滅的すぎる・・・」

>巨大な舌が伸び、フリージアに迫る。
>「フリージア!避けて!」
一瞬の隙だった。カオスが避けてというが反応が間に合うとは思えない。
このままでは一瞬にして絡めとられ飲み込まれ・・・蛙のお腹の中で消化されてしまう。
しかし、正にフリージアを舌が絡め取ろうとした瞬間。
雪に黒く映る舌の影から鋭い棘が飛何本も飛び出し舌を串刺しにし動きを止め、
鋭い激痛からか蛙が大きく唸り声を上げる。
「おいおい・・・しっかりしてくれよフリージア。
 あの蝦蟇野郎が下等生物で助かったぜ。
 知性があるやつの影は介入しにくいからなぁ・・・くくく」
使い魔カプセルの中で笑うアンド。
「ほらフリージア。とりあえずそのうっとおしい舌だけでも凍らしちまえよ。
 まだ動かそうと思えば動くかもしれないしな。」

153 :ランド ◆4itHF4b6fw :2008/07/02(水) 13:18:33 0
訂正
クリス→ケオス
カオス→ケオス


154 :ミルク ◆9DoC6dU6XQ :2008/07/02(水) 16:16:44 O
>149-151
>「さっきのあなたの言動を考えれば、リリアーナはフリージアとも
> 手を組んでいるはず。ベアトリーチェがフリージアと手を組む?
> …ナンセンスよ。」
妥当な判断だと言うべきなんだろうか。
メラルはベアトリーチェがフリージアと手を組む可能性を完全否定してきた。
あたしだって信じられないんだから無理もない。ないけど…
「確かめもしないで失礼な奴だな!本当なんだからしかたないでしょ!?
 嘘つくならもっとマシな嘘つくわよ!!」
ナンセンス呼ばわりされたことはムカつくが、メラルがあたしを狙ってきてる以上、それどころじゃない。
逃げてもどうせ追いつかれるだろうし、不利だけどここは戦うしかないか!
追いかけてきたメラルに向き直って、あたしも戦闘態勢に入った。
外での戦いは校舎内と違って狙いが甘くなるし、防御面の不安が跳ね上がる。
けど、今は周りに仲間がいない分、気兼ねなく広域攻撃が可能だ。
まだ一、二発ならメギドラオンも撃てそうだし、勝ちの目が無くなってはいないはず。

>「…ウォーターバスター!」
メラルの魔法は大量の水を打ち出してくるものだったけど、なんてことはない。
引きつけてからのメギドラオンでメラルごと蒸発させてやる!
でも、次の瞬間あたしを襲ったのは水じゃなくて。
轟音と閃光と。そして体に走る衝撃だった。
「!?あうっ…!」
まるで予期していない攻撃に、集中がかき乱される。
あたしの魔法に大事なのは、呪文より集中。
言葉はあくまで集中を助ける補助に過ぎない。
だから、準備していたメギドラオンを撃つこともできず、あたしの体は水に押し流されて何かに激突した。

「かはっ……」
背中を固いもので強打した激痛に息が詰まる。
最初の攻撃でやられたのか、目が見えない。
頭の奥がガンガンすごい音を立てて痛み、体も痺れと痛みで動かせない。
口の中に広がる鉄の味は出血か吐血でもしたんだろう。
…やってくれるじゃないメラル。
わざわざ使い魔か何かを使って連携攻撃をするなんて。
今回はあたしの負けみたいだけど、でも。
意識があるうちは、まだ終わりじゃないよ。

痛む頭を、落ちそうになる意識を気合いでねじ伏せ、あたしはメギドラオンの範囲を設定する。
目が見えないから、メラルを正確に狙える訳じゃない。
だから広く。できるだけ広く。離れてるメラルを巻き込めるくらい広く!
『やられっぱなしじゃ…終われないよね…お釣り…受けとるの…忘れてるわよ…メラル…』
あたしの言葉がちゃんと口から出たかどうかは、自分でも分からなかった。
それでも、メギドラオンが発動し周囲一体が大爆発を起こしたのだけは、確かに感じ取れた。

155 :ヴァンエレン・ブランカート ◆u1rU/e.jL2 :2008/07/02(水) 18:49:50 0
>127>142
>「こんな 吹雪で 大丈夫な 訳 無い だろ。」
「ははっ」
人間であるが故に寒さでぶるぶると体を震わせてしまっているクリスがおかしくて、ヴァンは思わず顔が綻んで笑みを浮かべる。
外があまりに寒いので耐え切れなくなったクリスは図書館内で拾ったと思われる『これで吹雪きも安心!雪山サバイバル』を使用した。
それだけで寒さもふきとんで冬の大将軍もなんのその、人間たちはこの状況でも普通に行動できるようになったみたいだ。

>「なんだあれは…」
ふとマオがなにかに気がついた様子。
「自然にああなるとは思いにくいな」
目線の先を追うと天高く空を覆っているあきらかにおかしな色をする雲。
自分たちが地下図書館に篭っている間に一体地上でなにがあったのだろうか?
この赤黒い雲といい校舎を襲っていた謎の出来事といい、予想外のことが起きすぎて驚きを隠せないヴァン。
>「しかし毒々しい色……毒?」
毒といえば最近強烈に印象深くて、忘れたくても忘れられないある人物の影がちらつく。
>「ヴァンエレン、もしかしたら
>さっきいった大きいペンダントの反応の一つは
>ベアトリーチェかもしれないぞ」
「あの毒女がねぇ…。
 断定はできないが否定もできない。
 要は何もわからないということだ」
若干困った表情をつくりながらマオのベアトリーチェ犯人説に対するヴァンの答えを返す。
「それにもしそうだとしてもだ。
 あのときは私たちだけではなかった…。
 私なんて一回死んでいるから、我々では対処のしようがないことは明白。
 それに目標が死なないことであるクリスはここでチームを抜けることになるぞ?」
そうだろう?とクリスを覗き込んでヴァンは彼の意思を再確認しようとする。
だが、あくまで優勝するのが目的であるマオにとってペンダントを獲得する機会というのは少ない。
危険を冒さないでペンダントを得ようなどと、甘い考えでいたのではとうてい優勝は遠いことだろう。

156 :フリージア ◆cOOmSNbyw6 :2008/07/02(水) 20:43:05 P
>135>146>152
フリージアを襲う巨大蛙の舌
どうやらフリージアを虫か何かと間違えているようである
だが嫦娥6号よ!それは虫は虫でも女王蜂だ!
女王様的な意味で!!

果たしてこのままフリージアは飲み込まれてしまうのか
もしこのまま飲み込まれたら金髪の美少女が(毒)粘液でびちょびちょという
下手すればピンク池とか言われかねない描写をしなければならない
だがしかし!そうは問屋が卸さない!!

>「フリージア!避けて!」
「え!?カットバックドロップターンですわ!!」
ケオスのとっさの一言により何とか巨大蛙の舌の攻撃に気が付き
回避しようとするフリージア
果たして回避できるのか?

いつの間にかカエルの舌は棘だらけになっていた
>「おいおい・・・しっかりしてくれよフリージア。
 あの蝦蟇野郎が下等生物で助かったぜ。
 知性があるやつの影は介入しにくいからなぁ・・・くくく」
アンドは使い魔カプセルからいつの間にか出ている
どうやら攻撃呪文を使おうとしたため強制排出されたようだ
>「ほらフリージア。とりあえずそのうっとおしい舌だけでも凍らしちまえよ。
 まだ動かそうと思えば動くかもしれないしな。」
どうやらランドが何とかしてくれたようだ

「お〜ほっほっほ!言われずとも!!」
フリージアは相手を凍らせる雪の結晶を作り出すとがカエルの舌にぶち込んだ
今なら凍りついたため舌を口の中に戻すことが出来ないはずだ

「さあ今なら口が開きっぱなしで中に攻撃し放題ですわ!!」
と言いつつフリージングディストラクションを口の中にぶち込む体制に入るフリージア
この魔法を使うためには3分間の踊りが必要である
しかしあらかじめ踊っておけばすぐにでも発射できるのだ

「あれだけ大きいのだから一発で沈むとは思わないけど・・・・
 一発で倒せないなら2、3発ぶち込めばいいだけですわ!!」

そしてフリージアの最大の威力を誇る奥義は放たれた
「そんなにお腹がすいているならこれでも喰らいなさいな!
 フリィィィィィジング!ディストラクショォォォォン!!」



ペンダント自前1 所持3 投下1 魔力回復薬(青汁風味)

157 :クリス ◆zuDFbGiSHI :2008/07/02(水) 21:16:43 0
本の効果はリバース内アイテムでも予想以上に大きかった。
おかげで吹雪の中でも何とか活動できそうだ。

>「なんだあれは…」
寒さが和らいだ為か、マオは何かに気づいたようだ。
その視線の先を見ると、雲がありえない色に染まってきていた。
>「自然にああなるとは思いにくいな」
>「しかし毒々しい色……毒?」
毒という言葉にマオは何か心当たりがあるらしい。
>「ヴァンエレン、もしかしたら
  さっきいった大きいペンダントの反応の一つは
  ベアトリーチェかもしれないぞ」
>「あの毒女がねぇ…。
  断定はできないが否定もできない。
  要は何もわからないということだ」
ちょうど森の方向でもあるし、可能性としてはありえる。
だが、校舎を攻撃しているのは別の生徒ということもありえる。

>「それにもしそうだとしてもだ。
  あのときは私たちだけではなかった…。
  私なんて一回死んでいるから、我々では対処のしようがないことは明白。
  それに目標が死なないことであるクリスはここでチームを抜けることになるぞ?」
「死なないことって言うよりペンダントを捨てられないこと、といった方が正しいかな。
 魔物の大量召喚には俺も絡んでいるんだし、いまさら抜けることはしないさ。
 二人ともやられてやばくなったらペンダント持って逃げるけどな。」
もっとも魔物召喚に関らなくても一人で行動するデメリットからついていく気ではあったが。


「まずはゴミ箱に向かわないか?
 いつまでも大量のペンダントを持ったままじゃまずいだろ。」
そう言い終えると、どこかに雷が落ちるのが見えた。

158 :ベアトリーチェ ◆DOKU7MAWbk :2008/07/02(水) 23:29:31 0
>148>152
何から何まで価値観のあわないリリアーナとベアトリーチェ。
既に空の点となったリリアーナを見つめていると響く嫦娥6号の声。
伸びている舌の先を見ると・・・何も見えない。
それもそのはず、フリージアは体温が気温より低く、温熱感知視覚では見ることが出来ない。
それと同様に、フリージアの側にいるアンドも低温の影響を得てホワイトアウト状態になっているからだ。

が、見えなくとも嫦娥6号が攻撃を仕掛け、それを防がれたのは明白。
ならばすることは一つなのだ。
リリアーナを放った今、もはや何の憂いもない。
全てに恐怖を与え極限状態に置く事が主目的となる。
そう、ジェノサイドモードに入るのだ。

>154
その為にもまずは見敵。
更に目を凝らした時、視界が真っ赤に染まった。
校舎の向こう側で起こった大爆発。
ミルクのメギドラオンの大熱量が温熱感知の視界を真っ赤に染めたのであった。
この影響の為、フリージアたちの存在確認に更に一手遅れ、それはフリージアの攻撃をやすやすと許す事になるのだった。

>157
フリージアとランドの乗った氷の結晶のほんの数メートル手前で舌は止まっていた。
何本もの影が具現化した棘に貫かれ動きを止めていたのだ。
しかし、それでも安心は出来ないと直ぐにわかるだろう。
嫦娥6号は毒性生物。
その体内に強力な毒を持っている。
肉にも血にもだ。
舌を貫き動きを止めている影の棘はその血肉に直接触れているのだ。
魔力すら侵す毒の前に影響は免れない。
ブスブスと嫌な音を上げながら朽ち始める影の棘。
いくばくも持たないと思われたが、更にフリージアが氷の結晶を打ち込み凍らせる事で動きを封じる事に成功した。

舌を凍らされ完全に動きを止められた嫦娥6号のうめき声に漸くベアトリーチェがその事態の重大性を認識する。
ここまで生き残る者達、簡単に殺せるとは思っていない。
むしろ死んでもらっては困る。
が、自体はそれ以上に切迫していた。
メギドラオンの影響で眩んでいた目が戻り、最初に視界に入ってきたのがフリージアだったのだから!
しかしフリージアの姿を確認できたのはほんの数秒。
直ぐにその姿は青白い閃光によって掻き消されてしまうのだから。
「!!フリージングディスラクション!!!!」
放たれた術を一目で察知し、驚愕の声を上げるベアトリーチェ。
目の敵にしているだけあってフリージアのことはよく知っている。
その術も、その威力も!
そして、いくら命中率が低いとはいえ、これだけ大きく動けない的ならば当たらない方がおかしい。

159 :ベアトリーチェ ◆DOKU7MAWbk :2008/07/02(水) 23:29:40 0
もはや回避するには時間がなさ過ぎる。
全ては巨大な閃光を上げたどこぞの馬鹿のせいだ!と呪う暇もない。
慌ててクラインの壷を持ってきた使い間の蛾を手刃で貫いた時点でそれは到達した。
絶対零度のの閃光が嫦娥6号を包み、その余波はベアトリーチェにも及んだ。

フリージングディスラクションの放射時間が終わり、辺りにはダイヤモンドダストが舞う。
そしてそこにあるのは一つの氷山。
ベアトリーチェも嫦娥6号も見事に凍り付いていた。

・・・否。

ベアトリーチェの目的は全員に絶望を与え、極限状態に置く事である。
目的からは外れるとはいえ、【全員】の中に入るであろうフリージアをマークしなかっただろうか?
いいやそんな事はない。
レオとの障害ナンバー1にして、ぶち殺すリストナンバー1のフリージア。
そしてその実力も認めている。
それ故にフリージア対策を怠るわけがない。

「ぶっはああ!あのクソアマ!いきなり最大奥義かましやがった!」
白銀の彫像と化していたベアトリーチェが砕け、中からベアトリーチェが震えながらでてきた。
使い魔の蛾こそフリージア対策。
その麟粉は強力な粉末防凍剤であり、それを大量散布する事によって表面だけ凍るだけに被害を抑えたのであった。
しかし、フリージアディスラクションは3分間の呪的舞踏が必要なはず。
3分あれば十分に散布できるのだが、今回その間がなく手刀で貫き悶え苦しませる事で散布スピードを上げざるえなかったのだ。
勿論30センチ大の蛾が散布できる範囲は限られている。
氷結を免れたのはベアトリーチェとその周囲だけで、嫦娥6号は完全に氷漬けとなってしまっている。

だが・・・それだけの範囲でも十分なのだ。
フリージアの予測したとおり、一撃で嫦娥6号を倒すには至っていない。
氷漬けになって動けなくなっているだけなのだから。
「腐れドリルが!やってくれたな!!」
フリージアとの距離は数百メートル。
にも拘らずそんな距離がないかの夜に睨みつけながら、クラインの壷を振る。
でてきたのは数本の透明な槍。
水晶で出来た槍をドーピングで強化したその腕で次々に突き刺していく。
嫦娥6号の頭に!
「臨・兵・闘・者・皆・陣・裂・在・前!
万葉古来に詠われる四六の蝦蟇の血よ!火焔を喰らいて灼熱に育つ蝦蟇の血よ!
今こそ目覚めよ!嫦娥6号バージョン2!」
周囲に突き刺した水晶の槍の真ん中でベアトリーチェの呪文が鳴り響く。
その声に水晶の槍は共振し、小さく揺れる。
嫦娥6号のサイズからすると、槍も針程度のサイズに見えるだろう。
つまりベアトリーチェは嫦娥6号の脳に直接針を刺し振動刺激を与える事によって脳改造を行っているのだ。

160 :ベアトリーチェ ◆DOKU7MAWbk :2008/07/02(水) 23:29:51 0
この改造の成果は直ぐに現われる。
氷の山から白煙が上がり、見る見る溶け出しているのだ。
嫦娥6号の目が見開かれ、力を込めると溶けかけていた氷は脆くも崩れ去った。
氷の中から現われたのは、赤銅色となった嫦娥6号である。
色が変っただけでない事は直ぐに身をもって知る事となるだろう。

串刺しにされ縫い付けられていた舌を強引に引き戻す嫦娥6号。
このようなことをすれば当然舌はずたずたに引き裂かれ、肉は散る。
そう、灼熱の毒血や肉塊が雨のようにフリージアとアンドに降り注ぐのだから。

舌は引き戻されながらずたずたになった舌先の傷が塞がっていく。
以前嫦娥4号で失敗暴走した分裂増殖。
その技術は六号に生かされ、再生能力を得ているのだった。
舌を収納した嫦娥6号バージョン2の頭の上ではベアトリーチェの詠唱が更に続いていた。
「赤い辰砂にヤシ油!テレメンテーナマンテイカ!赤心甲射!油の地獄!!!」
盛大な呪文と共に嫦娥6号の口が大きく開かれ、30メートル級の火球が放たれた!

が・・・それはフリージア達の直ぐ脇を通過し、半壊していた校舎に直撃。
「・・・!?」
狙いが外れた事に驚くベアトリーチェ。
リバース内に走った無数のヒビが徐々に大きくなり、空間歪曲を起こしているのが原因なのだが、それを知る由もない。

一方、火球を受けた校舎は爆発していた。
厳密に言えば火球ではなく煮え滾った油の球なのだ。
あまりの高熱に表面は自然発火し火球となっていたのだった。

校舎を吹き飛ばした火球ははじけ、高熱の油を撒き散らし校舎全体を火に包んでいく。
紅蓮の炎に赤々と照らされ姿が露になったフリージアを見てベアトリーチェは笑みを浮かべる。
「フリーーーージア!!雪雲呼んだりご苦労なこった!
まだ誰も殺すつもりはなかったがテメーだきゃぁ特別だ!
二度とレオ先生に近づけねえように念入りに殺してやんよ!!」
狙いが外れたのは意外だったが、効果は十分だ。
校舎炎上により明るくなり、温度も上がった。
すなわち、温熱感知で逆に温度の低い青暗い光点となってフリージアの姿が浮き彫りになっているのだから。
「フリージアに味方するならお前も死んどけ!」
ここに至っては協力の約束もなにもあったものではない。
完全戦闘モードで気勢を吐き、逸れに応えるように灼熱蝦蟇と化した嫦娥6号が動き出す。

161 :リリアーナ ◆7O/3IU/E7M :2008/07/03(木) 02:36:08 0
>149-151
リリアーナは像に捕まりるつ、片方の手をポケットに入れた。
ポケットに忍ばせているのは、彼女の杖だ。(もちろん今のカドゥケウスは本来の姿ではない)
小さな杖を手で暖めながら、リリアーナは先程のロックの言葉を思い出していた。

>「リリアーナ、俺にはわかるんだ。カドゥケウスの波動が、な。
> きっと、他にもカドゥケウスに魅せられた奴がいれば、そいつだってわかっただろう。
> リリアーナ、お前はこんな事にカドゥケウスを使って、自分を危険にさらしたいのか?
> 今までだって、カドゥケウスを使った事があっただろう?俺にはわかるんだぞ?
> その時も、こんな簡単な理由で使ったのか?生命の秩序さえ・・・」

リリアーナは頭の中の声を振り払うようにかぶりを振った。
ロックの言うとおり、確かに今回は少し軽率だったかもしれない。
秀才のケオスなら、完全とまでは行かなくても治癒できたかもしれない傷だったはずだ。
ロックが「こんな簡単な理由で」と言ったのも頷ける。
でも、あの時はあれが最善だと思えたし、今でもそう思っている。

ただ、ロックの言葉は非常に痛いところをついていた。
カドゥケウスを使えば使うほど、自分の身を危険に晒すという事だ。
自分だけなら良い。ただ、周りの人間を巻き込む事を考えると、恐ろしくて震えてくる
(・・・・・・いつか私は、カドゥケウスが原因で周りを危険な目にあわせるかもしれない)
そう考えるだけで、リリアーナは叫び出したいような衝動と恐怖に苛まれる。
自分のせいで誰かが傷つくなど想像したくも無い。

もしかしたら、エルザに嫌われたのは天の配剤だったのかもしれない。
今ならエルザの傷も浅いだろうし、このまま全部無かった事にして離れることだって出来るかもしれない。
エルザはリリアーナを恨むかもしれないが、エルザの家族ならアンジェリーナがいるではないか。
それに・・・・・ロックだっている。

エルザは女の子だ。それもすごぶるかわいい女の子だ。
ロックは今でこそエルザを自分の娘のように思っているらしいが、先の事はわからない。
エルザだってロックが怪我した時のあのうろたえ様から察するに、ロックの事を憎からず思っているのでは無いか?
今は近しいだけの二人だが、いつかその想いが恋に昇華されても少しもおかしく無い。
(私はエルザがロックが結ばれても、彼女と家族のように接する事が出来るのかな・・・・・・?)

>150 >154 >160
暗い天を引き裂き、特大の雷が校舎の近くに落ちた。
リリアーナははっと我に返ると、心配そうな顔で赤黒い空を見上げた。
先程から落雷が何度かあったものの、今回のそれは明らかに魔法だった。

リリアーナは呼吸を整え、再び空中に身を躍らせた。
だが蝶の羽で飛ぶのは以外と難しかった。
集中力はもちろんだが、気流の影響をダイレクトに受けやすいのだ。

校舎付近で強力な魔法(まるでミルクのメギドラオンみたいだ)が発動した後、校舎が攻撃を受け爆発した。
爆風に飛ばされ、火災のために起こった猛烈な上昇気流に巻き込まれる。
「きゃ――――っ!!」
リリアーナはくるくる回転しながら、はるか上空まで運ばれていった。

「ううう・・・・・・気持ち悪い」
リリアーナはくらくらする頭を押さえながら、どうにか現状を把握しようとした。
そして彼女はようやく気づく。巨大な龍と戦っているエルザの姿を。
「エルザ!良かった、探したのよ。無事だったのね!!」
リリアーナは墜落しない程度に羽を動かしつつ、ロックバスターをチャージし始めた。
「エルザ、相手が大き過ぎるわ。隙にいったん引きましょう! とにかく今地上は大変なのよ!」
リリアーナは龍の額目掛けてロックバスターのチャージショットを放った。
普通の生き物ならば急所だが、相手は龍だ。果たしてこの攻撃は効果があるのだろうか?


162 :エルザ ◆jWBUJ7IJ6Y :2008/07/03(木) 07:24:15 0
>161
> 「エルザ!良かった、探したのよ。無事だったのね!!」
エルザはびっくりして振り向いた。このはるか上空で、まさかこの声を聞くことになろうとは…
「リリアーナ!?どうしてここに!?その背中の羽は何!?」
エルザは龍への攻撃を一旦中断した。そして、龍への攻撃はリリアーナに引き継がれた。
> 「エルザ、相手が大き過ぎるわ。隙にいったん引きましょう! とにかく今地上は大変なのよ!」
> リリアーナは龍の額目掛けてロックバスターのチャージショットを放った。

「嫌よ!あなたの指図なんか受けないわ!」
エルザはリリアーナを拒絶し、彼女から距離を離した。
「リリアーナ、私に構うのはもうやめて!悪いのは全部私なんだから!
 私はとんだ勘違いをしたのよ!あなたに“大好き”だと言われた時、私は愚かにも、
 私があなたにとって特別な存在なんだと思ったわ!でも、それは違ったのね!?
 あなたは一体、今までに何人の人に“大好き”って言ったのかしら!?」
エルザはリリアーナに思いのたけをぶつけると、荒い息を上げた。
そして、ふと思い出したようにリリアーナに尋ねた。
「ねえ、ロックにも同じように“大好き”って言ったの?」

163 :死王 ◆u1rU/e.jL2 :2008/07/03(木) 19:49:50 0
>141>144
>「用件は惑うことなく只一つ。観戦は結構だけれども、このレクリエーション中に対して
>ご自身の配下や同胞をけしかけるのをやめてもらいたい。それだけです。」
ラルヴァが言い終えたと同時に両者間では痛々しいほどの沈黙が場を支配した。
>「だっ…誰が貧乏レイドだゴルァ!骨の分際で調子に乗んなよ貴様ー!」
>「まあまあ落ち着いて…。挑発に乗ってしまっては向こうの思うツボですよ。」
>「だってさー俺だって教師なのに、貧乏人呼ばわりするんだぜ!?
>こう見えても教師の端くれなんだぞ骨野郎!」
一部からすっごい文句の言葉が聞こえてくる気がするが、それは気にしてはいけない。
やがて猫は興味を失ったという風に欠伸をしながら死王のもとを去る。
最後にレイドのほうを向いて「ケケケ」と不気味な笑い声を残して行くが、この猫はなにがしたいのかよくわからない。

「話にならんな。
 おねだりの仕方を教わってきな小僧」
カタカタと顎を鳴らしてラルヴァの要求をあっさりと一蹴りにする。
すでに中身がないグラスを後方の暗闇に投げて捨てて数秒後にガチャンと割れる音が聞こえてきた。
「で、処分とは一体どういう風にするつもりかな?
 のう、悪魔憑き?」
深く椅子に腰かけるとひときわ大きい音をたててボロ椅子がぎしりと悲鳴をあげる。
レイドの眼、過去を見透かした上でさらに腹の奥底を試そうということだ。

164 :リリアーナ ◆7O/3IU/E7M :2008/07/03(木) 20:38:33 0
>162
>「ねえ、ロックにも同じように“大好き”って言ったの?」
「・・・・・・・・一度も無いわ」
リリアーナは何か言おうと逡巡していたようだが、口にしたのは結局ロックとは無関係のことだった。

「エルザ、確かに私にはかけがえのない人がたくさんいるわ。
 だってこの学園は私の家も同然だから。
 ――――でもね、いくら私だって、誰彼構わず家族になってと言うほど馬鹿じゃないわよ!!」
リリアーナはそこでいったん言葉を切ると、気持ちを落ち着かせるように深呼吸した。
そして龍を警戒しつつ上空へと舞い上がる。
いつでも撃てるように構えながら、ロックバスターをチャージし始める。
「私とエルザでは見える世界が違うのかもしれない。
 もしかしたら、私はあなたが好きなリリアーナ像とは似ても似つかないのかもしれない。
 がっかりした?失望した?でもこれが私、本当の私なのよ!」

それきりリリアーナは口を噤み、龍の周りを旋回し始めた。
(身体は水と氷で出来ているのよね?)
龍の体から感じる魔力は知っている気がするが、どこで感じたものなのか今ひとつ思い出せない。
「ねえ、お腹のペンダントが重くない?良かったら私が貰ってあげようか?」
フェイントを挟みつつ、チャージが終わったロックバスターを再び龍に向けた。

165 :ケオス ◆8Ed0zD19u2 :2008/07/03(木) 21:04:49 O
>148>156>158ー160
>「おいおい・・・しっかりしてくれよフリージア。
>あの蝦蟇野郎が下等生物で助かったぜ。
知性があるやつの影は介入しにくいからなぁ・・・くくく」
「アンディ、凄いね。シャドウコントロールか…」
ケオスもまたフリージアを守るために攻撃体制に入り使い魔カプセルから強制排出されていた。
>「そんなにお腹がすいているならこれでも喰らいなさいな!
>フリィィィィィジング!ディストラクショォォォォン!!」
「あらら、きまちゃったね。凄い威力。」
フリージングディストラクションを目の当たりにして素直な感想を漏らす。
しかし、どうやら事はまだまだ終わりそうに無い
>「ぶっはああ!あのクソアマ!いきなり最大奥義かましやがった!」
>白銀の彫像と化していたベアトリーチェが砕け、中からベアトリーチェが震えながらでてきた。
「…彼女がベアトリーチェ……なるほど、怖そうだ。」
氷漬けになったはずのベアトリーチェが再び動き出す。どうやら何らかの手段で完全凍結を防いだようだ。
復活したベアトリーチェは何かを唱えているそれに伴い凍り付いてる嫦娥六号に何かしている
>「臨・兵・闘・者・皆・陣・裂・在・前!
>万葉古来に詠われる四六の蝦蟇の血よ!火焔を喰らいて灼熱に育つ蝦蟇の血よ!
>今こそ目覚めよ!嫦娥6号バージョン2!」
>周囲に突き刺した水晶の槍の真ん中でベアトリーチェの呪文が鳴り響く。

「…………!?」
なんと凍り付いた嫦娥までも動き出し、串刺しにされ凍り付いた自らの舌を無理矢理口内に戻す。
それによって飛び散る血肉。その血肉に本能的な危険を察知するケオス。
ケオスの両掌が光を帯びる。
「対物理障壁、光壁ノ参、花鳥!」
両掌を高く上げ、振り下ろす。すると光の軌跡が鳥の翼に似た形に変わる。その光の両翼は三人の前方に展開され嫦娥の血肉から守る。
だがピンチは依然として続いている。
>「赤い辰砂にヤシ油!テレメンテーナマンテイカ!赤心甲射!油の地獄!!!」
>盛大な呪文と共に嫦娥6号の口が大きく開かれ、30メートル級の火球が放たれた!
「…!対魔法障壁、光壁ノ弐、ふうげ……!」
間に合わない。そう思った刹那。

166 :ケオス ◆8Ed0zD19u2 :2008/07/03(木) 21:07:17 O
>が・・・それはフリージア達の直ぐ脇を通過し、半壊していた校舎に直撃。
火球は有らぬ方向へと飛んでいってしまった。
「………」
燃え上がる校舎を見て自分の障壁程度では止められなかった事を悟るケオス。
しかしながらスマイルフェイスは消して消えない。
>「フリージアに味方するならお前も死んどけ!」
>ここに至っては協力の約束もなにもあったものではない。
「それは僕達と完全に敵対するって事かな?
…なら僕は短いながら仲間である彼女たちのために力を振るおうかな。」
先ほどの気迫が再びケオスから発せられ、その笑顔と気迫は嫦娥六号とベアトリーチェに向けられている。
「さあ、行くよ。」
ケオスの右掌が輝き、その光が集まるとスイカ大の光球が作られる。
「我が力の一端を形に……
敵を射抜け、光の矢。」
光球から矢が無数に飛び出し嫦娥六号とベアトリーチェに向かっていく。
だが、もしこの中にケオスの戦い方を知っている者がいたら奇妙に思うだろう。
この攻撃手段、ケオス本来の戦い方では無いのだ。果たしてこれには深い意味は隠されているのだろうか?

167 :エルザ ◆jWBUJ7IJ6Y :2008/07/04(金) 07:24:47 0
>164
「リリアーナ、私あなたがわからない!本当のあなたがわからないわ!
 だから私苦しいのよ!あなたにとって、ロックとキサカと、私とは何が違うの!?
 ロックの事、“いい友達”だと言ったのに、“大好き”だと言った事が無いのなら、
 私はどうしてあなたに“大好き”だと言われたの!?私はあなたの好意を受けるのに、
 何一つ値しないのに!」
エルザもまた、指先を再びエミューに向け、いつでも衝撃波を撃てるようにした。
「リリアーナ、どうしてこんな雲の上まで私を追いかけてきたの!?
 どうして私と家族になろうと思ってくれたの!?私は…
 怒りっぽくて!わがままで!嫉妬深くて!欲張りで!食いしん坊で!おまけに少しスケベだわ…」
エルザは徐々に先程までの元気が無くなってきた。
だんだん、何て自分は駄目な人間なんだろうか、と思えてきたからだ。
いや、それ以前に自分は人間ではない。

エルザは自分の正体がロックの母ブランエンの生まれ変わりだと思ったからこそ、
自分の体が人形でも、人間としての存在意義を見出せた。
しかし、ここにきてエルザはそれすらも疑い始めていた。
こんな駄目な女が、一人の少年の母親を名乗っていいのだろうか?
もしかしたら、自分はとんでもない思い違いをしているのではないだろうか?
『おまえみたいな駄目駄目な小娘が、俺の母親の生まれ変わりのはずが無いのだ!
 勝手な妄想をしやがって、お前はとんでもなく気持ちが悪いのだ!』

ロックにその事を告白したとたん、ロックに罵倒される自分を想像して、エルザはますます悲しくなった。
よく考えてみれば、ごく当たり前の対応かもしれない。
自分がブランエンの生まれ変わりである証など、何一つ無いのだから。
「リリアーナ…私は自分の事もわからない!何一つわからないわ!
 私は、私は一体誰なのよー!?」
エルザは悲鳴をあげるように叫んだ。

168 :リリアーナ ◆7O/3IU/E7M :2008/07/05(土) 02:13:47 0
>167
>「リリアーナ…私は自分の事もわからない!何一つわからないわ!
> 私は、私は一体誰なのよー!?」
「エルザ!落ち着いてエルザ!」
この隙に攻撃されてはたまらない。
リリアーナは龍の目にチャージショットを放つと、エルザに接近して二の腕をつかんだ。
「しっかりしなさいエルザ!あなたはエルザよ!エルザ・フォン・ブラハント。
 ロックの中に現れたあなたを、私が儀式の力を借りて引っ張り出して、
 アルがあなたの名付け親になって、今はアンジェリーナと一緒に暮らしてる!
 怒りっぽくて、わがままで、嫉妬深くて、欲張りで、食いしん坊で、少しスケベらしいんだけど、私は好きなの」
リリアーナはエルザの腕をがっちり掴んだまま、狙い撃ちされないよう不規則に飛び始めた。
「別に無理に信じようとしなくてもいいわ。信頼は口先ではなく、自分の行いで勝ち取りなさいって教わったもの。
 キサカさんとは・・・・・・そう・・・友達っていうのは、どんなにかけがえが無くても、いつまでも一緒にはいられないものよ。
 学園の皆にはそれぞれ戻るべき場所があって、進むべき未来がある。
 いつかは一人前の魔法使いとして巣立ち、別々の道を歩いていく。
 ――――ああ、そうか。だから私は、言えるうちに大好きだって伝えたいのね」
リリアーナは他人事のようにそう呟くと、エルザの方をみてかすかに微笑んだ。

「さっき、どうして家族になろうって思ったかって聞いたわよね?・・・・・・お、怒らないで聞いてくれる・・・かな?」
リリアーナは言いにくそうに口篭もった。伏せた顔が少し赤い。
「あのね・・・・・私、その・・・・・・エルザのこと・・・・その・・・む、む、娘みたいに感じるっていうか・・・。
 だからロックと恋人同士なのかなって思っても、寂しいと思いこそすれ嫌いになれなかったっていうか・・・・・・」
リリアーナははっと口を噤むと、恐る恐るエルザの表情を覗き込んだ。そしてますます顔を赤らめた。
「ご、ごめん、あの・・・や、やっぱり気を悪くした?
 そうよね、自分でもちょっとおかしいっていうか馬鹿じゃないかって思うもの。
 誰がどう見たってエルザの方が大人っぽいし・・・。
 あっ、でも馬鹿は私だけじゃないのよ、ロックも同じような事言ってたから。
 ただロックの場合、エルザと身体を共有してたわけだしある意味エルザのお母さんと言えなくも――!
 ああ、そうじゃなくて!私、何いってるのよ!バカ!!」
リリアーナはぶんぶんと首を大きく振ると、自分を落ち着かせようとして何度か深呼吸した。

「自分とそう外見の変わらない女の子を娘みたいに思うなんて、やっぱりおかしいかな?
 でもね、最初のきっかけはどうであれ、誰かを好きって気持ちはその人だけのものだと私は思うの。
 ――――だからね、私はエルザが好きよ。たとえこの先、エルザやロックが誰と恋仲になろうとね」
リリアーナはそこで言葉を切り、氷の龍を見据えた。
ここから今すぐ立ち去りたい。・・・・・・なんとなく嫌な予感がする。

169 :フリージア ◆cOOmSNbyw6 :2008/07/05(土) 08:58:11 P
>161>166

>「フリーーーージア!!雪雲呼んだりご苦労なこった!
まだ誰も殺すつもりはなかったがテメーだきゃぁ特別だ!
二度とレオ先生に近づけねえように念入りに殺してやんよ!!」
状況から見てこのでっかいカエルをけしかけたのはベアトリーチェのようである
「雪雲とか何の事だかさっぱりだけど・・・・降りかかる毒キノコ・・・もとい
 降りかかる火の粉は払わねばなりませんわね!!」
どうも恋愛ごとに疎いフリージアは何でそんなに憎まれているのかまったくわかっていないようだ
そんなんだから彼氏いない暦=年齢でいまだにユニコーンが寄ってくるのである
「大体レオ先生ってシスコ・・・」
禁断の一言を言いそうになり黙りこむフリージア
「まあそんなことはどうでもいいですわ!行きますわよ毒手拳ガンダ○!もといベアトリーチェさん!!」

(さてどうしようかしら?フリージングディストラクションを使うには3分踊らなくてはならないし・・・・
 もっと時間を減らす裏技もあるけどそれをやるとこの空飛ぶ雪の結晶は維持できないし・・・)
 フリージアは考えたこの相手を何とかする方法を・・・・

ちなみにフリージングディストラクションの準備時間を減らす方法とは
フリージアが使い魔カプセルに入り踊ることである
つまり使い魔カプセルの特製である外との時間の進み方の違いを利用するわけだ
ただそれをやってしまうと間違いなく空飛ぶ雪の結晶は落ちてしまうだろう

さてどうやって切り抜けようか?

>「それは僕達と完全に敵対するって事かな?
…なら僕は短いながら仲間である彼女たちのために力を振るおうかな。」
>「さあ、行くよ。」

>「我が力の一端を形に……
 敵を射抜け、光の矢。」
ケオスはベアトリーチェに攻撃呪文を放つ
これはいつもの彼の闘い方とは違うのだが
フリージアは彼のことを良く知らないのでこの人こういう闘い方をするんだと素直に思うのであった

「私、炎は苦手ですわ・・・・だから」
フリージアはおもむろに言葉を切る
「こんな炎なんて吹き飛ばしてしまいましょv」
フリージアのレベルでは炎を凍らせるなんていう芸当は”まだ”無理である
しかし消してしまうことなら出来ないことも無いはずである

フリージアはおもむろにタテロールを取外し
それを腕に装着する
「ドリルを馬鹿にする人はドリルに泣かされますのよ!ドリルブリザァァァァァァド!!」
フリージアは腕に装着したタテロールを高速回転させ強烈なブリザードを発生させる
「一本で足りないならばもう一本!ダブルドリルブリザァァァァド!!」
もう片方のタテロールをも装着してさらに威力を倍増させるフリージア

・・・・・よく空飛ぶ雪の結晶が反動で飛んでいかないものである




ペンダント自前1 所持3 投下1 魔力回復薬(青汁風味)

170 :メラル ◆1LtyyBHC/M :2008/07/05(土) 19:18:23 0


>「何だったの?今の?」
>「そんなこけおどしの攻撃しかできないなら、さっさと逃げれば?待ってあげないけど。」
エミューの雷が体半分をなめていき…しかしエルザにはダメージはなかった。
更なる挑発をかけながら、小さな衝撃波を大量に浴びせようとしてくる。
今度はエミューは動き回って被弾を少しでも減らそうとはしているものの…
それでも限界があり、かなりの被弾を強いられていた。
損傷を体内で水を精製して埋め合わせてはいるものの、高速機動に必要な
空気抵抗を軽減する体型は維持できず、動きが鈍っているのも
被弾が増える一因である。しかも、何故か途中で再生速度まで落ちていた。
(やられる攻撃でもねーがヨ…今やられると面倒な攻撃だな…ったく…。)
少しの間、エミューはその攻撃にただ耐えていた…。
エミューの体がゆっくりと削られていく…。

===============================================================================

>「確かめもしないで失礼な奴だな!本当なんだからしかたないでしょ!?
  嘘つくならもっとマシな嘘つくわよ!!」
 (太陽が西から出てもありえない事よ。…ミルク。それが罠だったというのならともかくね。
 そして、それが貴女の…いえ、貴女にそれを伝えた人の狙い。)
ミルクの言葉に、しかしメラルは信じようとしなかった。

エミューの雷との連携攻撃は、ミルクに大打撃を与えるに至った。
しかし…メラルは少し不満そうだった。エミューの攻撃の狙いが、
予定していた位置と少しずれていたからだ。
(エミューにしては狙いが甘い…?でも…水を伝って十分な威力は伝わっているはず。
生きていたとしても…意識なんて…マトモに保てるとは思えない。勝負あったわね。…次は……!)
勝利を確信し、次の行動に移ろうとしていたメラルが…ミルクの魔力に気づいた。
ミルクのいる場所から距離をとり始めつつメラルがエミューに指示を出し、
同時に術を唱え始める。
(範囲がどれだけかは読めないから転移じゃ無理ね…。奥の手は今使うと、
"見せる"ことになるから論外…。仕方ないわ。…気付かないでくれると良いけれど…。
エミュー!防御をこっちにまわしなさい!私一人のじゃ…まず破られる!)
「しかたねーナ。…水鏡結界…。」
そして、メラルの指示に呼応するようにしてメラルの左目の氷…そう、
エミューの氷が飛び出し、増殖し…メラルを内側の空洞に囲い込むように、、
外から中は見えず、中からのみ外が見える…マジックミラーのようになった
正二十面体を構成し、…しかもそれが高速回転を始めた。
更に、メラルが外に見えないことをいい事に、"目の力"を使い始め…
杖の先に藍色の煙を凝縮して貯め…更に、もう一つ術を唱え始めた。

171 :メラル ◆1LtyyBHC/M :2008/07/05(土) 19:18:52 0

そして、周囲一帯が大爆発を起こした。
水鏡結界…その鏡のような外見が示すように、この術の能力は相手の術を反射する事である。
そして、ただその場に在るだけでは相手の術に耐え切れず突破されるような術も防ぐために、
高速回転させる事で術の威力をを合計20個の鏡に分散させ、威力を拡散させる、並みの大技相手なら
容易く拡散させられる代物であった。が…メキドラオンは周囲一帯を爆発させている。
つまり…二十個の鏡すべてを同時に、しかも並みの防御など物ともしない圧倒的威力を以って攻撃している。
当然…1秒と経たずに氷が突破された。そして、破られる事はメラルも承知の上だったようで、
その一瞬前に、メラルが第二の手…藍色の煙を周囲に撒き散らして威力を減衰させようとしていた。

藍色の煙…魔力を吸収する力を持った煙であり、その吸収能力はかなりのもので、
並みの術ならそれだけで掻き消してしまう代物であった。が、当然メキドラオンの威力は
その程度で防げる代物ではなかった。多少威力を吸収されようと、十分な威力を残している。
しかし、それもまた、メラルの予想の範囲内であった。メラルは藍色の煙を周囲に撒き散らした直後、
次の術も展開していたのだ。

「…新月結界……!」
それは、注いだ魔力に応じて威力を増す、球形の闇の結界。
そして…魔力を注ぐのは、メラル自身と藍色の煙。つまり、
ミルクの術から吸った魔力まで込めて防ごうとしているのだ。
だが…それすらもその爆発を完全に防ぎきる事は出来なかった。
それまでの二つの術により威力を多少は減衰させていてもなお。
…メラルの視界が真っ白に染まった…。


そして、その爆発が終わった後…メラルはかろうじて浮いている事は出来た。
周囲に藍色の霧を展開している為、夜にその姿を見ることは叶わなかっただろうが。
三重の防御はけして無駄ではない。水鏡の反射による一部相殺、
煙の吸収による威力減衰、そして新月による純粋な防御。
これらは確実にメキドラオンの威力を弱め、更にメラルが揃えていた
高い対魔能力を持つ護符などの防御も相まって、致死レベルの被害だけは防ぐ事が出来たのだ。
といっても、護符の類はほぼ全滅、服もボロボロ。メラルの受けたダメージもかなりの物なのだが…。
(…尋常じゃないわね…っ。あの三つを突破してまだこの威力だなんて…。
 服も護符の類もかなりの対魔能力があったはずなのに…。でも、
 私の魔力は感じられないはずだし、今の私を見るのは無理なはず。
 それに…意識があったにしても立ち上がるのは無理…。
 勘違いしている間に向こうの対応をしないと…。)
メラルはそのまま上空に向かっていった。が…メラルは決定的な見落としをしていた。
そう…もしメラルがメキドラオンで死を迎えていれば、ゴミ箱で復活するのだ。
復活した直後は隠蔽などの術は解除された状態になっているため、
必ず魔力は漏れる。しかし、その魔力がない以上…メラルが無事である事は簡単に想像がつく。
しかも、魔力を多少なれど監視していた者なら、メラルがメキドラオンに
飲まれていたのは確認できる。しかも、飲まれてメキドラオンが収まる前に
唐突に魔力が消え、しかも戻ってこない事も確認できるのだ。そう…
この状況では、メラルが何か特殊な術を使って生き残ったということは、明らかなのだ。

==============================================================================


172 :名無しになりきれ:2008/07/05(土) 19:32:06 O
あげ

173 :ミルク ◆9DoC6dU6XQ :2008/07/06(日) 13:31:11 O
>170-171
メギドラオンを放った後、あたしは仰向けに倒れたまま、赤黒い雪雲を眺めていた。
視界が霞んでメラルを倒せたかどうかはわからない。
もっとも、死にかけの今となってはどちらでもいいことだけど。
背中の傷だけじゃなく、全身がバラバラになりそうなくらい痛かった。
メラルにトドメを刺されなくても、出血多量でそのうちあたしは死んじゃうだろう。
胸元にある聖印のかすかな温もりが、かろうじて意識をつなぎ止めてくれている。

奇跡の力を使えばこんな傷も治っちゃうんだろうか。
でも、今はあくまでイベントの一環の死。
そんな事に院長の力を使う気にはなれなかった。
『命って神様からの贈り物なんだよ。だから、命は大切にしなきゃダメ。
 自分の命も皆の命も、たった1つの素晴らしい贈り物なんだから』
脳裏に昔聞いた院長の言葉がよみがえる。
「今はイベント中なんだし、これはノーカウントにしておいてよね…シスター・ハマルティア…」

爆発音と共に、視界の端が赤く染まる。
苦労してそちらに目をやれば、火に包まれていく校舎が見えた。
後ろの方はちゃんとメギドラオンで攻撃してなかったから、残っている校舎もあったはず。
火が回れば、焼け落ちてあたしの方に倒れてきてもおかしくはない。
どうやら、のんびり失血死をまたなくてもすみそうだ。
自分の上に落ちてくる瓦礫を見るのもイヤなので、目を閉じておく事にする。

それにしても衝撃波の次に炎とは、よほど校舎を嫌ってる奴がいるようだ。
反対側は魔の森方面のはず。
そうすると、この攻撃はベアトリーチェの仕業?んなわけないか…
迫る死から意識をそらせようと、目を閉じたままあたしは適当な事を考え続けた。

174 :エルザ ◆jWBUJ7IJ6Y :2008/07/06(日) 19:23:42 0
>168
> 「エルザ!落ち着いてエルザ!」
「やめて!離して!」
エルザはリリアーナの手を振りほどこうとしたが、
リリアーナは頑としてエルザから手を離そうとはしなかった。
> 「しっかりしなさいエルザ!あなたはエルザよ!エルザ・フォン・ブラハント。
>  ロックの中に現れたあなたを、私が儀式の力を借りて引っ張り出して、
>  アルがあなたの名付け親になって、今はアンジェリーナと一緒に暮らしてる!
>  怒りっぽくて、わがままで、嫉妬深くて、欲張りで、食いしん坊で、少しスケベらしいんだけど、私は好きなの」
「その言葉を、一体どうやって信じろっていうのよ!?」
> 「別に無理に信じようとしなくてもいいわ。信頼は口先ではなく、自分の行いで勝ち取りなさいって教わったもの。
>  キサカさんとは・・・・・・そう・・・友達っていうのは、どんなにかけがえが無くても、いつまでも一緒にはいられないものよ。
>  学園の皆にはそれぞれ戻るべき場所があって、進むべき未来がある。
>  いつかは一人前の魔法使いとして巣立ち、別々の道を歩いていく。
>  ――――ああ、そうか。だから私は、言えるうちに大好きだって伝えたいのね」
「私だってキサカはいい男だと思っているわ!」
エルザは自分の口から出た言葉にびっくりした。しかし、気を取り直して続けた。
「でも私は彼を許せない!キサカがあなたにした酷い事、まさか忘れたわけじゃないでしょう!?
 そんな男と、私は決して同じに見られたくない!私はあいつとは違うの!全然違うの!」
リリアーナはエルザの方をみてかすかに微笑んだ。
> 「さっき、どうして家族になろうって思ったかって聞いたわよね?・・・・・・お、怒らないで聞いてくれる・・・かな?」
「…私が怒るようなことなの?でも、正直に話してくれるなら、私は決して怒らないわ。」
エルザは嘘をついた。
> 「あのね・・・・・私、その・・・・・・エルザのこと・・・・その・・・む、む、娘みたいに感じるっていうか・・・。
>  だからロックと恋人同士なのかなって思っても、寂しいと思いこそすれ嫌いになれなかったっていうか・・・・・・」
エルザは怪訝そうな顔をした。何故ここでロックの名前が出てきたのだろうか?
リリアーナはエルザの表情の変化に敏感に反応したようだった。
> 「ご、ごめん、あの・・・や、やっぱり気を悪くした?
>  そうよね、自分でもちょっとおかしいっていうか馬鹿じゃないかって思うもの。
>  誰がどう見たってエルザの方が大人っぽいし・・・。
>  あっ、でも馬鹿は私だけじゃないのよ、ロックも同じような事言ってたから。
>  ただロックの場合、エルザと身体を共有してたわけだしある意味エルザのお母さんと言えなくも――!
>  ああ、そうじゃなくて!私、何いってるのよ!バカ!!」
「落ち着きなさいよ、リリアーナ。」
リリアーナから見たら、エルザは少し機嫌が悪い顔をしたように見えたかもしれないし、
事実、エルザは少し気分を害していた。しかし、それはリリアーナがエルザを娘のように感じたからではない。
リリアーナが何故ロックの名前をたびたび出すのか、その意味に気づき始めたからである。
> 「自分とそう外見の変わらない女の子を娘みたいに思うなんて、やっぱりおかしいかな?
>  でもね、最初のきっかけはどうであれ、誰かを好きって気持ちはその人だけのものだと私は思うの。
>  ――――だからね、私はエルザが好きよ。たとえこの先、エルザやロックが誰と恋仲になろうとね」
「もう…いいよ。」
エルザは静かに言った。その顔には、怒りも悲しみも込められていない。
エルザにとって、リリアーナが最後に言った言葉は決定的だったのだ。
本人達の意向はともかくとして、エルザとロックは切っても切れない関係である。
そして、リリアーナはロックの事を…
「リリアーナ、最後に聞かせて。あなたが今、私に一番話したくない事って何?」
エルザは静かにリリアーナに聞いた。
良くも悪くも、エルザからリリアーナにする質問はこれが最後になるだろう。

175 :レイド ◆M07.CI9OF2 :2008/07/06(日) 20:15:54 O
>163「てめっ…このクソ猫っ…」
>「話にならんな。
 おねだりの仕方を教わってきな小僧」
俺がクソ猫を睨み付けている間に骨野郎はラルヴァの要求を一蹴しやがった。
>「で、処分とはとは一体どういう風にするつもりかな?
 のう、悪魔憑き?」
こんにゃろ…全部お見通しかよ…
「どうするかって?…こうすんだよっ!」
俺は右手を骨野郎に向ける。
「灰になれやごらぁぁあ!!」
3m級のファイアーボールを放つ。
>「やり過ぎじゃありません?」
「いや〜、イラッときたもんで…ついつい。」

176 :ベアトリーチェ ◆DOKU7MAWbk :2008/07/06(日) 22:51:50 0
>166
ズシン、ズシンと地響きを上げながら校舎方面へと向かう嫦娥6号。
それに立ちはだかるは、フリージア、アンディ、ケオス。
>「それは僕達と完全に敵対するって事かな?
>…なら僕は短いながら仲間である彼女たちのために力を振るおうかな。」
「仲間だぁ〜!?」
ケオスの言葉にベアトリーチェの片眉が釣り上がる。
基本的に仲間だ友情だというものを信じていないので、ケオスの物言いが癇に障ったようだ。

光球から無数の矢が飛び出してきた。
「しゃらくせええ!!」
ドンと前のめりの姿勢になって真っ向から立ち向かう姿勢。
だが実際に対応したのは勿論嫦娥6号。
***バアアアン!!***
嫦娥6号の巨大な二本の手が拍手を打ち、文字通り光の矢をまとめて叩き潰したのだ。
とはいえ、拍手を打った手も無事ではすまない。
あれだけの光の矢をまとめて叩き潰したのでずたずたに避け、嫦娥6号の表情が苦痛に歪む。
が、直ぐに再生が始まっていた。

>169
>「大体レオ先生ってシスコ・・・」
「気安くレオ先生の名前を口にするんじゃねえ!!」
禁断の一言の内容より、フリージアがレオの名前を出した事が癇に障ったようだ。
吼えるようにまくし立てていると、フリージアが縦ロールを取り外し腕に装着。
縦ロールのないフリージングドールの髪型は見慣れていないせいもあり、かなりの違和感がある。
思わず噴出しそうになるが、噴出してはいられない。
ダブルドリルブリザードが発動し、強力な吹雪が向かってきているのだから。
それに対応する動きは・・・
「飛べ!嫦娥6号!」
迎撃ではなく、回避を選んだ。
ケオスの光の矢を叩き潰した二本の足を除いてもまだ4本。
蛙としての運動性は失われていない。
グググッと力を込め、嫦娥6号は跳んだ!
数十メートル上空まで一気に跳ね上がり、フリージア達の直上に達する。

舌は具現化した影の棘によって防がれた。
火球はその軌道を逸らされた。
フリージアの力ではない事はわかっている。
とすると未知数の力を持つアンディとケオスの能力となるだろう。
火球で対抗してまた逸らされてダブルブリザードの直撃は拙い。
というより、先程のような威力の火球を連射する事は出来ないのだ。
故に、できる選択肢は一つ。
そして今、それが実行される。

フリージアたちの直上に達したとき、嫦娥6号の下顎が大きく膨れ上がる。
不可視の超音波の壁が吊天井宜しく圧しかかるだろう。
「ぎゃははは!まとめて粉々になりやがれ!!!」
上空で毒づくベアトリーチェ。
超音波攻撃を行った後、嫦娥6号はそのまま慣性と重力に従い、炎上した校舎に着地する事になるだろう。

177 :メラル ◆1LtyyBHC/M :2008/07/07(月) 16:15:14 0
エミューがメラルを守りつつもエルザの攻撃に耐えている途中…
唐突に下の雲からリリアーナが現れた。
(こいつは…最悪の事態だな…。)
現れたリリアーナは撤退を訴えつつもエミューの額目掛けチャージショットを撃ってくる。
それは見事に額を直撃、エミューの頭を破壊するに至った。が…エミューの動きが止まる事はなかった。
有難い事にエルザによる攻撃は止まったため、一度動きを止め、体内で水を精製して
失った部分の体を再生し始めた。リリアーナが来た頃には、
メキドラオンの攻撃に対しエミューがメラルの為に敷いた防御は
突破されていた為、余力が生まれたのだ。二人への警戒は解かず、しかし攻撃も仕掛けない。
(唯一の救いは、普通の生物と思い込まれてる事だがヨ…バレるのは時間の問題だナ。)
そうして耐えていると、リリアーナがエミューの周囲を旋回し始め、声をかけてくる。
>「ねえ、お腹のペンダントが重くない?良かったら私が貰ってあげようか?」

リリアーナがロックバスターを向けてきて…エミューが急発進し、再度旋回を始めた。
ただし、今度は少し高度を落としながら。雲のギリギリ上を通るようにして。
エルザが自分に照準を合わせているのも知っている。だが…エミューはまだ仕掛けるつもりはなかった。
が…リリアーナはそれでも仕掛けてきた。氷の龍の目はリリアーナの狙いすました一撃にあっさり貫かれ、
またも頭を再生しつつエミューが旋回軌道を取り続ける。…しかし。エルザが最後と思われる質問をした直後。
エミューが二人の視界全てを埋め尽くす勢いで、強烈な光を放った。
それ自体に破壊力はないただの目くらまし。ただし…その効果範囲はかなり広い代物だ。

=================================================================================================

一方、メラル…。雲の中に飛び込まず、雲の少し下辺りで飛び回っていた。
その手と杖、それぞれには、氷の欠片が段々と集まってきている。エルザやリリアーナが砕いたエミューの一部を集めているのだ。
(…出来れば自力で行って雲の中から奇襲をかけたかったけど、この雲は一筋縄じゃ行かない…。仕方ないわね。)
そして、拳大の大きさの物が二つくらい集まった所で、メラルが杖の氷に水を注ぎ込み、メキドラオンに対抗した時に
似たような感じでメラルの周囲を覆わせた。ただし、今回は鏡のようになっているのではなく
白く曇っているだけ。外から中も中から外も見る事は出来ない。そして…
包まれると同時に、エミューから魔力を奪わないよう、メラルが目を解除し、もう片方の氷を外に押し出す。
押し出された氷球は、薄く広い鏡のように変形していった。
「…頼んだわよ、エミュー。」
そして…メラルを包んだ氷球は、氷の板に体当たりした…。

=====================================================================================================

エミューの光が収まり…エミューが少し高度を上げる。…と、その雲に隠れて見えなくなっていた足が、
白く曇って中の窺えない氷球を掴んでいた。エミューが動きを止め、その氷を体内に取り込み、背に移動させる。
…と、その氷球が掻き消え、中からメラルが現れた。
もちろん、氷球は氷の板を介しエミューの元に転移していた。
しかし、その転移の技を隠したかったためにわざわざ光で目くらましをかけ、
転移後も氷球を雲の中に入れたのだ。もちろんその氷球にはエミューが防御の術をかけてある。

178 :メラル ◆1LtyyBHC/M :2008/07/07(月) 16:16:44 0

そして現れたメラルは、目の前のリリアーナにもエルザにも声をかけることなく、
二人にも聞こえるようにエミューに指示を出した。
「…もう守勢に回る必要はないわ。…殲滅して。」
エミューが光ではなく、今度は冷気をチャージし始め…同時に、
エミューの周囲に自分の体を削って作り出した小型の氷の鳥を数個展開する。
そして、メラル本人も術を唱え、エルザだけに四発の攻撃を放った。
「…ピンポイント。」
狙いは、最初の三発は回避軌道"だけ"潰す為のコース。つまり、動かなければ命中はしない。ただし
かなり近くを通るため体制が乱されるのは避けられない。それに続いて最後の一発がストレートにエルザを狙ってきた。
更に、エミューがリリアーナに攻撃をかけた。
「…ブリザード・ノヴァ」
白く、直線的な光線。だが…リリアーナからすればそれは圧倒的な威力には見えないだろう。
チャージ時間が短い事もあるが、それを抜きにしても…威力はフリージングディストラクションと
比べるのも愚かな水準であったのだから。しかし、それでも人一人凍らせるには
十分な威力である。そして、範囲はそれなりに広い。脅威と呼ぶには十分であろう。


179 :リリアーナ ◆7O/3IU/E7M :2008/07/07(月) 18:22:18 0
>174
「話したくないこと?・・・・・・このゲームの勝者が誰かとかそういう意味じゃないよね?
 ごめんねエルザ、私鈍いから言いたい事ははっきり聞いてくれないと――――」

>178
氷の龍が視界全てを埋め尽くす勢いで、強烈な光を放った。
「何っ?!目が・・・・・ああっ!」
閃光をまともに見てしまったリリアーナは目がくらんでしまった。エルザにかけていた手が離れる。
視界を封じられたリリアーナは、まっすぐ飛べず乱高下をしはじめる。
そろそろミュータントポーションの効力も終わりに近づいてきたようだ。

>「…もう守勢に回る必要はないわ。…殲滅して。」
「メラルさん?!どうしてここに!じゃあこの氷の龍はもしかしてあなたの」
>「…ピンポイント。」
メラルの魔法が自分の方には飛んでこなかった。
「メラルさん止めて!私に何か用があったからわざわざ呼び出したんでしょう?
 だったら他の人に用は無いはずでしょう? エルザにひどい事しないでよ!!」
リバース内でこんな理屈は通用しないとわかっていた。だが、口に出さずにはいられなかった。
リリアーナは何度も目を擦り、霞む視界で相手を見ようとする。
>「…ブリザード・ノヴァ」
自分に急接近する魔力を感じる。だが、今のリリアーナに回避など出来るはずも無かった。

「エルザ、早く逃げて!」
自分にブリザード・ノヴァが命中する寸前、リリアーナはロックバスターを放った。
狙いは相手が魔法を放つ時一番魔力を感じた場所だ。
次の瞬間、リリアーナの視界は真っ白になった。
ピシピシ音を立てながら、体が石のように強張っていくのを感じる。
寒い、といよりは体中を無数のナイフで刺されるように痛かった。

ブリザード・ノヴァを受けたリリアーナは凍りつき、そのまま落下していった。

180 :ケオス ◆8Ed0zD19u2 :2008/07/07(月) 18:47:19 O
>176
>「仲間だぁ〜!?」
>ケオスの言葉にベアトリーチェの片眉が釣り上がる。

「そう、仲間。君には居ないの?」
受け取り方によっては完全に嫌味で有ろう物言い。しかし、これはケオスの素直な質問であった。

>「しゃらくせええ!!」
>ドンと前のめりの姿勢になって真っ向から立ち向かう姿勢。
>だが実際に対応したのは勿論嫦娥6号。
>***バアアアン!!***
>嫦娥6号の巨大な二本の手が拍手を打ち、文字通り光の矢をまとめて叩き潰したのだ。
>とはいえ、拍手を打った手も無事ではすまない。
>あれだけの光の矢をまとめて叩き潰したのでずたずたに避け、嫦娥6号の表情が苦痛に歪む。
>が、直ぐに再生が始まっていた。

「なるほどね。消してダメージが無い訳じゃないみたいだね。」
自分の矢を拍手一発で消し去った嫦娥六号の足を見て、一計を巡らす。
恐らく、ダメージを受けてからの再生。速度的には遅くないが超える事が不可能では無い。
それならば回復速度を上回る手数、又は一撃を与えねば決定的な一撃にはならないだろう。
「うん、そうなると"アレ"と"アレ"ぐらいしかないかな。」
アレとアレとはケオスが持ちうる手札の事だ。しかし再び考える。
有効な手札にはケオス自身の切り札も混じっているのだ。必中滅敵のタイミングにしか使う訳にはいかない。
そうなると切れるカードは必然的に絞られて行く。
そう考えているうちに
>フリージアたちの直上に達したとき、嫦娥6号の下顎が大きく膨れ上がる。
>不可視の超音波の壁が吊天井宜しく圧しかかるだろう。
「……っ……!!」
笑顔だったケオスもこの時ばかりは少々顔を歪める。
耳鳴りがヒドい。超音波が収まり空を見上げると更なる衝撃映像が!
>「ぎゃははは!まとめて粉々になりやがれ!!!」
>上空で毒づくベアトリーチェ。
>超音波攻撃を行った後、嫦娥6号はそのまま慣性と重力に従い、炎上した校舎に着地する事になるだろう。
嫦娥六号の巨体が迫る。
しかし、ケオスは歪めていた顔を笑顔に戻す。
「万能障壁、光壁ノ壱、花鳥風月。」
「韋駄天、其ノ駿足ヲ借リ受ケン。無影月歩」

181 :ケオス ◆8Ed0zD19u2 :2008/07/07(月) 18:48:56 O
二つの呪文の詠唱を手早く済すとベアトリーチェの見える景色からケオスが忽然と……消えた。

「なかなかむちゃくちゃするね。」
次にベアトリーチェがケオスの姿を確認するのはベアトリーチェの後ろ、嫦娥六号の背中の上だろう。
しかし、ケオスは若干居心地が悪そうだ。それもその筈、この男、普段から自身の周囲に障壁の類を張っていないのだ。今は呪文式光壁、花鳥風月に守られているが花鳥風月は万能だが対魔障壁や対物理障壁の専門障壁に比べると脆いのだ。
必然的に毒を幾らか障壁内に入れてしまう。致死量では無いが気分が悪くなるのは確かだ。しかも今は瞬動魔法併用中、魔力の消費が馬鹿にならないのだ。
だが、その状況下でもケオスは笑顔である。この笑顔は一体何処から出て来るのだろうとベアトリーチェを不安にさせるには充分だろう。
「ごめん、お邪魔させてもらってるよ。」
「我が力の一端を解放せん。敵を貫く矢、月の光を受け煌めけ、煌めき、敵を滅せ。」
ケオスは詠唱を始め、両掌で大きく輪を描くように動かす。両掌の軌道にそって先ほどの光球が複数出現する。
はたから見ても大技の前兆に見えるだろう。

182 :エルザ ◆jWBUJ7IJ6Y :2008/07/07(月) 20:51:39 0
>178>179
> 「話したくないこと?・・・・・・このゲームの勝者が誰かとかそういう意味じゃないよね?
>  ごめんねエルザ、私鈍いから言いたい事ははっきり聞いてくれないと――――」
エルザはその言葉を聞いて失望した。

> 氷の龍が視界全てを埋め尽くす勢いで、強烈な光を放った。
「なっ!?」
> 「何っ?!目が・・・・・ああっ!」
エルザは目がくらんだが、リリアーナの手が自分から離れた事はよくわかった。
視界が徐々に回復し、その目に映ったのは…
「何あれ?…女の子?」
まぶしそうに目をしぱしぱさせながら、エルザは氷の龍に乗ったメラルを見た。

エルザのメラルに対する第一印象は、“かわいそう”だった。
何しろ、メラルは今しがた大根おろしにでもかけられたように、ボロボロの姿だったからだ。
きっとこのリバースの中で、何者かに襲われたに違いない。
こんなか弱い女の子になって事するのかしら!…という同情は、次のメラルの一言で吹っ飛んだ。
> 「…もう守勢に回る必要はないわ。…殲滅して。」
> 「メラルさん?!どうしてここに!じゃあこの氷の龍はもしかしてあなたの」
「なんですって!?あの子がメラルなの!?」
> エミューが光ではなく、今度は冷気をチャージし始め…同時に、
> エミューの周囲に自分の体を削って作り出した小型の氷の鳥を数個展開する。
> そして、メラル本人も術を唱え、エルザだけに四発の攻撃を放った。
> 「…ピンポイント。」
> 「メラルさん止めて!私に何か用があったからわざわざ呼び出したんでしょう?
>  だったら他の人に用は無いはずでしょう? エルザにひどい事しないでよ!!」
エルザは、リリアーナの叫びとは裏腹に、メラルのそれが攻撃であるとはすぐに気づかなかった。
最初の三発はエルザから逸れるように放たれたし、初めて見る魔法でもあったからだ。
「これは圧力!いやちがう、斥力!?」
メラルの斥力球にあおられ、体勢を大きく崩す事で、エルザはやっとその魔法の正体がわかった。
ただし、正体がわかったからといって、体勢を崩したエルザが最後の一撃をかわせるはずも無かった。
「きゃっ!!」
エルザは吹き飛ばされてしまった。激しくきりもみ回転しながら、氷の龍が何か呪文を唱える声、
そしてリリアーナが何か自分に叫ぶのが聞こえた。

エルザは大きく吹き飛ばされてしまったが、すぐに体勢を立て直した。
そもそも斥力球は、メラル自身が高速移動のために自分にぶつけて使う事もあるのだ。
生身のメラルと鋼のエルザの頑丈さを比べれば、斥力球がエルザに対して何のダメージも無いことを疑う者はいないだろう。
「リリアーナ?リリアーナ!?」
エルザはいつの間にかリリアーナの姿が消えている事に気づき、大声で彼女の名前を叫んだ。
しかし、その声が返ってくることは無い。リリアーナはエミューの冷凍光線で凍り、地面に向かって落ちたのだから。

183 :ランドアンド ◆4itHF4b6fw :2008/07/07(月) 23:14:15 0
>156

>「アンディ、凄いね。シャドウコントロールか…」
>「お〜ほっほっほ!言われずとも!!」
「早いとこ頼むぜ。マジで長くは持たねえみたいだからよ。」
くすぶりだんだんと朽ちかけ始めている影の棘を見る。
どうやら魔力であろうがなんであろうが関係してこない最悪の毒だということを理解し
フリージアにできるだけ早く行動を起こすように頼む。
>「そんなにお腹がすいているならこれでも喰らいなさいな!
>フリィィィィィジング!ディストラクショォォォォン!!」
そして放たれるは絶対零度・・・・・・−273度の寒波。
それはすべての物体の動きを止める世界・・・・・・
当然の如く蝦蟇蛙とベアトリーチェもその例に従い瞬時に凍りつく。
>「あらら、きまちゃったね。凄い威力。」
「くくく・・・・・・だがそれを耐え抜くあの女も大したもんだがな。」
その言葉のとおり、すぐに凍りつき彫像のように固まっていたベアトリーチェが砕け
中から寒さに震えながらもベアトリーチェが出てくる。
その目は諦めるどころか逆に闘志は増長しているようで戦いはこれからだと告げていた。

>「ぶっはああ!あのクソアマ!いきなり最大奥義かましやがった!」
「ははははッ!!それが本当のテメエか。ずいぶんと汚い言葉づかいになったもんだぜ!」
通信の時と違い素が出て言葉づかいが荒くなっているベアトリーチェを見て楽しそうに笑うアンド。
これを待っていたと言わんかのようだ。そしてベアトリーチェを術によって復活する蝦蟇蛙。
串刺しになっている無理やり舌を引きずり口の中に戻し毒素そのものと言っていい血肉が飛び散る。
>「対物理障壁、光壁ノ参、花鳥!」
危険を感知したケオスの防御魔法の詠唱により血肉はこちらに達することなくあらわれた光の翼により防がれる。
しかし、まだまだこんなものはただの牽制にすぎなかった。
>「赤い辰砂にヤシ油!テレメンテーナマンテイカ!赤心甲射!油の地獄!!!」
>盛大な呪文と共に嫦娥6号の口が大きく開かれ、30メートル級の火球が放たれた!
ケオスの障壁も間に合いそうにない・・・・・・終わった。
だが!火球はこっちの軌道からずれ後ろの半壊していた校舎へとぶつかる!
「・・・・・・!!」
軌道がずれていたのだろうか?いや、狙いは正確だった・・・・・・・だったはずだった。
それはベアトリーチェもそう思っているだろうし撃たれた側のアンドもこっちへとくると確信していた。
(ラヴスポットでの魔法使用・・・・・・誰かによるアンデットの大量召喚。
 本来想定していなかった内的要因でリバース内の空間に歪みが発生してやがるのか?)
生き残ったことよりももしこっちに軌道がずれずに向かってきたことよりも
リバースに何かが起こっているのかを考えるアンド・・・・・・もしリバース内の空間が不安定になっているのなら
最悪の場合リバース世界自体が崩壊し時空の歪みに放り出される可能性だってある。
(さてどうすっか・・・・・・俺のただの思い込みならいいんだが・・・・・・)

>「しゃらくせええ!!」
(まあ・・・・・・今はこの女をどうにかするのが先か。
 リリアーナの場所も分からねえしな。)
アンドは光を矢を叩き潰している蝦蟇蛙を正面から見据える。
>「飛べ!嫦娥6号!」
フリージアの吹雪をよけるためにその巨体が飛び上り自分たちの上へと来ている。
光の矢は傷を負ってでも叩き潰すというのにこれは避ける。
吹雪に弱い性質は変わっていない・・・・・・?

現状から冷静に情報をかき集めていると飛び上った蝦蟇蛙の下顎が大きく膨れ上がる。
かえる独特の特徴的な動き・・・・・・鳴く時の動きだ。
ここまでは普通の蛙の場合、しかしこの巨大な蛙だったらどうだろうか。
おそらく音は激しい衝撃となって襲い来るだろう。
アンドの横でケオスが顔を歪める・・・・・・思わず耳をふさぎ
その場に座り込むような超振動なのだからそれも仕方がない。
一方アンドはいち早く何をしてくるかを察知し鼓膜の周辺から
およそ危険と思われる体内の器官にピンポイントで防御魔法を張っているのため、
そこまでの被害は受けていなかった。しかし今度は蝦蟇蛙の巨体が迫る。
>「ぎゃははは!まとめて粉々になりやがれ」

184 :ランドアンド ◆4itHF4b6fw :2008/07/07(月) 23:14:50 0
ケオスもフリージアも蝦蟇蛙に意識を集中させる中・・・・・・
アンドの意識は遠くの遥か上空へと注がれていた。何かが落下してきているのだ。
氷漬けになっている人間。見知った人物・・・・・・ドがつくほどのお人よしであるリリアーナだ。
「またなんかあったってか・・・・・・おい優等生!そのヒス女はテメエとフリージアに任せたぜ!
 俺の力なんざなくてもテメエらだけで十分だろ?」
ベアトリーチェの後ろを取り大技を放とうとしているケオスにアンドはそう叫び、
自らの影の中に沈み込む。そして地面を滑るように影が移動していく。
蝦蟇蛙の巨体をすり抜けそのまま天から落ちてくるリリアーナの元へと。
しかし、落下するスピードとは速いもの・・・・・・このままでは追いつく前に地面へと激突してしまう。
「・・・・・・躯食らう死霊よ。盟約の元その鎖を解き放ち飛翔しろ!!」
影が一瞬で円状に大きく広がりそこから5人以上は乗れるかという黒き大鷲が産声を上げながら飛び立つ。
背中にはしっかりアンドの姿も見える
「久し振りに出してやったんだから感謝しろよ。
 それじゃあさっそく主からのご命令だ。あの氷漬けの女を助けろ・・・
 分かったな?もしできなかったら・・・・・・わかるな?俺の中に使えねえ奴はいらねえ。」
アンドのその言葉に恐怖の鳴き声を上げながら加速する・・・・・・
みるみるうちに落下していくリリアーナとの距離は縮まっていき氷漬けになったリリアーナを背中で受け止めることに成功する。
「ふふふ、まだお前は俺の中に居させてやる・・・・・・」
よくやったと大鷲の背中を軽く叩き氷漬けのリリアーナの近くにより自らの影を腕にまとわせる。
そして魔力を注ぎ込み影の性質が少しずつ変化していき燻ったような黒い炎になる。
「情けは人のためならずってか・・・・・・」
そして炎を氷に当て少しずつ溶かしていく。
凍りつかせるという方法のためどうしようもない傷などはないのが幸いした。
しばらく続けリリアーナの氷をすべて溶かしつくす。が、どうやらまだ意識がはっきりしていないようだ。
「おい、おい起きなお嬢さん。まだ眠っていい時じゃあないぜ?」
アンドはリリアーナの頬を手で痛くない程度に軽く叩く。どうやらだんだんと意識もはっきりしてきたのがわかる。
「よし、とりあえず積もる話は置いておいて・・・・・・だ。安全な場所に移動しねえとな。
 おい。ゆっくりと下の降りな。」
リリアーナの意識が戻ったことを確認するとアンドは大鷲にそう命令した。

185 :ベアトリーチェ ◆DOKU7MAWbk :2008/07/07(月) 23:27:36 0
>181>184
紅蓮の炎に包まれる校舎を押し潰しながら着地する嫦娥6号。
瓦礫や炎が吹き飛び、かえって嫦娥6号の周りは火災が収まった状態になっていた。
とはいえ、それ以外はまだ勢いよく燃えており、熱感知能力は無用の長物となっていた。
感知能力の一つが使えない状態でも、その先にいる何人かの姿を確認できた。

>「なかなかむちゃくちゃするね。」
そんなベアトリーチェにかけられる声。
ベアトリーチェの後ろ、嫦娥6号の上にいつの間にかケオスがいたのだ。
「よくこれたな。オメー顔色わりいぞ?その顔色でまだ笑ってんのかよ。
オメーみてーに笑顔の張り付いている奴に碌な奴はいねえんだよ!」
本来ならばそっと優しく語り掛けるところではあるが、今はジェノサイドモード。
相手が男性のケオスであっても媚びる素振りすらない。
ちなみに、笑顔が張り付いている禄でもない奴といえば言わずと知れたアルナワーズのことである。

詠唱をはじめ光球がいくつか出現するのを見て、吐き捨てるように言葉を続ける。
「自分がどこに立っているか判ってねぇみたーだな・・・。
オメー、特にリリアーナと親交があるわけじゃねえのになんで仲間になってんだ?
死ななかったら教えてくれよ!」
そういい捨てると、ベアトリーチェはケオスに背を向けてしまう。
毒気に任せて死ねと言っている訳ではない。
敵の口上や攻撃を悠長に聞いているような悪の美学があるわけでもない。
ベアトリーチェが手を下すまでもない、というか、他にやることが出来たのだ。
そのお陰でアンディが落ちてきたリリアーナを救出する為に飛び立った事は気付けないでいた。

ケオスの周囲が盛り上がり、無数の疣が浮き出てきた事が判るだろう。
四方八方の疣から一斉に黄色い液体が吹きかけられる。
勿論ただ気持ち悪い液体、というわけでなく、毒液である。
付着すれば障壁すらも徐々に狂わし無効化し、人肌につけば爛れる危険な代物。
更には3mは在ろうかという巨大な百足も現われ襲い掛かる。

一方、嫦娥6号全体で見ると・・・
校舎方面にジャンプし、そのまま着地したので必然的にフリージアたちに背を向けていることになる。
フリージアたちの方向へ向き直すわけでなく、そのまま前傾姿勢をとり・・・
***ぶぼっ!!!***
巨大な音と共にガスが噴出した。
敢えてどこからかは書くまい。察して頂きたい。
噴出したガスは校舎を舐める火に引火し、巨大な火炎放射器となって後方のフリージアを襲う。
ダブルドリルブリザードの意趣返しがこれというとあまりにもアレだが、仕方がない。

186 :ベアトリーチェ ◆DOKU7MAWbk :2008/07/07(月) 23:27:47 0
>157>173
前傾姿勢をとり、浮き上がった尻から火炎放射。
変わって大きく沈んだ頭では・・・ベアトリーチェが先程見つけた何人かに目をやっていた。
まず見つけたのは大量ペンダント反応で嫌でも目に付くヴァンエレン、マオ、クリス。
だが今は視線を送っただけでこれといったコンタクトは取らない。
それより先に声をかけるべき人間がいたからだ。
「よぉ。いい様じゃねえか?」
痛みが引いていくミルクが目を開ければベアトリーチェの顔と巨大すぎて認識できるかどうか妖しいが、嫦娥6号の顔が映るだろう。
そして金色の粉がかけられていることも。

この金色の粉。金丹(紛い物)といい、ベアトリーチェが文献を見ながら作った薬である。
本物ならばたちどころに傷を治し体力を回復するのだが、所詮は紛いもの。
痛みと出血を止めるが、体力は回復せず判断力を鈍らせる副作用がある。

「話は聞いた。リリアーナは逃がしたから安心しな。
ペンダント持ち逃げされたって?抜けた話じゃねえか。
数的にはまだ優勝させてやれるが、その為にフリージア殺せるか?」
フリージアにしても火炎放射をかましているが、これで殺せたとは思っていない。
ベアトリーチェにとってミルクの生死などさほど問題にはしていない。
むしろミルクのペンダントをレイドが持っている以上、ここで死なれても意味がないのだ。
それよりもこの状況的にも状態的にも極限に立たされているミルクがどういった選択するかは見てみたい。

「第二のエルザは出したくねえだろ?リリアーナさえいればいいんだからよ。」
そっと言葉を繋げる。
まとめて殺すのもいいが、やはり本来の目的通り、選択を迫るのだった。

187 :マオ ◆wYjEoXUBzo :2008/07/07(月) 23:48:59 0
>155
>「あの毒女がねぇ…。
>断定はできないが否定もできない。
>要は何もわからないということだ」
「確かにな。まあエリートの勘ってヤツだ。適当に聞き流してくれ。」
確かにあの森に引きこもっているはずのベアトリーチェが
わざわざこんなところに来ているはずもない……か。
僕はすぐにベアトリーチェかもしれないという考えを消す。
>「それにもしそうだとしてもだ。
>あのときは私たちだけではなかった…。
>私なんて一回死んでいるから、我々では対処のしようがないことは明白。
>それに目標が死なないことであるクリスはここでチームを抜けることになるぞ?」
その言葉に僕もクリスの方を見る。確かにこれ以上つきあって危険なことに巻き込まれるのは
クリスとしても勘弁してほしいのかもしれない。強制ができない以上去るものは去っていく……
それに試すには良い機会だ。ここで去るならどうせついてなどこれない。
>「死なないことって言うよりペンダントを捨てられないこと、といった方が正しいかな。
>魔物の大量召喚には俺も絡んでいるんだし、いまさら抜けることはしないさ。
>二人ともやられてやばくなったらペンダント持って逃げるけどな。」
「フフフ……というわけだヴァンエレン。
 クリスは今後も僕たちについてくるというわけだ!」
クリスの言葉にちょっと安心する。クリスは非常に多才で様々なことができる。
実を言うと失うのはちょっと痛かったからだ。

>「まずはゴミ箱に向かわないか?
>いつまでも大量のペンダントを持ったままじゃまずいだろ。」
クリスが言い終えると同時に遠くで雷が落ちるのが見える。
あれが魔法だということは雷を専門としている僕はすぐに分かる。おそらく誰かが派手にやりあってるんだろう。
>が・・・それはフリージア達の直ぐ脇を通過し、半壊していた校舎に直撃。
その時だった。30mはある火球が校舎に直撃、大きい爆発が起こる。
放たれた方向を確認すると姿は見えなくてもさっきのペンダントの反応が大きいところだということは分かった。
校舎は火に包まれ爆発を繰り返し大きい音を立てて更に崩れはじめる……。
しかし、それが僕たちには幸運だった。爆発により吹き飛んだ校舎のあたりを見ていると瓦礫の隙間にゴミ箱が埋まっているのが見える。
「二人とも僕がペンダントを捨てるので異論はないんだな?よし、ヴァン。ペンダントを貸してくれ。」
僕は風呂敷を背負うとゴミ箱の方に向かう。瓦礫を手でどけ風呂敷を広げペンダントの山をゴミ箱へと投下していく。
「よし……これで一歩近づいた。」

>>186
そして僕がペンダントを放り込んでいるときそれはやってきた。
いきなり燃え立つ校舎の上に巨大な物体が押し迫ってきたんだ!
「くッ!!一体なんなんだ!」
すぐさま瓦礫を離れるとそこには…………カエル?
一体なんの冗談だ。馬鹿でかいカエルが校舎を押しつぶしているじゃないか。
しかも大量のペンダントの反応……まさかこいつが僕たちが倒そうとしている敵か!?
そしてこのカエルを使役している術者と目があう。この顔。忘れもしない……
術者は僕達が辛酸を舐めさせられた……ベアトリーチェ!!
「クリス、ヴァンエレン。どうやらエリートの勘があたったみたいだな!」


188 :リリアーナ ◆7O/3IU/E7M :2008/07/08(火) 16:41:18 0
>182
エルザの叫び声が聞こえるが、耳を切る風の音と共に遠ざかっていった。
ああ、落ちてるなと他人事のように考えるが、体は動かない。
あとしばらくすれば地面に激突し、自分の身体は粉々になるだろう。

リリアーナは朦朧とした意識の中で、エルザの言っていた『言いたくないこと』について思い出していた。
脳裏に浮かぶエルザに、心の中で語りかける。
『一番言いたくないこと――――本当はね、私は誰かを特別に思ったりしてはいけないのよ。
 カドゥケウスを持っている限り危険は付き纏うもの・・・・・・』
最後に見たエルザの顔は、失望した顔をしていた。
多分自分は、エルザの望むような答えを返せなかったのだろう。これで完全に嫌われたに違いない。
『ごめんね・・・・・・・でも、きっとこれでよかったのかも・・・・・・。
 身の程を忘れて舞い上がってたから・・・きっと・・・バチが・・・・・・・』
リリアーナの意識は、そこでぷっつりと途切れた。

189 :フリージア ◆cOOmSNbyw6 :2008/07/08(火) 17:49:01 P
>177>186
>「ぎゃははは!まとめて粉々になりやがれ!!!」
巨大な蝦蟇が吐き出す超音波
「粉々?まさかソリタリーウェーブですの?」
ソリタリーウェーブとはすごく簡単に言うと条件が合えば何でもかんでもぶっ壊せる超音波のことである
フリージアがなぜそんなことを知っていたかというと
同じ超音波を扱えるギズモを使い魔にしているため
調べる機会があったからである

そしてソリタリーウェーブにはとある性質がある
それは防御側が同じぐらいの超音波を発生させれば相殺することが出来るという性質だ
フリージアはいつもの高笑いによって発生する超音波(!?)により蝦蟇の超音波を相殺しようと試みた
「お〜ほっほっほっほっほ!お〜ほっほっほっほっほ!!お〜ほっほっほっほっほ!!!」
はたして相殺することは出来るのだろうか?




・・・・・結果 やっぱり無理でした
さすがに身長50mクラスのバケモノの発生させる超音波にフリージアの高笑いが勝てるわけがなく
「私の(フリージングドールの)顔に皹が!?」
フリージアの着込んだフリージングドールの顔の部分に皹が入ってしまう
まるでクイーンエス○ラルダのような顔になってしまったフリージア
あれだけの超音波を食らったのに気絶もせず顔に皹が入っただけですんだのだから
もしかしたら高笑いをしたことは無駄ではなかったかもしれない・・・・多分

「よくもやってくれましたわね!!」
激昂するフリージア
振り向いたフリージアにさらに追い討ちが入る!
蝦蟇によるおなら攻撃だ!!
「!?」
あっと驚くフリージア
どうやらガマラではなくスカンクドンだったようである
おならに火が引火し火炎放射となってフリージアを襲う
「なんてお下品な攻撃!?」
あっという間に炎に包まれるフリージア
このままフリージングドールを溶かされてしまうのだろうか?

ここでフリージアの城のことを思い出して欲しい
あの城は魔法の熱以外の熱では溶けることは無い
同じフリージアが作ったこのフリージングドールスーツも同じ性質を持ち合わせていても不思議ではないのだ

・・・・・そして炎の中から一本のドリルが蝦蟇のお尻の穴に向かって射出された


ペンダント自前1 所持3 投下1 魔力回復薬(青汁風味)

190 :ヴァンエレン・ブランカート ◆u1rU/e.jL2 :2008/07/08(火) 18:44:55 0
>157>187
>「死なないことって言うよりペンダントを捨てられないこと、といった方が正しいかな。
>魔物の大量召喚には俺も絡んでいるんだし、いまさら抜けることはしないさ。
>二人ともやられてやばくなったらペンダント持って逃げるけどな。」
危険に対してクリスが抜けることを示唆したヴァンだが、本人は多少の危険は承知のうえのようだ。
そのクリスの言葉に安心してヴァンは表情が和らいでひとつため息を吐く。
「そうか。
 それならば私は特に言うことはないぞ」
彼の言葉が本当ならば二人ともやられなければ、これからもずっと仲間で行動を共にするということだ。
>「フフフ……というわけだヴァンエレン。
>クリスは今後も僕たちについてくるというわけだ!」
「うむ。
 頼もしい限りだな」
ヴァンとマオの両者にはできないような器用なことがクリスにはできる。
戦略面でも幅が利いてくるし補助魔法もできるとなればもはや仲間にしない理由がないくらいだ。
この出来事で新たに結束が確かになったことを確信してマオとクリスを見るヴァン。
「それでは、改めて二人ともよろしく!」

>「まずはゴミ箱に向かわないか?
>いつまでも大量のペンダントを持ったままじゃまずいだろ。」
クリスのいうこともごもっともで実際のところ風呂敷を背負うヴァンにはこのペンダントの山は重荷でしかない。
早々にゴミ箱に投下しなければ後々になって響いてくることになるから、なによりも優先させてゴミ箱を探すことになる。
と、三人に聞こえてきたのは耳を塞ごうが嫌でも聞こえる雷の轟音。
遠くに落ちたようなのでこちらへの被害はないのだが、さっきのマオの発言により嫌でもベアトリーチェの影がちらついてくる。
それだけでは終わらずに火球が半壊している校舎に直撃して現場は大惨事となっている。
もはや中には入ることは許されないような惨状になり、原型をとどめていない校舎。
しかし三人にとって悪いことばかりではなかったようで、運命の女神が少し三人に向けて微笑んだようだ。
探すはずのゴミ箱が崩れている瓦礫の中に埋まっているのが見えたのだ。
>「二人とも僕がペンダントを捨てるので異論はないんだな?よし、ヴァン。ペンダントを貸してくれ。」
迷うことなくペンダントの山をマオに差し出すと、それらはどんどんゴミ箱の中へ消えていく。
>「よし……これで一歩近づいた。」
マオはまだ優勝へ向けて進んでいって、いつかはあのベアトリーチェともぶつかることだろう。

>186
前の雷とも火球とも違う再びの轟音がまたも校舎を襲う。
巨大であり気味が悪いその蛙は校舎を踏み潰さんとする姿は圧巻の一言。
>「クリス、ヴァンエレン。どうやらエリートの勘があたったみたいだな!」
「なんというか派手すぎだ…。 
 あれではスケルトンやゴーストは手が出せぬな。
 このままあそこに挨拶にでも行ってみるか?」
広げられたままのマントは蝙蝠の集団となって地面を滑空している。
地下図書館で見せた使い魔の絨毯であり、三人分がすっぽり入るくらいに面積を広げた。

191 :ラルヴァ&使い魔’s:2008/07/08(火) 20:08:17 0
>163>175
>「話にならんな。
> おねだりの仕方を教わってきな小僧」
自分の要求をあえなく一蹴されても、ラルヴァはぴくりとも表情を変えない。
激昂するかと思いきやじっと、死王の挙動を見つめるばかりだ。

が、激昂したのはレイド先生の方だった。
>「灰になれやごらぁぁあ!!」
3mもの大きさの火球が死王を焼くだろう。

「リザ・・・下がってて。」
それに対し、ラルヴァは己の使い魔に指示を出す。
一瞬不服そうな表情を見せるが、ラルヴァの体に溶け込むように戻っていく。
ラルヴァはゆっくりと大剣を引き抜き、握った右手をだらりと下げる。

「《身体強化》・・・《魔血霧》」
自身に自己強化の魔法をかけたラルヴァの周りがうっすらと赤くぼやける。
彼の血が皮膚から滲み出し、蒸発しながらも周囲を漂う。云わば、血の結界だ。

その中でラルヴァはひたすらに気配を探っていた。
油断なく死王のいた地点を睨みながらも、いつ前後左右上下から襲ってきても対応できるようにだ。
結界内に入った敵は即座に斬り捨てるつもりでいる。

192 :リリアーナ ◆7O/3IU/E7M :2008/07/08(火) 23:20:24 0
>174
次に目が覚めた時、まず感じたのは全身のだるさだった。
眠い。何かが自分を暖めてくれているのはわかったけれど、とにかく今は眠くて仕方が無かった。
自分の身体は借り物のようだし、なぜか背中がずきずき痛んだ。
(あれ・・・・・・私、何をしてたんだっけ?)
何とか瞼をこじ開けて今の状況を把握しようとするけれど、目をあけても真っ暗で何も見えなかった。
>「おい、おい起きなお嬢さん。まだ眠っていい時じゃあないぜ?」
「あ・・・?う・・・・・・」
何か喋ろうとしたけれど、上手く言葉が話せない。
寒いのか、リリアーナは歯をカチカチ鳴らしつつコートの前をかき合わせた。
解凍はされたものの、視力も会話能力も完全復活には程遠そうだ。


>アンドはリリアーナの頬を手で痛くない程度に軽く叩く。どうやらだんだんと意識もはっきりしてきたのがわかる。
>「よし、とりあえず積もる話は置いておいて・・・・・・だ。安全な場所に移動しねえとな。
> おい。ゆっくりと下に降りな。」
リリアーナは切羽詰った顔でアンディの腕を掴んだ。接触テレパスを使用するつもりのようだ。
確かにこの方法なら、誰にも邪魔されることなく、時分が相手に伝えたいことをはっきり伝える事が出来そうだ。
『アンディ、助けてくれてありがとう。
 ・・・・・・ねえ、アンディ、私が撃ち落されてからどのくらい時間がたった?
 、私、雲の上でエルザに会ったの。でも氷の龍とメラルさんに襲われて、私は魔法で撃ち落された。
 今エルザは一人で戦ってるの。だから早く早くエルザを助けに行かないと・・・・・・』
そこまで話して、リリアーナはいったんテレパシーを中断した。
彼女は彼女なりに、今の状況に何か思うところがあったようだ。

『とにかく情報を聞かせて欲しいの。
 上空の龍は、体内に大量のペンダントを取り込んでいるの。でもあれを手に入れることができれば、優勝が一気に近づくわ。
 ――――それにしてもアンディ、ここは一体どこなの?真っ暗で何も見えないわ。灯りは無いの?」
どうやら、まだリリアーナの視力は完全に回復していないようだ。

193 :ケオス ◆8Ed0zD19u2 :2008/07/09(水) 01:30:12 O
>184ー185
>「またなんかあったってか・・・・・・おい優等生!そのヒス女はテメエとフリージアに任せたぜ!
>俺の力なんざなくてもテメエらだけで十分だろ?」

「了解!こっちは任せて!」
飛翔したアンディに届くよう声を張る。
>「よくこれたな。オメー顔色わりいぞ?その顔色でまだ笑ってんのかよ。
> オメーみてーに笑顔の張り付いている奴に碌な奴はいねえんだよ!」
「笑顔は癖で、ね。碌な奴は居ないと言われても困るな。」
苦笑を浮かべる、ケオス。ケオスの左右に合計六個の光球が出来上がるが
>「自分がどこに立っているか判ってねぇみたーだな・・・。
>オメー、特にリリアーナと親交があるわけじゃねえのになんで仲間になってんだ?
>死ななかったら教えてくれよ!」
>ケオスの周囲が盛り上がり、無数の疣が浮き出てきた事が判るだろう。
>四方八方の疣から一斉に黄色い液体が吹きかけられる。
>勿論ただ気持ち悪い液体、というわけでなく、毒液である。
>付着すれば障壁すらも徐々に狂わし無効化し、人肌につけば爛れる危険な代物。
>更には3mは在ろうかという巨大な百足も現われ襲い掛かる。
ケオスが無意識的に維持できる光球は二個程度。
毒液と大百足が迫る。
「勿体ないけど、捨てるしかないか。」
そう呟くと四つ光球が消滅。消滅に伴い高くジャンプしようとするが
「……上に乗ったのが仇になったね。」
粘液で覆われている嫦娥六号。滑る足場のせいでうまく瞬動魔法が発動せず小ジャンプになるが回避には成功したようだ。
「まずは君から」
大百足の頭の上にフワリと着地するケオス。
「救われぬ魂に救済を…白波光掌」
滞空していた二つの光掌がケオスの右掌に集まり収縮。ゆっくりと大百足の頭に手のひらを乗せるケオス。
「…ごめんね。」
次の瞬間、百足は音を立てて倒れる。
ケオスの力で体内、頭部に埋め込まれた収縮された光球は、百足の頭の中で再び元の大きさに戻り光の矢を光球二個分放つ。正確に脳を破壊され断末魔の雄叫びをあげる間も無く百足は絶命した。

194 :ケオス ◆8Ed0zD19u2 :2008/07/09(水) 01:31:54 O
「生きていたらの約束だったね。」
百足の頭から飛び降り再びベアトリーチェに声をかけるケオス。いつもと変わらぬ笑顔。だが今は何処か物悲しい哀愁を醸し出す笑顔だった。
「彼女と居た時間は短いけど……なんて言うんだろう、彼女には人を引きつける魅力があるからかな。」
多分リリアーナの底抜けの純真さ、そこにケオスは魅力を感じ、協力を申し入れたのだろう。
しかし、勘違いしないで欲しい。ケオスはリリアーナに対して恋や愛などは微塵も感じていないのである。確かに好意には思っているが恋云々とはまた別の物なのだ。
「君はリリアーナの事が嫌いなの?彼女、恨みを買うような性格だとは思えないけど――」
言いかけて、言葉を止めるケオス。口に手を当てると咳込む。手を開いて見ると血がついていた。
「タイムリミットか。」
そろそろ限界が近付いてきたのである。少量に押さえていた毒。しかし、少なくとも毒は毒。ケオスの身体に蓄積し、確実に彼の身体を蝕んでいたのである。
血のついた手のひらを握り、ベアトリーチェに見えないようにする
「ごめんね。そろそろ戻らないとフリージアが心配するから。」
今は嫦娥六号から離れなければ確実に死は迫る。
嫦娥六号の背中から再び姿を消すケオス。今度はうまく瞬動魔法が発動したようだ。

再びケオスが姿を表したのは見知らぬ顔二つと知ってるような顔一つ
知ってるような顔に声をかける
「あれ?……確か君は………ミオ・マゼット?」
微妙な間違いである。

195 :クリス ◆zuDFbGiSHI :2008/07/09(水) 13:25:56 0
雷に次いで今度は校舎に爆発が起こる。
誰がやっているか知らないが、校舎を破壊するとはかなりの威力があるようだ。
崩壊した校舎を見ていると、ゴミ箱が瓦礫の隙間に埋まっているのが見えた。
>「二人とも僕がペンダントを捨てるので異論はないんだな?よし、ヴァン。ペンダントを貸してくれ。」
マオも発見したようで、吸血鬼からペンダントを受け取るとどんどん投下していった。

>「よし……これで一歩近づいた。」
ペンダントの投下が終わるのを待っていると、上空から巨大な赤い何かが降ってきた。
>「くッ!!一体なんなんだ!」
降ってきたものを見ると、赤い蛙のような六本足を持った生物だった。

>「クリス、ヴァンエレン。どうやらエリートの勘があたったみたいだな!」
マオの言葉から察するにベアトリーチェがいるようだ。
>「なんというか派手すぎだ…。 
 あれではスケルトンやゴーストは手が出せぬな。
 このままあそこに挨拶にでも行ってみるか?」

そう言って吸血鬼は使い魔で絨毯を作り出す。
その間に赤い生物の足元を見ていると、異様な光景が見えた。
「近づくのはやめたほうがいい。
 赤い奴の足元にある瓦礫が泡をたてながら溶けている。
 強力な毒があるかもしれない。」

そうこうしていると突然笑顔の男が現れた。
>「あれ?……確か君は………ミオ・マゼット?」
惜しい、微妙に名前を間違っている。
そこに気づいているのかいないのか、始終笑顔を絶やさないでいる。
そんな表情を見ていて一人の人物の名前が浮かび上がった。
「…その笑顔、聞いたことがある。
 確か…ケオス・キョンサンか?」

196 :ミルク ◆9DoC6dU6XQ :2008/07/09(水) 17:41:28 O
>186
>「よぉ。いい様じゃねえか?」
頭の上から知った声が聞こえてくる。
相変わらず体は重いけど、痛みの方はなくなっていた。
あたし、とうとう死んじゃったのかな…
そう思って目を開けてみれば、こちらを見る誰かと目があった。
それがベアトリーチェの顔だと思い出すのに少し時間がかかる。
「う…あ。ベアトリーチェ…?なんであんたがここに…森の奥で引きこもりしてたんじゃ?」
ここはゴミ箱の側じゃなく、さっき目を閉じたのと同じ場所。
いつの間にかあたしの体には金色の粉が振りかけられている。
出血が止まっている所を見ると、この粉のおかげでどうやら一命を取り留めたらしい。
「助けてくれたの?ありがと……。
 そうだ、リリアーナは?リリアーナはどこ?」
助けてもらったつながりで反射的にリリアーナの事を思い出した。
テレパシーでリリアーナは、ベアトリーチェに助けてもらったと言ってたはず。
でも、見たところリリアーナの姿はなく、ベアトリーチェとでっかい生き物の顔が見えるだけだ。

>「話は聞いた。リリアーナは逃がしたから安心しな。
>ペンダント持ち逃げされたって?抜けた話じゃねえか。
>数的にはまだ優勝させてやれるが、その為にフリージア殺せるか?」
リリアーナの無事を確認してホッとしたのもつかの間、ベアトリーチェは取引を持ちかけてくる。
「持ち逃げと言うか……。優勝?フリージアを殺す?」
一回死にかけたせいか、頭がうまく回らない。
見てるものと聞いていることを把握するのに時間がかかる。
>「第二のエルザは出したくねえだろ?リリアーナさえいればいいんだからよ。」
リリアーナを優勝させて人助け&お礼がっぽりのうはうは。
それが今のあたしの目的だったはず。
それにはベアトリーチェの協力が必要で、そのためには、仲間のフリージアを殺せばいい…?
『殺す』という単語が頭の中でぐるぐる回り始めた。
ベアトリーチェは優勝のために殺せと言う。
院長は命は大切にと言う。
あたしはどうすればいいんだろう。

「ねえベアトリーチェ…。あんたがフリージアの事を嫌いなのは知ってるよ。
 でも、だからって、殺さなくてもいいんじゃないの?
 ペンダントいっぱい集めてあんたの方がすごいって事を証明すればそれで十分じゃないの? あたしは…ダメだよ。一度仲間になった相手を自分から先に攻撃なんてできないよ…」

197 :死王 ◆u1rU/e.jL2 :2008/07/09(水) 19:40:46 0
>175>191
随分と余裕をみせて挑発する死王についにレイドの堪忍袋の尾が切れてしまった。
>「どうするかって?…こうすんだよっ!」
手を死王にかざすとファイアーボールが形成されていき、ついに通常よりもひとまわり大きい球ができた。
>「灰になれやごらぁぁあ!!」
怒声とともにレイドの呪文は放たれた。
繰り出される魔法はレイド本人の怒りを象徴としているかの如く死王を飲み込まんと急激に接近してくる。
しかし回避行動を一切しようとせずにあくまで余裕を崩さない死王はそのまま頭部に直撃していってしまった。
死王を中心に黒い煙が立ち込めて、晴れるとそこには頭蓋骨がなくなり服が焦げ付いた骸骨の姿が座したままだった。
勢いで打ち上げられた頭蓋骨はそのまま落下してきて、けん玉のように見事に首に付くと頭部を慣らすようにぐるぐると回す。
立ち上がるとすでに黒焦げになったボロ椅子がさらにぼろぼろになってついには崩れてしまった。
「その程度の力でこの俺と喧嘩しようてか?
 …くかかか…では、その力で生徒を守ってみせよ」
言うが否や膨大な魔力を解き放ち、死王前方の空間にいくつもの多色の魔方陣が浮かび上がる。
「返すぞ借金王」
死王が腕を振り下げて繰り出す魔法はさきほどレイドが使ったファイアーボール。
しかしすべてがレイドと同じというわけではない…圧倒的なまでの数量を揃えてまるで流星のごとく前方を焼き払っていく。
燃え立ち本棚はなぎ払われてもはや暗い地下図書館ではなく、いつしか一面は炎の赤い光で染まっていた。
まるで戦争のようにあたりを地獄と化そうが止まる気配を見せぬ狂ったように連射される火球。
「男の子だろ?
 すべて耐えよ」

ようやく一斉走射が終わって、嵐が去ってあがる煙の量は数えられないほどの惨状だ。
「生きてるか凡骨?」
並の人間ならばまず消し炭になっていることだろうが…。

198 :エルザ ◆jWBUJ7IJ6Y :2008/07/09(水) 21:08:49 0
>188
> 『一番言いたくないこと――――本当はね、私は誰かを特別に思ったりしてはいけないのよ。
>  カドゥケウスを持っている限り危険は付き纏うもの・・・・・・』
エルザの頭に突然リリアーナの言葉が響いた。
どうして突然リリアーナの言葉が聞こえたのか、エルザにはわからなかった。
しかし、エルザはリリアーナの言葉に反論せずにはいられなかった。
『ロックの事は特別に思っているくせに。』
エルザな心の中でつぶやいた。
『私とロックが恋仲だと、何でリリアーナがさびしくなるのかしら?
 ええ、わかっているわ。あなたにとってロックが特別な存在だからよ。
 私がロックの婚約者だと嘘をついたとき、あなたが私を殴った強さを忘れたとでも思った?
 あなたが私に関心を持ったのは、私がロックの部屋にいたからよ。
 あなたが私に優しくするのは、ロックが私を大切にするからよ。
 あなたが私を娘のように感じたのは、ロックの真似をしたいからよ。
 あなたの頭にあるのは、私じゃなくてロックの事じゃない!
 だったらはじめから、ロックを家族に誘えば良かったのに!!』
エルザはついに自分の口で直接叫んでしまった。
「あなたって大変な偽善者だわ!!」

エルザの心の叫びは、リリアーナには届かないだろう。
ただ一部の例外を除いては…

>「…むん……むわ〜」
自室のベッドの上に寝ているロックが、妙な唸り声を上げた。
頭の中に、ガンガンとエルザの叫びが聞こえてくるのだ。

『あなたの頭にあるのは、私じゃなくてロックの事じゃない!!
 だったら初めから、ロックを家族に誘えば良かったのに!!』

そして、アンジェリーナはまだ寝ているロックに馬乗りになったままだった。
アンジェリーナは、唸り声をあげたロックに顔を近づけ、呼びかけた。

199 :ロックなのだ! ◆jWBUJ7IJ6Y :2008/07/09(水) 21:09:37 0
>>「ロック。ロック、起きなさい。」
>「う〜ん、エルザ、耳元で叫ばないで欲しいのだ〜。…むん。」
>>「違うわ、私はアンジェリーナよ。」
ロックは薄目を開けてアンジェリーナを見た。
>「なんだ…アンジェリーナか……へあっ!?」
ロックはびっくりして飛び起きた。たまらないのはアンジェリーナである。
アンジェリーナはロックが飛び起きたせいで、バランスを崩した彼に押し倒されてしまった。
>「うわあああっ、やめてくれ!殺さないでほしいのだ〜!」
ロックはアンジェリーナの上で大暴れした。
もちろん、アンジェリーナはロックが逃げないように、彼の襟首をぎゅっと掴んで離さない。
>>「落ち着きなさい、ロック。さもなければ、逃げられないように足をちぎるわよ?
>> それとも目を潰せば逃げる気力も失せるかしら?
>> 耳と口さえ残っていれば、“大切な話”ができるんだから。
>> あなたは私の話を聞かなければいけないの。あなたに拒否権は与えないわ。
>> お願いだから、私の話を聞きなさい。私から逃げないで。」
ロックはアンジェリーナの上で暴れるのをやめた。
アンジェリーナに脅された事だけが理由ではない。軽い罪悪感にとらわれたからだ。

アンジェリーナは今朝からロックに“大切な話がある”と3回言った。
そしてロックはそれに対し、3回“また後で”と言った。
考えてみれば、アンジェリーナは嘘をつかない女だ。
そのアンジェリーナが大切な話をするといった以上、それは本当に大切な話だったのだ。
エルザに先程言われた言葉が、ロックの胸をえぐった。
『ああ…ロック。女の子が男の子に“大切な話”をするのは、本当に大切な事なのよ。後回しにしてはいけないわ。』
ロックの冷たい態度が、アンジェリーナを追い詰めてしまったのだ。
校舎を破壊しながら執拗に追いかけるほどに…気を失うほど強く頭を殴りつけるほどに…
>「そうか…アンジェリーナも、女の子なんだな?」
ロックは申し訳なさそうにアンジェリーナに尋ねた。
>>「その疑問形は許さないわ。」
アンジェリーナは少し気分を害したようだ。
>>「ロック、早く私から降りなさい。この体位は私にとって不愉快だわ。
>> 私があなたの上に乗るか、せめてあなたが私の後ろ…」
ロックは聞こえないふりをしながら、慌ててアンジェリーナから降りた。
ちょうどテーブルの上に水の入ったコップがあったので、ロックはそれを一気飲みした。
「…んくんくんく、ぷはっ!…それで、アンジェリーナの大切な話って何なのだ?」

200 :ベアトリーチェ ◆DOKU7MAWbk :2008/07/09(水) 23:20:06 0
>196>194
ミルクの意識が回復し、口が聞けるようになるが混濁しているようにはっきりしない。
大ダメージと薬の副作用の為仕方がないので、返事を急がせる事はしない。
じっとミルクの様子を見ていると、背後から声をかけられ振り返る。
>「生きていたらの約束だったね。」
毒汁と寄生百足を凌いだケオスがもの悲しげな笑みを浮かべて立っていた。
その表情はベアトリーチェの神経を逆撫でするものだったが、それ以上に逆撫でる言葉が続く。
>「彼女と居た時間は短いけど……なんて言うんだろう、彼女には人を引きつける魅力があるからかな。」
仲間・・・引き付ける魅力・・・
ベアトリーチェのコメカミに青筋が浮き上がる。
その後一言二言残して、ケオスは瞬動魔法で姿を消した。

ケオスが消えた後、頭の中でケオスの言葉を反芻する。
そして出た言葉は・・・
「そんな曖昧な・・・錯覚で・・・!」
舌打ちしながら小さく口の中で呟く。
誰にも聞こえなかっただろうが、その呟きには怒りに満ちていた。
ケオスの話した理由はあまりにもベアトリーチェの価値観とはかけ離れたものだったからだ。

ギリギリと歯軋りをしながらミルクに向きかえると、朦朧としながらもその口が動き始めていた。
そこから語られる言葉は
>でも、だからって、殺さなくてもいいんじゃないの?
>それで十分じゃないの? あたしは…ダメだよ。一度仲間になった相手を自分から先に攻撃なんてできないよ…」
その言葉を聞き、ベアトリーチェの瞳孔が小さくなった。
ケオスの言葉に神経を逆撫で去れ、そして今、ミルクの言葉に止めを刺されたような状態だ。
もはや怒りを通り越して静寂状態になっていた。
「この期に及んでそれが応えか・・・!もういい・・・」
そういいながら取り出したのはコカトリスの嘴。
もはやミルクには用無しと石にしようと決めたのだ。

ここに至り、ベアトリーチェは目的を失っている事を自覚できていない。
極限状態に於いて、剥き出しになった人間性を見ることが目的だった。
にも拘らず、それを拒否したのだから。
そう、自分の想定している応え以外認められなくなっていた。
魔法によって厳重に封じられているが、その身に染み付いた原風景。
醜く争い、裏切り、殺しあう・・・そんな答えありきの、研究者としてはあってはならぬ状態に。

痛みと出血は止めたとはいえ、ミルクはまだ動けない。
石にするのは赤子の手をひねるより簡単なはずだったのだが・・・結論としてはミルクは石にされることはなかった。
それどころか、目の前からベアトリーチェと嫦娥6号の姿が消えた。


201 :ベアトリーチェ ◆DOKU7MAWbk :2008/07/09(水) 23:20:16 0
>189
猛烈な火炎放射を突き破り飛来するドリル。
その狙いは違わずガスの発射口。
特殊趣味な方々を除き、通常そこは出口専用である。
そこに逆進入すれば強烈な拒否反応が起こるのは生態の常ではなかろうか?
嫦娥6号のサイズからすれば座薬レベルだが、なにぶん初めて、想定外。
そして何より、患部で止まって溶けるなんて生易しいものではない。
氷でしかもドリル回転しているのだ!

フリージングドリルが【そこ】に突き刺さった瞬間!
「あーーーーーーーーーーーー!」
嫦娥6号は本来発生しえない声を上げ海老反りした!
これがミルク危機一髪の全てだった。
突然嫦娥6号が海老反りしたため、頭に載っていたベアトリーチェもその位置を高く上がった。
その結果、ミルクにコカトリスの嘴を刺す事が出来なかったのだ。

突然の異物挿入に体が拒否反応を起こし、括約筋が強く締められる。
しかしドリル回転しているが為に進入は収まらず、それどころか締め付ける事により余計にズタズタにされていく。
傷口が広がり毒血と毒肉によってフリージングドリルが溶けるまで十秒ほどの間、傷つけられ続ける事になった。
その痛みがどれほどか想像すらできないが、嫦娥6号は涙目になっていた。
ブルブルと震えながら反撃に出る。
体勢はそのまま。
四本の前足でしっかり体を支え、巨大な後ろ足が地面を蹴りつけた。

嫦娥6号自体動いていないので脚はフリージアまで届きはしないが、それでも十分な攻撃を加えることが出来る。
水かきのついた後ろ足は巨大な板の様相を呈す。
それは燃え盛る校舎の瓦礫を纏めてフリージアに蹴り飛ばすに十分なのだ。
広範囲にわたり、巨大な燃える瓦礫、尻から吹き出る毒血がフリージアに猛スピードで降りかかるだろう。

202 :ランドアンド ◆4itHF4b6fw :2008/07/09(水) 23:59:28 0
>192

アンドが大鷲に下に行くように指示したすぐ後、
リリアーナが切羽つまっている顔をしアンドの腕をつかむ。
「おい、下に行くのはなしだ、対空し続けろ。」
アンドもリリアーナが何か伝えたいことがあると理解し大鷲に下に行くよう指示したのを改める。
もし上に向かってほしいと言われたら色々と面倒になる。
>『アンディ、助けてくれてありがとう。
>・・・・・・ねえ、アンディ、私が撃ち落されてからどのくらい時間がたった?
「あ?撃ち落とされたっつうことはほぼ時間は経ってないと見ていいんじゃねえか?
 オレはちょうど落ちてくるお前を受け止めたんだからよ。
 んで?そんなに時間を気にするっつうことは何かあったのか?」
アンドがほぼ凍ってた時間はないと見ていいとリリアーナに告げ
リリアーナは上で起こったことを続ける。
>、私、雲の上でエルザに会ったの。でも氷の龍とメラルさんに襲われて、私は魔法で撃ち落された。
>今エルザは一人で戦ってるの。だから早く早くエルザを助けに行かないと・・・・・・』
エルザが氷の龍とメラルに襲われている・・・・・・優勝を背負っているエルザが今危機に陥っている。
つまりリリアーナ達にはこの上ない危険な状態ということだ。しかしアンドはそのリリアーナの言葉に考え込む。

(・・・・・・どういうことだ。メラルの目標はエルザってわけか?優勝の阻止?
 いやそんなわけはねえ。だったらリリアーナの脅迫に意味がなくなる。
 愚者じゃねえかぎり行動には意味が付きまとうもんだ。
 だいたいまだペンダントを捨ててない以上リリアーナに何かを求めているはずだ・・・・・・
 殺さずにわざわざ凍りつけにしたのも意味があるのか?
 チッ・・・・・・頭が切れる奴の思考や目的を理解するのは本当に面倒だぜ。)



203 :ランドアンド ◆4itHF4b6fw :2008/07/10(木) 00:00:09 0
>『とにかく情報を聞かせて欲しいの。
>上空の龍は、体内に大量のペンダントを取り込んでいるの。でもあれを手に入れることができれば、優勝が一気に近づくわ。
>――――それにしてもアンディ、ここは一体どこなの?真っ暗で何も見えないわ。灯りは無いの?」
「ほう、大量のペンダントねぇ・・・・・・つまりそいつをぶっ倒して
 エルザをもう一度こっちにつけりゃあこのゲームもクリアってわけか。
 ・・・・・・あ?どこってここは空だぜ。真っ暗・・・・・・」
アンドはリリアーナの両ほほの上に手を置く。
肌はまだ凍っているのかというぐらい冷たい。
「だめだ、組織が凍っちまってるな・・・・・・魔法で治すにも場所が面倒だぜ。」
目のまわりの組織ということでさっきの炎は使えないし
暖めるぐらいでは何もしないのとそう大差ない・・・どうしていいか考えているとふとポケットの中にあるものに注目する。
「そうだ・・・せっかくフリージアの奴に貸してもらったんだ。せいぜい有効活用するべきか。」
ズボンのポケットから出てきたのは使い魔カプセル・・・・・・
集中治療モードなら時間の流れも遅くなるしおそらくそうまで時間をかけずに治るだろう。
アンドは使い魔カプセル起動させリリアーナの手に置く。
「戻るまでこの中に入ってな。」
リリアーナが使い魔カプセルに入ったのを確認するとアンドは大鷲に上に向かうよう命令する。
エルザの危機を救えるし氷の龍を倒せばゲームには勝ったも当然。
そしてなによりアンドはリリアーナに良い印象を与えなければならない。
仲間だとは思われなくとも『そこまで悪いやつではない』と思わせなければならない。
リリアーナに警戒され今後接触しにくくなるのを避けるための決断でもあった。

上へと上昇する途中さっき自分たちの状況の報告を忘れていたことを思い出しアンドが使い魔カプセルに喋る。
「そういやいろいろと現状を聞きたいとか言ってたな?面倒くせぇが報告してやるよ。
 現在ケオスとフリージアはベアトリーチェと交戦中だ。場所は校舎付近、
 ちなみに校舎自体はベアトリーチェによっておそらく今頃は全壊じゃねえか。
 あーそうそう。ミルクも校舎付近でちらっと見かけたぜ。死にかけで見るからに危なかったぜ。
 ま、オレの最優先事項はテメエだからほっといたけどよ。本来なら攻撃能力でお前よりも圧倒的に勝ってるミルクを助けるんだが。
 あいつは欲が強いし助けても面倒くせえことになりそうだからよ。」
状況を淡々と説明してくアンド。そして全部言い終わった後少ししてあくまで自然に続ける。
「それにお前にはかなりの高度な治癒魔法があることも前のことで分かったしな。
 攻撃魔法の使い手よりも治癒魔法の使い手の方が優先順位が高めだ。
 アタッカーなら腐るほどいるもんだしな・・・・・・そういや。お前ペンダントはメラルに取られているとしても
 他のもん取られてないだろうな?あの杖とかよ・・・・・・」

204 :リリアーナ ◆7O/3IU/E7M :2008/07/10(木) 18:28:27 0
>202-203
>「そうだ・・・せっかくフリージアの奴に貸してもらったんだ。せいぜい有効活用するべきか。」
そう言って、アンディは何かをリリアーナの手に持たせた。
「使い魔カプセル?で、でも私エルザを助けに行かなくちゃ・・・・・・もしかして行ってくれるの?エルザのこと怒ってない?」
>「戻るまでこの中に入ってな。」
リリアーナは驚いた顔でアンディがいる方向を見た。そして、本当に申し訳無さそうに微笑む。
「ありがとう、アンディ」
リリアーナが使い魔カプセルに入ると、アンディは何かに上に向かうよう命令した。
鳴き声から察するに、大型の鳥類といったところだろうか。
(アンディすごいなぁ、影操作だけじゃなく召喚もこなせるんだ・・・)
魔法障壁すら持たず、人の足を引っ張る事しか出来ない自分とは大違いだ。

「あっ!幻灯機!」
リリアーナは真っ青な顔でそう叫ぶと、手さぐりで腰につけた幻灯機に触った。
実はこの幻灯機、壊れたり長い間放置したりすると、中の映像が魔法ネットワークに流出してしまうらしいのだ。
そうなると、エルザの秘密が皆にばれてしまう!
耳を済ませると、かすかに作動音がしている。
どうやら壊れてはいないようだ。
「ああ、良かった〜」
リリアーナは幻灯機を撫でながら、心底ホッとした顔をした。

>「そういやいろいろと現状を聞きたいとか言ってたな?面倒くせぇが報告してやるよ。
> 現在ケオスとフリージアはベアトリーチェと交戦中だ。場所は校舎付近、
> ちなみに校舎自体はベアトリーチェによっておそらく今頃は全壊じゃねえか。
> あーそうそう。ミルクも校舎付近でちらっと見かけたぜ。死にかけで見るからに危なかったぜ。
「えっ、ミルクさんが?!」
リリアーナは驚き飛び起きようとしたが、集中治療モードのため強制的に元の体勢に戻される。
>「ま、オレの最優先事項はテメエだからほっといたけどよ。
自分なんかを助けるよりミルクを優先して欲しかったと思ったが、口には出さなかった。
そもそも自分がへまをしなければ、アンディはミルクを助けにいけた筈なのだから。
リリアーナは自分のふがいなさを呪った。
「ミルク・・・・・・うまくケオスさんと合流できると良いんだけど」

>「それにお前にはかなりの高度な治癒魔法があることも前のことで分かったしな。 (中略)
> 他のもん取られてないだろうな?あの杖とかよ・・・・・・」
「やだな、あれはまぐれよまぐれ。アイテムを触媒に使ったからたまたま発動しただけだし、杖だって・・・・・。
 ま、まあその・・・私がまともな魔法が使えない事は、ランディの目を通してアンディも知ってるでしょ?まぐれよ、まぐれ」
リリアーナはあまり嘘が上手ではないようだ。
「と、とにかくメラルさんが来たとたん氷の龍にやられちゃったから、何か取られるどころか話すらしてないわ。
 私、エルザを探そうと思ってメラルさんの誘いを断っちゃったから・・・・・・・・もしかしてメラルさんを怒らせちゃったのかな?」
もっとも、エルザの方は怒っているどころの騒ぎではないのだが。
リリアーナはため息をついた。

雨の音や雷鳴が不意に途切れた。雲を抜けたようだ。
「アンディ、エルザは見える?無事でいるかしら?」
リリアーナは勢い込んでたずねた。
一生懸命目を凝らしてみたが、カプセルの映像で見えるのは月のぼやけた光だけだった。

「ねえアンディ、私思うんだけど、あの龍とメラルさんの両方相手にするには空中じゃ分が悪いと思うの。
 あの龍を誘い出して、何とか下界に下りられないかしら?
 下界には校舎が物凄い勢いで燃えていたし、ベアトリーチェちゃんの巨大な使い魔もいるわ。
 火の傍なら体の維持に魔力を浪費するだろうし・・・・・・うまくいけば、毒をもって毒を制すことが出来るかも」
最後の方は思いのほか声が大きかったようだ。リリアーナは慌てて声を潜めた。
リリアーナがここにいると知ったら、エルザのアンディへの態度が頑なになると思ったのだ。
「とにかく今はエルザと協力する事が大事だと思うの。アンディ、あなただけがたよりよ。頑張って」
リリアーナはそう囁くと、体力を回復するべく目を閉じた。

>198
カプセルの外からエルザの声が聞こえてくるが、お世辞にも機嫌が良いとは言えないようだ。
果たして二人の話し合いはうまくいくだろうか?

205 :ロックなのだ! ◆jWBUJ7IJ6Y :2008/07/10(木) 19:08:57 0
アンジェリーナは起き上がり、ベッドに腰を下ろした。
>>「あなたがこの学園を卒業してからの話よ。」
なるほど、それは大切な話だと思いながら、ロックは飲み干したコップをテーブルに置いた。
>>「あなたは卒業した後、どうしようと思っている?」
「俺は闇払いになりたいのだ。」
ロックは迷わず答えた。闇払いとは、悪い魔法使いを取り締まったり、
闇の世界の生物が、むやみに人間を傷つけないように監視したりする仕事だ。
>>「住む家は?あなたはどこに帰るの?」
「ああ…そういえばそうだな…」
ロックはこの学園以外に、自分の住む家というものは持っていなかった。
一応卒業した後も、しばらくは学園に留まることができる。
しかし、それも永遠にとはいかない。

>>「あなたさえ良ければ、私と一緒に暮らさない?」
アンジェリーナの言葉は、ロックにとって衝撃的だったようだ。
ロックは沈黙の魔法をかけられたように、一言もしゃべれなくなってしまった。
アンジェリーナはそんな様子を見て少し黙っていたが、やがて話を再開した。
>>「このフィジル島よりずっと西に、フィンカイラという島があるの。
>> 私の母の生まれ故郷よ。自然と魔法に溢れた美しい場所。
>> きっとあなたも気に入ると思うわ。」
ロックはまだポカンとしたままだった。
>>「単なる思い付きよ。でも、いい思い付きだと思ったわ。
>> あなたが私と暮らしたいと思っていないなら仕方がない…」

「いや!いや!いや!」
ロックは沈黙の魔法から解き放たれた。
「ありがとう、アンジェリーナ。その、なんというか、すごくうれしいのだ!」
>>「それはどういう意味?」
ロックはゴホンと咳払いした。
「あーあー、うん。この俺、ロック・ウィルは、卒業したらアンジェリーナと一緒にフィンカイラ島で暮らすのだ!」
アンジェリーナはロックの言葉を聞いてもニコリともしなかった。
ニコリともしなかったが、ロックにはアンジェリーナの機嫌が良くなったことがわかった。
ロックはアンジェリーナの両手を握った。

>>「ただし、一つだけ条件があるわ。」
アンジェリーナはロックと額をあわせ、静かに言った。

206 :マオ ◆wYjEoXUBzo :2008/07/10(木) 22:09:39 0
>190 >195
>「なんというか派手すぎだ…。 
>あれではスケルトンやゴーストは手が出せぬな。
>このままあそこに挨拶にでも行ってみるか?」
地下図書館で僕を乗せた使い魔の絨毯をヴァンエレンは用意する。
だが僕はベアトリーチェに挨拶する必要性は感じなかった。
なぜならこれ以上ベアトリーチェと交渉などしてる時間は残されていない。
第一何を要求されるか分かったもんじゃない上に約束なんて守らないかもしれないんだ!
それにこの気持ち悪い大きい奴……おそらく、てか絶対に毒を持ってる。
あの毒オタク女が毒を持ってない奴なんて使う訳ない。近づくのは愚の骨頂だ。
>「近づくのはやめたほうがいい。
>赤い奴の足元にある瓦礫が泡をたてながら溶けている。
>強力な毒があるかもしれない。」
やはりあの気持ち悪い奴には毒のようなものを持っているみたいだ。
コンクリートやら金属やらが腐食するぐらいだ。やばいぐらい強いに決まっている。

「近づくのは危ない。そしてあの巨体……やっぱりこっちも
 高威力の魔法でごり押しするしかないのか……」
いざ面と向かうとどう戦うか分からずに困っていると近くに知った顔が現れる。
授業中いつも寝ている不真面目でどうしようもない奴。
なのに成績は僕よりも良いときがある上に、
いつもいつもニコニコ笑っているっていうなんとも人を馬鹿にした男だ!
>「あれ?……確か君は………ミオ・マゼット?」
「マオ・ミゼット!!僕はミオでもマゼットでもない!マオ・ミゼット!!
 由緒正しいミゼット家の長女なんだぞ!分かったかケイオス!」
出会い頭にいきなり名前を間違うという失礼な奴に僕が叫ぶと横からクリスが言葉を挟んでくる。
>「…その笑顔、聞いたことがある。
>確か…ケオス・キョンサンか?」
「え!?ケイオスじゃなくてケオスなの!?」
なんということだ。まさか僕も間違えていたとは。だけど仕方がないじゃないか。
スペルがケイオスに見えるんだから…紛らわしい名前なのがいけないんだ!
「……オホンッ!………と、とにかくもう僕の名前は間違えるなよケオス。僕も間違えないから。」
回りの視線が痛い中僕はケイオス改めケオスにもう間違えないようにと言う。
「ところで。ケオスはベアトリーチェと戦闘中なのか?結構辛そうだな。
 うーんそうだな……あの気持ち悪い奴の中にあるペンダントを僕にくれるなら
 ベアトリーチェを倒す手助けしてやってもいいぞ。」

207 :リリアーナ ◆7O/3IU/E7M :2008/07/10(木) 22:56:26 0
(校舎上空→雲の上:使い魔カプセル内)
リリアーナ【所持0】
204:アンディから使い魔カプセル(フリージア私物)を受け取り、中に入る。
   鳴き声を聞いて、鳥類の使い魔に乗っている事に気づく。幻灯機が壊れてない事を確認し安堵する
   ミルクの負傷を聞き、心配する。エルザを探していた時の怪我なので責任を感じ落ち込む
   雲の上到着。アンディに「エルザと協力し、氷の龍とメラルを下界に誘導できないか」と提案。

>464
陰口だなんて。エルザの立場なら当然の反応だし、すごく良かったと思うわ。
それにしても今回すごくいいシーンなのに、アンジェさんは着ぐるみポンジェ化(?)してるのね・・・。

>468 >470
本当に色々なスキルがあるのね〜。
どれも良くて目移りしちゃいそうです。
ちなみに歌の作詞はとても出来ません。は・・・・・恥ずかしくて。

>メラルさん
かなり大変そうですね。
長い間多忙みたいだけど、楽になる目処はついてるのかな?
ずっと応援してるし待つけれど、そうすることがかえって負担になったりプレッシャーになったりしてないかちょっと心配です。


>465 クリスさん
少し良くなられたようでホッとしました。
それと修理の件の回答ありがとうございました。そのうち何か修理に持ち込むかも。
(でも市販品じゃないと修理は難しいのね・・・)

208 :リリアーナ ◆7O/3IU/E7M :2008/07/10(木) 23:04:00 0
誤爆申し訳ないです

209 :フリージア ◆cOOmSNbyw6 :2008/07/11(金) 09:20:56 P
>201
>「あーーーーーーーーーーーー!」
「え?当たりましたの?」
フリージアもこれは完全に予想外であった
まさかお尻の穴にドリルが突き刺さるなんて
これでかなりのダメージを与えることが出来たはずだ

「 ・・・・でもなぜかしら嫌な予感がしますわ」
自分の周りの火を消しつつカエルの様子を伺うフリージア
あまりの痛みに海老反りになるでっかいカエルさん

そしてでっかいカエルさんの反撃
後ろ足で瓦礫を蹴り上げるカエルさん
「ちょ!?」
さらにお尻から痔の血がフリージアに襲い掛かる 
その状況を一言で言えばうわ!最悪!!である 

「きゃぁぁぁぁぁ!?」
当たるわけにはいかない!特にお尻から出た血には決して当たるわけにはいけない
たとえフリージングドールを着ていて当たってもあまり支障が無いとはいえ
当たってしまったら女の子として大切な何かを失ってしまうような気がする
「き!緊急回避!!」
空飛ぶ雪の結晶を急速上昇してなんとか血を避けるフリージア
よくもまあ飛んでくる液体を避けられたものである
やはり女の子としての意地があったのだろうか?

そして次の瞬間、瓦礫の欠片がフリージアのどたまを直撃した
血を避けることに夢中になって瓦礫のことはアウトオブ眼中だったようだ
そしてさっきまで皹が入っていたフリージングドールの頭パーツ
欠片とはいえ建造物の瓦礫がぶつかったのである
「わ、私の顔が!?」
瓦礫の欠片がぶつかった事によりフリージアのフリージングドールの頭の部分は
クイーンエメ○ルダスからカ○オくんに頭を食べられたアン○ンマンへと変貌を遂げた
「よくもやってくれましたわね!」
怒りのザビ○ン・・・もといフリージア

「これでもお食らいなさい!!」
フリージアは欠けてしまった自分の頭を自ら引っこ抜くとものすごい勢いで嫦娥6号にぶん投げた


ペンダント自前1 所持3 投下1 魔力回復薬(青汁風味)


210 :ケオス ◆8Ed0zD19u2 :2008/07/11(金) 17:02:38 O
>195>206
>「マオ・ミゼット!!僕はミオでもマゼットでもない!マオ・ミゼット!!
>由緒正しいミゼット家の長女なんだぞ!分かったかケイオス!」

「ごめん、マオ。でも僕の名前は――」
苦笑。どうやら、名前を間違えてしまったらしい。
が、自分も名前を間違われている。訂正しようとすると

>「…その笑顔、聞いたことがある。
>確か…ケオス・キョンサンか?」
>「え!?ケイオスじゃなくてケオスなの!?」
「そう、正解。君は……ごめん、分からないや。」
自分の名前を知っている人物の名前を思い出そうとするが記憶に無い。
「ごめんね。なんて名前?そっちの君も」
取りあえず、見知らぬ二人の名前を聞くことにする。
>「……オホンッ!………と、とにかくもう僕の名前は間違えるなよケオス。僕も間違えないから。」
「うん、次から気を付けるよ。」
少し気の無い返事をするケオス。笑顔が若干苦しそうに見えなくも無いかも知れない。

>「ところで。ケオスはベアトリーチェと戦闘中なのか?結構辛そうだな。
>うーんそうだな……あの気持ち悪い奴の中にあるペンダントを僕にくれるなら
>ベアトリーチェを倒す手助けしてやってもいいぞ。」

「…………」
悪い話じゃない。ペンダントに興味の無いケオスからしたら消して悪い条件じゃない。
……ちょっと前までなら
「今の僕はフリージアやリリアーナたちを手伝っている立場だから僕の一存じゃ決められないかな。」
そこまで言うと再び咳込む。さっきより血の量が増えていた。
ケオスは困っていた。ここでの助力は非常にありがたい、がその条件はフリージアたちには呑めない事だろう。
血のついた手を握りマオ達に見えないように両手を頭の後ろで組む
「しかし、残念だな。僕としてはぜひマオの戦いを見て勉強させて貰おうと思って居たんだけどね。」
攻め方を変えるケオス。
物の取り引きで動いて貰うのでは無く、自分から戦いに向かって行って貰う、ちょっとズルイ作戦を決行。
正直な所、時間が無い。自分が倒れるのが先かベアトリーチェ&嫦娥六号が倒れるのが先かの瀬戸際なのだ

211 :ミルク ◆9DoC6dU6XQ :2008/07/11(金) 17:36:03 O
>200-201
>「この期に及んでそれが応えか・・・!もういい・・・」
あたしの答えを聞いたベアトリーチェは、なにかを取り出してこっちに近づけてくる。
「なによそれ…なんのつもり…?」
何を手にしてるのかよくわからないけど、ベアトリーチェの態度からして体に良いものとは思えなかった。
逃げようと後ずさりするより速く、ベアトリーチェの手が近づいてくる。
>「あーーーーーーーーーーーー!」
もうダメかと思ったとき、近くにあった巨大な顔が絶叫を上げて、ベアトリーチェごと消えた。
いや、生き物の体が残っているから、消えたと言うのは正しくないだろう。
つまり巨大生物が頭を上げたので、乗っていたベアトリーチェも一緒に上に行っただけだ。

徐々にだけど頭のモヤモヤも収まりはじめ、ここに居ると長居すると危ないのがわかる。
いつこのでっかい生き物が動き出して、あたしを踏みつぶそうとするかわからない。
仮にそうしなくても、ベアトリーチェが来たら今度こそ逃げられないだろう。

そう思ってあたしは、またゆっくりと後ずさりを開始した。
体がうまく動かないからカタツムリくらいのスピードだけど、ここにいるだけよりはマシだ。

212 :ベアトリーチェ ◆DOKU7MAWbk :2008/07/11(金) 22:34:31 0
>209>199
フリージアに強烈な反撃を加えた後、嫦娥6号は追撃を・・・しなかった。
フルフルと震えながら身を捩り、自分の尻を見ようとしていたのだ。
既に再生が始まっているが見ずにいられない。
ダメージそのものより、苦痛と蛙として何か大切なものを失ってしまったような気がしたから・・・
しかし、そんな嫦娥6号に更なる悲劇が襲い掛かる!

>「これでもお食らいなさい!!」
フリージアが欠けてしまったフリージングドールの頭を投げつけるという暴挙に出たのだから!
元々流線型の体に厚い粘液を纏う嫦娥6号。
通常の物理攻撃はこの二つにより殆ど効果が出ない体なのだ。
にも拘らず!
磁石でもくっついているのか、フリージアが無意識のうちにそこを狙うのか!?
見事に尻にドストライク!
「あーーーーーーーーー!!」
治りかけの傷に塩を塗るような一撃に嫦娥6号の悲鳴が響く。
あまりの絶叫に口の中の唾が飛び、男子寮の壁に叩きつけられたのだからその痛み押して知るべし!

唾といっても100m級の嫦娥6号の口から飛び出たものである。
男子寮の壁に広範囲にわたって付着し、もうもうと煙を上げ始めた。
猛毒と濃酸のブレンドされた唾が男子寮の壁を溶かし、有毒ガスを発生させたのだ。

これはあくまで二次被害であり、嫦娥6号の行動は別にある。
立て続けにピンポイントで喰らった急所攻撃に猛烈に怒った。
素早い動きで体勢を整え、フリージアに向かってジャンプ!

フリージアも急上昇をしていたが、嫦娥6号の大きさからいくと丁度いい高さにいるのだ。
巨大な手がフリージアに叩きつけられた。
ここで注意したいところはカエルの掌は意外と柔らかいという事である。
一方、フリージングドールは硬い氷の塊。
お互いがぶつかれば当然のように柔らかい方が破ける。
通常の殴り合いならばこれだけで済むのであるが・・・
嫦娥6号は乗倍蠱毒の毒性生物。
破けてからが本領発揮なのだ。
溢れ出る煮え滾った毒血がフリージングドールを溶かし蝕んでいく。
更には巨大質量による運動エネルギーが加わり・・・
結果、フリージアは煮え滾った毒血に塗れながら元腐海であった砂漠へと叩き飛ばされる事になった。

「っち。強すぎたか!」
慣性制御アイテムのお陰でこの激しい動きでも嫦娥6号の頭の上で立っていたベアトリーチェが舌打ちをした。
遠く飛ばされ見えなくなったフリージアに向かって唾を吐くと足をとんとんと踏み指示を出す。
未だ苦痛に涙目の嫦娥6号だが、ベアトリーチェは意に介する事もなく、むしろ笑みを浮かべていた。
「まあいい。溶けて苦しむさまが見れないのは残念だけど・・・それより・・・!」
更に惨状を広げるべく、校舎の方へと嫦娥6号を向きかえらせるのであった。

213 :レイド ◆M07.CI9OF2 :2008/07/11(金) 22:40:15 O
「よっしゃあ!直撃!!ざまあm…」
>197>「その程度の力でこの俺と喧嘩しようてか?
 …くかかか…では、その力で生徒を守ってみせよ」
あの野郎…直撃したのにダメージ無しってか…!?
「んだとゴラァ!ってめマジぶっ殺しだゴルァ!」
>「あの…レイド先生…?前方に多数の魔法陣が…」
見れば多色の魔法陣がたーくさん…

>「返すぞ借金王」
「…この…くそがぁぁあ!?」
迫り来る複数のファイアーボール。
こんなん避ける気すら失せるわ!
「自分の身は自分で守りましょうね皆さん!」
俺は自分の身を守るので精一杯だと思い、そう叫んだ。
実際あの二人なら大丈夫だろ。
「こうなりゃ相殺させるしかねぇ!」
俺は自分にぶつかりそうなファイアーボールだけ相殺する。
全部相殺出来れば一番だが、そんな魔力の無駄使いはしたくない。
>「男の子だろ?
 すべて耐えよ」
「うっせー!ぜってー許さねぇからなー!」

「はぁはぁ…くそっ…疲れた…」
ファイアーボールの一斉走射がやっと終わった。
>「生きてるか凡骨?」
煙で見えないが骨野郎の声が聞こえる。
「ったりめーだ!余裕綽々!
言っとくがなぁ、謝るなら今のうちだ!
俺は一度キレたら止められないぜ!」

214 :ランドアンド ◆4itHF4b6fw :2008/07/12(土) 00:28:41 0
>204

>「やだな、あれはまぐれよまぐれ。アイテムを触媒に使ったからたまたま発動しただけだし、杖だって・・・・・。
>ま、まあその・・・私がまともな魔法が使えない事は、ランディの目を通してアンディも知ってるでしょ?まぐれよ、まぐれ」
リリアーナがまぐれだと言うのを聞き思わず笑みを浮かべるアンド。
嘘が壊滅的に下手なのはわかっていたがこうまで怪しい弁解は聞いたことがなかったため笑ってしまったのだった。
>「と、とにかくメラルさんが来たとたん氷の龍にやられちゃったから、何か取られるどころか話すらしてないわ。
>私、エルザを探そうと思ってメラルさんの誘いを断っちゃったから・・・・・・・・もしかしてメラルさんを怒らせちゃったのかな?」
「そうか、何も取られてないならいいんだ。・・・・・・怒ってる?
 馬鹿か?そもそもメラルは敵だぜ。怒ってるも糞もねえだろうが。」
もっとも、そのメラルがまだペンダントを捨ててないということは
やはりまだリリアーナへの用事・・・・・・ないし目的が達成されてないということを意味する。

そうこうしている間に雨の中を進み雷を避け雲を抜ける。
夜空には月が浮かびまるで下の悪天候が嘘のような天気だ。
>「アンディ、エルザは見える?無事ているかしら?」
「そう慌てるんじゃねえよ。んな気にしなくてもあいつはそんな軟じゃねえから大丈夫だ。」
アンドはそうリリアーナに言って聞かせ落ち着かせたあとあたりを見回すと遠くに巨大な龍の姿を発見する。
「おい、見つからねえように下の雲に隠れろ。」
アンドの声を聞いた大鷲はすぐ下の雲の中に隠れる。
エルザを助けることが最優先の今のこのこあの龍に気づかれ戦闘になるためにはいかないがための当然の行動だった。
>「ねえアンディ、私思うんだけど、あの龍とメラルさんの両方相手にするには空中じゃ分が悪いと思うの。
>あの龍を誘い出して、何とか下界に下りられないかしら?
>下界には校舎が物凄い勢いで燃えていたし、ベアトリーチェちゃんの巨大な使い魔もいるわ。
>火の傍なら体の維持に魔力を浪費するだろうし・・・・・・うまくいけば、毒をもって毒を制すことが出来るかも」
「くくく・・・・・・そりゃあ戦略だとか抜きにしても面白そうだな。
 だがまずはエルザのお嬢を連れ出さないことにははじまらねえ。」
そう、まずはエルザを助け出すことが一番の目的。
誘導をするにしてもそれが終わらないことには始まらない。
>「とにかく今はエルザと協力する事が大事だと思うの。アンディ、あなただけがたよりよ。頑張って」
「協力って点に関しちゃあ期待するんじゃねえぜ。そもそもオレはあいつに信用されてねえ。
 ・・・・・・まあ話す余裕もあいつが話を聞く気もねえなら無理やりにでも連れて行くぜ?
 なあに恨まれ役や嫌われ役なら馴れてるから安心しな。」 
リリアーナの協力という言葉にアンディは少し苦笑いを見せる。

おおよその計画はまとまった・・・・・・残る問題は一個だけ。
エルザの正確な位置、それが把握できなければ飛び出すわけにはいかない。
その時だった不意に怒ったエルザの大声が飛んでくる。
>「あなたって大変な偽善者だわ!!」
放った内容がなんであれとりあえずこれで声がどこから飛んできたのかわかったのは大きかった。
「聞いたな!?あの声の場所に向かえ!大まかで構わねえ。全力・・・・・・全速力でだ!!」
アンドが叫ぶのとほぼ同時に隠れていた雲から大鷲が声の方に向かって大きく鳴き声を上げながら飛び立つ。
風を切りながら声の方へと進んでいく・・・・・・おそらくあの龍はこっちの存在を気付いただろう。
このままだと攻撃してくる可能性も多いにある。だが・・・・・・いや、だからこそ構うことなく突き進む。
「おいバカ女ァァァ!!性に合わないのを我慢しておまえのために来てやったんだ!!
 いるならなんでもいいからもう一度叫ぶなり怒声を浴びせるなりしてみやがれぇぇぇ!!」
返事があるかどうかは分からないがアンドはとりあえずエルザに当てて叫ぶ。

215 :メラル ◆1LtyyBHC/M :2008/07/12(土) 06:29:29 0
 エミューが術を放った後に…メラルがエミューの上部に多数の斥力球を展開、
エミューの高度を強引に下げさせる…が、それも不完全だったようで
魔法陣にこそ直撃しないもののリリアーナの放った弾は胴体を貫通していった。
エルザの方は攻撃をあっさり凌いでいたようだが、メラルにとってそれは余り重要ではなかった。
リリアーナがあっさり落ちていった事、そしてリリアーナが言った言葉の方が重要だったのだから。

>「あなたって大変な偽善者だわ!!」
エルザの声が聞こえるも、これもメラルにとってはそう興味を持てるものではなかった。
メラルにとって、リリアーナが下に落ちていった時点でこの戦闘の意味はなくなっていた。
下ではそのうち仲間に救出されるだろうし、エルザを救いに来る事はあれ、
リリアーナはわざわざ上空で決着を付けようとはしないだろう。
そして、エルザも増援が来るまでに倒せるほど甘い相手ではない。
事実上、この戦闘の結果は見えているのだ。そして、リリアーナを追撃しても
メラルの望む戦いはできるわけもなかった。

だから、メラルはとても単純な手段をとる。
「エミュー。」
メラルがエミューを呼ぶと同時に、エミューがまたも強い光を放ち…
同時に、氷の中にメラルを取り込み始めた。そして…穴を埋め、
風の抵抗を軽減する事のみを考えたフォルムを構成し、即座に
全力で何処かに飛び去っていった…。

216 :ロックなのだ! ◆jWBUJ7IJ6Y :2008/07/12(土) 19:36:25 0
アンジェリーナが出した条件は、簡単そうで実に難しい事だった。
>>「昔のあなたに戻って欲しい。」
アンジェリーナにそう言われたロックは顔をこわばらせ、アンジェリーナから離れた。
アンジェリーナが言った意味がどういう意味か、ロックにはよくわかっていた。
よくわかっていたが、ロックはその意味を問わずに入られなかった。
「一体どういう意味なのだ?」
>>「今のあなたより、ずっと熱かった頃のあなたに戻って欲しいのよ。
>> わからない?エルザと分離する前のあなたよ。」
ロックは言葉を失ってしまった。ロックとエルザは、もともと肉体を共有した別人格同士だった。
それをアルナワーズがロックとエルザの魂を術で分離させ、エルザの魂を人形の体に移し変えたわけだが、
その時、ロックは性格が大きく変わってしまった。
普段口にこそ出さなかったが、ロック自身もその事は十分理解していたし、
かつての自分との差に戸惑う事も多々あった。
「い…今の俺じゃ駄目なのかな!?」
ロックはそう質問した後、すぐに後悔した。
アンジェリーナは嘘をつかないし、ごまかしたりもしない女だったからだ。
>>「私は今のあなたを心から好きになれそうに無いの。
>> 私が好きだったのは、夏の太陽のように熱かった頃のあなた。
>> 今のあなたは、まるで鹿に甘皮をかじり取られた松の木のように情けないわ。」
ロックはショックを受けた。ここまでハッキリと、アンジェリーナから自分を否定されたのは初めてだった。
「で、で、でも、方法がわからないのだ。エルザと分離する前の自分に戻るなんて!」
ロックは声を裏返しながらアンジェリーナに尋ねた。
>>「簡単よ。今あなた自身が答えを言ったじゃない。もう一度エルザと合体すればいいのよ。」
ロックはへなへなと、テーブルの脇にある椅子にもたれた。

>212
>『お嬢様!お嬢様!』
アンジェリーナに、スフィンクスのポンデから慌てた様子のテレパシーが入った。
>>『どうしたの?』
>『大変です!毒ガスです!誰かが男子寮の中に毒ガスを撒きました!
> 北側の区画にいた我が娘達は全滅しています!どういたしましょうか!?』
>>『任務の内容を変更するわ。各チームリーダーを中心に、
>> 男子寮の北側を避けて69号室まで集まりなさい。10分だけ猶予を与えるわ。
>> それまでに集まれなければ、わかるわね?』
>『了解です、直ちに!』

そんな事とはつゆ知らず、ロックは69号室からふらふらと出ようとした。
>>「待ちなさいロック、どこへ行くつもりなの?」
「いや…エルザを探そうと思って…」
>>「それは後にしなさい。リバースの中でエルザと合体しても、意味が無いわ。」
ロックは反論しようとして振り向いた。そういう理由でエルザを探しているわけではない!と。
しかし、口を開くより早く、ロックは頭がふらふらして、倒れてしまった。
アンジェリーナはすぐにロックを抱きかかえ上げた。
>>「ごめんなさい。さっき、たくさん殴りすぎたかしら?」
アンジェリーナはロックをベッドに寝かせ、布団をかぶせた。
>>「今は少し休みなさい。そうすればきっと良くなるわ。」

217 :ヴァンエレン・ブランカート ◆u1rU/e.jL2 :2008/07/12(土) 23:05:19 0
>195>206
>「近づくのはやめたほうがいい。
>赤い奴の足元にある瓦礫が泡をたてながら溶けている。
>強力な毒があるかもしれない。」
それじゃあどうしようもないじゃない。
「むむむ…。
 金属を溶かすようなものは果たして毒と呼んでよいものか?」
細かいことは気にしてはいけないのがお約束である。
厳密にいえば物体を腐食させているのだが、それでも普通の毒と比べれば逸脱しているのは確かだ。


>「近づくのは危ない。そしてあの巨体……やっぱりこっちも
>高威力の魔法でごり押しするしかないのか……」
蛙は見るからに耐久力がありそうなのだが、足を狙えばその巨体ゆえに意外ともろいのかもしれない。

>194
>「あれ?……確か君は………ミオ・マゼット?」
ひょっこりと現れたのは骸骨でもオバケでもない人間の男子。
>「マオ・ミゼット!!僕はミオでもマゼットでもない!マオ・ミゼット!!
>由緒正しいミゼット家の長女なんだぞ!分かったかケイオス!」
会うや否やいきなり名前を間違えられたことで激昂したマオは声を荒げて訂正する。
>「…その笑顔、聞いたことがある。
>確か…ケオス・キョンサンか?」
こちらもこちらで名前を間違えていたのでどっちもどっちと言ったところだ。
>「ごめんね。なんて名前?そっちの君も」
「私はヴァンエレン・ブランカートで吸血鬼だ」

>210
こんな具合でマオとケオスのやりとりがあったわけだが状況は変わろうはずもなく、以前として巨大な蛙が猛威を振るっている。
>「ところで。ケオスはベアトリーチェと戦闘中なのか?結構辛そうだな。
>うーんそうだな……あの気持ち悪い奴の中にあるペンダントを僕にくれるなら
>ベアトリーチェを倒す手助けしてやってもいいぞ。」
マオの提案により沈黙して考え込むケオスはようやく口を開いて結論を出した。
>「今の僕はフリージアやリリアーナたちを手伝っている立場だから僕の一存じゃ決められないかな。」
ケオスはリリアーナ側の人間だという…ということならばミルクもその中に入っているはずだ。
さきほど魔物を呼び出した犯人が自分だということをミルクに告知したばかりなのだが、これは選択を誤ると大変なことになるかもしれない。
ケオス自身がまだそのことに気がついていないということは、ミルクからまだ聞いていないのだろうか?

咳き込むケオス、その手には少ないとはいえない量の血がついていて咳き込んだ際に吐いたものだろう。
しかしすばやく手を握ってそれを隠して三人には見えないようにしていた。
どうやらどこかで傷負っているようであるが、血の匂いに敏感なヴァンは一人その様子に気がついた。
「ふむ…君が決められないようなら我々が勝手に手助けをしよう」
そこで無償で手助けすることに不満を持っていそうなマオとクリスに耳打ちする。
「リリアーナたちは結構な仲間を引き連れているようだが、毒女が一枚上手でおそらく勝つことになる。
 かといって我々だけで勝てる相手でもあるまい?
 ここは協力することで確実に毒女を始末するのが得策ではないか?
 こちらはほどほどに協力してリリアーナたちの浪費を待って、疲れたところを襲うのもアリかもしれぬぞ?」
考えることが少し魔物よりになってだんだんと腹黒くなっていっていることに本人は気がついていないのだった。

218 :クリス ◆zuDFbGiSHI :2008/07/13(日) 01:54:25 0
>「え!?ケイオスじゃなくてケオスなの!?」
>「そう、正解。君は……ごめん、分からないや。」
噂は不明確なことが多いから不安だったが、どうやら合っていたようだ。

>「ごめんね。なんて名前?そっちの君も」
>「私はヴァンエレン・ブランカートで吸血鬼だ」
「初対面だから名前を知らないのも無理は無い。
 魔道工学科のクリス・オーランだ。」

>「……オホンッ!………と、とにかくもう僕の名前は間違えるなよケオス。僕も間違えないから。」
>「うん、次から気を付けるよ。」
お互いに間違っていることに気づいたため、少し気まずそうにも見える。

>「ところで。ケオスはベアトリーチェと戦闘中なのか?結構辛そうだな。
 うーんそうだな……あの気持ち悪い奴の中にあるペンダントを僕にくれるなら
 ベアトリーチェを倒す手助けしてやってもいいぞ。」
そんな空気を変えるように、マオがケオスに助力を申し出た。

だが、ケオスの返答は芳しくないものだった。
>「今の僕はフリージアやリリアーナたちを手伝っている立場だから僕の一存じゃ決められないかな。」
そう言うと、ケオスは咳き込み始める。
もしかしたら毒に蝕まれているのかもしれない。

>「しかし、残念だな。僕としてはぜひマオの戦いを見て勉強させて貰おうと思って居たんだけどね。」
どうやらマオをそそのかして自主的に動かそうとしているようだ。
けれどもマオが返答する前に吸血鬼が返答した。
>「ふむ…君が決められないようなら我々が勝手に手助けをしよう」

突然協力することを決めた理由を吸血鬼は耳打ちしてきた。
>「リリアーナたちは結構な仲間を引き連れているようだが、毒女が一枚上手でおそらく勝つことになる。
 かといって我々だけで勝てる相手でもあるまい?
 ここは協力することで確実に毒女を始末するのが得策ではないか?
 こちらはほどほどに協力してリリアーナたちの浪費を待って、疲れたところを襲うのもアリかもしれぬぞ?」
別に反対する理由も無い。
両方とも弱ったところで漁夫の利するのも一つの戦略だろう。

「つか相談する前に戦闘態勢に入った方がよくないか?
 さっきから叫んだり海老反りしたりしている生物がこっちを向いている。」
正確に言えば校舎に向いているのだが、場所的にはほぼ変わらないだろう。

「ケオス、できればあの生物の特性を話してくれないか?
 情報は必要だからな。」

219 :ラルヴァ&使い魔’s:2008/07/13(日) 11:03:29 0
>197>213
接近してくると思って身構えていたラルヴァであったが相手は魔法で反撃を繰り出してきた。
「おかしい・・・もしかしてあれが本体じゃない、とか?」

そして死王の周囲で輝く多数の魔法陣・・・!
>「自分の身は自分で守りましょうね皆さん!」
「はい!・・・ミラ、いくよ!」
ラルヴァの背後で日に焼けた肌をした女性が現れる。
ラルヴァと二人で両手を前に突き出す体勢をとると詠唱を重ね合わせる。

「『来たれ大いなる大海の加護、数多来る災厄を退ける絶壁となせ!海嶺断障壁』」

ラルヴァとミラの前方、に大きな壁が隆起する。
その壁面の向こう側では大量の海水が猛烈な勢いで噴出し、降り注ぐ火球の雨を防ぎだす。
だがいかんせん死王とは格が違う。やがて防壁は連続する火球の連続攻撃にひびが入り、決壊。
ラルヴァの周囲が爆炎に包まれる・・・・・・。

その無様な姿を感じ取ってか死王が余裕綽々の態度で言葉を投げかける
>「男の子だろ?すべて耐えよ」
だが、それに応えはない。
>ようやく一斉走射が終わって、嵐が去ってあがる煙の量は数えられないほどの惨状だ。

その煙の中から声が響く。
煙の中でペンダントの魔力が死王の右手へとかなり早い速度で移動するのを感じられるだろう。

〈我今ここに大いなる大神の御名を称えん〉
「天と地の加護によりて、今ここにその罪を祓わん」
「〈大神の摂理に反する不浄なる生命に慈悲あれかし、【聖光激流葬】〉」

ペンダントの魔力は右手へ移動しながらも煙の向こう、つまり正面から聖なる力を纏った魔力が吹き上がる。
死王の放った火球で砕かれた床から白い光に包まれた土や岩が濁流と化して死王のいた地点と
その周囲に向けて、原点から扇状に飲み込み、吹き飛ばしてゆく。

やがて、煙が晴れた所から現れたのはところどころ焦げたラルヴァ。
そしてその隣には白い翼を生やした少女がいる。
「ハァ、ハァ・・・・・・。未成熟とは言え、火竜は火竜。
 その鱗による加護で・・・・・・生き残れた。」

死王の右手に転がっていたのは、床から突き出た土の腕に握られたザボーネのペンダントだった。

220 :ロックなのだ! ◆jWBUJ7IJ6Y :2008/07/13(日) 11:09:42 0
>214>215
> 「おいバカ女ァァァ!!性に合わないのを我慢しておまえのために来てやったんだ!!
>  いるならなんでもいいからもう一度叫ぶなり怒声を浴びせるなりしてみやがれぇぇぇ!!」
何故アンディの声が聞こえてきたのかはわからなかったが、
エルザはその内容に反論せずにはいられなかった。
「誰が馬鹿なのよ!?誰が!?馬鹿って言った方がお馬鹿さんよ!!」

> 「エミュー。」
> メラルがエミューを呼ぶと同時に、エミューがまたも強い光を放ち…
> 同時に、氷の中にメラルを取り込み始めた。そして…穴を埋め、
> 風の抵抗を軽減する事のみを考えたフォルムを構成し、即座に
全力でどこかに飛び去ろうとした。しかし、収まらないのはエルザである。
「ちょっとあなた!人に喧嘩を売っておきながらどこへ行く気なのよ!?
 そもそもリリアーナをどこに隠したの!?待て!逃げるなー!!」
エルザは追撃として衝撃波を放った。衝撃波はエミューのお尻にヒットしたが、
表面の氷が砕けただけで、撃墜するにはいたらなかった。

少しして、アンディを見つけた(アンディに見つかった?)エルザは不機嫌そうに彼に言った。
「もう!あんたが余計なこと言うから、氷の龍が逃げちゃったじゃない!」
その後、少しはずかしそうに付け加えた。
「でも、わざわざ加勢に来るなんて、あんたにしては気が利いているじゃない。
 その…なんというか、あ、ありがと。」
しかし、また不機嫌そうになった。
「勘違いしないでよ!別に、あなたがいなくたって、私一人で勝てたんだからね!
 見てたでしょ!あの氷の龍、私に恐れをなして逃げて行ったわ!
 だから、本当はぜんぜんありがたくなんか無いんだからね!でもさっきのありがとは、
 言ってみれば、その、なんというか…なんでもないから!」
エルザは今度は心配そうな顔になった。
「ところで、実はさっきまでここにリリアーナがいたの。でも、さっきの氷の龍と戦闘になった時、
 どさくさにまぎれてどこかへ消えてしまったわ。ねえ、あなたは何か見なかった?」
ころころと表情を変えていたエルザであったが、最終的に何か考え込むような表情になった。
「それとも、もしかしたら、さっき私が見たリリアーナは幻か何かだったのかしら?
 背中から羽なんか生やしてたし、彼女の声が直接頭に響いたりしたわ。」

221 :フリージア ◆cOOmSNbyw6 :2008/07/13(日) 19:01:10 P
>212
>「あーーーーーーーーー!!」
苦しむカエルを見てびしっとポーズを決め、大声で宣言するフリージア
「わかりましたわ!カエルさんあなたの弱点はお尻ですわね!!」

だが次の瞬間
「ぷぎゅるぱ!?」
大ジャンプしたカエルに思いっ切りフリージアは殴られた
あえなくお空の星となるフリージア
「I’ll be backですわぁぁぁぁぁ!!」

チュドム!!
あ・・・・空中で爆散した
おかしい・・・フリージアは(一応)生身の人間のはずだ
いくらスーパーロボットぽい技を使っていてもロボットみたいに爆発するわけがない
多分、毒が生身の体を蝕む前にフリージングドールスーツをパージしたのだろう
それがあまりにも勢いが強かったので空中で爆発したかのように見えたに違いない
「いやぁぁぁぁんですわぁぁぁ!!」
どうやらパージする勢いが強すぎて服まで破れてしまったようだ
・・・・・あれ?そういえば胸に納まっていたルズはどうなったんだ?

まあそんなことはともかく空中をすごい勢いで吹っ飛んでいくフリージア
吹っ飛びながらも考えるなぜ自分が負けたのかを・・・・
「何で負けちゃったのかしら?どんなにシリアスで強い相手でもギャグの戦闘に巻き込めば・・・自分のペースに引きずり込めば
 勝てると思いましたのに・・・・シリアス・・・は!?わかりましたわ!!尻でアスな展開になったから負けてしまったのですわ!!」
どうやらフリージアは負けたショックで色々と混乱しているようだ

「・・・・・・そろそろ地面ですわね」
車田漫画の様に頭から落ちていくフリージア
このまま落下したらきっと八つ墓村状態になるに違いない
「こんな事なら一人で巨大な敵に挑まず仲間と協力するべきでしたわ・・・・・」

ペンダント自前1 所持3 投下1 魔力回復薬(青汁風味)




(そのころのギズモ)
「よく考えたら僕も魔物なんだから図書館D層入っても別に魔物に襲われなくない?」
どうやら今頃そのことに気がついたようである

222 :ベアトリーチェ ◆DOKU7MAWbk :2008/07/13(日) 22:48:59 0
>221
>「わかりましたわ!カエルさんあなたの弱点はお尻ですわね!!」
「お前には乙女の恥じらいがないのかーー!」
夜空のお星様となったフリージアに嫦娥6号の上でこけながら突っ込むベアトリーチェ。
確かに粘液に覆われていない急所という意味では弱点といえば弱点である。
しかしそれを大声で言うのは乙女ならば憚れようと言うのに!

ぶつぶつと文句を言いつつ次の段階に映る。
校舎を破壊炎上させた。そして巨大な六脚蝦蟇、嫦娥6号の威容で圧倒した。
しかしこれだけでは絶望的な状況とは言えないのだ。
ここに蓋をする為に、ベアトリーチェは構える。

声を発したのはベアトリーチェだが、校舎付近一帯に響くのは嫦娥6号の発した声だった。
嫦娥6号の脳に突き刺した水晶の槍を使い、スピーカー代わりに使っているのだ。
「校舎周辺の生き残り!居るのはわかっている!
お前達に絶望的なお知らせだ!
ここら一体は私の石化毒に汚染されている。
障壁を浸透し、結界でも張っていないと防げない強力な毒だ。
あと一時間もすればお前ら全員石像だ!
無駄な事はやめろよ。発症するまで自覚症状はない。
整った施設があっても検出に30分、解毒剤を作るのに3時間以上はかかる!」

そう、いくら圧倒的な力を見せても絶望はしないだろう。
今まで生き延びた者たちなら尚更であろう。
だからこそ、既に手遅れだと宣言するのだ。
例えそれがハッタリであっても、知る術がない以上、その効果は変りはすまい。
そして、絶望を与えたからこそ、ベアトリーチェは希望を選ぶ権利を得る。

「だが安心しろ。私の目的は優勝じゃない!
条件さえ飲めば解毒剤を渡すし、わかるだろう!ペンダントの波動!
私の持っているペンダントも全部やる!」
ここで一旦間を空ける。
絶望の後の希望。
しかし条件は言わぬ事により不安と戸惑いを与える。
ほんの一瞬だけ。
不安と戸惑いを克服し、結論を出し精神状態を整えさせるだけの時間は与えない。

「条件は・・・殺しあえ!
隣に居る仲間!友人!敵!
自分以外全部殺せ!
最後に残った一人に解毒剤もペンダントも全部やる!」
これこそがベアトリーチェの与える極限状態だった。
混乱状態にあって突きつけられた死刑宣告。
その中で与えられた蜘蛛の糸を巡り、人はどう行動するのか。
ベアトリーチェの中では既にどうなるかは結論がでている。
これはそれを証明するための実験にしか過ぎないのだ。

姿は見えずとも、校舎周辺に戸惑いの空気が膨れ上がるのを感じることが出来た。
だからこそ、ここで止めの言葉を続けるのだ。
「私を倒そうとするのもいいだろう。
だけど私の持っている解毒剤は一人分。
一時間以内で倒せるか?しかも結局助かるのは一人だけだ!
考えるまでもないぞ!
隣の奴が戸惑っている今がチャンスだ!殺せ!自分が生き残るために!!」
校舎一体に嫦娥6号の声が響くのであった。

223 :リリアーナ ◆7O/3IU/E7M :2008/07/13(日) 23:26:42 0
>220 >214-215 
どうやらアンディの出現を気に、メラルと氷の龍は撤退したらしい。
リリアーナはホッと胸をなでおろした。出来ればメラルとやりあいたくなかったのだ。
>「馬鹿か?そもそもメラルは敵だぜ。怒ってるも糞もねえだろうが。」
先程のアンディの言葉を思い出し、リリアーナはため息をついた。
(アンディもメラルさんもすごいよね・・・・・・)
ゲームの世界とはいえ、自分はとてもそこまで上手に割り切れない。
――――いや、ゲームの世界だからこそ、なのだろうか。

結果的に助けられたエルザは、素直になれないながらもアンディに礼を述べていた。
(本当はこんな風に、普段接点の無い生徒同士が交流を深めるのが目的なんだよね・・・・・)
エルザがアンディへの態度を軟化させたのを感じ、リリアーナは複雑な気持ちになった。

>「ところで、実はさっきまでここにリリアーナがいたの。でも、さっきの氷の龍と戦闘になった時、
> どさくさにまぎれてどこかへ消えてしまったわ。ねえ、あなたは何か見なかった?」
心配そうな声に、リリアーナはカプセル内に映し出される映像を見た。
ぼんやりとだが少女らしきシルエットが見える。

>「それとも、もしかしたら、さっき私が見たリリアーナは幻か何かだったのかしら?
> 背中から羽なんか生やしてたし、彼女の声が直接頭に響いたりしたわ。」
「私ならここよ、メラルさんに撃ち落されてアンディに助けられた。無事でよかったわ、エルザ。
 ・・・・・・・私、結局全然エルザの役に立ってないね」
リリアーナは低い声でそう告げると、深いため息をついた。
「――――アンディ、早くミルクを探さないと。彼女、大怪我してるんでしょう?」

224 :マオ ◆wYjEoXUBzo :2008/07/14(月) 00:33:09 0
>210 >217
>「今の僕はフリージアやリリアーナたちを手伝っている立場だから僕の一存じゃ決められないかな。」
リリアーナ達と手を組んでいるだって?
ということはミルク達と組んでいるってことにもなるのか。
それにしてもここまでリリアーナに求心力があったとはな……
テストの成績とかは中の下……いや下の上だっていうのに。いったいどんな人間なんだ?

僕がリリアーナについて考えているとケオスは咳きこみ始める。
やっぱりお世辞にも体調がいいとは言えないみたいだな。
ベアトリーチェの毒にやられたのかもしれない。
すると様子を見ていたヴァンの奴が口を開く。
>「ふむ…君が決められないようなら我々が勝手に手助けをしよう」
その言葉を僕は疑う、無償で人助けをするなんて無駄すぎる。
だいたいケオスは僕の仲間ではない。それに僕はこいつが嫌いだ。
不満そうにしているとヴァンは今度は僕たちに耳打ちで話しかけてくる。
>「リリアーナたちは結構な仲間を引き連れているようだが、毒女が一枚上手でおそらく勝つことになる。
>かといって我々だけで勝てる相手でもあるまい?
>ここは協力することで確実に毒女を始末するのが得策ではないか?
>こちらはほどほどに協力してリリアーナたちの浪費を待って、疲れたところを襲うのもアリかもしれぬぞ?」
「なるほど……確かにそうだ。リリアーナ達をうまく使わせてもらうとしようか。」
しかし、それにしてもヴァンはこんな画策するようなやつだったか?
逆にこういう時はどうしていいか分からずにどうしようか真っ先に僕に聞いてくる
優柔不断な男だと思ったてたんだが……まあ、ヴァンもこのエリートの僕と組んで若干たくましく強くなったのかもしれないな。
素直に成長を認めてあげるとするか。

>218 >222 
>「つか相談する前に戦闘態勢に入った方がよくないか?
>さっきから叫んだり海老反りしたりしている生物がこっちを向いている。」
そうだった。確かにのんびり会話している余裕なんてないんだったな。
お尻が弱点だという言葉も遠くから響いてきたことだし。

戦うために全身に魔力を循環させはじめていると巨大カエルの上……
ベアトリーチェの声が轟く。
>「校舎周辺の生き残り!居るのはわかっている!
>お前達に絶望的なお知らせだ!
>(中略)
>整った施設があっても検出に30分、解毒剤を作るのに3時間以上はかかる!」
「なんだと!?そんな馬鹿な……」
自覚症状を感じない遅延性の石化毒?……ブラフか。いや、
しかしあの女のことだ。あり得ない話でもない。
もしやここで僕は終わりなのか?このエリートが……この前のただ大きいだけのカエルに屈すると!
>「だが安心しろ。私の目的は優勝じゃない!
>条件さえ飲めば解毒剤を渡すし、わかるだろう!ペンダントの波動!
>私の持っているペンダントも全部やる!」
あたりが絶望に包まれる中、ベアトリーチェがペンダントのオマケ付きで助けてやってもいいと言う。
ただみんな静まりベアトリーチェのその条件を言うのを待つ……どのみち今はそれしかできない。



225 :マオ ◆wYjEoXUBzo :2008/07/14(月) 00:35:23 0
>「条件は・・・殺しあえ!
>隣に居る仲間!友人!敵!
>自分以外全部殺せ!
>最後に残った一人に解毒剤もペンダントも全部やる!」
一瞬ベアトリーチェの放った言葉を聞いて僕は呆然とした。
つまりこの状況下、自分を生き残らせるためにはまわりの人間を倒すしかないということか?
……自分の手を汚さずに戦力を減らすための戦術?
違う。だったら石化の情報など出す必要性がない。放っておけば石化するんだから。
やっぱり石化毒はブラフなのか?……いやだが本当だとしたら。
混乱する中僕はヴァンエレンとクリスを見る……この二人を倒す?
いや、だめだ。それにまだ道はある。あいつを倒して僕たちがその解毒剤というやつを手に入れる方法が……
>「私を倒そうとするのもいいだろう。
>だけど私の持っている解毒剤は一人分。
>一時間以内で倒せるか?しかも結局助かるのは一人だけだ!
>考えるまでもないぞ!
>隣の奴が戸惑っている今がチャンスだ!殺せ!自分が生き残るために!!」
僕の期待はベアトリーチェのとどめの言葉によって打ち砕かれる。
解毒剤が一つでは意味がない……結束しようにも結束をする意味がなくなった。
「…………………」
そうだ、これはチャンスなのかもしれない。
二人を倒せば助かるどころか優勝にすら手が届く!
この絶望的な状況を切り抜ける希望はこれしかない。
今しかない。まだ混乱している今しか…………この溜めていた魔力を解き放てば
クリスぐらいは消し炭にできる……悩んだ結果僕は二人に向かって叫ぶ。

「………クリス!ヴァン!!ちょっといいか!?
 状況は分かっているな?ベアトリーチェは絶望を突き付けてきた。
 そして希望も……石化か本当かどうかわからない。
 だが本当だとしたら僕たちは終わりだ。」
そして僕は一回言葉を止め大きいカエルを見る、
上ではベアトリーチェが立っているのが見える。
恐怖や混乱で包まれているこの現状を見て…自分の掌で踊ろうとしている奴らを見て
笑ってでもいるんだろうか?これから殺しあう姿を期待しているんだろうか?
「だが、僕はこのままあいつの言うとおりにする気はない。
 頼む!あいつを倒すのに協力してくれ!!
 僕一人では無理だが僕たちならいける!勝てる!!」
僕が選んだ道は仲間と共に戦うこと!
そしてここで協力するという意思を打ち砕く問題がある。
解毒剤は一人分だということ……だからこそはっきりということにした。
「それと…解毒剤とペンダントのことだが……勝った後でどうするか決めるなどといった曖昧なことは言わないよ。
 解毒剤とペンダントは僕がもらう!!……つまりお前たち二人は石化ということになる。
 だが約束する。あいつの言う設備の整った施設を見つけて何時間かかろうと解毒剤を作る。
 必ず……必ずだ!だから僕を信じてくれ!!」



226 :ミルク ◆9DoC6dU6XQ :2008/07/14(月) 16:30:21 O
>221-222
>「あーーーーーーーーー!!」
ベアトリーチェの騎乗する巨大生物がまた奇声を上げた。
後ろから攻撃でもされてるんだろうか。
それはいいとして、問題は口から何かを飛ばした方だ。
……毒で遠距離攻撃が可能なんだろうなやっぱり。
あの巨体が相手じゃ近づくのも危ないのに、離れても危険なのか厄介な!

>「わかりましたわ!カエルさんあなたの弱点はお尻ですわね!!」
夜空に響くフリージアの声。
さっきからの奇声はフリージアの攻撃のせいか。
でも弱点がお尻って一体なにをしたんだ…

一方の巨大蛙もやられっぱなしではないようで、巨体に似合わぬ動きでジャンプする。
>「I’ll be backですわぁぁぁぁぁ!!」
蛙の動きに会わせるように、夜空にあがるのは白い花火。
やられたのかっ!……まあ死んではいないみたいだから、そのうち戻ってくるだろうし、いいか。

>「校舎周辺の生き残り!居るのはわかっている!
宿敵フリージアを退けて調子づいたのか、ベアトリーチェの大声が聞こえてきた。
内容は、検出が困難な石化毒を使った事と、それを治すのはほぼ不可能なことを告げるもの。
「くおらーっ!ベアトリーチェーっ!
 あんた、仲間になるって言ってたんじゃなかったの!?」
あの言葉を頭から信じ込んでたわけじゃないが、いきなり裏切って暴れだすとも思わなかった。
あたしの声が聞こえてるのか聞こえてないのか、ベアトリーチェは言葉を続ける。
>「条件は・・・殺しあえ!
>隣に居る仲間!友人!敵!
>自分以外全部殺せ!
>最後に残った一人に解毒剤もペンダントも全部やる!」
>考えるまでもないぞ!
>隣の奴が戸惑っている今がチャンスだ!殺せ!自分が生き残るために!!」
生き残る条件を聴いたあたしは、思わず笑っちゃうところだった。
仲間まで殺せなんて条件、本当に考えるまでもない事だ。
もちろんベアトリーチェの言葉とは逆の意味で。
そのうえ事実上の縁切り発言だから、こっちも気兼ねなく攻撃できるしね!

「ずいぶん優しくなったものねベアトリーチェ!
 あんたを倒すまで一時間も猶予がある事を教えてくれるなんて!」
ベアトリーチェの大声に負けじとあたしも叫び返す。
聞こえてるかどうかは問題じゃない。
周りにいる、どうしようか迷ってる奴らに聴かせるのが目的なのだ。
「あんたの脅しに引っかかるようなバカなんて1人もいやしないわよ!
 どうせ残った1人を倒して自分が楽に優勝しようなんて考えてるんでしょ!
 自分だけ助かるために他人を裏切れなんて言う奴の言葉を誰かが信じてくれるなんて思うなよ!
 レオ先生の事が本気で好きなら、信じてもらうためには言動が大事だって覚えとけ!
 ミソスープで面洗って出直してこーーいっ!!」

最後の言葉に合わせて、メギドで巨大カエルを攻撃する。
狙うのはカエルの攻撃の起点になりそうな喉元。
脳なり心臓なりも狙いたかったけど、大事なものなので二個作りましたがありそうなので却下。
その点、喉元なら吐き出す毒を封じる上に窒息の効果も期待できる。
それにしても、体力があればメギドラオンやメギドラを撃てるのに。
あたしを殺さずに生かしておいたのもベアトリーチェの策略なんだろうか。

227 :エルザ ◆jWBUJ7IJ6Y :2008/07/14(月) 19:08:14 0
>223
> 「私ならここよ、メラルさんに撃ち落されてアンディに助けられた。無事でよかったわ、エルザ。
>  ・・・・・・・私、結局全然エルザの役に立ってないね」
「リリアーナ!?一体どこから声がするの!?やっぱり私おかしいのかしら!?
 ねえ、あなたにも聞こえた!?それとも、聞こえなかった!?」
その後、使い魔カプセルにリリアーナが入っている事を知ったエルザは、
少し恥ずかしそうにするのであった。

> 「――――アンディ、早くミルクを探さないと。彼女、大怪我してるんでしょう?」
「なんですって!?ミルクが!?ミルクが大怪我をしたのに、どうして私の所へ来るのよ!?信じられない!」
エルザは下に降りようとした。が、急に振り返りアンディを指差した。
「リリアーナにアンディ!よく聞きなさい!さっき約束したとおり、
 私は必ず、ペンダントを集めて優勝してみせるわ!
 でも、私はもうリリアーナのために優勝するつもりは無いからね!
 私は、私自身のために優勝するわ!だから、その事を肝に銘じておきなさい!」
エルザは足元の雷雲を見て、付け加えた。
「それと、アンディ!さっきは雲をくぐっても、運よく雷に打たれなかったのかもしれないけど、
 幸運なんて何度も続かないんだから、また雲をくぐるときはせいぜい気をつけることね!」
言いたいことを言い終わったエルザは、雲の下に潜っていった。
早くミルクを助けてあげなくては…

ところで、エルザはミルクの事も気になったが、ふとロックの事も気になった。
理由はさっぱりわからないが、ロックの事を考えると胸が苦しくなってくるのだ。
そのため、エルザはミルクの事だけを今は考える事にした。
早くミルクを助けてあげなくては…

228 :死王 ◆u1rU/e.jL2 :2008/07/14(月) 21:56:51 0
>213>219
死王による攻撃に対して、レイドとラルヴァは防戦を強いられていた。
向かい来る複数のファイアーボールをレイドは相殺させることによって防ぎ、ラルヴァは防壁を前に出してそれを阻止した。
疲労して防ぎきれない火球の爆発に巻き込まれたりしながらも、三人は辛くも死王の攻撃を耐えきってみせたのだ。
>「ったりめーだ!余裕綽々!
>言っとくがなぁ、謝るなら今のうちだ!
>俺は一度キレたら止められないぜ!」
生きているかという死王の問いにあきらかに冷静さが欠けたレイドの返事が飛ぶ。
さんざ挑発に乗せられた挙句に陰湿な攻撃が来てとうとうブチギレてしまったのようだが、疲れが出ていて空元気にしか見えない。
「結構結構!
 こんなもので終わってしまってはつまらない。
 とことん遊びに付き合おう。
 それこそ死ぬまでな!」
ガチガチガチと高速でアゴを鳴らすことによって、すでになくなってしまっている表情というものを表現しているようだ。
久しぶりに大暴れできて羽をのばせられることへの歓喜…というよりもこれは狂気に近いものがあるだろう。
生死を賭けたじゃれあいとは魔物と人間の違いというものを感じさせられる。

「それでだ。
 貴様はなにをこそこそとしておるのだ?」
レイドの相手をしているかと思えば急に声のトーンを落として煙ごしのラルヴァに向き直った。
しかし時すでに遅く詠唱はすでに終えており、魔法はすでに完成されていた。
地下図書館におよそ似つかわしくない邪悪とは真逆の属性の白い光が死王中心に輝いた。
聖属性の衝撃は余裕を見せていた死王をバラバラにふき飛ばして、周囲に死王のどこかの部品と思わしき骨が錯乱した。
『ぎゃああああああああああああああぁぁぁ』
『ヤメテヤメテ!』
『ちょwwwテラヤバスwwww』
周囲にいたニタニタ笑いの亡霊たちは各々叫び声をあげて光から大急ぎで逃げていく。
長年じめじめしたところで引きこもっていた連中には少々効果が大きいようだ。
倒れた本棚で体を丸めていたさきほど死王の側にいた猫もまた同じで『ぶぎゃあぁ!』と目を両手で覆って唸っていた。

「いやはや少しはやるようじゃねぇか。
 だが、やはり貴様たちでは死の象徴たる俺は絶対に倒せやしない。
 すでに死んでる者をどうやって殺すことができるというのだ?」
もはや頭蓋骨だけとなって床に転がっている死王はなおも余裕をみせている。
すでに動くことはできないはずなのだが、サッカーボールとして遊ばれてしまうのも時間の問題といったところだ。

どすんと地下図書館の床が揺れた。
地上でベアトリーチェの蛙が校舎に攻撃した際にも揺れはあったようだが、今回は音が…それも間近でしたのが聞こえた。
そしてもう一回、さらに音は近づいてきているのがわかる。
死王の頭蓋骨が落ちている地点よりもさらに奥に奇妙な紅い光が間隔を置いて二つ出現した。
瞬間、紅い光がブレたかと思えば闇から火炎が三人を包んだ。
現れたのは人間よりもはるかに巨大な骨の竜だった。

229 :ケオス ◆8Ed0zD19u2 :2008/07/14(月) 22:06:44 O
>210>217>221>223
>「こんな事なら一人で巨大な敵に挑まず仲間と協力するべきでしたわ・・・・・」
「大丈夫?フリージア。」
フリージアが目を開けるとそこにあったのはケオスの顔。
そう、今フリージアはケオスにお姫様抱っこされているのだ。
落ちかけている危うい所を上手い具合にすくい上げたのだ
「ごめん、君一人に無理をさせたね。」
笑顔。しかし悲しみを匂わせる笑顔でケオスは言う。
「びっくりしたよ、君が空中で爆発したから。急いで駆け付けて良かった。」
そう、なぜマオたちと話していたこの男がここにいるのか。さかのぼる事数分前。

>「私はヴァンエレン・ブランカートで吸血鬼だ」
>「初対面だから名前を知らないのも無理は無い。
>魔道工学科のクリス・オーランだ。」
「ヴァンエレンにクリスね。ケオス・キョンサンです。よろしくね。」
いつもの笑顔を見せながら挨拶
>「ふむ…君が決められないようなら我々が勝手に手助けをしよう」
マオたちの判断を待っていると
「ありがとう、ヴァンエレン!助かるよ。」ヴァンエレンの手を握り強く握手する。ヴァンエレンの思惑など知らずに。
>「つか相談する前に戦闘態勢に入った方がよくないか?
>さっきから叫んだり海老反りしたりしている生物がこっちを向いている。」
「そうだね。クリスやヴァンエレン、マオは準備いい?」
再び戦闘体制に移るケオス。
>「I’ll be backですわぁぁぁぁぁ!!」
チュドム!!
しかし、その時空中で爆発が起こるのを目にする。良く目を凝らせば落ちているのはフリージアである。
「ごめん。ちょっと用事が出来たみたい先にあれの相手を頼むよ。」
>「ケオス、できればあの生物の特性を話してくれないか?
>情報は必要だからな。」
「行く前にあれの特性を教えておくよ。
あの蛙には近付かない方がいい。毒が身体を覆っているから。でも障壁を張れば防げない程じゃないかな。
後、身体を粉々にするのも得策ではないね。身体自体が毒の塊みたいだから。
対抗策は…まだ思い付かないんだ。こんな所かな。じゃあ。」
「無影月歩、最大速度!」
クラウチングスタートの体制をとり一本踏み出したと思うと、三人の目の前から消える。

230 :ケオス ◆8Ed0zD19u2 :2008/07/14(月) 22:08:35 O
ここで時間軸はフリージアを助けた部分に戻る。

「立てるかい、フリージア?」
フリージアに自分の上着を掛けフリージアを降ろそうとしていると響き渡るベアトリーチェの声
>「校舎周辺の生き残り!居るのはわかっている!
>お前達に絶望的なお知らせだ!
>ここら一体は私の石化毒に汚染されている。
(中略
>「条件は・・・殺しあえ!
>隣に居る仲間!友人!敵!
>自分以外全部殺せ!
>最後に残った一人に解毒剤もペンダントも全部やる!」
「ふーん……」
その内容に驚く所か欠伸をするケオス。
本当だろうと嘘だろうとケオスのやる事は変わらない。たとえ本当に石化毒がばら蒔かれ自分が石像になろうと
協力すると言った以上たとえ骨になろうと石になろうとリリアーナたちのために動くだけ。
そういう男なのである
「フリージア、あんな事言っているけど、どう思う?僕はどちらにしてもやる事は変えるつもりはないけど」
取りあえずフリージアに意見を求める

231 :クリス ◆zuDFbGiSHI :2008/07/14(月) 22:57:53 0
>222 >224-225 >229-230
>「行く前にあれの特性を教えておくよ。
 (中略)
 対抗策は…まだ思い付かないんだ。こんな所かな。じゃあ。」
 やはりあの巨大生物は毒を持っているようだ。
>「無影月歩、最大速度!」
ケオスは毒を持っていることを伝えるとどこかに移動してしまった。

>「校舎周辺の生き残り!居るのはわかっている!
 (中略)
 整った施設があっても検出に30分、解毒剤を作るのに3時間以上はかかる!」
>「なんだと!?そんな馬鹿な……」
石化毒という言葉にマオは動揺している。
しかしこれだけの広範囲を汚染するとは、ガスなのだろうか?

>「だが安心しろ。私の目的は優勝じゃない!
 条件さえ飲めば解毒剤を渡すし、わかるだろう!ペンダントの波動!
 私の持っているペンダントも全部やる!」
巨大生物の声によると助かる方法があるらしい。
だが、見返りが良すぎるあたり信用しないほうがいいだろう。

>「条件は・・・殺しあえ!
 隣に居る仲間!友人!敵!
 自分以外全部殺せ!
 最後に残った一人に解毒剤もペンダントも全部やる!」
この言葉で俺は確信を持った。
いくら殺しあったとしてもリバース内である限り最後の一人になることはできない。
つまり元から誰も助ける気はないのだ。

>「私を倒そうとするのもいいだろう。
 (中略)
 隣の奴が戸惑っている今がチャンスだ!殺せ!自分が生き残るために!!」
この言葉によりマオの魔力が少し俺に向く。
今の言葉に惑わされているらしい。

>「………クリス!ヴァン!!ちょっといいか!?
 (中略)
 だが本当だとしたら僕たちは終わりだ。」
どうやら俺を攻撃するのをやめてくれたらしい。

>「だが、僕はこのままあいつの言うとおりにする気はない。
 (中略)
 必ず……必ずだ!だから僕を信じてくれ!!」
「マオ、本当に解毒剤があると思うのか?
 ここはリバースの中だろう。
 奴の言う通りに殺し合いをしても最後の一人には絶対なれない。
 これは殺し合いを高みの見物しようとしている奴の罠と考えるべきだ。」
そう言いつつ剣の機能を起動させる。

「もし解毒剤が一つだけ存在していたのなら、その時はマオが使ってくれ。」
そして巨大生物に向かって駆ける。
たぶんマオ達には右手の剣が風の刃をまとって90cm位になっているのが見えるだろう。

「我が周囲に存在せし大気よ 
 疾風の力を持ち
 追い風となりて我が動きを補助せよ」

「ブレス オブ フェアウィンドウ」

術を発動させると同時に加速し、巨大生物の左前脚をすれ違いざまに薙いだ。

232 :ベアトリーチェ ◆DOKU7MAWbk :2008/07/14(月) 23:42:10 0
>226>231
戸惑いの広がる空間を見下ろしベアトリーチェは満足していた。
今、眼下には望む世界が広がっているのだから。
ほんの一つ、きっかけがあればそれは一気に爆発する。
そのきっかけを待っていると、思わぬところから声がかかる。
ミルクだった。
>「あんたの脅しに引っかかるようなバカなんて1人もいやしないわよ!
> どうせ残った1人を倒して自分が楽に優勝しようなんて考えてるんでしょ!
> 自分だけ助かるために他人を裏切れなんて言う奴の言葉を誰かが信じてくれるなんて思うなよ!
> レオ先生の事が本気で好きなら、信じてもらうためには言動が大事だって覚えとけ!
> ミソスープで面洗って出直してこーーいっ!!」
大声で呼びかけるように啖呵を切っている。
その言葉一つ一つがベアトリーチェの神経を逆撫でする。
「この期に及んで奇麗事を・・・!」
最大出力の超音波攻撃によって粉砕させるべく、嫦娥6号の下顎が膨れた。
が、ミルクのメギドが一瞬早く発動。
嫦娥6号の喉は破裂する。

ミルクに反撃する力が残っているのは意外だったが、反撃される事は折込済みである。
一撃で倒されさえしなければ、まだ継続できると踏んでいた。
だからこそ、レオの事を口に出されても、何とか用意していた台詞を出せたのだ。
「奇麗事言ってんじゃねえ!
お前だってエルザに裏切られただろ!学習能力ねえのか!
どの道優勝は一人だけなんだ!馴れ合ってんじゃねえよ!
ここで勝ってどうする!?
優勝するのも解毒薬を手に入れられるのも一人!
結局はお前ら殺しあう事になるんだ!
今やるか!!後でやるか!!それに何の違いがあるってんだ!!!」
嫦娥6号の喉が潰れ、スピーカーとして用を成さなくなったため、ベアトリーチェの肉声が直接響く。

その声を引き裂くように一陣の風が嫦娥6号の足元を吹き抜けた。
クリスが凄まじい速さで左前足を薙いだのだ。
咽喉もとの爆発もあり、全く反応できず切り取られる左前方前足。
見た目以上に嫦娥6号の肉体は脆くなっていた。
慌ててもう左後方前足がクリスを踏み潰そうとするが、その速さに追いつくことはできなかった。

「大人しく殺しあってれば可能性はあったのに、お前ら死んだぞ?
まずはミルク、お前からだ!」
嫦娥6号は喉の破裂によりもがき苦しみ、残った右前方前足で傷口をかきむしり血飛沫を上げている。
煮え滾った猛毒の血肉はミルクの居る辺りにも降り注ぐ。
更に残った後方前足は瓦礫を掬い上げ、ミルクに投げつける。
「あーっはっはっは!どっちで死ぬか好きにしやがれ!」
上方から降り注ぐ血肉、正面から突き進む巨大な瓦礫群。
ミルクのメギドは集中力を要す術。
進行スピードが微妙に違うため、今の消耗し傷ついたミルクでは両方に対処できないとの判断からだった。

クリスを後回しにしたのはそれなりの訳がある。
それは、クリスが剣を使っているからだった。
嫦娥6号の血肉は煮え滾った猛毒。
それを切れば如何な魔力を帯びた剣といえど腐食は免れないからだ。

233 :ベアトリーチェ ◆DOKU7MAWbk :2008/07/14(月) 23:42:23 0
一方、校舎のあちらこちらでは稲光が走り、爆発が起きていた。
ベアトリーチェの目論見どおり、仲間同士の殺し合いが始まったのだ。
自分以外全員が敵!
今はパーティー単位での戦いもあるが、そんなものは時間の問題である。
たとえどう取り繕おうとも、生き残られるのは一人。
敵意と猜疑に彩られた地獄がそこに繰り広がっていた。
「くっくっくっく・・・。見ろ!これが人間だ!
これこそ・・・うぅ・・・うげえええ・・・・」
戦いの様を見ながら大笑いをしていたベアトリーチェだが、突然世界が歪む。
何かがフラッシュバックし、立っていられず蹲り嘔吐する。

厳重に封じられてはいるが、これは体に刻み込まれている原風景。
それがが体に作用したのだ。
今ここに達成したこの状況はまさにベアトリーチェ自身が体験した儀式そのものなのだから。
知らずともそれを己の手で再現したのは業の連環と言えるのかも知れない。

だが、ベアトリーチェ自身にそれを知る事は出来ない。
なぜ自分が変調をきたしたかわからぬまま、息を整える。
これを見届けるまでは・・・そして来るべき目的の為に備えねばならない。
嫦娥6号の頭に手をつき、意識を落ち着けていく。
「・・・苦しいだろうけど・・・もう直ぐだから。
お願い・・・もっと苦しんで・・・。」
肩で息をしながら嫦娥6号に語りかける。

森を出てから雪雲を侵す毒液、煮え滾る油の塊。
立て続けに二つの大技を使っている。
見た目とは裏腹に、かなり苦しい戦いをしてきたのだ。
嫦娥6号が生きるには皆無に等しい毒素の中で。
触れる手から嫦娥6号の衰弱と苦痛が感じられていた。

痛覚を排することは出来る。
だがそれをしない。
毒素の枯渇を、傷の痛みを、衰弱の苦しみを受けなければならないのだから。

234 :ランドアンド ◆4itHF4b6fw :2008/07/15(火) 00:30:36 0
>220 >223 >227

>「もう!あんたが余計なこと言うから、氷の龍が逃げちゃったじゃない!」
「余計なことばっかりして悪かったな。」
氷の龍を逃がして不機嫌そうなエルザにも増して不機嫌そうに答える。
こういう答えが返ってくるとは分かっていたが実際言われるとやはりこういう答え方しかできない。
>「でも、わざわざ加勢に来るなんて、あんたにしては気が利いているじゃない。
>その…なんというか、あ、ありがと。」
しかし、エルザはなんと感謝の言葉を続けてくる。
今まで憎まれ口しか叩かれてないアンドにとっては驚くほど意外で、
思わず目を丸くしてエルザを見つめる。しかしエルザはすぐにまた不機嫌そう話す。
>「勘違いしないでよ!別に、あなたがいなくたって、私一人で勝てたんだからね!
>見てたでしょ!あの氷の龍、私に恐れをなして逃げて行ったわ!
>だから、本当はぜんぜんありがたくなんか無いんだからね!でもさっきのありがとは、
>言ってみれば、その、なんというか…なんでもないから!」
「お前も勘違いしてるんじゃねえよ。あの氷の龍はオレ様に怖れをなしたのよ!
 流れからも分かるだろうが!全然ありがたくない?ったくつくづく可愛くねえ奴だぜ。」
さっきは突然の礼に言葉を失ったがすぐにエルザはいつものエルザなのだと分かり
安心したのかアンドも憎まれ口を叩く。

>「ところで、実はさっきまでここにリリアーナがいたの。でも、さっきの氷の龍と戦闘になった時、
>どさくさにまぎれてどこかへ消えてしまったわ。ねえ、あなたは何か見なかった?」
心配そうな表情を浮かべるエルザに少し笑いながら答える。
「なんだ。オレ達から逃げたのに結局愛しのリリィちゃんの心配ってわけか?」
>「それとも、もしかしたら、さっき私が見たリリアーナは幻か何かだったのかしら?
> 背中から羽なんか生やしてたし、彼女の声が直接頭に響いたりしたわ。」
「幻じゃねえよ。お前の愛しのリリィちゃんなら・・・・・・」
>「私ならここよ、メラルさんに撃ち落されてアンディに助けられた。無事でよかったわ、エルザ。
>・・・・・・・私、結局全然エルザの役に立ってないね」
低い声で告げるリリアーナ。エルザが声に驚きどこにいるのかと聞いてくる。
使い魔カプセルのことを知って恥ずかしそうにするエルザ。
しかし、リリアーナはさっき深いため息をついていたが何かあったのだろうか?

>「――――アンディ、早くミルクを探さないと。彼女、大怪我してるんでしょう?」
>「なんですって!?ミルクが!?ミルクが大怪我をしたのに、どうして私の所へ来るのよ!?信じられない!」
「どうせあれじゃあもう間に合わないんじゃねえか?
 あとここは仮想現実なんだぜ?何回死のうが関係ねえ。
 それにいい経験になるんじゃねえか?仮想とは言え死を体感できるんだ。
 オレもオレを殺してくれるような奴に会いたくてしょうがねえよ。」
急いでミルクを助けなくてはという二人、しかしアンドが放った言葉は冷たい。
しかしエルザはミルクを助けにいく気のようだ。下に降りる前にアンドの方を振り向く。

>「リリアーナにアンディ!よく聞きなさい!さっき約束したとおり、
>私は必ず、ペンダントを集めて優勝してみせるわ!
>でも、私はもうリリアーナのために優勝するつもりは無いからね!
>私は、私自身のために優勝するわ!だから、その事を肝に銘じておきなさい!」
「戦う理由や進む理由を他人に委ねるな・・・・・・ってな。
 いいんじゃねえか?お前自身がそう決めたなら・・・・・・お前の好きにやりな。」
はっきり自分のためといったエルザ。それに対しアンドが放ったのは肯定の言葉だった。
そしてエルザはアンドに雷雲への注意を言い雲の下へと潜っていった。

「・・・・・・んで?オレ達もミルクの奴を助けにいくのか?」
リリアーナから返事はなかったがアンドは大鷲に命令し下へ下がるように言う。
雲の中を移動している間。さっきからどうにも沈み込んでいるように見えるリリアーナに語りかける。
「さっき上でなんかあったのか?お前のことを第一に考えてたあいつが自分自身のためなんて言うぐらいだ。
 なんかあったんだろ?まあオレが介入するような感じじゃねえし
 話したくねえなら別にいいんだが、話した方がお前の精神的にいいんじゃねえのか?」



235 :リリアーナ ◆7O/3IU/E7M :2008/07/15(火) 02:08:25 0
>227
>「なんですって!?ミルクが!?ミルクが大怪我をしたのに、どうして私の所へ来るのよ!?信じられない!」
リリアーナはショックを受けた。
自分が何の葛藤もなしに、この場に来たとでも思っているのだろうか。

>「リリアーナにアンディ!よく聞きなさい!さっき約束したとおり、
> 私は必ず、ペンダントを集めて優勝してみせるわ!
> でも、私はもうリリアーナのために優勝するつもりは無いからね!
> 私は、私自身のために優勝するわ!だから、その事を肝に銘じておきなさい!」
エルザの言葉がさらに追い討ちをかけた。
自分のために優勝するというのは、とても良い傾向だと思う。
だがこのタイミングで言われるのは、リリアーナにとっては苦痛でしかなかった。
>「戦う理由や進む理由を他人に委ねるな・・・・・・ってな。
> いいんじゃねえか?お前自身がそう決めたなら・・・・・・お前の好きにやりな。」
「そう。エルザの気持ちはよく分かったわ」
リリアーナは抑揚の無い声でそう返した。

>234
>リリアーナから返事はなかったがアンドは大鷲に命令し下へ下がるように言う。
カプセルから出てきたリリアーナだったが、やはりいつもより元気が無かった。
>「さっき上でなんかあったのか?お前のことを第一に考えてたあいつが自分自身のためなんて言うぐらいだ。
> なんかあったんだろ?まあオレが介入するような感じじゃねえし
> 話したくねえなら別にいいんだが、話した方がお前の精神的にいいんじゃねえのか?」
「私が第一で無いのはいい傾向だわ。別に良いじゃない?自分のために優勝するのは正しい姿なんだから。
 そんな事より雷避けの呪文とか良いの?」
リリアーナは話を一生懸命そらせようとした。
だが気まずい沈黙に耐えかねたのか、ぽつりぽつりと話しはじめる。
 
「・・・・・・別に大した事じゃないわ。私がエルザに拒絶されただけ」
リリアーナは端的に答えると、カプセルの中で膝を抱えた。
「エルザに家族になって欲しいといったの。あの子も一度は喜んでくれた。
 あの子のことがいとおしかった。変な例えだけど娘みたいにかわいくて、ずっと一緒にいたかったの。
 でも、私の好きという気持ちは、その他大勢の好きと同じだって決め付けられた。
 特別だって何度も言ったのに、私の言う事は何一つ信じてもらえなかったの」
「ねえアンディ、もしも特別な間柄なら――――魂の片割れみたいな相手の言葉なら、エルザも信じたのかな?」
最後の方は少し涙声になっていた。

「誰かの信頼を得るのって、本当に難しいね」

>222
散々吐き出して楽になったのか、リリアーナは今頃になって恥ずかしくなったようだ。
「―――― ご、ごめんね?こんな変な話しちゃって。
 あ、呆れてる?そうよね、そのとおりだわ。で、でもね――――?!ねえ、今何か聞こえなかった?!」
リリアーナは唇にひとさし指を当てると、耳を澄ませた。
「・・・・・・・周辺の生き残り!・・・るのはわか・・・・・・いる!
お前・・・に絶望的・・・お知・・・!」
「女子の声よね?一体何を話してるのかしら?」


236 :黒猫ルズ ◆7O/3IU/E7M :2008/07/15(火) 12:33:29 0
ルズはまた気絶していた。
実は一度目を覚ましているのだが、不可視の超音波対決に巻き込まれまた気を失ったのだ。

>「わかりましたわ!カエルさんあなたの弱点はお尻ですわね!!」
>「お前には乙女の恥じらいがないのかーー!」
ぺったりと倒れていたルズの耳がぴくっと動いた。
「○○が嫌いな女子なんていません!なのですわ〜!!・・・・・・はっ、ここは?」
ルズは寝ぼけ眼できょろきょろ周りを見渡した。
>「I’ll be backですわぁぁぁぁぁ!!」
>チュドム!!
「キャー!!やなかんじーっ!!」
キラーン!
パージされた胸のパーツの破片はルズの身体より大きかったため、すっぽり入り込む形だったルズは爆発のダメージは逃れた。
だが吹き飛ばされたのには変わりなく、ルズもフリージア同様お空の星になった。

>「いやぁぁぁぁんですわぁぁぁ!!」
「あーれー!!じょ、女王様ったら意外と大胆なのですわー(ポッ」
>「何で負けちゃったのかしら?どんなにシリアスで強い相手でもギャグの戦闘に巻き込めば・・・自分のペースに引きずり込めば
> 勝てると思いましたのに・・・・シリアス・・・は!?わかりましたわ!!尻でアスな展開になったから負けてしまったのですわ!!」
「いいえ女王様、巨大な敵と戦って敗北を喫するのは車田漫画の王道!!
 雌伏して時を待ち、巨悪を倒してこそ選ばれし真のヒロイン!なのですわー」

>「こんな事なら一人で巨大な敵に挑まず仲間と協力するべきでしたわ・・・・・」
>「大丈夫?フリージア。」
地面ではお姫様抱っこされたフリージアと危ういところを助けたケオスの姿があった。
「女王様、無事で何よりだったのですわ〜。――――でもっ・・・・・・!」
何とか原型を保っていた腐海の木、その鉄片にしがみついていたルズはキーッと叫んだ。
「女王様を助けるのはよしとしても、それ以上密着するのはこのルズが許しませんわ〜。
 むかつくのですわーにやけてないでさっさと離れるのですわー離れなさいったら離れなさ・・・・・・フギャー!!」
暴れたせいで木は粉々に砕け、哀れなルズは砂漠に頭からめり込み、八つ墓村状態になってしまった。
「むがむがむがー!!」
砂の中から猫の足だけが突き出し、ぴょこぴょこ動いている姿はかなりこっけいである。

「ひ、ひどい目にあったのですわ〜!」
頭に大きなたんこぶを作ったルズは、プルプルと砂を振り落としながらぼやいた。
砂に埋もれては居たものの、ルズの耳はベアトリーチェの演説をきちんと聞き取っていた。
>「フリージア、あんな事言っているけど、どう思う?僕はどちらにしてもやる事は変えるつもりはないけど」
ルズはケオスの肩に飛び乗ると、声を潜めて続けた。
「何を爽やかに喋ってやがるのですケオスとやら、わたくしは誤魔化されませんわよ〜
 さっき、女王様の柔肌をしっかりばっちりご覧になりましたわね〜っ?!
 ふふふ、後でわたくしがあなたの記憶から抹消して差し上げますわ〜。首を洗って待ってやがれですわ〜ヒーヒヒヒヒ!!」
ルズはちょっと危険な笑みを浮かべた

「ああんフリージア女王様ぁ〜。女王様、安心してくださいましねー。
 ルズはぁ、女王様にどこまでもついて行くのですわ〜ん!女王様のあるところルズあり!なのですわ〜。うふふっ」
そう言ってルズはくねくねとしなを作った。
・・・・・・・頭から落下した時、ちょっと打ち所が悪かったのかもしれない。

「それにしてもちょっと気になる事があるのですわ〜。
 皆様、なんだか音の聞こえ方がおかしくありません〜?
 今のベアトリーチェ様の演説、遮蔽物が無いはずのに、音がまっすぐ届いてないのですわ〜。
 途中で音が途切れたかと思うと全然違う場所から反響しはじめたりとか〜」
ルズは首をひねったが、その件についてはあまり深く追求しようとはしなかった。

「まあそんな事はどうでもいいのですわ!早く元の場所に戻って巨大カエルにリベンジするのですわ〜!!」
そういって駆け出したルズだったが、すぐに悲鳴をあげた。
「す、砂がさらさらして走りにくいのですわ〜!めり込むのですわ〜誰か助けるのですわ〜!!」

237 :エルザ ◆jWBUJ7IJ6Y :2008/07/15(火) 19:03:21 0
>234>235
エルザはアンディとリリアーナに先行して下界に降りていた。…はずだったのだが、
少しすると、二人の視界に銀色のエルザが小さく見えた。
しかも、それはこちらに近づいてきているではないか。
そう、エルザはどういうわけか引き返してきたのである。

「……………」
エルザは小声でブツブツ言いながら、ついにアンディとリリアーナのすぐ前まで来た。
エルザはものすごくバツの悪そうな顔をしていた。
決して二人と目を合わせないまま、エルザはやっと口を開いた。
「…私一人じゃミルクの所に行けないわ。」
理由は実に簡単だった。
「ミルクがどこにいるかわからないもん…」
もしも今エルザが全身鋼でなければ、今頃顔が真っ赤になっていただろう。
大見得をきって先行した結果がこれなのだから。
「うう…何よ、笑いたかったら笑えばいいじゃない…」
残念ながら、エルザはアンディの後ろに続くしかなさそうである。

さて、ベアトリーチェの声を聞いたのはエルザも同じだった。
「そういえばさっき、下からベアトリーチェの声が聞こえたわ。」
リリアーナ達より先行したおかげで、エルザには声の主までわかっていた。しかし…
「でも、なんて言っていたのかよく聞き取れなかったわ。」

エルザは、ふとアンディと目があった。
「ん?どうしたのアンディ、何か私に言いたいことでもあるわけ?」

238 :ヴァンエレン・ブランカート ◆u1rU/e.jL2 :2008/07/15(火) 22:46:31 0
>222
ヴァンと熱い握手を交わした後、ケオスはやることがあるようで三人と別れていったその直後…。
バトルロワイヤル委員会(ベアトリーチェ)より発表があった。
>「条件は・・・殺しあえ!
>隣に居る仲間!友人!敵!
>自分以外全部殺せ!
>最後に残った一人に解毒剤もペンダントも全部やる!」
石化してしまう毒が校舎周辺にばらまかれているという。
一時間もすれば全員が汚染されてしまって石になって生き地獄を味わうことになるそうな。
なんというか…胡散臭い。
それはそれはあの嵐の女アルナワーズのように…。

そもそもそんな強力そうな毒をこの広大な校舎周辺にばらまくにはどこまでの量が必要なのだろうか?
森での神経毒は木を媒体に使ったから短時間であそこまで広がることができたのだ。
校舎周辺といってもかなり広大であり、散布するためにどんな方法を用いたのか皆目検討はつかないが容易ではないことは確かだ。
「まあはったりかどうかなど、どちらでもかまわぬか」
ある生物にとっての毒が別の生物には毒でないこともある。
たとえば、抗生物質はある種の微生物にとっては毒なのだが、その他の生物にはほとんど害を与えることはない。
忘れているかもしれないがヴァンエレンは吸血鬼である。
そういった抵抗力や再生力は人間よりもはるか上であり、すなわちいまばらまいているかもしれない毒もヴァンには効くことはないだろう。

>225
>「それと…解毒剤とペンダントのことだが……勝った後でどうするか決めるなどといった曖昧なことは言わないよ。
>解毒剤とペンダントは僕がもらう!!……つまりお前たち二人は石化ということになる。
>だが約束する。あいつの言う設備の整った施設を見つけて何時間かかろうと解毒剤を作る。
>必ず……必ずだ!だから僕を信じてくれ!!」
マオと同様に各地でベアトリーチェを信じてしまって争い潰し合う生徒たち。
毒女ベアトリーチェの狙いは混乱にあり、攻撃の集中を自らからはずして確実に頭数を減らす作戦であった。
「待て…。
 あわてるな、これはベアトリーチェの罠だ」
クリスも同様に信じてしまっている純粋なマオに言って聞かせて、ベアトリーチェとやりあう気は十分にあるようだ。
>「もし解毒剤が一つだけ存在していたのなら、その時はマオが使ってくれ。」
そして一人巨大な蛙に向けて勇ましく飛んでいくクリスは更に加速していき、脚を攻撃していた。
「やれやれ、クリスに先を越されてしまったな」
一人で先陣をきっていったクリスに追いつくべく、ヴァンは森で見せていた馬に再び変化して『ひひーん』と前足をあげてマオに宣言する。
「さぁ、乗るがよい我らが御大将!
 私はマオスーパーサンダー一号。
 地の果てでも駆け抜けようぞ!」
マオを乗せて疾風と化してクリスを追いつくべく走りづらい瓦礫などの障害物を物ともせずにベアトリーチェのもとへと走る。

239 :ミルク ◆9DoC6dU6XQ :2008/07/16(水) 17:55:43 O
>232
>「奇麗事言ってんじゃねえ!
>お前だってエルザに裏切られただろ!学習能力ねえのか!
>どの道優勝は一人だけなんだ!馴れ合ってんじゃねえよ! (中略)
>今やるか!!後でやるか!!それに何の違いがあるってんだ!!!」
怒鳴り返してくるベアトリーチェの下で、巨大カエルの足が一本、綺麗に切り取られた。
速すぎてよくわからないが、誰かがベアトリーチェを攻撃に向かったらしい。
残されたカエルの足が敵を踏み潰そうと動いている。
よしっ!ベアトリーチェを倒そうとする奴が他にもいてくれたか!

>「大人しく殺しあってれば可能性はあったのに、お前ら死んだぞ?
>まずはミルク、お前からだ!」
巨大カエルは傷口を広げようとするようにかきむしり、猛毒の血肉をこっちに飛ばしてくる。
なんつーグロい攻撃だ。
ベアトリーチェクローンもあんな攻撃してたけど、やっぱりペットは飼い主に似るのか?
「メギド!」
前にレイド先生がしてたように、あたしも空にメギドを撃って血肉を迎撃する。
有毒ガスとか発生しそうだけど、被っても死ぬんだからやるしかない。
狙い通りあたしの魔法は空中で爆発し、迎撃完了。やれやれ。

>「あーっはっはっは!どっちで死ぬか好きにしやがれ!」
ん?どっちで?
ホッとする暇もなくベアトリーチェの方を見れば、凄い速度でこっちに飛んでくる瓦礫の塊が。
いっ!いつの間にこんな攻撃をっ!?
グロ攻撃に気を取られて見てなかったーっ!!!
てか速すぎて何も出来な…!

頭に走る痛みと共に、何かが潰れるイヤな音が聞こえる。
赤く染まった視界が急速に黒くなる。
自分がどうなったかもわからないまま、あたしは意識を失った。

240 :名無しになりきれ:2008/07/16(水) 18:12:26 0
                                  
                                   
                               
                               
                            
                             
                            
                            
The next season↓    



魔法少女達と冒険するスレ 12thシーズン
http://etc7.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1216128924

241 :ランドアンド ◆4itHF4b6fw :2008/07/17(木) 00:47:07 0
>235

>「私が第一で無いのはいい傾向だわ。別に良いじゃない?自分のために優勝するのは正しい姿なんだから。
>そんな事より雷避けの呪文とか良いの?」
「いい傾向ねぇ・・・・・・雷なら大丈夫だ。
 今乗ってるこいつは雷ぐらいじゃあ落ちねえし障壁も張ってるからよ。」
しばらく沈黙が続く・・・・・・アンドは特になんとも思っていなかったが
リリアーナはこの沈黙を辛く感じたのか少しずつ話し始める。
>「・・・・・・別に大した事じゃないわ。私がエルザに拒絶されただけ」
アンドはリリアーナの言葉を黙って聞く、まだ続くと思っていたためここで何か言うのもどうかと思ったのだ。
>「エルザに家族になって欲しいといったの。あの子も一度は喜んでくれた。
>あの子のことがいとおしかった。変な例えだけど娘みたいにかわいくて、ずっと一緒にいたかったの。
>でも、私の好きという気持ちは、その他大勢の好きと同じだって決め付けられた。
>特別だって何度も言ったのに、私の言う事は何一つ信じてもらえなかったの」
どうやら大したことじゃないと言っていたのは大したことじゃないと思いたいだけのようで
言葉からは動揺や理解を得られなかった失望、さまざまな感情が読み取れる。
>「ねえアンディ、もしも特別な間柄なら――――魂の片割れみたいな相手の言葉なら、エルザも信じたのかな?」
「信じるかもしれねえな。だがそれはエルザが決めることだ。
 信じるか信じないかは間柄が決めることじゃねえ。」
>「誰かの信頼を得るのって、本当に難しいね」
「得るのが難しく失うのが簡単なのか信頼ってやつさ。
 まあオレには無縁なものだから信頼の大切さってやつはさっぱりわからねえけどよ。」
>散々吐き出して楽になったのか、リリアーナは今頃になって恥ずかしくなったようだ。
>「―――― ご、ごめんね?こんな変な話しちゃって。
>あ、呆れてる?そうよね、そのとおりだわ。で、でもね――――?!ねえ、今何か聞こえなかった?!」
リリアーナに言われてアンドは耳を澄ませてみる。すると確かに下の方で話しているのが聞こえる。
絶望的だとか生き残りだとか言っているのは分かったがここからでは少しばかし聞き取るのが難しい。



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